黒絹の皇妃   作:朱緒

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第168話

[……といった経緯で、ユリアンはアンドリューと知り合ったそうです。

 彼らが知り合った経緯は、同盟市民としては恥ずかしいものですが(中略)アンドリューは父と同じ仕事をしていますので、知り合うことはあったかも知れませんが、これほど仲良くなることはなかったでしょう。]

 

―― どれほど仲いいんですか、フォークとユリアン

 

 フレデリカからの手紙を、彼女は何度も読み返していた。

 ここに書かれているフォークが、彼女が思っているフォークかどうか? 非常に気になったので、フェルナーに調べてもらったところ、間違いなく”あの”アンドリュー・フォークであった。

 

”まさかベンドリングの手紙に書かれていた、同盟で初めての友人がフォークだとは……”

 

 ベンドリングは慣れない異国で、一人の友人を得た。その人物の名は検閲などを考慮し、書かれていなかったが、フレデリカからの手紙から推測すると、アンドリュー・フォーク以外考えられなかった。

 

 彼女とフレデリカが初めて会った時、フェルナーは「帰国すると驚きますよ」と告げた。この驚きの意味は、グリーンヒルが養子を迎えて、ユリアン・ミンツという弟ができたことなのだが、この情報を彼がどうやって手に入れたのか?

 それは、ベンドリングからの手紙に他ならない。

 マルガレータが異国で得た、男性の友人ユリアンのことも、当然書かれており、その流れでユリアンが孤児院からグリーンヒル家の養子になることも知った。

 そのうちベンドリングに、帝国側に名前を明かせない友人ができ ―― その友人がアンドリュー・フォークだと裏付けが取れて、フェルナーたちは目眩を覚えることに。

 それというのも、ベンドリングの手紙に書かれている友人アンドリューは、同盟でも珍しいほど亡命者に対して差別をせず、彼らの権利を守るために骨身を惜しまず働いてくれる、かなりの人格者として書かれていたのだ。

 友人アンドリューは、母親が亡命者であることで色々と差別されていたユリアンを支えて、彼を立派なフライングボールの選手へと導いた……と、ベンドリングは書いている。

 

 そんな友人アンドリューが、十五歳の彼女の後をつけ回して、駆け落ちしようと持ちかけたフォークと同一人物だとは誰も思わないだろう。

 

[ユリアンと私がなかなか打ち解けられないでいるのを心配したアンドリューが、キャンプに誘ってくれて……]

 

―― 気遣いできる人なんですね。イベントの計画運営能力も……ま、まあ、失敗しましたけど、大遠征の計画して議会を通せるくらいの人ですから、このくらいのことは簡単なんでしょう。次の手紙にはフォークのこと、書かれていないならまだしも、病院を見舞ったら廃人になっていたとか書かれていたら……

 

 自分は一生会うことはないであろうアンドリュー・フォーク。

 手紙を読む分には、いい人だが、あの大遠征で精神的に追い詰められて、彼女が知るフォークになったら?

 

―― いきなりヤンを恨んだり、殺そうとしたりはしない……フォークがヤンを殺害しようとしたのって、ド・ヴィリエの暗示がかなりの要素を占めていたような……ファーレンハイトもビッテンフェルトも、地球教の総本山は壊滅させたと言っていましたけれど、きっとド・ヴィリエは逃げ出していると。あれ? でも、これを読む分には、ヤンに対する対抗意識とか、感じられない……部外者にそれを隠すことくらいは出来ますか。ヤンと関わらなければ、きっと原作よりはまともな人生を送れるはず

 

 そうならないことを彼女は祈っていた ―― だが彼女の祈りは届かなかった。それを彼女が知るのは……

 

**********

 

 ラインハルト元帥府前

 

 サンドイッチの販売員が変わった。

 可愛らしく整った顔だちで、所作も中々に美しい彼女目当てで買っていた者も多かったので、

 

