とある兵士の日記 作:初月
△月10日 曇り
やっぱり休みって書くことが尽きるな。
そう書こうと思っていたのだが今日島嶼基地になんだかよくわからない戦艦が入ってきた。
帝国や皇国のどの戦艦にも似てないけど皇国海軍旗をあげているから友軍のようだ。
これでやっとこの戦線でも戦艦が動くのか・・・。
△月11日 雨
昨日見た戦艦の名前は大和というそうだ。
機密が多いようで聞けたことは少なかったが総括すれば艦隊決戦用兵器だな。
先月に航空機で燃料を焼き払ったから動ける戦艦が居なかったはずなんだけど動く機会はあるのだろうか?
△月12日 曇り
休暇は今日で終わりだ。
俺たちは瑞鳳の護衛として友軍の増援との合流地点へと向かう。
古鷹と加古も合流地点へと向かうらしい。
それ以上の情報は生憎知らされていないがなんだかんだいって結構重要そうな任務だな。
△月13日 晴れ
今日あったことといえば島嶼基地の哨戒部隊が訓練ついでに訪れただけだった。
あとはそれが去った後に戦闘配置に何秒でつけるかの訓練だけだったな。
しかし突然総員戦闘配置とか言われるのは心臓に悪い。
△月14日 晴れ
無事に合流地点に着いた。
そこで見たのは高速戦艦2、正規空母2と多くの輸送船の護衛郡だった。
これから参加する作戦はかなり大きな作戦のようだ。
戦艦は艦橋の形からして比叡と霧島、正規空母は多分翔鶴と瑞鶴だな。
こんな勇士を見るのは久しぶりだ。
だけど護衛対象の瑞鳳はそれにくっついて来た輸送船団の護衛になったので正規空母の勇士を見るのはお預けである。
まあそのうちまた見れるだろう。
△月15日 晴れ
第十六駆逐隊は瑞鳳や輸送船団とともにさらに南下した。
直掩機の数が増えてきているところをみるともう敵の勢力圏内なのだろう。
どうやら上陸作戦を敢行するようだ。
でもこんな大規模に展開して占領するところなんて珊瑚海の手前にある要塞基地くらいしかないだろう。
何て地名だったかな?
△月16日 曇り
遠くに大きな島が見えてきた。
やはり要塞基地に上陸するようだ。
ただこの荒天では航空支援は望めないかもしれない。
そうなったら俺たちだけでの捨て身の突撃か晴れるまで周辺を航海するのか・・・。
晴れるように祈っておくか。
△月17日 曇り
今日も雨が降りそうな空に怯えながら甲板をぶらついていると上空を大編隊が通り過ぎた。
どうやら友軍機のようだ。
その数時間後遠くのほうで黒煙が上がるのが見えた。
そして雪風は周りの艦と同じように黒煙のあがるほうへ回頭した。
その後第十六駆逐隊など瑞鳳護衛部隊は瑞鳳とともにギリギリまで輸送船団についていった後離脱した。
・・・要塞相手の艦砲射撃をするはめにならなくてよかったぜ。