仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。
お待たせしました!連載再開です!!


第40話 再会と刺客と新たな電王の誕生③

小悪魔「・・・取りあえず、森を出て近くの湖に来ましたけど・・・誰も居ませんね、モモタロスさん。」

 

モモタロス「・・・そうだな。」

 

 

森の近くに有る湖、その湖にあるボートの乗り場の側で、背中から黒い翼を生やした少女・小悪魔の言葉に、上半身と下半身が逆になっている砂で出来た怪人、イマジンのモモタロスは頷いた。

仮面ライダー電王である野上良太郎の頼みでこの世界にやってきたモモタロスであったが、自分がこの世界にやってきた時に使った次元の裂け目から、気絶した状態で出てきた小悪魔を偶然発見した。

モモタロスは小悪魔から「何故自分が使った次元の裂け目から出てきたのか?」、「どこの誰なのか?」などを聞いて見たが、小悪魔はソレに答えることができなかった。どうやら小悪魔は次元転移したさいのショックで記憶を無くしていて、自分の名前も思い出せなくなっていたのである。

モモタロスは記憶喪失の小悪魔を放っておく事も出来ないと、「しかたね~な~」と愚痴をこぼしながら取りあえず自分について来いと言って、自分達が転移した森をぬけて、近くにある湖に来たのであった。

 

 

モモタロス「誰か居れば、「ここが何処なのか?」、「遠羽市が何処にあるのか?」と聞けたんだがな・・・」

 

 

モモタロスは取りあえず今自分達が何処にいるのか、誠也が居るであろう遠羽市にはどう行けばいいのか。それらの情報を得るため、とりあえず近くにいる人に聞いてみようと考え、人が居そうな湖の近くへと来た。

だが、人が居ると考えた湖には人影は見当たらなく、湖にあるボート乗り場と小屋、湖を眺められる展望台には時間帯のせいか、人影がまったく見られなかった。

 

 

小悪魔「本当に誰もいませんね・・・ん?」

 

 

モモタロスと同じように湖の周りを見て誰かいないか探していた小悪魔であったが、ボート乗り場近くに有る小屋の影に人影らしき物を見かけて、その場所を見つめた。

 

 

小悪魔「あ!モモタロスさん!居ました!人が居ました!」

 

 

小悪魔は小屋の影で、胸に猫を抱き、辺りをしきりにキョロキョロと見ながら、隠れるようにしている15~6歳の女の子を発見した。

 

 

モモタロス「何!どこだ!」

 

小悪魔「ほら、あそこ!小屋の影に!」

 

モモタロス「良し!コスプレ娘。お前、アイツからここが何処なのか、遠羽市が何処にあるのか聞いてこい。」

 

小悪魔「私のこの羽はコスプレじゃありません!と言うか、なんで私が聞きに行かなきゃならないんです!」

 

モモタロス「俺の姿・・・イマジンの姿なんて見たら、驚いて逃げちまうかもしれないだろう?その点、お前が声をかけても、せいぜい普段からコスプレをしている痛い女としか見られないだろう?」

 

小悪魔「うっ!普段からコスプレをしている痛い女って・・・なんかヤダな~。」

 

モモタロス「いいから、とっとと聞いてこい!」

 

小悪魔「わ、分かりましたよ~」

 

 

モモタロスに急かされて、女の子に話を聞きに行く小悪魔。

 

 

小悪魔「あ、あの・・・」

 

シノ「えっ?(人?って言うか、コスプレ?!)」

 

突然背中に羽を生やした人物、小悪魔に声をかけられて驚くシノ。

彼女は昨夜、刺客であるキカコに襲われて、逃げ込んだビルに居た猫と共に昨夜からずっと逃げ続けていた。

シノは他の人が巻き込まれないように人がいない方へ人がいない方へと逃げて来て、この湖まで逃げてきたのである。

 

 

小悪魔「あの~ここ、何処でしょうか?私、遠羽市って所に行きたいんですけど、道を教えてもらえませんでしょうか?」

 

 

小悪魔に声をかけられて驚いているシノに道を聞いてみる小悪魔。だがシノは小悪魔の話を聞いてないのか、小悪魔の姿を見ながらブツブツと独り言を言っていた。

 

 

シノ「・・・他の人が巻き込まれない様に人のいない方に来たのに、こんな所にも人が居たなんて・・・」

 

小悪魔「あの・・・すいません。話し聞いてますか?」

 

 

話しかけた小悪魔に対し、なんの反応を示していないシノに対して、再度話しかける小悪魔。

 

 