「あの可愛い子、辞めたの?」

 

 何人かが新しい販売員に尋ねた。

 すると販売員は、

 

「メイドになるって辞めました。どこか分かる? 分かるよ。旧ブラウンシュヴァイク邸だって。この元帥府のトップの奥さまのお邸だと聞いたよ」

 

 この元帥府のトップと奥さまは、世間的には完全に別居中。

 

**********

 

 マリーンドルフ伯領

 

「ヒルダさま、伯爵さま、そしてマクシミリアンさま! 行ってきます!」

「気をつけてね、マリーカ」

「はい、ヒルダさま! ヒルダさまもお気を付けて、お元気なお子を産んでください」

 

 マリーカ・フォン・フォイエルバッハ、マリーンドルフ伯とマクシミリアンの紹介状を携えて、一路オーディンの彼女の元を目指す。

 もちろん、彼女の邸のメイドになるために。

 ヒルダは二人目を懐妊中。

 

**********

 

 侍従武官長の仕事を終えた彼女は、早急にファーレンハイトに会いたいと連絡を入れ、新無憂宮を出て、そのまま元帥府へと向かった。

 元帥府の正面に地上車は停まり、

 

「お待ちしておりました」

 

 出迎えたファーレンハイトが地上車のドアを開けて、頭を下げる。

 

―― やめてー。あなたは、ここの元帥府のトップなのよ

 

「出迎えありがとう」

 

 だがそうは思えど、注意するのはもっと駄目だろうと、彼女は黙って出迎えを受け入れて、案内されるまま応接室へと向かった。

 

 滅多に出されることのない菓子に出番が回り、ファーレンハイトが自ら淹れたお茶を彼女へと出す。

 内側にピンクの花が描かれているティーカップに指を通して、彼女はゆっくりと三口ほど味わって、笑顔で頷いてから向かい側に座らず、いつも通り後ろ手で直立不動の姿勢を取っているファーレンハイトを褒めた。

 

「美味しいわよ」

「お褒めの言葉をいただき、恐悦至極にございます」

 

―― ……座りなさいって言ったら、昔と同じく床に跪きそう。元帥府で元帥と話すとなれば、普通に座って話してくれると思ったのに……甘かったわ

 

 彼女はカップをソーサーに置き、ここへと来た理由を話し始める。

 

「カタリナから頼まれたのですけれど……」

 

 カタリナの名が出た時、どんな無茶をさせられるのかと思った、室内にいた面々だったが、内容は当たり障りのないものであった。

 

「行幸ですか」

 

 即位してから一歩も新無憂宮から出たことのないカザリンの、初外出先に旧ブラウンシュヴァイク邸、現ローエングラム邸にしたいと頼まれたのだ。

 新無憂宮に近いので出かけてもさほど負担にはならず、他の追随を許さぬ大貴族で、カザリン一番のお気に入りとなれば、行幸先に選ばれて不思議はないというか、彼女の邸以外は誰も考えられなかった。

 

「ええ。その警備を、ファーレンハイトに任せたいのですけれど、いいかしら?」

 

 皇帝がローエングラム邸を訪れる ―― フリードリヒ四世は何度かブラウンシュヴァイク邸を訪れていたことがあり、その際の警備などは、ファーレンハイトやシュトライトが担当していたので、今回も彼らが適任であった。

 

「喜んで」

 

 その後、彼女は帰宅してキャゼルヌ一家を部屋へと呼んだ。

 妻と自分だけではなく、娘二人も呼ばれ、キャゼルヌは不安と疑問が混じり合った感情を持ったが、妻はいつもと変わらず、呼ばれた娘たちも怖がることなく、それどころか彼女に会えることを喜び、いつになく手早く準備を整えていた。

 

「娘をですか?」

 

