鎮守府の日常   作:弥識

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さて、ようやく本編でございます。
最近は『本編とは何ぞや』って思考の螺旋階段に囚われて居ましたが、本編です。
では、どうぞ。


隣に立つ為に

武道場の真ん中で、神林と冴香が向かい合う。

 

「んじゃ、始めよっか」

「……私はいつでも構わない」

 

冴香の言葉に、肩を竦めつつ応える神林。

今回は共に簡単な防具を着込み、手には木刀を持っていた。

因みに何故竹刀ではなく木刀なのかと言うと、冴香が『軽すぎて決闘って感じがしない』からだそうだ。

 

「今更だけどさ、本当に受けて良かったの?タカ君『こっち』は素人でしょ?」

「本当に今更だな……まぁ問題はないさ。『剣の振り方』は知ってる」

「あっそ、……負けた後で文句言わないでよ?」

「心配するな。……お前こそ、その『素人』に負けても泣くなよ?」

 

神林の言葉に、小さく嗤う。

 

「それこそ心配無用だよ……『今の』君に、負ける気しないから」

 

そう言って、近くに立つ古賀に目を向ける。

それを受けた古賀が小さく頷き、前に出る。

 

「制限時間は特に設けない。どちらかが続行不可となるか、降参で勝負ありとする。なお、此方で危険と判断した場合、中断もある事を理解しろ。良いな」

「了解です」

「此方も問題ありません」

 

神林、冴香両方の同意を得た後、古賀が手を上げる。

 

「それでは……勝負、始め!!」

 

そういって古賀が勢い良く手を振り下ろした。

 

 

 

 

『先手必勝』といわんばかりに、突っ込んだのは冴香だ。

 

あっという間に肉薄し、木刀を振るう。

神林は落ち着いてそれをかわし、木刀を一閃。

冴香も木刀の腹で受け止め、『ゴッ』と鈍い音が響く。そのまま鍔迫り合いに移行した。

 

「……へぇ、今のに掠りもしないか。正直、弱い相手だとアレだけで決まることもあるんだけどね」

「おいおい、今ので終わらせる気だったとは……お前、私を舐めてないか?」

「うーん、どうだろうね、最近は前線を離れてたって聞くし、ちょっと舐めてたかも。あ、エロい意味じゃなくてね」

「今の注釈いるか?」

「んじゃぁ……ちょっとギアを上げようか」

 

そう言って、冴香が体を捻ると同時に、右手を木刀から離す。そのまま、掌打を繰り出した。

 

「っと、……手癖が悪いな」

 

落ち着いて肘で受け止める神林。それを見て冴香が小さく嗤う。

 

「足癖も悪いんだなぁ、コレが」

 

そう言って繰り出したのは、突き出すような前蹴り。咄嗟に後ろに引いてかわそうとする神林だが、

 

「逃げちゃだめー」

 

先程掌打を受け止めた肘をそのまま掴まれ、引き寄せられる。

冴香の前蹴りが迫るが、体を捩って何とか避けた。

 

「うわ、体柔らかいな。でもー?」

「くっ!」

 

前蹴りで振り出した足をそのまま地につけ、冴香は一気に神林の懐に入り込んだ。

ムリに捻ってバランスを崩した神林の上半身を、冴香の体当たりが襲う。

流石にかわし切れず、肩で胸を強かに打たれて突き飛ばされた。

 

「ハイ1発もーらい♪って……流石だね、当る瞬間にスウェーして威力を殺したか」

 

思っていたよりも少ない手応えに、関心したように呟く冴香。

対する神林も、胸を擦りつつ立ち上がる。やはり、たいしたダメージは負っていないようだ。

 

「防具の上からでも、巧くやれば肋骨逝けるんだけど……君相手じゃそうはいかないかな?」

「……まぁな」

「んじゃ、続きを始めよう。……きっちり付いてきなよ?」

 

そういって、冴香が再び突っ込む。

 

