とある兵士の日記 作:初月
次も多分かなり遅れます。
△月18日 曇り
今日も上空を友軍の急降下爆撃機やら攻撃機やらが飛び交っていくだけでなにもなかった。
多分敵戦力は上陸船団とその護衛に釘付けされているのだろう。
暇だけど戦わなくて済むのは少しうれしい。
△月19日 晴れ
なんということだろうか。
砲撃で要塞にかなり被害を与えたとはいえこの絶好の爆撃日和では周辺の敵基地から航空隊が来るかもしれない。
久しぶりに機銃座担当の俺が活躍でもするんだろうか?
△月20日 晴れ
また絶好の爆撃日和になった。
おかげで4発爆撃機や2発爆撃機がやってきたが零戦隊の奮戦によりはるかかなたに水柱が上がっただけだった。
敵の攻撃機や降爆が来ないかぎり機銃が唸ることはなさそうだ。
△月21日 曇り
今日は爆撃日和ではなくなった。
そして瑞鳳とその護衛艦群は上陸を済ませた輸送船団とともに島嶼基地へと帰ることになった。
日記に書くことはなくなるが、無事に帰れることを祈る。
△月22日
早朝、敵潜水艦の襲撃を受けた。
輸送船数隻がやられたようだ。
だがその後船団護衛をやってた奴らが反撃し、敵潜水艦の拿捕に成功したようだ。
あと今回の件で航路も変えたようだ。
敵に航路が漏れていたのだとしたらかなり怖いものがあるな。
△月23日 晴れ
今日は敵の哨戒機と思われるでかい飛行艇に遭遇した。
一応配置にはついたが機銃が役に立つほどの距離へは近づいてこなかった。
飛行艇と遭遇したのが日が落ちる直前だったので今夜は寝ようかどうか迷っている。
1時まで襲撃がなければ眠ろう。
△月24日 曇りのち嵐
水雷艇による薄暮攻撃をうけた。
機関銃座士の俺は機銃掃射を敢行し、1隻を沈めることができた。
多分積んでいた魚雷にあたったのだろう。
だがこの襲撃がもたらした損害は案外大きかった。
輸送船1隻が大破により機関停止して初風に雷撃処分され、ほかには駆逐艦が数隻小破した。
その後航空攻撃を警戒したもののスコールに変わったおかげで逃げることができたようだ。
明日には島嶼基地へとつくだろう。
△月25日 雨
波に揺られ新兵が数名体調を崩してはいるが運はいいのだろう。
雨の中を進むことにより昨日の朝以降敵に遭遇することも無く島嶼基地へと帰還することができた。
ここ数日あまり眠れなかったので今日は早く寝ることにしよう。
△月26日 雨
どうやらまだ俺らに休みは無いらしい。
島嶼基地から前線の基地へ行く輸送船団の護衛任務をするようだ。
今のところは順調だが敵の母港に近い海域での行動だから気を引き締めないとな。