ダンガンロンパ リアルの絶望と学園の希望   作:ニタ

1 / 38
プロローグ
プロローグ


「んー! 終わったー」

 

 大きく背を伸ばし、僕は身体のコリを(ほぐ)す。

 僕は長かったゲームの終わりに、身体でピリオドを打つ。

 

『ダンガンロンパ』

 

 知っている人も多いかもしれないけど、今年の夏からアニメ化が決定してので、その前にゲームをやってみたいと思って買ったんだ。そしたらついつい手が離せなくなって2日か3日はやり込んでいた。徹夜なんてお構いなしで。

 

「何か名残惜しいな……」

 

 実際にゲームをやったらわかると思うけど、なんとまあ(ことごと)くびっくらこく。謎の解明、事件の真相、学園の謎など。次から次へと面白いことになっていく。まあ、あんまり言うとネタバレになるから、実際にゲームをプレイすることをお勧めするけどね。

 でも、エンディングまでプレイしたものの、このゲームの展開が本当に人の心を(くすぐ)るキャッチャーで、実はまだ僕の中の熱意は燃焼しきっていない。

 やっぱり思うところはあるもので、まあ簡単に言えば、人が死ぬのだ。そして最後までクリアしたのに何となく釈然としない。あげくにこんなことも思う始末。

 

「もし、この子達を救えれば、ええんかもしれないけど」

 

 それはある意味、ゲームを冒涜しているのかもしれない。でも、やっぱり思ってしまう。全員で助かる方法はなかったのかと。意味はないけれど。

 

「ま、考えるのもアホらしいな」

 

 でもやっぱり考えてしまう。もし僕があそこにいれば。今の思いをぶつければ。結局はゲームだからそこまで考えていたら、妄想内のクマが笑う。

 不完全燃焼だ。

 僕はダンガンロンパの妄想を脳内で繰り広げながら、2時間後の末、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 僕はある夢をみた。

 

「…………」

 

 沈黙。

 

「ごめんね。こんな非常時に変なことを言うけど」

 

 何か穏やかな雰囲気ではないことは察した。けど、脳が曖昧としていて顔の表情がわからない。

 

(かわ)(かみ)(まもる)君。私のお願いを聞いてほしいの」

 

 お願い? なんだ?

 

「あのね、希望ヶ峰学園へ行ってほしいんだ」

 

 何を言っている?

 

「貴方だけに見つけることができる何かを、希望ヶ峰学園で見つけてほしいんだ」

 

 ???

 

「お願─。あ──にし─できないことなの」

 

 あ、ダメだ。眠たくなってきた。

 

「おね───覚え───て。わ───こと──」

 

 ダメだ。意識が……。

 

「そ──ぁ、─ってら──ゃい」

 

 僕はそんな謎の女の子の声が離れてゆき、僕はまた眠った……

 

 

 

 

「皆さんこんにちは。モノクマです。

 ねえ、夢ってどうして見るかって知ってる?

 実はね、人間が今まで起きた記憶の整理をしているんだってさ。そして記憶を都合の良いように整理して、そして人間は記憶を保持してるんだ。

 つまり、苦しかった現実でも、夢では楽しい思い出にできるんだよね。

 不思議だよね」




 文については拙さMAXですが、絶望に負けるよう、頑張ります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。