『――私の先行、魔法カード『強欲な壺』で2枚ドロー、『天使の施し』で3枚ドローして2枚墓地へ。永続魔法『生還の宝札』発動、『死者蘇生』で『天使の施し』で墓地に送った《混沌の黒魔術師》を特殊召喚、効果発動で『死者蘇生』を回収し、『生還の宝札』の効果で1枚ドロー。再び『死者蘇生』で2体目の《混沌の黒魔術師》を蘇生して『天使の施し』を回収、『生還の宝札』の効果で1枚ドロー。『天使の施し』を発動して3枚ドローして2枚墓地に捨てる』
???
LP8000
手札5→4→6→5→8→6→5→4→5→6→5→6→7→6→9→7
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
なぁにこれぇ、きょ、強大な汎用魔法カードだけでソリティアしてるだと……あ、2回目の『天使の施し』で何気無く《処刑人-マキュラ》を落としてやがるぅぅぅぅ!
ぐ、ぐぬぬ、何で初手で《幽鬼うさぎ》や《エフェクト・ヴェーラー》来てないんだ……! どっちも1積みだったのが悪いのか!?
『墓地の光属性《異次元の女戦士》と闇属性《処刑人-マキュラ》を除外し、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》を特殊召喚する』
???
LP8000
手札7→6
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
ぐっ……やはり『カオス』の代名詞の一つであるそのカードも入っていたか……!
墓地の光属性モンスターと闇属性モンスターを1体ずつ除外するだけで特殊召喚出来る攻撃力3000の戦士族モンスター!
だ、大丈夫だ。奴等は確かに厄介な効果を持っているが、何の耐性も無いモンスター。次のターンさえ回れば……!
『レベル8の《混沌の黒魔術師》2体と《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》でオーバーレイ! 3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚! ランク8《熱血指導王ジャイアントレーナー》!』
???
LP8000
手札6
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU3
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
レベル8のモンスター3体も使ってランク8のエクシーズモンスターを立てただと?
『《熱血指導王ジャイアントレーナー》の効果発動、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキからカードを1枚ドローし、お互い確認する。確認したカードがモンスターだった場合、更に相手ライフに800ポイントのダメージを与える。この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。――《熱血指導王ジャイアントレーナー》の効果は1ターンに3度まで使用出来る。私は3回使用! さぁ、ン熱血指導ゥだァ!』
んな、レベル8のモンスター×3という厳しい召喚条件だが、出してしまえば一気にアドを取り戻せるのか!
なるべくモンスターを引かれないように祈るしかねぇ――。
空気をも引き裂く勢いで『混沌』は3枚同時にドローする……!
『私がドローしたカードは『強引な番兵』『押収』『いたずら好きな双子悪魔』、いずれも魔法カードだ』
『ハンデス三種の神器』が揃い踏みぃ!? 誰だよ、モンスターカード引くなって祈ったヤツは!? もっともっと厄介な禁止魔法カードをドローされたじゃねぇか!?
???
LP8000
手札6→9
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU3→0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
『魔法カード『いたずら好きな双子悪魔』を発動、1000ライフ支払い、相手は手札をランダムに1枚捨て、更にもう1枚選択して捨てる』
……ぐ、ぐぐ、《天空の虹彩》がピンポイントに墓地に送られ、オレは墓地に落ちても損失の少ない《貴竜の魔術師》を捨てる。
『続いて『押収』発動、1000ライフ支払い、相手の手札を確認し、その中からカードを1枚捨てる――《EMモンキーボード》を選択』
ですよねぇ! ちくしょう、何という鬼畜魔法カードだ!
『最後のダメ押しに『強引な番兵』を発動、相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す。私は《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を選択』
これで手札に残ったのは魔法カード『ペンデュラム・コール』だけ……他に1枚あれば『魔術師』ペンデュラムカードを2枚持ってこれる。次のドローで2枚目の《EMモンキーボード》かそれをサーチ出来る《EMドクロバット・ジョーカー》を引ければまだ何とか……!
???
LP8000→7000→6000
手札9→6
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
秋瀬直也
LP8000
手札5→3→2→1
無し
魔法・罠カード
無し
『そして手札から罠カード『刻の封印』を発動、次の相手ターンのドローフェイズをスキップする』
……あ、そいや序盤に《マキュラ》落ちてたんだった。
次のドローカードすらねぇ!? 当然、これも禁止カードの一つである。
『カードを2枚セットしてターンエンド』
???