 背筋が伸び、どの角度から見ても美しい姿勢で座っていた彼女は、キャゼルヌ夫妻に「陛下の行幸の際、娘たちに陛下の遊び相手を務めて欲しい」と依頼してきた。

 キャゼルヌは驚きの声を上げたのだが、

 

「話し合ってからでも宜しいでしょうか?」

 

 妻はとくに驚いた素振りを見せなかった。

 

「ええ。でも早めに答えを」

「はい」

「アレックス、オルタンス。シャルロット・フィリスとエリザベートが、陛下のお相手を務めて怪我をさせたとしても、家族に責任は一切負わせないことを、このローエングラムが確約します。むろん言葉だけではなく。リュッケ」

 

 彼女の言葉に従い、リュッケがキャゼルヌに書類を直接手渡す。

 書類を上から下までしっかりと読んだキャゼルヌは、すぐに彼女へ書類を返して、遊び相手を務めることを承諾した。

 

「お受けいたします。ですがそちらの書類は要りません」

「そう。ではキャゼルヌ家の皆で、陛下をどのようにもてなすのかを、話し合って。あくまでもメインはシャルロット・フィリスとエリザベートで」

 

 一家は彼女の前を辞し、妻は娘たちにカザリンとどうやって遊ぶかを考えるように言い、妻と夫は話し合う。

 

「おまえ、驚いていなかったな」

「陛下の行幸先に決まったのは知ってましたから」

「本日決まったばかりだぞ」

「ノイエ=シュタウフェン公爵夫人が、数日前に教えてくださいました」

「……なるほど。でも、なんでおまえに」

「何故かしらね?」

 

 妻は知っているわよと言った表情で、キャゼルヌの問いを軽くながした。

 

 キャゼルヌ一家が退出し、

 

「この書類は破棄でしょうか」

「いいえ。念のために保存しておいて」

「御意」

 

 リュッケが書類を片付けたあと、彼女は頬杖をつき、空を見つめた。

 

―― ミュラーがいてくれたら、ミュラーに聞くことができたら

 

 彼女がミュラーに聞きたかったのは、一歳の子供をどうやって遊ばせるかというもの。

 

 原作のラインハルトが権力を握った時とは違い、新無憂宮には大勢の若い大人はいるが、彼らは子育てなどしたことがないのが大半。

 代々の教育係というものも存在するが、男の子と女の子はまるで違い ―― 皇帝にいずれ嫁ぐ皇女のような教育を施すわけにはいかず、だが皇子のように教育するわけにもいかず。

 女帝カザリンにどのような教育を施すべきかの話し合いは持たれるが、古い考えにとらわれている宮内省の面々はなにも決められず、だが若いカザリンは日々成長してゆく。

 

 この有様に、宮内省任せにはしていられないと彼女とカタリナは、色々と話し合ったのだが、二人とも出産経験もなければ、養育経験もなく、一歳当時の記憶もなければ、聞ける相手もほとんどいない。

 

 ラインハルトを育てたアンネローゼという偉大な人物もいるが、特にカザリンの性格は、原作ではなんら触れられていないので、もしかしたら気性の荒い少女ということも考えられ、アンネローゼの助言を聞いて育てた結果、退位したカザリンが間違って覇王の大志を抱いても困る。

 

 キルヒアイスの両親という「どうやって息子さんを育てたのですか」と聞きたくなるような夫妻を教育係にと彼女は考えたが、平民というだけで難色を示される上に、貴族たちに嫌われているラインハルトの腹心となれば、宮内省が許すはずもなく、下手に話を進めれば、キルヒアイスの両親が殺されかねない。

 ラインハルトはキルヒアイスの両親に、なんら思い入れはなさそうだが、夫妻が殺害されたら相手を軒並み処分するくらいのことは考えられる。

 キルヒアイスが止める可能性もあるが、それは処刑が延びただけのことで、ラインハルトが全権を握ったら、過去に遡って処刑されると考えたほうが妥当。

 

