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瞳を開け、身体を起こすとそこには真っ白で無機質な部屋が広がっていた。
僕が今、寝ていたベット。手を伸ばせば届きそうな距離にある机と椅子。そして窓。扉は無い…少し行った所には鏡。
そして僕に違和感が走った。いつもは頭に入っていたはずの"記憶"が無い。僕が誰だか分からない。此処は何処なんだ。
一体何があったんだ。考え出したらきりがない。鏡へと向かうと歩き出すが、身体が言う事を聞かない。
狭い部屋だから直ぐに着くはずなのに、ふらふらするせいで中々つかなかった。やっと着いた鏡を覗いてみるとそこには、
銀髪のロングヘアで左目が黄色で右目が紫色のオッドアイの少年がいた。
「……これ、が…僕…なの…?」
叫んでいたかの様に、喉が痛くて声が掠れている。
ぺちぺちと頰を叩いてみると中々すべすべな感触だった。
すると、"コンコン"と控え目なノック音響いた。
ノック音が聞こえる方に移動して、そこに体当たりをかます。そこから見えたのは明るい光景とルビー色のショートカットで緑色の瞳をした少年だった。
此処から僕の歯車は狂い始めていたのだろう。
「あの…僕は、"田村 陽介"。あの、大丈夫だった!?」
あたふたと僕の心配をする彼…改め、陽介は何気にモテるぐらいの美形だった。
「……大丈夫…だけど…」
「え!?大丈夫声?あー…あ!この飴を舐めてよ!ポケットに入ってたんだ。」
「……ありがとう」
手渡された飴を口に放り込む。ん……これはイチゴ味だな。甘くて美味しい。
「あのさ…君の名前は?」
「……覚えて…いない。分からない…んだ…」
声が少しずつ出せる様になってきた。飴って凄いんだな。
「分からない…?えー…じゃあ何て呼ぼうかな…」
「別にいいよ…名前なんか」
「あ!君は男なのに髪の毛が綺麗だし、銀髪だ。だから仮に"銀"って呼んでもいいかい?」
「別に構わないよ。ありがとう…」
銀。銀か。いい響きだ。嫌いじゃない。むしろいい感じだ。
「僕は、此処に囚われた人を解放していたんだ。君は16人目。最後の1人だ」
「此処に囚われた人を解放?どう言う意味だよ…」
声が出る様になった。それにしても解放?なんだそれ
「此処には自称"神様"がいる。神様に、僕は君らを起こしてこいって言われたんだ」
「……は?」
神様なんてバカげてる。僕は神様なんて居ないと思っている。昔でもこれからも。
「無理もないよ。見てみれば分かる。僕と一緒に行こう。」
「…………あぁ」
此処に居ても何も始まらない。僕は行動してみることにした。
次回の投稿は早めに出したいと思っております