LP6000
手札6→5→3
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
伏せカード2枚
ぐ、それがあったから『ペンデュラム・コール』ではなく《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の方をデッキに戻しやがったのか……!
「お、オレのターン、ドロー、出来ず……何も、出来ない。ターンエンド……」
ま、まだだ。肝心要の『死者蘇生』は墓地に行ってるし、伏せカード2枚を見る限り、展開するカードが無いと見た……!
次のターンで仕留められない事を祈り、逆転のドローを待つ……!
『私のターン、ドロー』
――そう思っていた時期が、オレにもありました。
『――《八汰烏》を通常召喚』
「……あ」
あ、詰んだ。
『――バトル。《八汰烏》でダイレクトアタック、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた場合、次の相手ターンのドローフェイズはスキップされる』
永遠に禁止すべき畜生カードの紫色の鴉がちくりとオレの額に嘴一突きして『混沌』の下へ悠々と飛翔して帰っていく。
秋瀬直也
LP8000→7800
たかが200ダメージ、されども攻撃が通った瞬間、絶対不屈の『決闘者』の心を簡単に叩き折る致死の一撃である。
……可能性など無かった。あらゆる逆転の可能性を秘めたドローを封殺する効果によって完全に詰んだ瞬間である。
「……サレンダーで」
「……あぁ、これが『魔術師』が言っていた唯一の例外なのね……」
「――オレの先行ォ!」
『《増殖するG》で』
???
LP8000
手札5→4
無し
魔法・罠カード
無し
ぐっ、やっと先行取れたのに最初から《増殖するG》を投げ飛ばしてきたか……!
あれを使われるとこっちが特殊召喚する度に1枚ドローされる。普段ならばなるべく特殊召喚を抑えてアドを取らせないプレイングをするのだが、目の前の決闘者を前に出し惜しみする事など自ら十三階段の死刑台に登る愚挙に等しい。
――構うものかっ! 此処は最大限に展開する……!
「手札から《EMモンキーボード》をペンデュラムゾーンにセッティング! 効果発動、このカードを発動したターンの自分メインフェイズ時にデッキからレベル4以下の『EM』モンスター1体を手札に加える。オレはレベル4の《EMドクロバット・ジョーカー》を手札に加える」
秋瀬直也
LP8000
手札5→4→5
無し
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《EMモンキーボード》スケール1→4
「《EMドクロバット・ジョーカー》を通常召喚し、効果発動。デッキから《慧眼の魔術師》を手札に加える!」
秋瀬直也
LP8000
手札5→4→5
《EMドクロバット・ジョーカー》星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守100
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《EMモンキーボード》スケール4
お前には助けられてばかりだが、こんなに便利過ぎたらすぐに禁止カード行きになるんじゃねぇか? まぁ禁止制限が無制限の無法地帯である『魔都』では関係無い事だが。
「フィールド魔法『天空の虹彩』を発動! 効果発動で自分フィールドの表側表示の《EMモンキーボード》を破壊し、デッキから《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を手札に加える!」
秋瀬直也
LP8000
手札5→4→5
《EMドクロバット・ジョーカー》星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守100
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
無し
フィールド魔法『天空の虹彩』
フィールド魔法の発動と共に天空に描かれるペンデュラムの幾何学模様を眺めつつ、手札に《オッドアイズ》を呼び込む……!
「そしてオレは《竜穴の魔術師》と《慧眼の魔術師》をペンデュラムゾーンにセッティング! 《慧眼の魔術師》のペンデュラム効果発動! もう片方の自分のペンデュラムゾーンに『魔術師』カードまたは『EM』カードが存在する場合、このカードを破壊し、デッキから《慧眼の魔術師》以外の『魔術師』ペンデュラムモンスターを1体選び、自分のペンデュラムゾーンに置く! オレは《竜脈の魔術師》をセッティング!」
秋瀬直也
LP8000
手札5→3
《EMドクロバット・ジョーカー》星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守100
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
よし、これで準備は整った……!
「これでレベル2からレベル7のモンスターが同時に召喚可能! ペンデュラム召喚! エクストラデッキよりレベル4《慧眼の魔術師》レベル6《EMモンキーボード》、手札からレベル2《EMトランプ・ガール》に真打ち登場! 雄々しくも美しく輝く二色の眼! レベル7《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」
『《増殖するG》の効果で1枚ドロー……ふむ、君も《オッドアイズ》を使うのか』
ん? 何か感慨深く《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を見ている……?