シノ「・・・マズイわ。このままじゃこの子巻き込んじゃう。あなた、今すぐこの場を離れて!巻き込まれるわよ!!」

 

小悪魔「えっ?巻き込まれる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良太「俺が・・・死ぬ?!ど、どういう事だ?」

 

 

ベットにあおむけで寝ている佳奈から機械で発した合成音で告げられた自分が死ぬと言う予言。それを聞かされて良太は動揺したが、すぐに冷静になり佳奈に詳しい話を聞いてみた。

 

 

良太「・・・まず、確認したい。佳奈は一体どういう時に予知が見えるんだ?」

 

佳奈『・・・見えるのは人が死ぬ予知だけ。時間は長くても2日先ぐらいまでで、短い時は数秒先までよ。』

 

良太「2日から数秒先・・・」

 

佳奈『そんなに遠い場所の予知も出来ないし、もちろん全ての死が予知できるわけでもない。近くで非業の死を遂げる人の中の一部よ。』

 

良太「そうか・・・分かった。じゃあ、次にお前が見た黒羽が死ぬと言う予知について話してくれ。」

 

 

良太は一旦目を数秒閉じた後、佳奈が最初に見た、寧子が死ぬ予知について聞いてみた。

 

 

佳奈『最初、見た予知・・・寧子が死ぬ予知。その場所は湖みたいな所の近くで、そこで寧子は体を強い力で吹き飛ばされたような状態で倒れていた。』

 

 

良太「湖か・・・湖はこの辺りには一つしかない。白城学園(うち)の裏にある山の中にあるヤツだな。」

 

 

佳奈の話から、良太は佳奈が言った湖が自分が通う白城学園の裏にある山の中にある湖の事だろうと瞬時に推察した。

 

 

良太「じゃあ次に変更後の予知については?」

 

佳奈「場所は寧子と同じ。寧子は生きているんだけど、その代わりアンタが寧子と同じような殺され方をされてた。」

 

良太「そ、そうか。(どっちにしろ、俺か黒羽が殺されるのか・・・)」

 

佳奈『わかってると思うけど、アンタが死ぬ予知を見た事は寧子には内緒よ。じゃないと寧子はアンタを全力で守りに行く。そうなったらアンタじゃなくて寧子が死ぬ予知が実現してしまうかもしれないからね。』

 

良太「確かにそうだな。だが、誠也達にはこの話はするぞ。この予知を完全に覆すのにあいつらの力が必要だからな。」

 

佳奈『それについては賛成よ。あの子たちの力は充分使えるし、何よりあの子・・・誠也は一度私の予知を覆したんだから。』

 

 

佳奈は以前ドレステインの工場に誠也達が薬を取りに行った時に見た予知を、誠也が覆した事を指した。

 

 

良太「そうだったな。じゃあ、今日はこれで帰るよ。誠也達の話も終わっている頃だろうし、帰りに誠也と今回の予知についての対策を話しながら帰るよ。」

 

 

そう言って良太は部屋の玄関へと向かって行った。外で話しているであろう誠也と共に予知に対しての対策をするために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠也「・・・・・・以上が悪魔召喚アプリの使い方です。」

 

寧子と佳奈の使っている部屋の扉の前、そこで誠也は寧子に渡した携帯の使い方について説明していた。

 

寧子「なるほど・・・大体分かった、ありがとう。それにしてもコレ、普通の携帯としても使えるばかりか、え~と「死に顔動画」だっけ?身近な人が近いうちに死ぬ運命にある時、その瞬間の動画が見られるんだよね。まるで佳奈ちゃんの予知みたいね。」

 

誠也から使い方を聞いた寧子は、自分の手の中にある携帯をマジマジと見ながら、つい今しがた誠也から聞いた「死に顔動画」についてポツリと言った。

 

死に顔動画、それは将来的に縁がある人物の死に様が動画でアップロード・配信される物で、その映像の出来事は近い将来において起こる。だがこの予知とも言うべき出来事は行動次第でその死を回避することができる物である。この機能は悪魔召喚アプリをコピーして移したとき、副次的な物として召喚アプリに付いてきたものであった。

 

寧子「佳奈ちゃんの予知と違って、親しい間柄の人の未来しかわからないけど、その分距離があっても見ることが出来る辺りは便利でいいと思う。」

 

誠也「少なくてもこの「死に顔動画」は、離れていたせいで見ることはできないと言うことはありませんからね。最低でも東京にいても大阪に居る友人の死に顔動画は届きますよ。」

 

