仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。

更新が遅れて申し訳ございません。

エミル・クロニクル・オンラインのサービス終了にくわえ、自分が好きだった小説の作者が交通事故で亡くなると言うショックな出来事が続いて、しばらく茫然自失となってました。申し訳ございません。

では第59話をどうぞ。



第59話 鏡の中からの刺客!狙われたアイドル達!!⑤

音無小鳥「これで・・・よ~し♪うん!綺麗になった♪」

 

赤毛の少女「・・・・・・・・・」

 

 

目の前のロングの赤毛の少女に対して化粧を施し終えた音無小鳥は、その出来栄えを見て満足そうな顔をした。そんな音無小鳥とは対象に、化粧をしてもらい綺麗になった少女は、綺麗な顔に不釣り合いな不機嫌な顔をしていた。

 

あずさ「これは・・・実にかわいらしいです♪」

 

赤毛の少女「・・・・」

 

春香「うわ~、本当に綺麗になった♪」

 

赤毛の少女「・・・・・」

 

雪歩「本当に綺麗・・・」

 

赤毛の少女「・・・・・・・」

 

真「この子の着ている服って、事務所にあった予備の服だよね。よく似合ってるよ。ちょっとフクザツな気分・・・」

 

赤毛の少女「・・・・・・・・・」

 

伊織「本当に似合ってるわね。似合いすぎててちょっと腹立ってくるぐらい。」

 

赤毛の少女「・・・・・・・・・・・・」

 

亜美・真美「「どっからどう見ても女の子♪」」

 

赤毛の少女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・(怒)」

 

こあ「とってもお似合いですよマスター♪」

 

美希「と~ってもよく似合ってるの♪」

 

赤毛の少女(誠也)「「と~ってもよく似合ってるの♪」じゃなぁああああああああああいっ!」

 

 

765プロの面々+こあに自分の今の姿を見た感想を言われ、女装をした誠也は大声を上げて不満の声を上げた。音無小鳥に化粧を施された、どこからどう見ても少女にしか見えない人物は、普段後ろに束ねてある長い赤い髪を解き、765プロに有った予備の衣装を着て、化粧を施された誠也であった。

 

護衛の為だとはいえ、年頃の男の子である誠也が、同じく年頃の女の子達である春香達につきっきりでついていたら何かと問題があった。その解決策として誠也が女装をして、765プロの見習いアイドルとしてついていけば問題ないと765プロの事務員である音無小鳥の意見が上がり、それを聞いた765プロの面々は「それなら問題ない」と全員一致の意見となり、誠也は女装をする羽目になってしまった。

 

 

響「それにしてもこの胸・・・良くできてるね。本物みたいだよ。」

 

 

そう言って誠也のそれなりに有る、本物にしか見えない胸パットが入っている胸を見て響が言った。

 

 

律子「たしかこれって、以前から倉庫の片隅に置いてあった、付けると本物にしか見えない特注の胸パットよね。前々から思ってたけど、どうしてこんな物がウチの倉庫に有ったんだろう?」

 

 

首をかしげて考え込む律子の視界に、バツが悪そうな顔をする千早の顔が映る。

 

 

律子(・・・・・・まさか。この事に関しては触れないで、そっとしておいてあげましょう。)

 

 

律子は自分の胸に浮かんだ考えを、熱くなる目頭をそっとぬぐいながら、自分の胸の中にそっとしまっておこうと思った。

 

 

赤毛の少女(誠也)「どうしてこんな事に・・・・いろはさんと言い、ここの人達と言い・・・・どうして俺に女装させようとするんだよ(怒)!男の俺が女の恰好をしたって似合うわけないだろうに(涙)」

 

 

亜美「え?そんな事ないよ。よ~く似合ってるよ♪手足細いし、肌綺麗だし、髪サラサラだし。」

 

小鳥「顔も綺麗だし、それに腰も細いんだもん・・・・下手な女の子よりも。」

 

 

最後の方はやや顔に影を作りながら言う小鳥。そんな小鳥の言葉を聞き、765プロの面々は誠也の細い腰に注目した。

 

 

春香「へ~、どれどれ・・・・・本当に細いね。一体どれくらいなの?」

 

小鳥「・・・・さっき着替える時ついでに測ったら・・・・・○○センチぐらいだった。」

 

765プロの面々『ええっ!?』

 

 

小鳥から誠也のウエストのサイズの数値を聞いて、一斉に驚きの声を上げた後、「わ、私よりも細い」、「ま、負けた」、「な、何とか勝った」、「お、同じぐらいだ・・・・」などなどと口々に言う765プロの面々。ちなみにどのセリフが誰なのかは本人の名誉のために割愛させていただきます。

 

 

赤毛の少女(誠也)「細いだの綺麗だの言わないで・・・結構気にしてるんだから(涙)」

 

 

周りで騒ぐ女の子達のセリフを聞いて、男としてのプライドをズタズタにされる誠也。誠也は自分の男としては細い手足や腰、に不満を持っていた。

 