ああ、あとペンデュラム召喚は同時に特殊召喚するものなので、4体同時に特殊召喚しても特殊召喚自体は1回しかしてないから、《増殖するG》の効果でドロー出来る枚数もまた1枚なのである。
???
LP8000
手札4→5
無し
魔法・罠カード
無し
秋瀬直也
LP8000
手札3→1
《EMドクロバット・ジョーカー》星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守100
《慧眼の魔術師》星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500
《EMモンキーボード》星6/地属性/獣族/攻1000/守2400
《EMトランプ・ガール》星2/闇属性/魔法使い族/攻200/守200
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
《オッドアイズ》以外は守備表示で特殊召喚――どうする、此処で止まれば《増殖するG》の効果は最小限に抑えれるが、この程度の布陣で大丈夫なのか?
……いや、食い破られる予感しかしない。フィールドが全滅してもペンデュラムだから次のターンには再展開出来るが、どう考えてもその次のターンが訪れるビジョンが全く無い。此処は更に動く……!
「――オレはレベル4の《慧眼の魔術師》と《EMドクロバット・ジョーカー》でオーバーレイ! ランク4《フレシアの蟲惑魔》!」
『更に1枚ドロー』
???
LP8000
手札5→6
無し
魔法・罠カード
無し
秋瀬直也
LP8000
手札1
《EMモンキーボード》星6/地属性/獣族/攻1000/守2400
《EMトランプ・ガール》星2/闇属性/魔法使い族/攻200/守200
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
《フレシアの蟲惑魔》ランク4/地属性/植物族/攻300/守2500 ORU2
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
何かこれを出す度に柚葉の機嫌が悪くなるような気がするが、そんな些細な事を言ってられない……!
罠カードに対する絶対耐性持ちで尚且つデッキから『落とし穴』を発動して相手の展開を邪魔出来るランク4の頼れるメイン盾を特殊召喚し、更に――!
「《EMトランプ・ガール》の効果発動! 1ターンに1度、自分メインフェイズに融合モンスターカードによって決められたこのカードを含む融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する! 《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》と融合!」
『オッドアイズ』モンスター+ペンデュラムモンスターの――。
「――融合召喚! その二色の眼に尊き風雷を宿せ! レベル7《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》!」
翠色の甲殻を身に纏い、迸る稲妻と荒ぶる暴風の力を身に宿した『オッドアイズ』の進化系の1つを守備表示で特殊召喚する!
コイツは特殊召喚に成功した時に相手フィールドの表側攻撃表示モンスターを手札に戻す効果(1ターン目なので相手の場にモンスターがいないから今回は意味無いが)と、1ターンに1度、このカード以外のモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時にエクストラデッキから表側表示のペンデュラムモンスター1体をデッキに戻す事でその発動を無効にし破壊する無効効果を搭載している! まさに磐石の布陣である。
秋瀬直也
LP8000
手札1
《EMモンキーボード》星6/地属性/獣族/攻1000/守2400
《フレシアの蟲惑魔》ランク4/地属性/植物族/攻300/守2500 ORU2
《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》星7/風属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
『更に1枚ドロー』
「オレはこれでターンエンド! さぁ来いッ! 突破出来るもんならしてみやがれェッ!」
これでヤツの手札は7枚になってしまったが、問題無い! オレにはこの他にも――。
『――それじゃ遠慮無く。私のターン、ドロー』
「オレも《増殖するG》を発動! 相手がモンスターの特殊召喚に成功する度にデッキから1枚ドローしなければならない!」
『おや? 良いのかい? 《増殖するG》の効果は強制効果だぞ?』
???
LP8000
手札7→8
無し
魔法・罠カード
無し
む? ああ、確かにドローする事が出来るじゃなくてドローしなければならないだから、ドローしたくない時でもドローしないといけないが、そんなドローしたくない時なんてある訳無いじゃないかー。
『――私は君のフィールドの《EMモンキーボード》《フレシアの蟲惑魔》《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》の3体を生け贄に捧げ、君のフィールドにレベル10《ラーの翼神竜-球体形》を通常召喚する』
秋瀬直也
LP8000
手札1→0
《ラーの翼神竜-球体形》星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
は? オレのモンスター達が全部リリースされ、出てきたのは黄金の球体!? って、今、何と言った?