誠也は以前この悪魔召喚アプリを手に入れた世界「デビルサバイバー2」の世界出会った人物、峰津院大和(ホウツイン ヤマト)が大阪に居る久世響希(クゼ ヒビキ)の死に顔動画を受け取っていたことを思い出し、距離が離れていたせいで動画を受けとれないと言う事はないと言う事を言った。

 

良太「二人共、話終わったぞ。」

 

話している誠也と寧子に、部屋の扉を開けて出てきた良太が声をかけてきた。

 

誠也「話、終わったんですか?」

 

良太「ああ。そっちは説明は終わったのか?」

 

誠也「はい、終わりました。」

 

良太「そうか、じゃあ引き上げよう。お前に話さなきゃならない事もあるから、帰りは途中まで一緒に行こう。」

 

誠也「あ、はい。」

 

誠也は良太の話が佳奈からの予知についての事だと察し、何も聞かず、良太と共にこの場を後にしようとする。

 

 

良太「じゃあ黒羽、俺たちは帰『お友達の死に顔動画が届いたよ♪』って・・・・なんだ?」

 

 

突如響いた音声に驚き、動きを止める良太と寧子であったが、誠也だけはその音声を聞いたとたんに驚愕の表情を浮かべた。

 

 

良太「い、今のは一体、どこから・・・」

 

 

良太は先ほどの音声がどこから聞こえてきたのか、その発生源を探してキョロキョロと周りを見始めた。そんな良太を他所に誠也と寧子は、その音声を発生させた物・・・寧子が持っている、悪魔召喚アプリが入った携帯を見つめた。

 

 

良太「な、なんだ。さっきの音声・・・その携帯からなのか?」

 

 

誠也と寧子の二人が見ている携帯を見て、先ほどの音声がその携帯からの物だと察する良太。

 

 

寧子「誠也くん・・・さっきのって、まさか・・・」

 

誠也「ええ、間違いありません。死に顔動画が届いたんです。」

 

 

誠也の言葉を聞いた寧子は、慌てるように自分が持っている携帯を操作し始めた。

 

 

寧子「こ、これは?!」

 

 

携帯を操作し、届いた死に顔動画が誰の物なのかを調べた寧子は、届いた動画の件名を見てその動きを止めた。

届いた死に顔動画は二件で、「シノ」と言う名前の書かれた動画と「村上良太」と名前が書かれた動画であった。

 

 

つづく

 

 

おまけコーナー

 

 

織姫「どうも、はたがみ織姫です。前回スタジオをミクちゃんに破壊されたので、今回からはたまちゃんの家がある門田神社でやることになりました。」

 

みたま「・・・・・・・・」

 

織姫「え?「なんで織姫神社じゃなくて門田神社なの?」って?あ~、最初はそうだったんだけど、今の時期の織姫神社は参拝客が大勢来るから、おまけコーナーをやったらその人達の邪魔になっちゃうから門田神社になったの。」

 

シロ吉「・・・・・・・・・」

 

織姫「そんな訳で、今回からは門田神社でおまけコーナーをやることになったの。さあ!場所も変わったことだし、心機一転して頑張ろうね、たまちゃん!シロちゃん!」

 

みたま・シロ吉「「・・・・・・・・・」」

 

織姫「?どうしたの?二人共元気ないね。」

 

みたま「・・・・元気・・・・・出るわけないでしょう・・・・破壊されたスタジオの修理費払ったせいで、門田神社(ウチ)の家計は火の車よ!」

 

織姫「え?」

 

シロ吉「ただでさえ、ウチは貧乏だったのに・・・・修理費のせいでさらに貧乏に・・・・おかげでオイラ達、もう一週間砂糖水以外何も口にしてないっス(ぐきゅるるるる~!←お腹の鳴る音)」

 

織姫「うわ、物凄いお腹の音。そんなにお腹すいてたんだ。そうと知ってれば、今日差し入れの「おいなりさん」、持ってくればよかった。」

 

みたま「えっ!差し入れ、持ってきてないの?!」

 

織姫「ご、ごめんね。ここの所少し忙しかったから、作ってこれなくて・・・・」

 

みたま「そ、そんな・・・・・織姫の差し入れだけが、頼りだったのに・・・・・・・OTZ(ごきゅるるるるるるるるる~!←お腹の鳴る音)」

 

織姫「そ、そんなにお腹すいてたんだ(^_^;)じゃあおまけコーナーが終わったら、おいなりさんを作ってあげるね。」

 

みたま「ほ、ほんと?」

 

織姫「うん、だからもうちょっと待っててね。」

 

みたま「うん、お願い。もう動くのも辛い・・・」

 