「しっかし、思った以上にやるなぁ。流石にこの前みたいにはいかないよねー」

「この前?」

「同僚をぶっ飛ばしたんだろ?古賀さんから聞いてるよ。名前は確か、中……何だっけ?」

「猿渡のことか?」

「あ、そうそう、そいつ」

「酷い奴だな、同僚の名前くらい覚えてやれ」

「……タカ君、『棚に上げる』って言葉知ってる?」

「いや、聞いたことがないな。今度辞書で調べておこう」

「調べたらちゃんと赤線引いときなね。試験に出るから」

「何の試験だ」

「名づけて『冴香検定』!因みに受験条件は『少なくとも私より強い事』さ!」

「受験の条件が随分高い。受験者が居なくなるな」

「見事合格すると、私と『あんなことやこんなこと』が出来ちゃうよ!」

「……合格したのに罰則が待ってるのか、誰も受けんのが良くわかる」

「ちょっとーそれはあんまりなんじゃない?おねーさん傷つくよ?こんなにもか弱い乙女なのに」

「おいおい、あまり笑えない冗談は吐くな。うっかり張り倒しなる」

「随分おっかないうっかりだなぁ。あ、語呂良いね、『おっかないうっかり』って。今度使ってみよう」

「どんな機会だ」

「最近さー、言い寄ってくる男が多いんだよね」

「まぁ、お前見た目【は】良いからな」

「ほーんと、美人は辛いよねぇ。私よりよわっちい男に興味ないってのに」

「それは災難だな」

「だからさー、あんまりしつこい奴は一思いにヤッちゃおうかなって」

「あぁ、それが『おっかないうっかり』か」

「そーそー、『うっかりバッサリヤッちゃった、てへぺろー♪』みたいな?」

「確信犯だろうが」

「無自覚の悪意が齎した悲劇さ」

「物は言い様、だな」

 

 

因みに、此処までのやり取りは総て剣戟を伴った物である。

互いに突き、払い、幾度となく木刀がぶつかる鈍い音が武道場に響く。

その様子を、ギャラリーは様々な思いを抱きつつ見ていた。

 

 

○古賀艦隊

 

「……コレは、想像以上、ですね」

「あぁ、全くだ」

 

古賀の秘書艦である大和と武蔵が、圧倒されたように二人の勝負を見守っている。

元来、彼女達艦娘は接近戦が得意ではない。装備としてに刀剣の類を身に着けている者も居るが、彼女達の本領は砲雷撃戦。つまり遠距離攻撃だ。

そんな、接近戦闘は素人である彼女達から見ても、神林と冴香が高い能力を持っているのが判った。

 

「……いや」

「提督?」

 

古賀が呟いた言葉に大和が首を傾げる。

 

「あいつ等の本気は……こんなもんじゃない」

「……何だと?」

 

古賀の言葉に、武蔵が眉根を寄せる。

 

「私の知っている『あいつ』の『底』は―――もっと先にある」

 

そう呟く古賀の顔は、どこか苛立たしげで、それで居てどこか悲しげだった。

 

 

○冴香艦隊

 

「あの……摩耶さん?」

「どうした、雪風」

 

同じく、二人の勝負を見ていた雪風が、隣に居る摩耶に声を掛ける。

 

「えっと、もしかしなくてもですけど……しれぇが押してますよね?」

「……あぁ、そんで冴香はまだ本気出してねぇ」

「そうなんですか?」

「全力の7~8割ってとこか?少なくとも、余裕はまだあるな。それにしても……」

「それにしても?」

「いや、意外と大した事ねぇな、と思ってよ。『伝説の死神』って言うから期待してたんだが、正直拍子抜けだぜ」

「そう、ですか……?」

「ん?どうした?」

「い、いえ!何でもない、です」

 

何か言いたげな雪風を見て首を傾げる摩耶だったが、一先ず目の前の勝負に集中することにした。

 

 

○神林艦隊

 

「モグモグ……思ったより強いねーあいつ」

「そうですねぇ。あ、北上さん、私も一個いいですか?」

「あぁ、世界は広いな。提督以外に、アレほどの使い手がいるとは……って何食べてる、二人とも」

 

