それではどうぞ。
白衣の女性「カナリア。あなたは私の人格と知識、記憶、そしてムネモシュネの残骸からサルベージしたライダー達の力のデータがインストールされているわ。それらを使って、ムネモシュメの力を盗み、利用して異世界に勢力を拡大させようとしている財団Xの野望を阻止して。」
白衣の女性は、目の前に浮かんでいる金色に光る鳥に対してそう話した。
彼女の名は
カナリア《・・・言わなくても分かるわ。私は「あなた」なんだから。》
梨絵「クスッ、そうだったわね。じゃあ、これからする事もわかってるわね。」
カナリア《ええ、これから赴く異世界・・・幾つもの世界が存在する「時空管理局」と呼ばれる組織が管理している世界におもむき、その世界の人々の中からムネモシュメからサルベージして得たデータから再現した仮面ライダーの力を扱うことができる資格者を探すこと。》
梨絵「ええ。そしてその者達と共に、その世界に勢力を伸ばそうとしている財団Xの野望を阻止する。あの世界は数年前、ディケイドが二度目に行った後、原因不明の謎の次元震の発生のせいで出来た次元断層・・・それのおかげで行くのがとても困難な世界になってしまった・・・・その世界への正確なルートと位置情報を知っている財団X以外は・・・・。だから私達は向こうに行っている財団Xの手の者からあちらの世界を守るには、向こうの世界で新たなライダーを生み出すと言う方法を取るしか道は無いわ。」
カナリア《・・・・正直な所、私達が作り出したムネモシュメが原因で起きた財団Xの勢力拡大・・・・その尻拭いを向こうの世界の人々にしてもらうのはちょっと心苦しいわね。》
梨絵「ええ、それにライダーの力を受け継ぐことが出来る者を見つけても、協力してくれるかどうか・・・・」
???「心配ねえよ。」
突然した声に驚き、声のした方向を向くカナリアと梨絵。
翔太郎「少なくても、あっちにはお前達に協力してくれる奴が一人、必ずいる。この俺の・・・探偵としての俺の一番弟子の「
フィリップ「そうだね、彼ならきっと協力してくれるはずだね。ハーフボイルドである君のような探偵を目指しているんだからね。」
弦太朗「あいつは俺のダチだ!ゼッテー協力してくれる!この俺が保証する!!」
映司「向こうには、はやてちゃんも居る。あの子もきっと協力してくれるよ。」
晴人「ああ。あの子達なら、きっと二人の「希望」になってくれる。」
カナリアと梨絵の視線の先。そこには仮面ライダーWの
梨絵「みんな・・・・・」
翔太郎「向こうに行ったら、俺の弟子だった誠也を訪ねてみてくれ。確か・・・遠羽市って所に住んでいるはずだ。」
カナリヤ「
翔太郎「ああ。後、あいつに会ったらよろしく言っておいてくれ。」
カナリヤ「分かったわ。・・・・さて、そろそろ行くわね。」
そう言ったカナリヤは力を溜め込み始めたのか、発光が徐々に強力になっていった。
梨絵「次元震によって発生した次元断層・・・それを突破できるよう調整されたあなたなら必ず突破できるはず・・・・向こうの事お願いね「わたし」。」
カナリア「ええ、こっちの事はお願いね「わたし」。」
そう言った後、カナリアは更に発光を強くし、目が開けられないくらの光を発し始めた。
カナリア「さあ!異世界への旅たちの時!財団Xの野望を阻止するために・・・異世界への扉よ!開きなさい!!」
カナリアのその言葉が発せられた瞬間、カナリアの頭上にワームホールが発生し、カナリアはその穴へと飛び込んだ。
カナリアが飛び込んだ瞬間、ワームホールは閉じ、辺りには静寂が訪れた。
フィリップ「・・・どうやら無事、旅立つことができたみたいだね。」
翔太郎「ああ。」
晴人「頑張れよ、カナリア・・そして誠也、はやて!」
映司「大丈夫かな・・・・」
弦太朗「大丈夫だ!あいつらは俺のダチなんだ!きっと大丈夫!!」
カナリアが消えた上空を眺める一同。
梨絵「・・・頼んだわよ!異世界にいるライダーの後継者達!」
叶井梨絵は上空を見ながらそう叫んだ。
つづく
初登場キャラ出典作品
フィリップ(平成仮面ライダーシリーズ(仮面ライダーW))