インフィニット・ストラトス ~唐変木に疲れる苦労人~   作:さすらいの旅人

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今回はいつもより早く出せました。それでも遅い事には変わりませんが……。

それではどうぞ!!


第50話

「織斑先生、神代君は一体何がしたいんでしょうか? 戦わないと言って見物したり、デュノア君を羽交い締めして足止めしたにも拘らずにアッサリと開放したり……妙に矛盾な行動をしてる気が」

 

「さあな。奴が何を考えているのかなんて私にも分からん」

 

 教師のみしか入れない観察室で、モニターに映し出されている戦闘映像を眺めながら真耶は和哉の行動に疑問を抱き、千冬は分からないと首を横に振る。

 

「しかしまさか、神代がボーデヴィッヒとペアを組むとは正直意外だったが」

 

「そうですね。私はてっきり、二人がトーナメントで決着を付けるかと思ってましたし。それにあの二人は私が知る限り、かなり険悪な感じでしたから」

 

「にも拘らずペアを組んでいると言う事は、な。しかもあのボーデヴィッヒが……」

 

 千冬としては和哉がトーナメントでラウラと戦い、そして勝つことを願っていた。力こそが全てだと思い上がり気味のラウラに和哉が勝利し、力についての認識を改めて貰うと言う展開を期待していたのだが、予想外な事にそれが叶わなくなり落胆気味だった。しかし、それはあくまでトーナメントに限った話であり、別に二人の勝負自体が無くなった訳ではないから、トーナメント後でも問題は無いと千冬は結論する。

 

「ひょっとしたら神代君がボーデヴィッヒさんと何か取引をしてペアになったんじゃないでしょうかね?」

 

「…………」

 

 適当に言った真耶の発言に思わず考える千冬。確かにあの二人がペアになって試合に出場すると言うのは、普通に考えてあり得ない。にも拘らずそうしていると言う事は、あの二人には何かしらの取引をしたとしか考えられない。現にラウラの性格を考えれば、和哉にペアを組もうと言われても絶対に断る筈だ。

 

(今度の早朝鍛錬の時に、さり気なくカマをかけてみるか)

 

 ここ最近、和哉とは鍛錬をしてないから久しぶりにやるかと同時に聞き出そうと考える千冬。あのラウラが事前にペアを承諾すると言うのが妙に腑に落ちないと疑問を抱いているからだ。別にペアを組むこと自体気にする事は無いのだが、ラウラを承諾させた取引の内容が一番気になるからである。

 

 そう考えている千冬に、モニターでは一夏とシャルルがラウラ相手に見事な連係プレーをしている。

 

「ふあー、すごいですねぇ。二週間ちょっとの訓練であそこまでの連携が取れるなんて。神代君だけじゃなく、織斑君も凄いです。才能ありますよね」

 

「ふん。あれはデュノアが合わせているから成り立つんだ。あいつ自体は大して連携の役には立っていない」

 

 和哉から一夏の話題になると、急に辛口評価する千冬に少し苦笑気味に真耶は言う。

 

「そうだとしても、他人がそこまで合わせてくれる織斑君自身がすごいじゃないですか。魅力のない人間には、誰も力を貸してくれないものですよ」

 

「まあ……そうかもしれないな」

 

 ぶすっとした感じで告げる千冬に、真耶はそれが照れ隠しだと最近分かっており、

 

「逆に神代君は一人でこなしちゃいますけどね……」

 

「神代にはそれ程の実力があると言う事だ」

 

 そして和哉の事となると当然のように言い放つ事に微妙な顔をする。

 

「織斑先生……織斑君と神代君ではかなり差がありますね」

 

「そうか? 私は事実を言ったまでだが」

 

 早朝鍛錬で和哉の実力を知っている千冬としては、弟の一夏よりも和哉を高く買っている。実力主義である千冬からすれば当然の考えなのだ。贔屓してると言えるかもしれないが、それだけ和哉と一夏では力の差があるから無理からぬ事とも言えよう。

 

 そんな千冬の台詞に真耶は、ちょっと織斑君が気の毒だと内心思いながらも新たに話題を変えようとする。

 

「そ、それにしても学年別トーナメントのいきなりの形式変更は、やっぱり先月の事件のせいですか?」

 

 真耶が言う先日の事件とは、黒い全身装甲ISの襲撃の事だった。

 

「詳しくは聞いていないが、おそらくそうだろう。より実戦的な戦闘経験を積ませる目的で、ツーマンセルになったのだろうな」

 

「でも一年生はまだ三ヶ月目ですよ? 戦争が起こるわけでもないのに、今の状況で実戦的な戦闘訓練は必要ない気がしますが……」

 

 そして真耶と千冬が襲撃に対する今後の対応策について話していると、モニターからは一対二でありながらも、互角に渡り合うラウラの姿があった。その事に二人はモニターに視線を戻す。

 

「強いですねぇ、ボーデヴィッヒさん」

 

「ふん………」

 

 ラウラの実力に真耶はしみじみと言ってるに対し、千冬は心底つまらなそうに声を漏らした。

 

「変わらないな。強さを攻撃力と同一だと思っている。だがそれでは――」

 

 神代だけでなく、一夏にも勝てないだろう。

 

 和哉の事を言うのは別に問題は無いのだが、一夏も含まれると話は別だから決して口にはしない。それを言ったが最後、真耶にまた何を言われるか分かったのものではないから。

 

 

 ワアアアッ!