「《ラーの翼神竜》!? その《スフィアモード》だとォッ!? ひ、人のモンスターを勝手に……!?」
『このカードは特殊召喚出来ない。このカードを通常召喚する場合、自分フィールドのモンスター3体を生け贄に捧げて自分フィールドに召喚、または相手フィールドのモンスター3体を生け贄にして相手フィールドに召喚しなければならず、召喚したこのカードのコントロールは次のターンのエンドフェイズに元々の持ち主に戻る』
何じゃそりゃ!? 相手の場に3体モンスターが並んでいた時点で勝手にリリース出来るのかよ!? 何だこれ、明らかに世紀の残念カードだった《ヲー》じゃないぞ!?
『――このカードは攻撃出来ず、相手の攻撃・効果の対象にならない。このカードを生け贄に捧げる事で手札・デッキから《ラーの翼神竜》1体を召喚条件を無視し、攻撃力・守備力を4000にして特殊召喚する』
……ぐ、落ち着け。テキストを見た限り、コイツの攻撃力・守備力は0だが、コイツには攻撃出来ないんだから、《ラーの翼神竜-球体形》しかいないのでオレを攻撃する事は不可能、相手の効果の対象にならないという厄介な耐性は自分で破壊する分には問題無いって事だ。
奴に渡す前に『天空の虹彩』で破壊出来るから大丈夫だ。この時点でオレは次のターンを拝めると確信する。
『魔法カード『手札抹殺』を発動、6枚捨てて6枚ドロー』
あ、オレの手札は0枚なので変わらず。
???
LP8000
手札8→7→6→0→6
無し
魔法・罠カード
無し
えーと、ヤツの墓地には何が落ちた……?
《エフェクト・ヴェーラー》と《混沌の黒魔術師》と《混沌の黒魔術師》と『心変わり』と『いたずら好きな双子悪魔』に『強奪』? 6枚中5枚禁止カード(及びエラッタ前カード)とか酷くね?
さっきの時点で《エフェクト・ヴェーラー》を使ってないという事は、このターンにドローしたカードなのかな?
『手札から永続魔法『生還の宝札』発動し、魔法カード『簡易融合』発動。ライフを1000支払い、レベル4の融合モンスター《旧神ノーデン》を融合召喚扱いで特殊召喚する。効果発動、墓地のレベル1《エフェクト・ヴェーラー》を特殊召喚。『生還の宝札』の効果で1枚ドロー』
「……え? 《増殖するG》の効果で2枚ドロー!」
???
LP8000→7000
手札6→5→4→5
《旧神ノーデン》星4/水属性/天使族/攻2000/守2200
《エフェクト・ヴェーラー》星1/光属性/魔法使い族/攻0/守0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
おいおい、『生還の宝札』まで発動して《旧神ノーデン》にレベル1のチューナーモンスターを出すって事は、まだまだ動くつもりなのか? オレとしては手札が潤うから良いのだが――。
『レベル4の《旧神ノーデン》にレベル1のチューナーモンスター《エフェクト・ヴェーラー》をチューニング! シンクロ召喚! レベル5《TG ハイパー・ライブラリアン》!』
「1枚ドロー」
そして出してきたのは『魔術師』から借りた『ワイト+アンデシンクロ』でもお世話になった鬼畜魔導師である。
……《増殖するG》を使われているのに、まだシンクロ召喚する気なのか……? 一体何を考えている?
『手札から装備魔法『早すぎた埋葬』を発動、ライフ800ポイント支払い、墓地の《旧神ノーデン》を特殊召喚して装備し、1枚ドロー、《旧神ノーデン》の効果で墓地の《エフェクト・ヴェーラー》を特殊召喚して更に1枚ドロー』
「オレは《増殖するG》の効果で2枚ドロー!」
???
LP7000→6200
手札5→4→5→6
《TG ハイパー・ライブラリアン》星5/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800
《旧神ノーデン》星4/水属性/天使族/攻2000/守2200
《エフェクト・ヴェーラー》星1/光属性/魔法使い族/攻0/守0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
装備魔法『早すぎた埋葬』
む、『早すぎた埋葬』も入っているのか。まさかレベル5の《TG ハイパー・ライブラリアン》と《エフェクト・ヴェーラー》をチューニングしてレベル6の《氷結界の龍 ブリューナク》を出してくるのか……!?