 二人が頭を付き合わせ、カザリンが喜ぶことをするのは簡単なのだが、ただ喜ばせているだけでいいのか? 例え皇帝であろうとも、我慢や協調というものを少しは教えなければならないのではないか? という結論が出た。

 カザリンにそれらを知ってもらうには、ご学友なる貴族の子女を連れてきて、一緒に遊ばせるのが良いのではないかと考えたのだが、わがまま一杯に育てられた貴族の子女が、カザリンに怪我をさせないとも限らない。

 また、大人しいと評判の家に、宮内省から打診させたところ「人前に出せる子ではないので」と断られることも ―― 精神や肉体に、先天性の疾患を持つ子も多い。

 

 彼女には金も権力も軍事力もあるが、カザリンの養育に役立ちそうなものは、ほとんどない。

 

 そこで気付いたのがキャゼルヌ一家であった。

 姉妹とカザリンはかなり年が離れているが、彼女やカタリナよりは近く、一家は目立ったことはほとんどしておらず、彼女の配下なので宮内庁の反発も「フェザーンの平民」くらいのものだが、それならば彼女の根回しでどうにかなる。

 

 行幸の本当の目的は、カザリンとキャゼルヌ家の姉妹の顔合わせ。これで相性が良ければ、たまに新無憂宮に足を運んで遊び相手を務めてもらおうと。

 

―― ミュラーの末の弟や妹は年齢が近いから、遊ばせたかったけれど……きっとミュラーが居てくれたら、この種類の問題に関しては、適切な助言をもらえたでしょう……

 

 ミュラーの弟妹とカザリンを遊ばせ、仲良くさせたかったのは、もちろん弟妹の年齢が近かったもあるが、なによりミュラーは最後まで生き残り、帝国を支えてゆく人物になるであろうから、退位後のカザリンの庇護役になって欲しいと考えてのこと。

 

**********

 

 行幸当日、彼女はカザリンを出迎える。

 当のカザリンは外出したという意識はなく、ただ大好きなジークリンデがいるというだけで、大満足であった。

 庭に用意された椅子に腰を下ろし、大きなつばのついた帽子を被った彼女を満面の笑みで見続けるカザリン。

 そんな中、キャゼルヌ家の姉妹がカザリンに挨拶をする。

 カザリンはさほど人見知りをしない方なので、姉妹が近づいても泣き出すようなことはなかった。

 

「カザリン陛下、これで遊びましょう」

 

 そう言って姉のシャルロット・フィリスが押して持ってきたのは、三輪車だった。

 初めて見たカザリンは興味津々。

 

「あれはなに? ジークリンデ」

「三輪車というものよ。自転車に乗る前にこれで練習するの」

「ふーん。そんなものがあるの」

 

 カタリナも負けず劣らず興味津々。

 

「ジークリンデさま。カザリン陛下を抱っこして、乗せてもいいですか?」

 

 なにが珍しいのか分からない姉妹は、周囲を気にせずに予定通りの行動をとる。

 

「良いわよ」

 

 手を出そうとしている侍従を押さえて、カザリンのことを姉妹に任せた。

 妹は三輪車を押さえ、姉はカザリンを子供抱っこ(腹部に腕を回して持ち上げる。大体着衣が乱れる)し、サドルに乗せた。

 何をされているのか分からないカザリンは、きょとんとした表情でサドルに座り、

 

「はい、ここに手置いて。足はここだよ」

 

 姉妹になされるがままにされ、そして ――

 

「押しますよ」

 

 シャルロット・フィリスが三輪車をそろり、そろりと押した。

 動き出した景色に驚いたカザリンだが、すぐにそれは楽しさに変わり、ハンドルから手を離して手を拍つ。

 

「カザリン陛下。手を離すと危ないですよ」

 

 姉妹は三輪車を止めて、カザリンにハンドルを握らせ、再び押してゆく。

 カザリンが喜ぶ都度、姉妹は三輪車の速度を上げて、流れる景色にカザリンは再び喜ぶ。

 