先程から何か食べている北上達に、長門が眉根を上げる。

 

「んー?間宮さんトコのお菓子。試合観戦にお菓子は鉄板だよね。あ、長門もいる?」

「頂こう。……モグモグ、ふむ、意外と旨いな……しかしコレは喉が渇くぞ。金剛、紅茶を貰えるか?」

 

後ろで紅茶を飲んでいた金剛に声を掛ける。

 

「ドーゾ、其処にポットとカップ置いてありますカラ、適当に飲んでくだサーイ。……それにしても、随分テートクと打ち解けてますよネ、あの人」

「……まぁ、一応『元』婚約者みたいだからね」

「にしては、テートクに気があるって感じがするんですよネー……艦娘の勘ですケド」

 

そういって、カップ越しに据わった目で冴香を見る金剛。

 

「……やっぱり、金剛もそう思うかい?」

「という事は、響も気づいてまシタ?」

「何となくだけどね。だから気に入らないってのもあるんだけど……って、アレ、五月雨は?」

「さぁ?……気付いたらいなかったから、どっかいったんじゃないの?」

「そんな事より、さっきから提督おっそーい!何やってんの?」

 

フン、と息を吐く響達を尻目に、島風が先程から思っていた事を口にする。

少なくとも、島風が知っている『彼』はもっと速い。

 

「そうだね。何か様子がおかしい。どうしたんだろ」

「モキュモキュ……えぇ、本当にどうしたんですかねぇ?」

「……せめて口の中の物を食べてからにしようよ、青葉……」

 

響達が提督から感じる『違和感』に首を傾げている中、もっと『具体的に』神林の異常に気がついている者が居た。

 

「……天龍、気付いてる?」

「あぁ、当たり前だろ?」

 

声の主は扶桑と天龍だ。彼女達は随分と険しい目で神林たちを見ていた。

 

「あいつ、全然『入って』ねぇな……一体何やってんだ?」

 

天龍が吐き捨てるように言う中、それを耳に挟んだ大和が声を掛けてきた。

 

「あの……『入ってない』というのは?」

「言葉の通りさ。アイツ、欠片も本気出してねぇ」

「それは本当か?」

「えぇ、以前行われた『猿渡提督戦』の方が、少なくとも本気を出していたと思います」

 

訝しがる武蔵に、扶桑が答えた。

 

金剛達とは違い、扶桑と天龍は猿渡との勝負に立ち会っている。

つまり、彼女達より提督の『本気』を知っていると言えた。

そして、島風が言っていた様に、神林の動きは『遅い』。それこそ、『猿渡戦』の方がよっぽど速かったと思えるほどに。

 

天龍達の言葉に、大和達は眉を顰める。

現在の戦況を素人目に見ても、押されているのは神林の方だ。

それを鑑みた上で『本気を出していない』と言うのは、負け惜しみと言うか、贔屓目で見ているとしか思えなかった。

いま一つ信じていない大和達に対し、天龍は『俺達がそう思う根拠は3つ』と指を三本立てる。

 

「一つ、口調が違う。アイツは今『私』とか『お前』とか言ってるが、スイッチ入ると口調が変わるんだ」

「因みに、『私』から『俺』、『お前』から『貴様』と言った感じですね」

「そもそも、アイツは怒ると口数が減るタイプだ。少なくとも、木刀振りながら相手と雑談はしねぇ」

 

猿渡の時も喋ってこそいたが、アレは倒す相手への『最後通告』のような物だった。

今、冴香と交わしているのは明らかに冗談を交えた『雑談』である。

 

次に二つ目、と天龍が続ける。

 

「この勝負が始まった時から、アイツは先手を譲ってる」

「譲っている、だと?」

「はい、明らかに相手の動き・出方を『見てから』動いています。防戦一方に見えるのはそのせいですね」

「それは、相手の速さが圧倒的だからではないのか?」

「『剣道有段者に気取られずに間合いに入る技術』を持ってて、『反応できない打突で瞬殺出来る』速さを持ってんのにか?それこそ在り得ねぇよ」

 