『レベル4の《旧神ノーデン》にレベル1のチューナーモンスター《エフェクト・ヴェーラー》をチューニング! シンクロ召喚! レベル5《幻層の守護者アルマデス》!』
「1枚ドロー」
……あれ、違った。またレベル5か。うーむ、効果的にはそんなに脅威じゃないのに何で……?
『《TG ハイパー・ライブラリアン》の効果、このカードがフィールドに存在し、自分または相手がこのカード以外のシンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した場合、自分はデッキから1枚ドローする』
???
LP6200
手札6→7
《TG ハイパー・ライブラリアン》星5/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800
《幻層の守護者アルマデス》星5/光属性/悪魔族/攻2300/守1500
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
秋瀬直也
LP8000
手札0→6
《ラーの翼神竜-球体形》星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
『魔法カード『死者蘇生』を発動! フィールドに蘇らせるのは当然《旧神ノーデン》! 1枚ドローし、効果発動で墓地の《エフェクト・ヴェーラー》復活、1枚ドロー』
「オ、オレは2枚ドロー……?」
???
LP6200
手札7→6→7→8
《TG ハイパー・ライブラリアン》星5/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800
《幻層の守護者アルマデス》星5/光属性/悪魔族/攻2300/守1500
《旧神ノーデン》星4/水属性/天使族/攻2000/守2200
《エフェクト・ヴェーラー》星1/光属性/魔法使い族/攻0/守0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
更に『死者蘇生』でまた《旧神ノーデン》と《エフェクト・ヴェーラー》を墓地から特殊召喚だと?
またレベル5のシンクロモンスターを出すのか? それともレベル5のモンスター3体並べるのが目的なのか? レベル5×3のエクシーズモンスターで厄介のなんて居たっけ――? いや、此処までやって出す価値のあるモンスターなんて……?
『レベル4の《旧神ノーデン》にレベル1のチューナーモンスター《エフェクト・ヴェーラー》をチューニング! シンクロ召喚! レベル5《アクセル・シンクロン》! シンクロ召喚に成功した事で《TG ハイパー・ライブラリアン》で1枚ドロー』
「更に1枚ドロー」
《アクセル・シンクロン》? あれ、名前的に何か嫌な予感がする。《フォーミュラ・シンクロン》みたくシンクロチューナーじゃないだろうな? いや、もしそれでも合計レベルは15だから問題無いか。
???
LP6200
手札8→9
《TG ハイパー・ライブラリアン》星5/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800
《幻層の守護者アルマデス》星5/光属性/悪魔族/攻2300/守1500
《アクセル・シンクロン》星5/闇属性/機械族/攻500/守2100
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
『《アクセル・シンクロン》の効果発動、1ターンに1度、デッキから『シンクロン』モンスター1体を墓地に送り、以下の効果から1つ選択して発動出来る。墓地に送ったそのモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを上げるか――墓地に送ったそのモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを下げるか。私はデッキからレベル3《ジャンク・シンクロン》を墓地に送り、《アクセル・シンクロン》のレベルを3下げてレベル2にする!』
……あ。場のシンクロモンスターの合計レベルがあっさり『12』になった!?
『――私はレベル5のシンクロモンスター《TG ハイパー・ライブラリアン》とレベル5のシンクロモンスター《幻層の守護者アルマデス》に、レベル2となったシンクロチューナーモンスター《アクセル・シンクロン》をチューニング!』
5+5+2=12
ば、馬鹿な!? そんなにあっさりとあれを出してくるのかよ!?
見た限り、それってサーチ出来ない汎用魔法カードである『死者蘇生』と『早すぎた埋葬』を2枚とも使わないと出せないルートだろう……!?
『――集いし星が一つになる時、破滅を覆した未来を照らす! 光差す道となれ! リミットオーバー・アクセルシンクロオオオオオオォ――ッ!』
――って、『混沌』の全身が眩い限りの黄金色になっていく!? 何の光ィ!?
「え? 直也君、何これ。アイツ、何か黄金色に光ってるんだけど!?」
「そんなのオレに聞かれても困る!」
あれか! 『オレはゴールドレアだぜ?』的な感じなのか!?
『――絆が生み出した進化の光、降誕せよ、レベル12《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!』
そして招来するは夜の闇を引き裂く、巨大な純白の恒星龍……! マジかよ、それを出す為の専用構築じゃないのに出てくるのかよ……!?
???