 

 

 会場が一気に沸き、その歓声が観察室まで響いてきた。

 

「あ! 織斑君とデュノア君が一気に攻めようとしてますね。でも、どうして織斑君は零落白夜を使おうとはしないんでしょう?」

 

「アレはシールドエネルギーをかなり消費するからな。仮にそれでボーデヴィッヒを倒せても、まだ神代が残ってる。恐らく神代の事を考慮し、温存して倒そうと思っているんだろう。だが、そう上手くいくかな」

 

「またまた、そんな気にしてないような態度をしなくても――」

 

「山田先生。今度久しぶりに武術組み手をしようか。いや、どうせなら神代とやってみるといい。奴の技の一つである『砕牙零式』を素手で受け止める事をお勧めする」

 

「いっ、いえいえっ! 私はそのっ、ええとっ、生徒たちの訓練機を見ないといけませんからっ! と言うか私が神代君のあんな恐ろしい技を生身で喰らったら死んじゃいますよっ!」

 

 慌てながら首を振り手を振りと大忙しである真耶に、千冬は低い声でたたみかけようとする。

 

「私は身内のネタでいじられるのが嫌いだ。そろそろ覚えるように」

 

「は、はい……。すみません……。ですから神代君の技を受けるのはどうか……」

 

 見てて可哀想になるくらいしぼんでしまい、ちょっとした命乞いもする真耶。確かに和哉の技をモロに喰らってしまったら、確実に病院送りにされてしまうだろう。それだけ和哉の技は相当な攻撃力を持っている証拠だ。

 

 そんな真耶の様子にあまりに可哀想だったのか、千冬はぽんと軽く頭を撫でた。

 

「さて、試合の続きだ。どう転がるか見物(みもの)だぞ」

 

「は、はいっ」

 

 

 

 

 

 

(ふむ。どうやら一夏は零落白夜無しでボーデヴィッヒに勝つつもりだな)

 

 恐らく俺と戦う為に温存しようと言ったところだろうが、果たしてボーデヴィッヒ相手にそれで勝てるかどうか。温存して勝てるほどボーデヴィッヒは甘く無いぞ。

 

「私を相手に全力を出さずに挑むとは舐められたものだな」

 

「俺としてはお前より和哉の方が恐いからな。すぐに決めてやるぜっ!」

 

 そう言って突撃する一夏にボーデヴィッヒはAICによる拘束攻撃を連続で襲い掛かる。右手、左手、そして視線。それらの不可視攻撃に一夏は急停止・転身・急加速で何とかかわしていた。

 

 ギリギリとは言え、かわし続けるとは流石だな。そんな一夏にボーデヴィッヒは苛立ちを見せる。

 

「ちょろちょろと目障りな……!」

 

 ボーデヴィッヒは立て続けの攻撃にワイヤーブレードも加え、その姿勢は熾烈を極めた。だがなボーデヴィッヒ、相手は一夏だけじゃ無いんだぞ?

 

「一夏! 前方二時の方向に突破!」

 

「わかった!」

 

 射撃武器でボーデヴィッヒを牽制するシャルルは、一夏への防御も抜かりなかった。一見、一夏とシャルルは見事なコンビネーションを見せていると思うだろうが実際は違う。シャルルが一夏に合わせて戦っていると言った方が正しい。もしそうでなかったら、今頃一夏はボーデヴィッヒにやられているからな。

 

「ちっ……小癪な!」

 

 ワイヤーブレードを潜り抜け、一夏はボーデヴィッヒを射程圏内へと収める。

 

「無駄だ。貴様の攻撃は読めている」

 

「普通に斬りかかれば、な。――それなら!」

 

「!?」

 

 一夏は足元へと向けていた切っ先を起こし、体の前へと持って来る事にボーデヴィッヒが戸惑った。

 

(成程。考えたな一夏。斬撃が読まれるくらいなら、突撃で攻めたほうが良い)

 

 読みやすさは変わらないが、それでも単純に腕の軌道を捉え難い。線より点の方が、捕まえるのは難しいからな。

 

 だが、

 

「無駄なことを!」

 

