とある兵士の日記 作:初月
△月28日 晴れ
問題なし。
前線だというのにこんなに静かなのは少々怖い。
△月29日 晴れ
PBYと思われる敵飛行艇に発見された。
結構弾を当ててやったが落とせなかったので今晩から潜水艦に気をつけなければいけないな。
△月30日 晴れ
昨晩敵潜水艦と交戦することが数回あっただけでそれ以降飛行艇にすら遭遇していない。
航路を変えたのが功を奏したのか嵐の前の静けさなのかはわからないが、明日にはちゃんと補給を届けられるだろう。
□月2日 晴れ
今頃になって気付いたが、どこかで一日ずれてしまったっようだ。
日付の確認ついでにこの日記を書いていたつもりではあったがその効果はあまり無かったよう。
一々全部書き換えるのは面倒なので今日からまた正しい日付とする。
荷卸も問題なく終わった。
あとは帰るだけだ。
□月3日 曇り
なんだか久しぶりに太陽が見えない日になった気がする。
少し不安だ。
あと、電探に何かが引っかかったみたいで戦闘配置を行ったりした。
なんにも遭遇しなかったのは単に運がよかっただけかもしれない。
□月4日 曇り
潜水艦の襲撃を受けた。
幸いなことに魚雷が不発だったため被害はなかった。
だが逃げる際にこちらの位置を報告しているだろう。
明日も警戒しなければならない。
□月5日 嵐
運がいいのか悪いのか。
嵐になったおかげで潜水艦を発見できないと同時に竜骨を一撃で折ってくる磁気信管魚雷の心配はしなくていいようにはなった。
でも海が荒れすぎてて魚雷の航跡を視認できないかもしれない。
□月6日 嵐
輸送船が1隻やられた。
でも航跡が波で掻き消されて正確な発射点を捕捉出来なかったのは痛い。
さらにまだ嵐に慣れない新兵が本調子を出せていないのも辛い。
□月7日 雨
やっと前線基地に着いた。
雨が降っている間に出港できればいいが、そう都合よく事は進まないだろう。
停泊中に攻撃されなければいいが…。
□月8日 曇り
遂に雨が上がった。
明日か明後日には爆撃日和となるだろう。
今のうちに休んでおくことにする。
□月9日 晴れ
島嶼基地へ向け前線基地を出港した。
これからは暫く晴れるので持ち場から離れないほうがいいだろう。
今日は敵に会わなかったが気を付けておかなければならない。
□月10日 晴れ
天気も良く波も対して高くはないそんな1日だった。
それ以外に書くことはない。
□月11日 晴れ
味方の飛行艇に遭遇した。
哨戒訓練ついでなのだろうが最近ずっと気を張っていたので有り難かった。
島嶼基地まで長くてあと1日だろう。
やっぱりこっちも少しずつ書いていきますのでよろしくお願いいたします。