LP6200
手札9
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
秋瀬直也
LP8000
手札6→10
《ラーの翼神竜-球体形》星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
――《シューティング・クェーサー・ドラゴン》、今尚シンクロモンスターの頂点に立つカード。
シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上という厳しすぎるシンクロ素材故に滅多に見る事は無いが、これ1枚でゲームセットに出来るほどのカードパワーを秘めている。
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。
このカードはこのカードのシンクロ素材とした
チューナー以外のモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。
1ターンに1度、魔法・罠・効果モンスターの
効果の発動を無効にし、破壊する事ができる。
このカードがフィールド上から離れた時、
「シューティング・スター・ドラゴン」1体を
エクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
今の状態でも、ヤツは1度のバトルフェイズで2回攻撃する事が可能であり、尚且つ1ターンに1度だけ、ノーコストで魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にし、破壊する事が出来る。
これだけでも厄介なのに、フィールドから離れたら後詰に《シューティング・スター・ドラゴン》という置き土産まで残す。恒星が消滅しても彗星は走ると言わんばかりだ……!
だが、これでも攻撃対象に出来ないという永続効果を持っている《ラーの翼神竜-球体形》は突破出来ない。これをこっちに渡したのは最大のミスだったようだな……!
『――残り31枚か』
「え?」
31枚? 一体何の数だ?
『墓地の光属性《エフェクト・ヴェーラー》と闇属性《混沌の黒魔術師》を除外し、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》を特殊召喚する』
「1枚ドロー」
『更に墓地の光属性《幻層の守護者アルマデス》と闇属性《混沌の黒魔術師》を除外し、2体目の《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》を特殊召喚』
「また1枚ドロー」
???
LP6200
手札9→8→7
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
秋瀬直也
LP8000
手札10→12
《ラーの翼神竜-球体形》星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
まだ展開してくるのか? いや、これは在り得ないだろ。此処までカードを引かせるなんて、次のターンに殺してくれと言っているようなものだぞ?
『魔法カード『次元融合』を発動! ライフを2000支払い、互いに除外されたモンスターを可能な限り特殊召喚する。私は除外されていた2体の《混沌の黒魔術師》を特殊召喚する! 効果発動、墓地の魔法カード『死者蘇生』と――『手札抹殺』を手札に加える』
「……あ、テ、テメェ!? まさかそれを狙って……!?」
『ほら、1枚ドローするんだ。《増殖するG》の効果は強制効果だからね。――これで君の手札は13枚、あと8枚か』
???
LP6200→4200
手札7→6→8
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
「え? 直也君、どういう事? その《ラーの翼神竜》がいる限り安心なんじゃ?」
「アイツ最初からライフを0にするんじゃなく、デッキ破壊目的で大量展開していやがったんだよ!? オレのデッキの残り枚数は28枚で手札は13枚、あと8枚引いたらデッキの残り枚数が20枚で手札が21枚となり、今拾ってきた『手札抹殺』で引けるカードが無くなって敗北する事になる……!」
嘘だろ、《増殖するG》使ってデッキアウトで負ける事になるなんて『満足』じゃない限り無理だろ!?
ぐ、まずい。《エフェクト・ヴェーラー》と《幽鬼うさぎ》早く手札に来い! 1枚だけじゃ《シューティング・クェーサー・ドラゴン》で無効にされて終わる!
『私はレベル8の《混沌の黒魔術師》2体と《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》でオーバーレイ! エクシーズ召喚! ランク8《熱血指導王ジャイアントレーナー》!』
「ぐぅっ……1枚ドロー!」
???
LP4200
手札8
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU3
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
うわぁ、またソイツかよ!? ……ヤツのデッキは元から60枚、こっちより10枚は多い。あれだけドローしていてもこっちよりまだまだ余裕がありやがる……!
『《熱血指導王ジャイアントレーナー》のオーバーレイユニットを全て使い、3回効果発動! ――さぁ、祈れ』
勢い良く3枚ドローし、『混沌』はその3枚を開示する。――げ。
『《カタパルト・タートル》《異次元の女戦士》、そして――ああ、此処で来ちゃうのか。3枚目は《混沌帝龍 -終焉の使者-》! 3枚ともモンスターカード、よって2400のダメージを与える! ン熱血指導ゥだァッ!』
何その変なイントネーション!? 《熱血指導王ジャイアントレーナー》の持つバット?から迸る稲妻がオレに襲いかかる……!