 そんな一夏の攻撃をボーデヴィッヒはAICを使うと、一夏はピシッ! と全身の動きが凍り付いたかのように止まった。

 

「腕にこだわる必要はない。ようはお前の動きを止められれば――」

 

「おいボーデヴィッヒ。もう一人いる事を忘れてないか? 一夏の相方がアンタを撃とうとしてるぞ」

 

「!?」

 

 俺の助言にボーデヴィッヒは慌てて視線を動かすが、もう遅かった。既に懐に入ったシャルルは零距離で素早くショットガンの六連射を叩き込んだ。次の瞬間には、ボーデヴィッヒの大口径レールカノンは轟音と共に爆散(ばくさん)してしまった。

 

「くっ……!」

 

 武器が破損して使えなくされた事に苦い顔をするボーデヴィッヒ。

 

 以前に俺が戦った時も分かっていたが、やはりボーデヴィッヒのAICには致命的な弱点があるな。『停止させる対象物に意識を集中させていないと効果を維持出来ない』と言う弱点が。俺の時は『咆哮』を使って破ったが、一夏はシャルルの援護により拘束が解除されていた。

 

「どうするんだ、ボーデヴィッヒ? 弱点が見抜かれた以上、ここは俺も参戦した方が良いと思うが?」

 

「必要無い! 貴様はそこで黙って見てろ! うるさくて気が散る!」

 

 おやおや、折角助言したのに随分な言われようだな。意地を張るのは結構だが、それで負けてしまったらどうしようもないぞ?

 

 などと言ったところでアイツは絶対に聞く耳持たないだろう。仕方ない。ここは間接的に手を出させてもらおう。アンタがやられてしまったら、それである意味試合終了だからな。

 

「一夏!」

 

「おう!」

 

 シャルルの掛け声に一夏は再度、《雪片弐型》を構えなおし、そして強烈な斬撃を繰り出そうとするが、

 

 

 ギンッ!

 

 

「……!」

 

 俺が『睨み殺し』を使うと、一夏はボーデヴィッヒのAICに拘束されたかのように動けなくなった。今までは加減して使っていたが、全力で使えば動きを止める事が出来る。

 

「ば、バカな! ラウラはAICを使っては……って和哉、お前の仕業か!」

 

「ははっ。バレてしまったか」

 

 気付いた一夏はオープンチャンネルで通信してくると、俺はアッサリと白状する。

 

「神代和哉っ! 貴様また余計な事を!」

 

「文句なら後で聞くから、今は試合に集中しな。でないと負けるぞ?」

 

「………ちっ!」

 

 舌打ちをするボーデヴィッヒはすぐに一夏の懐に飛び込むと同時に、両手にはプラズマ手刀を展開させていた。

 

「奴にお膳立てをされた事は非常に気に食わんが、一先ず貴様はこれで終わりだ!」

 

「ぐっ!」

 

 動けない一夏に連続攻撃を仕掛けるボーデヴィッヒ。

 

「やらせないよ!」

 

「邪魔だ!」

 

 だが、そうはさせないと言わんばかりにシャルルが一夏の援護に入ろうとするが、ボーデヴィッヒは一夏への攻撃を休めないままワイヤーブレードで牽制する。そのどちらも制度の高さとスピードを伴った攻撃だ。

 

「うあっ!」

 

「シャルル! くっ――」

 

「次は貴様だ! 堕ちろっ!」

 

 一夏が被弾したシャルルに気を取られた隙をボーデヴィッヒが逃さず、一夏の体を正確に捉えた。

 

「ぐあっ……!」

 

 ダメージを受けた一夏は力が抜けたように床へと落ちる。

 

(どうする一夏? このままじゃ終わってしまうぞ? お前はその程度で終わる奴じゃ無い筈だ)

 

 一夏は実戦で追い詰めれば追い詰めるほど急激に成長するから、敢えて『睨み殺し』を使って動きを止めたんだがな。どうやらまだ早すぎ……でもないか。

 

「は……ははっ! 私の勝ちだ!」

 

「気を抜くのはまだ早いぞボーデヴィッヒ。もう一人いるだろうが」

 

「!」

 

 そして高らかに勝利宣言をして止めを刺そうとするボーデヴィッヒに、俺が突っ込みを入れると同時に超高速の影が突撃をする。それは――

 

「和哉の言うとおり、まだ終わっていないよ」

 

 一瞬で超高速状態へと移ったシャルルであった。

 

「なっ……! 『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』だと!?」

 

 おやおや、ボーデヴィッヒが狼狽するってことは、シャルルの行動は予想外だったようだ。まぁ驚くのは無理もないか。何故なら俺だけじゃなく、パートナーである一夏も驚いているからな。

 

「今初めて使ったからね」

 

「な、なに……? まさか、この戦いで覚えたというのか!?」

 

 これはまた驚いた。どうやらシャルルの器用さは最早特徴ではなく、技能の一つとも言える。厄介な相手が更に厄介になったと認識してしまう。

 

「ふっ……。だが私の停止結界の前では無力!」

 

 そう言ってボーデヴィッヒはシャルルにAICを使おうと発動体勢へと変わる。その直後、動きが止まったのは――シャルルではなくボーデヴィッヒだった。

 

 

 ドンッ!