そう、天龍が最も解せないのはそこだ。

先に猿渡と揉めた時も、そして後に剣道で勝負した時もそうだ。

 

相手は、神林が肉薄するまで『彼の動きに全く反応出来ていなかった』……神林が正面に立っていたのにも関らず、だ。

 

それがどういった類の技術かは判らないが、とんでもない技術だという事は判る。

少なくとも、このような勝負の場で出し惜しみするような物ではない。

それこそ、『意図的に』抑えでもしない限り。

 

「んで……三つ目、つうか、コレが一番アイツが本気だしてねぇって思える理由なんだけどよ……アイツの雰囲気だ」

「雰囲気……ですか?」

 

大和の問いに、天龍が頷く。

 

「あぁ。勝負ってのはさ、『相手を絶対ぇにブッ倒す』って意思を込めてするモンだ」

「相手を倒す、意思……」

「あんた等も深海棲艦共に砲撃かます時には込めてるだろ?『絶対的な意思』って奴をよ」

「……確かに、な」

 

天龍の言葉に、武蔵が小さく頷く。

 

「其れを踏まえて、だ。今のアイツに、何を感じる?」

 

そう言って、天龍が顎で神林を指す。

 

「……特に何も感じない、ですね」

「そうですね、何も感じないんです。勝負事の真っ最中だというのに。そんな状態を、果たして『本気』と言えるのでしょうか?」

「成る程……な」

 

大和の言葉に、扶桑が続け、武蔵も同意するように頷く。

それを見た天龍が、小さく笑った。

 

「そんなわけで、おたく等もハラに力入れといた方が良いぜ?」

「……?何故だ?」

 

武蔵の問いに、ニヤリと嗤いながら応える。

 

「アイツがもし本気出したら、その殺気は半端ねぇぞ?深海棲艦なんて目じゃねぇからな」

「……確かに、馴れてない娘だったら腰を抜かしかねないわね」

 

天龍の言葉に、扶桑が何かを思い出したのか苦笑する。

自然と、大和達、そして摩耶達に視線が向いた。

 

「……所でよ扶桑、今回の件で、最初にウチの提督を見たの……あのチビじゃねぇか?」

「チビ……雪風の事?」

 

天龍に聞かれ、扶桑は記憶を掘り起こす。

冴香との一悶着の後、最初に合流したのは、確かに雪風だった。

摩耶はその後だったし、大和達はさらにその後……と聞いている。

 

「……確かに、そうだったかも知れないわ。でも、それがどうしたの?」

「いーや?明らかに提督を警戒してっからよ。―――アイツ、多分気付いてるぜ?ウチの提督のヤバさ」

 

恐らく、最初に遭ったときに感じたのだろう。彼の異質さを。

そして明らかに警戒していた雪風を見て、神林が『其れ』を抑えた。

だから、摩耶やさらにその後に神林と出遭った大和達は気付かなかった。

そして、今も気付かない。彼の『異質』さに。

『相変わらず、隠すのは巧いんだよなぁ……アイツ』何て事を天龍は考える。

 

「……神林提督が本気ではないのは理解した。ではその理由は何だ?」

 

武蔵の問いに、天龍は肩を竦める。

 

「さぁな?大方『気がのらねぇ』とかそんな理由だろ。元々一方的にふっかっけられた勝負だしな。だろ?扶桑」

「えぇ、私も同意見ね。ただ……」

「ただ?」

「ただ……何かの切っ掛けで提督が本気になる『理由』が出て来るかも知れないわ」

「理由……提督の『逆鱗』って奴か」

「そうね。そして其れが何なのかを、『あの人』は知っている」

「だな……どんな『隠し玉』持ってんのかね」

 

そう言って、扶桑達は冴香に目を向ける。

 

「……貴女達、止めなくて良いの?」

「ん?」

「止める……と言うのは?」

 

大和の言葉に、天龍と扶桑は首を傾げる。

 