秋瀬直也
LP8000→5600
というか問題は、最後の1枚《混沌帝龍 -終焉の使者-》だ。恐る恐るテキストを見ると――。
《混沌帝龍 -終焉の使者-》
特殊召喚・効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、
お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに
300ポイントダメージを与える。
やっぱりエラッタ前の最強最悪のエンドカードじゃねぇか!?
もう今の時点でコイツの召喚を通した時点でゲームセットだこんちくしょう!? デッキに《エフェクト・ヴェーラー》は1枚しか入れてないので、またしても完全に詰んだ瞬間である。
???
LP4200
手札8→11
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU3→0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
秋瀬直也
LP8000→5600
手札12→14
《ラーの翼神竜-球体形》星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
『魔法カード『死者蘇生』を発動! 墓地より蘇れ《混沌の黒魔術師》! 効果発動で『死者蘇生』を回収して『生還の宝札』の効果で1枚ドロー。更に『死者蘇生』で2体目の《混沌の黒魔術師》を蘇生して『死者蘇生』を回収、1枚ドロー』
「……うぐ、2枚ドロー……!」
???
LP4200
手札11→10→11→12→11→12→13
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU0
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
秋瀬直也
LP5600
手札14→16
《ラーの翼神竜-球体形》星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
フィールド魔法『天空の虹彩』
「……あれ、ちょっと待って。何で《混沌の黒魔術師》、フィールドから離れたのに除外されてないの?」
『オーバーレイユニット……いや、エクシーズ素材となっているモンスターはフィールド上ではカードとして扱われない。よってフィールドから墓地に送られる扱いにはならないので《混沌の黒魔術師》は自身の効果で除外されない』
柚葉の疑問に律儀に説明したのは『混沌』であり、エクシーズ素材として落とす分には幾らでも墓地に送れて『死者蘇生』で戻せるって事かよ……!?
つ、つまり、『征竜』でも出来ないランク8エクシーズモンスターの大量展開が可能だとォッ!? シンクロ・エクシーズ召喚が無かった時代のカードがそんな事をやらかすのかよ!?
『レベル8の《混沌の黒魔術師》と《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚! ランク8《No.107 銀河眼の時空竜》!』
「1枚ドロー……!」
『そして《No.107 銀河眼の時空竜》1体でオーバーレイ! 1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築! エクシーズ・アーマーチェンジ! ランク8《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》!』
「さ、更にドロー……」
???
LP4200
手札13
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU0
《混沌の黒魔術師》星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》ランク8/光属性/ドラゴン族/攻4000/守3500 ORU3
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
『《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》の効果発動! 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールドの表側表示のカード1枚を破壊する。私はフィールド魔法『天空の虹彩』を破壊する』
「ぐっ、エクシーズ素材の《混沌の黒魔術師》を墓地に送る為にわざわざ……!?」
秋瀬直也
LP5600
手札16→18
《ラーの翼神竜-球体形》星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
魔法・罠カード
無し
ペンデュラムゾーン
《竜穴の魔術師》スケール8
《竜脈の魔術師》スケール1
『再び『死者蘇生』で《混沌の黒魔術師》蘇生し、1枚ドロー、効果で『死者蘇生』を回収し、レベル8の《混沌の黒魔術師》2体でオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚! ランク8《神竜騎士フェルグラント》!』
「……うわぁ、《神竜騎士フェルグラント》も立てて……2枚ドロー……」
この時点で《エフェクト・ヴェーラー》も《幽鬼うさぎ》も手札に来ない。……まぁ、両方来てももう駄目っぽいが。
これで手札は20枚……あと1枚ドローしたら『手札抹殺』で血の海を渡る事になる。
???
LP4200
手札13→12→13→14
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《熱血指導王ジャイアントレーナー》ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000 ORU0
《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》ランク8/光属性/ドラゴン族/攻4000/守3500 ORU3→2
《神竜騎士フェルグラント》ランク8/光属性/戦士族/攻2800/守1800 ORU2
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
『――そしてランク8の《熱血指導王ジャイアントレーナー》と《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》でオーバーレイ!』
「なっ、またエクシーズモンスター同士でエクシーズ召喚!? でも、どっちもナンバーズじゃない……!?」
柚葉の言う通り、《ホープ・カイザー》以外に同じような条件でエクシーズ召喚出来るモンスターが居たのか……!?
