プロローグ
「んー! 終わったー」
大きく背を伸ばし、僕は身体のコリを
僕は長かったゲームの終わりに、身体でピリオドを打つ。
『ダンガンロンパ』
知っている人も多いかもしれないけど、今年の夏からアニメ化が決定してので、その前にゲームをやってみたいと思って買ったんだ。そしたらついつい手が離せなくなって2日か3日はやり込んでいた。徹夜なんてお構いなしで。
「何か名残惜しいな……」
実際にゲームをやったらわかると思うけど、なんとまあ
でも、エンディングまでプレイしたものの、このゲームの展開が本当に人の心を
やっぱり思うところはあるもので、まあ簡単に言えば、人が死ぬのだ。そして最後までクリアしたのに何となく釈然としない。あげくにこんなことも思う始末。
「もし、この子達を救えれば、ええんかもしれないけど」
それはある意味、ゲームを冒涜しているのかもしれない。でも、やっぱり思ってしまう。全員で助かる方法はなかったのかと。意味はないけれど。
「ま、考えるのもアホらしいな」
でもやっぱり考えてしまう。もし僕があそこにいれば。今の思いをぶつければ。結局はゲームだからそこまで考えていたら、妄想内のクマが笑う。
不完全燃焼だ。
僕はダンガンロンパの妄想を脳内で繰り広げながら、2時間後の末、眠りについた。
僕はある夢をみた。
「…………」
沈黙。
「ごめんね。こんな非常時に変なことを言うけど」
何か穏やかな雰囲気ではないことは察した。けど、脳が曖昧としていて顔の表情がわからない。
「
お願い? なんだ?
「あのね、希望ヶ峰学園へ行ってほしいんだ」
何を言っている?
「貴方だけに見つけることができる何かを、希望ヶ峰学園で見つけてほしいんだ」
???
「お願─。あ──にし─できないことなの」
あ、ダメだ。眠たくなってきた。
「おね───覚え───て。わ───こと──」
ダメだ。意識が……。
「そ──ぁ、─ってら──ゃい」
僕はそんな謎の女の子の声が離れてゆき、僕はまた眠った……
「皆さんこんにちは。モノクマです。
ねえ、夢ってどうして見るかって知ってる?
実はね、人間が今まで起きた記憶の整理をしているんだってさ。そして記憶を都合の良いように整理して、そして人間は記憶を保持してるんだ。
つまり、苦しかった現実でも、夢では楽しい思い出にできるんだよね。
不思議だよね」
文については拙さMAXですが、絶望に負けるよう、頑張ります。