特異点の白夜   作:DOS

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やっと来た骸編。


骸編
『転入先は学級閉鎖』


 

 

 

光努side

 

「中学校?」

 

「ああ、お前も見た目的にいい年だからしばらく通ってみたらどうだ?」

 

黒道家の茶の間にて、テレビを見つつみんなで夕食を食べてると灯夜が唐突に提案してきた。

 

確かに今まで中学校にはちょっとしか通ったことないし、行ってみようかねー。まあ学生の本文は勉強というしな。学生かどうかは置いといて。

 

「光努どっか行くの?」

 

「ああ、中学校に通おうかと思ってな」

 

「ま、頑張れ」

 

「そういえばルイって今何歳なの?」

 

「俺か?確か18くらいだっけか」

 

見た感じ10代後半くらいだと思ったけどまさにそのとおり。

っていうか18ってことは今の時期的には普通だったら高校3年生くらいか。ルイって高校通ってないのか?確かにイリスの研究主任なんてやってるしもしかしたら何か事情があるのかもしれないしな。

 

「ルイは高校通ってないのか?」

 

まあそんな事情は置いといて聞かなきゃ始まらないよな。

 

「俺か?高校なんて元から通ってないよ」

 

「なんで?」

 

「ルイは13のときに飛び級で大学に入学して16で卒業。それ以前は小学校に少しし

か通ってないから中学と高校には通ってないんだ」

 

面白い経歴といえば面白いな。というかいつからイリスの研究主任とか疑問はあるけど、まあおいおい聞こう。

 

というより、俺はまだそこまでイリスについて知らない。リルやコルのこと、灯夜に関してもまだまだ知らないことが多すぎる。

 

おいおい、聞いて行かないとな。

ボスとしては、ファミリーのことも知っておかないと。

 

「それで、どこの中学に通うんだ?」

 

「ああ、たしか・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

そしてやってきたのは黒曜中とよばれる中学校。

灯夜としては、本来夏休みの終わりと同時に入学できるようにしたかったみたいだが書類の関係上新学期が始まってから5日程かかってしまった。

というわけで初登校なのだが・・・・・・・、

 

「これはどういうわけだ」

 

 

誰もいない。

 

 

教室はガランとして本当に誰もいない。

始業のチャイムが成り終わるのに本当に誰もいない。

あまりにも誰もいないので職員室まで行った。

 

そして情報収集の結果発表。

 

黒曜中は真面目な生徒2%と98%の不良によって構成されていたのだが。

 

ある日、というか夏休みの終わりに転校してきた帰国子女3人によって不良たち、しいては黒曜中が制圧され今は皆(というかほとんどの不良生徒)は学校へ来ないで黒曜ヘルシーランドとよばれる廃墟に潜伏しているらしい。そんなわけで今学級閉鎖ならぬ学校閉鎖状態。

 

「つーわけで、やってきたよ黒曜ランド」

 

黒曜ランドとは、映画、カラオケ、レストラン、動物園などが施設内に同時に存在し楽しめる複合娯楽施設。だが、2年前にあったと言われる台風によって土砂崩れを起こし、そのまま閉鎖してしまい今は廃墟と化した場所。

 

「学校に来たのに授業がねーとかどうなのよ。ま、黒曜を制圧した転校生とやらと対面と行くか、確か先生に聞いた転校性集団のリーダーの名前は・・・」

 

鍵のしまってる柵を飛び越えつつ、中に着地する。

 

「六道骸・・・だっけか」

 

いざ、黒曜ランド潜入。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「ここか」

 

やってきたのは黒曜ランド中央ほどに設置されたボウリング場。

黒曜ランドには多くの不良が潜伏している。黒曜中学校の2年に転入してきたのにそこにいた生徒のほとんどが休みとはこれいかにと思ったが大半の生徒がここにいた。

 

ここまでの道のりで同じ黒曜生なのでスルーできるかと思われたが見たことない顔の生徒が来たから絡んできたが、転入生だと言ったら骸の仲間と思われたらしく、敬語になりながら骸さんはあっちですと親切に教えてくれた。まあなにはともあれ居場所がわかったしさっさと行くかな。

 

「おい、おまえ」

 

声をかけられて振り向くとそこにいたのは黒曜中の制服を来た男。

顔に傷のあるヘアピンをつけた野性的な男。

 

「何?(何か獣っぽい気がする)」

 

「こっちには骸さんしかいねーけど、何か用かびょん」

 

「おー、骸はこっちにいるのか。(それにしても面白い語尾だな)サンキュー、お前名前は?」

 

「俺は城島犬。そういうお前だれ?」

 

「白神光努。今日転入してきたんだ。骸に会いたくてさ。ガム食う?」

 

「食う!!」

 

そう言って渡したガム(ストロベリーミント味。これ微妙だったんだよな)をうまそうにほおばる犬を見るとホントに犬みたいだな。

 

「なんら、お前いいやつらなー。骸さんはこっちらびょん」

 

「サンキュー、そういえば犬達は帰国子女なんだってな」

 

「そうらびょん。俺と柿ピーと骸さん」

 

「柿ピー?」

 

「そうだびょん。あ、骸さーん」

 

犬と歩いてきたのはボロボロに壊れたレジャーランドの中、多分ボウリング場だと思う。そこにいたのは二人の男。

 

一人はソファー近くにフラリと立っているメガネにニット帽、オカッパ頭に左頬にバーコードをつけた黒曜中の制服を来た男。そしてもう一人、ソファーに座っているのは髪を真ん中分けで後ろ髪を逆立たせる特徴的な髪型に奇妙なのは六の文字の見える右目の赤い瞳。

 

「おや犬、おかえりなさい。そちらはどちら様ですか?」

 

「骸さん、こいつ光努だって。ガムもらった」

 

「おやおや、これは餌付けされてしまいましたね」

 

「犬・・・・・・」

 

「なんらびょん!文句あっか柿ピー」

 

「・・・・別に」

 

犬と柿ピーとよばれた男が言い合っている。その間に骸とよばれる男の前まで来た。

 

「よう。あんたが六道骸だって?」

 

「確かにそうですね。そういうあなたはどちらですか?」

 

「白神光努。光努とでも呼んでくれ。よろしく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




骸の黒曜中を制圧するまでの小説があるみたいだけど、作者は持っていないのである程度オリジナルで書いています。

黒曜中の構成とかが違うと思いますが、どうかそこらへんは勘弁してください。

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