『――天馬、今此処に解き放たれ、縦横無尽に未来へ走る! 踊れ天地開闢ッ! ランク0《FNo.0 未来皇ホープ》!』
降臨するは《希望皇ホープ》の派生モンスター? 似ているには似ているが、全体的に赤くて頭部に海老みたいな突起物がついてる?
……あ、《増殖するG》の効果で1枚ドローで手札21枚、デッキ残り20枚で詰みました。死体蹴りタイムはいつ終わるのでしょうか?
???
LP5000
手札14
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《神竜騎士フェルグラント》ランク8/光属性/戦士族/攻2800/守1800 ORU2
《FNo.0 未来皇ホープ》ランク0/光属性/戦士族/攻0/守0 ORU2
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
あ、そうか。コイツも《ホープ・カイザー》と同じ仕様だから、2体のエクシーズモンスターだけエクシーズ素材となり、あとのモンスターは全部墓地に落ちてる……!?
『墓地の光属性《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》と《TG ハイパー・ライブラリアン》を除外し、――《混沌帝龍-終焉の使者-》を特殊召喚する!』
???
LP5000
手札14
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
《神竜騎士フェルグラント》ランク8/光属性/戦士族/攻2800/守1800 ORU2
《FNo.0 未来皇ホープ》ランク0/光属性/戦士族/攻0/守0 ORU2
《混沌帝龍-終焉の使者-》星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
そして最後に現れるは最強最悪のエンドカードである《カオス・エンペラー・ドラゴン》! 他のカオスモンスターや《八汰烏》と共に当時の『遊戯王』を終わらせた忌まわしきカード! エラッタされて見る影も無くなったと心底「ざまぁ!」と安堵していたのにぃぃぃぃ!
『――《混沌帝龍-終焉の使者-》に焼かれて死ぬか、『手札抹殺』でデッキアウトするか、君の遺志を尊重しよう』
……うわぁ、選ばせてくれるなんて有情だなぁ。このデュエル、早くも終了である……。
本日の禁止カード
『いたずら好きな双子悪魔』
通常魔法(禁止カード)
1000ライフポイントを払って発動する。
相手は手札をランダムに1枚捨て、さらにもう1枚選択して捨てる。
前回紹介したハンデス三種の神器その2。
こっちは相手の手札確認出来ないが、1:2交換という鬼畜っぷり。
『押収』
通常魔法(禁止カード)
1000ライフポイントを払って発動する。
相手の手札を確認し、その中からカードを1枚捨てる。
前回紹介したハンデス三種の神器その3。
現在は墓地から効果発動するカードが非常に多い為、相対的に脅威は下がっているが、手札を確認出来る効果は1:1以上の情報アドバンテージとなる。
『刻の封印』
通常罠(禁止カード)
次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。
セットして次のターンに発動したら、その次のターンのドローフェイズをスキップする事になるカード。
罠カード故に遅すぎて微妙だが、このカードの真価は《処刑人-マキュラ》による速効性の入手――ではなく、《月読命》と《闇の仮面》を使って相手のドローフェイズを無限にスキップさせれるからである。
幸運な事にそのギミックは『混沌』のデッキには入っていない。
《八汰烏》
スピリットモンスター(禁止カード)
星2/風属性/悪魔族/攻 200/守 100
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた場合、
次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。
ぶっ壊れカードが出る度に『遊戯王終わったな!』と常々言われているが、本当に終わらせかけた永久禁止カード。
何も出来ない状態でコイツの攻撃を食らうとデュエルそのものが終わる。
《混沌帝龍 -終焉の使者-》
特殊召喚・効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、
お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに
300ポイントダメージを与える。
遊戯王を一度終わらせたカード。
コイツが現役の『遊戯王』当時は『カオス』以外のデッキなど存在しなかった。いや、誇張抜きでマジに。
これも永久に禁止すべきカードであり、二度と陽の目を浴びる事は無いと多くの決闘者達は確信していたが――エラッタされ、かつての凶悪さの残滓しか残ってない状態に、多くの決闘者が涙したとか。
《混沌帝龍 -終焉の使者-》で「全て壊すんだ」と全てのカードを墓地に送り、《クリッター》か《黒き森のウィッチ》を巻き込んだらあら不思議、デッキから《八汰烏》がサーチされ、出てきて殴ってドローフェイズを飛ばしてくる。
これが遊戯王史上最悪のコンボ『八汰ロック』である。
なお『混沌』さんはチャンスがあれば容赦無く仕掛けてくる。