「『逆鱗に触れる』と言う事は、少なからず神林提督が不快な思いをするのだろう?」

「まぁ、そうでしょうね。少なくとも、提督が本気で怒るくらいの『何か』を用意しているかと」

「……其処まで予想していて、何故二人の勝負を止めないの?」

「決まってんだろ、そんなんは『止める理由』にならねぇからだ」

 

そもそもだ、と天龍は続ける。

 

「経緯はどうであれ、あの女が勝負を吹っ掛けて、ウチの提督が承諾した。その時点でそれはもう『二人の勝負』なんだよ」

「ですから、立会人の古賀提督ならまだしも、只の観客である私達に、この勝負をやめさせる資格はありません」

 

天龍の言葉に、扶桑が続ける。

そしてそれは、此処にいる神林艦隊の面々の総意であった。

 

先程あれだけ冴香に敵意を向けていた北上や響ですらも、今は只の観客としてこの勝負を見ている。

そう、もう自分達がああだこうだと言える状況ではないのだ。

 

尤も、万が一の事があった場合、摩耶や雪風は愚か、大和や武蔵を蹴散らしてでも神林を護る心算なのだが。

 

「ま、アンタたちの言い分も分からなくもねぇよ」

 

未だに納得のいかない、と言った顔をしている大和達に、肩を竦めながら天龍が呟く。

 

「そうですね、『今までの』私達なら、決闘その物をやめさせていたかもしれません」

 

あの人に、嫌な思いをしてほしくないから。

あの人には、穏やかな時間を過ごしてほしいから。

 

「でも、それじゃダメなんだよ。コレから先、『本当の意味で』アイツの『隣に立つ』為には、それじゃダメなのさ」

 

あの人が、何を背負っているのかを、知りたい。

あの人が、今まで何をしてきたのかを知りたい。

 

 

 

これからの未来を、あの人と共に戦う為に。

 

 

 

「……それを『あの方』に気付かされた、と言うのは……少し癪ですが」

「確かにな。まぁ、ともかく―――!」

 

 

 

その時、ひときわ大きな音が響き、神林と冴香が弾かれた様に距離を取る。

 

暫く肩で息を吐いていた冴香だが、一つ、大きく深呼吸する。

そして、木刀で肩をトントンと叩きつつ、顔を上げた。

 

 

 

「―――!!」

「来たか」

 

北上が身を乗り出し、長門が小さく呟く。

 

その後、思い思いの事をしていた神林艦隊の面々が、皆真剣な顔をして扶桑達の下に集まった。

彼女達の変貌ぶりに、大和達が驚く。

 

「……急にどうしたんだ?」

「宮林提督の雰囲気が変わった……多分、何か仕掛けてくる」

 

武蔵の言葉に、響が応える。勿論、神林達から目は背けない。

 

「ようやく?おっそーい!」

「島風の言う通りデス。紅茶がすっかり冷めちゃいまシタ」

「……貴女達が自由すぎるのよ」

「ホントだよ。もうちょっとシリアスに過ごせなかったのか?」

「いや、お二人がシリアスすぎるんですって。青葉じゃあの空気もちません」

「そう言うな、こいつらは提督の『本気』を一度見ているからな」

「え、何それズルい。っていうか、何で長門は知ってんの?」

「ん、陸奥から聞いた。尤も、アイツも全部見ていたわけでは無いらしいが」

「っていうか、全部終わった後に来たぜ?」

「えぇ、勝負とか完全についた後だったわ」

「あぁ、だから私も実物を見るのは初めてだ。……楽しみだな」

「長門、不謹慎」

「おっと、すまん」

 

「さて……雑談は此処までだ。動くぜ」

 

 

 

そして、扶桑達が見守る中……

 

 

 

 

 

冴香は、『心底つまらなそうに』言い放つのだった。

 

 

 

「ねぇ、何時まで人の皮被ってる心算なの?……『伝説の死神』君?」

 




ヤバい。話が全然まとまらない。
頭で浮かんだ話が、打ち込んでる途中で別物に。何それ怖い。

次回はちょっと回想が入ります。

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