織姫「あはは・・・・これは司会進行は私だけでやったほうがいいみたいね。」

 

シロ吉「お願いするっす・・・・」

 

織姫「うん、まかされました。それじゃあ早速、今回のゲストさんを呼んじゃいましょう。どうぞ~」

 

京香「ど、どうも、鳴海京香です。」

 

織姫「はい、今回はこの作品の実の姉でもある、MissingPartsの鳴海京香さんに来てもらいました。」

 

京香「か、神様の前でお話するのって緊張します。」

 

織姫「緊張しないで楽にしてください。その方がこっちも楽ですから。」

 

京香「は、はい。」

 

織姫「それじゃあ京香さんには今回の補足であるMissingPartsの作品の事について話してもらいます。」

 

京香「はい。では・・・私が出ている作品「MissingPartsは2002年にドリームキャスト (DC)、2003年にPlayStation 2 (PS2)、2012年にPlayStation Portable (PSP) 用ゲームソフトして販売されたもので、ミステリーを題材にしたアドベンチャーゲームです。新米探偵が周囲の個性的な人間たちと交流しつつ、難事件を解決していくというオーソドックスな探偵物で、登場キャラクターに関する描写が非常に丁寧なのが特徴で、事件解決に関係ないような日常シーンが作りこんで描かれているのが特徴です。」

 

織姫「確かこの作品の時間軸はMissingPartsの原作が始まる数年前が設定なんですよね。」

 

京香「はい、その通りです。つまり原作のMissingPartsはこの世界の未来のお話なんですよ。」

 

織姫「へ~。ちなみに原作のお話はどんなお話なんですか?」

 

京香「原作のお話は、名探偵と呼ばれた鳴海誠司を所長として有能な探偵を幾人も有していた探偵界の重鎮である鳴海探偵事務所が、所長であるお父さんが謎の失踪を遂げて、事務所の名は地に落ち、所員も一人また一人と減っていったという状態になって、私が一人で業務をとりまわしているという惨状になった所に、両親の形見であるペンダントの捜索を依頼に事務所に訪れた青年・真神恭介くんがそんな惨状を目にし、私を助けるために自らが事務所の所員となることを決意した。という所から話は始まるの。」

 

織姫「えっ!誠司所長、失踪しちゃうんですか?!」

 

京香「ええ。だから、この作品でもお父さん、失踪しちゃうかもしれないんですよね~。まあ、原作の私と違って、今の私には頼りになる弟や妹達がいますから、原作の私ほど苦労はしないと思うんですけどね。」

 

織姫「確かに、誠也くんや悠菜ちゃん、霞ちゃんもいますから、誠司所長が失踪しても、なんとかなりそうな感じしますね。兄妹みんなで頑張ってください。」

 

京香「はい。頑張ります!あの、所で先程から気になってたんですけど・・・そっちで力なく座り込んでいる方、大丈夫何ですか?」

 

みたま・シロ吉「「・・・・・・お腹すいた~ごきゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる~~~~~!(←お腹の鳴る音)」」

 

京香「す、すごいお腹の音、よっぽどお腹すいているのね・・・あの~~、よかったら、私がここに来るとき菜々子ちゃんから差し入れとして貰った手作りのお弁当があるんですけど・・・・食べます?」

 

みたま「えっ!良いの?!」

 

京香「ええ。私はあまりお腹すいてないから、よかったらどうぞ。」

 

みたま・シロ吉「「ありがとう(ッス)!いただきま~す!!(ガツガツガツガツ!!」」

 

織姫「・・・・ねえ京香さん、お弁当の差し入れをした菜々子って「鴨居菜々子」ちゃんの事ですよね。」

 

京香「はい、そうですよ?」

 

織姫「その子のお料理って確か・・・○×料理人の代名詞とも言うべきシャマルさんと同じぐらいの料理の腕の持ち主だったはず・・・・」

 

みたま・シロ吉「「ング?!こ、これは・・・・・・・(バタン!)」」

 

織姫「きゃあああああッ!たまちゃんとシロちゃんが!誰か救急車!お医者さん!えーりんさん!森ノ宮せんせ~~~~~~い!!」

 

京香「あ、二人を抱えて飛び出して行っちゃった・・・・・なんで普通(?)のお弁当を食べて倒れたんだろう。空腹のせいで胃が弱ってたのかしら?まあ兎に角、コーナーの締めをやらないと。では皆さん、まったね~♪・・・・これで良かったかしら?」

 

織姫「誰かーーーーーーーーーーーッ!」

 


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