誠也はライダーとして戦うために常日頃から体を鍛えている。だがいくら鍛えても、誠也の手足や体は筋肉の付いた太い物にはならなかった。だが、細いからと言って、誠也の手足や体は全くパワーがないかと言えば、実はそうでもないのである。

 

見た目はきゃしゃな体なのだが、その手足からは見た目からは想像できないほどのパワーを出し、細い体は、並みの大人よりもはるかに頑丈と言う、見た目に反した物となっていた。ライダーとして戦う分には問題ないのだが、見た目が細いので、その分侮られてしまうと言うことが多々あり、誠也はそのことに関して不満を持っていた。

 

 

赤毛の少女(誠也)「男がカワイイって言われてもちっともうれしくない!」

 

美希「ほらほら、今は女の子なんだから、「俺」なんて言わない!「わ・た・し」だよ♪」

 

誠也「い、いやだから・・・」

 

美希「はい!さんはい!わ・た・し♪」

 

赤毛の少女(誠也)「わ、私・・・/////」

 

 

765プロの面々(か、かわいい♪)

 

 

美希に促されて、はずかしそうにしながら頬を赤くしながら「わたし」と言う誠也。

 

 

その恥ずかしそうにしながら言うその姿を見て、その場の全員一致で同じ感想を出す765プロの面々。その面々の中には(い、いけない!危ない趣味に走ってしまいそう♪)と思ったり、(ハッ!思わずカワイイって思っちゃった。これじゃあ女のとして自分で負けを認めてるようなものじゃない!負けてない!負けてない!)と心の中で葛藤したり、(アレは男、アレは男!)と心の中で葛藤する者と様々な反応を示した。ちなみにどの言葉が誰の心の中なのかは、繰り返し言うが本人の名誉のために割愛せていただきます。

 

 

赤毛の少女(誠也)「と、とにかく!男として「細い」だの、「綺麗」だの、「かわいい」なんて言われても嬉しくもなんともないの!」

 

亜美「え~っ「ブサイク」って言われるよりは「綺麗」って言われたり、「カワイイ」っていわれ方が良いと思うよ?」

 

美希「そうそう♪ほら、もっと自信をもって♪」

 

真美「ほら、自分の今の可愛くなった姿を見て見て♪」

 

 

いつの間にか持ってきた大きな姿見の鏡を誠也の目の前にもってくる真美。

 

 

赤毛の少女(誠也)「・・・・・・え?!・・・・これが・・・・私?」

 

 

目の前に映る、姿見の鏡の中。そこには赤毛のロングで、従姉であり、義理の姉である悠菜に似た美少女が立っていた。

 

 

赤毛の少女(誠也)(これが・・・・私?か、かわいい♪・・・・ハッ!)

 

音無小鳥(ニヤニヤ)

 

 

姿見に映る美少女姿の自分の姿に見とれる誠也をニヤニヤしながら見る音無小鳥。

 

 

赤毛の少女(誠也)「ち、ちがう!見とれてなんてない!それになに自分の事をなに「私」って言ってるんだ!正気を取り戻せ俺―――――――――っ!」

 

 

頭を抱えてブンブンと振る誠也。

 

 

プロデユーサー「なんか、葛藤してるね(^_^;)」

 

亜美「いい具合に葛藤してる♪ところで・・・名前はどうするのピヨちゃん?」

 

小鳥「えっ?名前?」

 

亜美「うん、そのままの名前の「誠也」って男の子の名前で読んだら不自然でしょう?だから呼ぶ時の名前を決めないと。」

 

小鳥「あ、それもそうね。う~ん・・・・・どういうのが良いだろう?何か候補は無い?みんな?」

 

 

小鳥に言われて一斉に女装誠也の名前を考え始める765プロの面々。

 

 

赤毛の少女(誠也)「あ、あの~、何勝手にみんなで決めようとしてるです?と言うか、わたsじゃなくて、俺の意見は?そもそも女装して護衛するって事を承知した覚えがないんですけど?」

 

やよい「ここはシンプルに「セイコちゃん」でどうです?」

 

響「いや、それだと単純すぎない?」

 

赤毛の少女(誠也)「そうですか・・・・無視っすか(涙)」

 

 

自分の意見を聞いて貰えず、再び涙目になる誠也。そんな誠也の意見を無視して赤毛の少女(誠也)の名前について意見を言い合う765プロの面々。いくつかの名前の候補が上がり、最終的にはそれらを多数決で決め、そして・・・・ついに名前が決まった。

 

 

小鳥「よし!じゃあ名前は、素の名前の名残をある程度残しつつ、さりとて単純な変化をせず、かつ捻り過ぎない名前と言うことで「セイカ」・・・「|静香(せいか)ちゃん」に決定!」

 

 

765プロの面々『わ~(ぱちぱちぱちぱち)』

 

誠也改|静香(せいか)ちゃん「勝手に決めるな!って言うか、セリフの横の名前が「|静香(せいか)ちゃん」になってる!?」

 

 

|静香(せいか)ちゃん爆誕(笑)の瞬間であった。

 

 

 

つづく

 


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