まだ拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします!
「次は、私ですね。"福田 夢衣"です。どうぞよろしくお願いします。好きな色は、緑です。趣味は…読書です。」
ミカエルへの暴行を放っておいて自己紹介が再開された。
"福田 夢衣"と名乗った少女は、無表情だった。瞳は死んだ魚のように光が無い。
服装は、エメラルドグリーンのパーカーにジーンズだ。
夢衣は、水色のポニーテールを揺らして続けた。
「凪さん…私のコトを覚えていますか?」
「君の…事?……いや。覚えて…ない」
夢衣は僕に自分の事を覚えているか聞いてきた。実は知り合いなのか?
僕が忘れているだけで…
「そうですか。ならいいです。私の気にしすぎだったみたいで」
それで僕が"うん"って言えば良かったんだろうけど、思わず僕は言葉を続けてしまった。
「待って…僕と君は…知り合いなのか?」
「………」
彼女は答えない。それが余計に気になる。
「夢衣さん…答えてよ」
「……言う、必要はありません」
夢衣は軽く涙ぐみながら言う。だがすぐにパーカーの袖で涙を拭く
「そっ…か…なら、いいや…」
「はい。ごめんなさい…△×△△さん…」
「えっ?」
何故だか僕の名前が聞き取れなかった。でも凪ではない事は確かだ。
不安は募る。だが自己紹介は終わらない。
「こほん…次は私アルね。」
次に自己紹介しようと前に出てきたのは…中華風の少女だった。
スリットの入ったチャイナ服。お団子状に縛られた赤色の髪の毛。それに口調が自分は、中華風だと言う事を語っている。
「私は、"白瑛"アル。武術を習っていたアル。好きな食べ物は小籠包と言いたいところアルけど…寿司アル。」
小籠包じゃないんだ…でも何気に自己紹介が面白かった。
光莉がクスクスと笑っていて、それが余りにも可愛くて見つめていたら、
僕の視線に気づいたのか、僕の顔をチラッと見てゆでダコの様に頰を赤く染めていた。
その様子がさらに可愛い。
「みんなよろしくアル。気軽に話しかけて欲しいアルね。」
白瑛は明るい性格なんだな。こっちも何気に可愛い。光莉の次に。
ちなみに、ミカエルはまだ黒スーツに殴る蹴るの暴行を受けていた。
そろそろ止めに行くか…
十分後
ようやく、喧嘩が止まった。
僕の身体はボロボロだ。理由は単純。ミカエルをかばって僕が黒スーツに殴る蹴るの暴行を受けたからだ。
凄く痛い…でも我慢だ。我慢が大事だ。うん…我慢。
「次は俺だな! 俺は、"藤田 正義"!えっとー…スポーツが好きだぞ!」
正義と名乗った彼は、熱血漢タイプだった。
まぁ、僕は熱血漢とは馬が合わない。考えてみてほしい。
何事にも冷静な僕。何事にも本気で取り組む正義。真反対じゃないか。
だから全然馬が合わない。
正義は、茶髪で無造作に切られた髪が特徴的だ。
瞳は黄色。綺麗な黄色だ。
「みんな、静かだな!?大丈夫か!?気合いあるか!?」
まぁ、うるさい。やはり僕とは馬が合わない。
「うるさいです。正義さん。静かにして下さい」
夢衣が静かにする様に咎める。
「うるさいか!?何故だ!?」
「何故じゃありません。静かにして下さい」
「わははは!!」
本当にうるさい……
癖が強すぎるな。みんな…
光莉「光莉&夢衣の質問コーナー!」
夢衣「質問コーナーですか。今日の質問はこれです」
光莉「えー…光莉さんの好きな色!?」
夢衣「はい」
光莉「私の好きな色は…翡翠色。綺麗な色よ」
夢衣「次回の質問もお楽しみに」
次回!"親友と妹と僕。"
乞うご期待!