 

 

「!?」

 

 突然あらぬ方向から射撃を受けたボーデヴィッヒは、すぐに視線を巡らせる。

 

 ボーデヴィッヒを撃ったのは、シャルルが捨てた残弾ありのアサルトライフルを構えてる一夏だった。

 

「ほう。いつの間にか『睨み殺し』を解いていたとはな。やるじゃないか、一夏」

 

「お前が言ってたじゃないか、和哉。アレは全身に気合を入れれば解けるって」

 

「そう言われれば……」

 

 確かに『睨み殺し』の解き方を一夏に教えていたな。俺とした事がすっかり忘れてた。にしてもボーデヴィッヒがシャルルに気を取られてるあの僅かで気合を入れて解くとは。

 

「これならAICは使えまい!」

 

「こ、のっ……死に損ないがぁっ!」

 

 そう吼えるボーデヴィッヒだったが、冷静さはまだ失っていないようだ。どうやら一夏を一旦無視してシャルルに集中したようだ。

 

 しかし、

 

「でも、間合いに入ることは出来た」

 

「それがどうした! 第二世代型の攻撃力では、このシュヴァルツェア・レーゲンを堕とすことなど――」

 

 ボーデヴィッヒは言ってる途中にハッと何かを気付いた。

 

 えっと、単純な攻撃力だけなら第二世代型最強と謳われた装備があったな。それは確かシャルルが装備している、盾の中に隠してあるアレだ(・・・・・・・・・・・・)

 

「この距離なら、外さない」

 

 盾の装甲がはじけ飛び、中からリボルバーと杭が融合した装備が露出する。アレは六九口径パイルバンカー《灰色の鱗殼(グレー・スケール)》。通称は――

 

「『盾殺し(シールド・ピアース)』……!」

 

 流石のボーデヴィッヒも焦っている様子。文字通り必死の形相で。

 

「「おおおおっ!」」

 

 ボーデヴィッヒとシャルルの声が重なる。シャルルは左手拳をきつく握り締め、叩き込むように突き出す。先程一夏がやったのと同じ、点の突撃を。

 

 加えて更に瞬時加速(イグニッション・ブースト)によって接近している。あれはいくらボーデヴィッヒでも間に合わない。

 

「!!!」

 

 だがしかし、ボーデヴィッヒはパイルバンカーを止める為に目を集中して一転に狙いを澄ました――が、それは無理だった様だ。

 

 そして、

 

 

 スガンッ!!!

 

 

「ぐううっ……!」

 

 ボーデヴィッヒの腹部に、パイルバンカーの一撃が叩き込まれた。その直後に、ボーデヴィッヒは吹っ飛んでアリーナの壁に激突する。

 

(どうやらボーデヴィッヒはここまでのようだな)

 

 そう結論した俺は組んでいた腕を解き、いつでも動けるように体勢を整える。

 

「はあああ~~~っ!」

 

 そんな俺を余所に、シャルルはボーデヴィッヒに追撃をして再びパイルバンカーを仕掛けようとするが、

 

 

 ガシィッ!!!

 

 

「「「んなっ!?」」」

 

 俺がパイルバンカーの杭の部分を左手(・・)で掴んで止めると、ボーデヴィッヒとシャルル、そして一夏が驚愕した。同時に会場にいる観客達も。

 

「ったく。変に気を抜くからそんな目に遭うんだぞ、ボーデヴィッヒ」

 

「き、貴様……!」

 

「けど今はお前より……ってな訳でシャルル。今度は俺も参戦させてもらうぞ」

 

「くっ……! まさか君がこんな土壇場で出てくるなんて……!」

 

 俺の突然の参戦によりシャルルは焦りの表情を見せる。パイルバンカーを引き戻そうとしているが、俺がガッシリと掴んでいるのでそれは出来なかった。

 

「先ずはこの厄介な武器と同時に……いくぞ!」

 

「っ! 不味いシャルル! 逃げろ!」

 

 一夏は俺が何をやろうとしているのかを気付いたようだが、もう遅い。

 

 俺は即座に上半身のバネだけを捻り、

 

「『砕牙・零式』!」

 

 

ズドンッ!!

 

 

「がはっ!!」

 

 必殺の拳を繰り出してパイルバンカーを破壊すると同時にシャルルを仕留めた。


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