「なにが楽しいのか、分からないけれど、楽しんでいらっしゃるわね」

 

 庭を走り回っている三人を見ながらカタリナは「へぇー」と言った表情で、素直に感心していた。

 

「自転車は馬に乗って風を切るのとは、また別の楽しさがあるのよ」

「ジークリンデは自転車に乗れるのよね。私は無理だわ」

「乗れなくてもいいかと。でも、本当に楽しそうね」

 

 カザリンが子供と遊んだのは、これが初めてで、「じく! じく!」と三輪車から手を振り、喜びを露わにする。

 

「陛下。二人とも疲れてしまいましたから、休憩を」

「……」

 

 三輪車が気に入ったカザリンは「もっと! もっと!」と言い、押させていたのだが、押している方も子供なので、すぐに体力が尽きた。

 

「ねえ、カタリナ。ここは我慢させるべきかしら?」

「なんとなく、ここは、飽きるまで遊ばせるべきって気がするわ」

 

 彼女とカタリナは扇子で口元を隠し、少々話し合った結果、こんなにも喜んでいるのだからと、

 

「リュッケ」

「はっ!」

「陛下の三輪車を押しなさい」

「御意」

 

 二人を休ませて、リュッケに押させることにした。

 リュッケが近づいてきた時点で、カザリンの表情は「逆臣、何しに来た」と言いたげなものになったが、押し棒を延ばしてしっかりと掴み、姉妹には出せない速度でカザリンの三輪車を押す。

 

「楽しそうね、陛下」

「そうね」

 

 リュッケのことは未だ許していないカザリンだが、三輪車を押すのだけは許してやると。その後、少し休んだ姉妹も合流し、延々と美しい庭を三輪車で回り続けた。

 

「陛下。帰りますよ」

 

 三輪車が気に入ったカザリンが降りようとしないので、地上車の前までそのまま押していったのだが、

 

「……」

 

 三輪車のハンドルを離そうとせず。

 侍従がカザリンを抱き上げ、離そうとしたのだが、ハンドルから手を離さず、また火が付いたように泣き出した。

 

―― これって我が儘なのかしら、それとも子供はこの程度は普通なのかしら。分からないわ

 

 侍従は一旦手を離し、カザリンは泣きながら、三輪車を離そうとはしない。

 どうしたものかと悩んでいると、彼女を隠す影が現れた。

 

「オフレッサー。どうしました?」

 

 カザリンの護衛としてついてきたオフレッサーが、彼女に三輪車を貸して欲しいと言ってきた。

 

「ならば持ち主に直接頼みなさい。脅してはいけませんよ」

「伯姫も無茶なことをおっしゃる。この私が近づいて、怯えぬ幼子など伯姫くらいのものですぞ」

 二メートルの長身。広い肩、盛り上がった筋肉。傷を残している顔。そして低く大きな声。

 

―― それもそうですね

 

「……分かりました」

 

 彼女が頼むと、姉妹は快く貸してくれた。

 

「貸してあげる」

 

 相手が皇帝ということもあるが、二人ともすでにその三輪車は使っていないので、お古を貸すのになんの抵抗もなかったのだ。

 

「楽しんでね、カザリン陛下」

 

 こうしてカザリンは三輪車ごと地上車に乗り込み、

 

「じく! じく」

 

 幸せそうに帰っていった。

 

―― これで良かったのかどうか、よく分からないんですけれど……とにかく、貴族以外の者と触れあうのは必要のようね。退位したら貴族以外の者たちを頼る必要も出てくるでしょうから

 

 下々の遊びを教えるのはどうかと思うが、まったく接することなく育てるのは良くないのだろうと。特にカザリンは退位が決まっているようなものなので、自制心と協調性、そしていきすぎた特権意識を持たぬよう。

 

―― 普通の皇帝を育てるのより、難しそう


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