やはり俺のDQ3はまちがっている。   作:KINTA-K

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アリアハン編完了記念。今後もキリの良い所で舞台裏話を挟んでいきます。
雪乃はレベル1賢者ですね。ゲームと違って武器で戦うことはできませんが。

因みに、葉山隼人は結局後に登場させる予定です。……同姓同名の別人として。
アリアハンの葉山隼人の出番はありません。


舞台裏話 2

八幡「さて、目出度くアリアハンを出発したところで、舞台裏話その2だ」

 

小町「これでアリアハン残留組はしばらく出番無いんだよね」

 

八幡「むしろ無い方が平和まである。作者的に最初の挨拶考えるの苦痛みたいなんで、とっとと本題に行くぞ」

 

小町「ぶっちゃけ過ぎだよ、お兄ちゃん…」

 

●魔法について

 

八幡「さて、この世界では魔法が使えないと貴族になれないとかいう設定があるが……実は使えなくてもなれる」

 

小町「え、どうして?」

 

八幡「と言うか、すでになっている場合なんだけどな。俺のように両親とも魔法の素質があっても魔法が使えない子供が生まれることもある。当然、貴族の子供でも希に魔法が使えない者がいるらしい。そう言う場合は魔法が使えないからと言って貴族の権利をはく奪される訳ではないしな」

 

小町「そうなんだ。ていうか、お母さん魔法の素質あったんだ」

 

八幡「あったんだよ。今まで触れられてなかっただけで。まあ、勇者は魔法が使えなきゃならんし、なら母親も魔法の素質がある方がいいわな。俺みたいな例外もあるが、基本的に両親とも魔法の素質があった方が子にもその素質が引き継がれやすい……と言われてるし」

 

小町「言われてる…?」

 

八幡「それが解析されたデータがある訳じゃないしな。一応、それが魔法使いが貴族になった成り立ちでもあるんだが」

 

小町「と、言うと?」

 

八幡「元々魔法と言うのは各魔法使いの家によってそれぞれ秘匿されていて、その魔法使いの血を絶やさぬように特権を与えて貴族階級にしたんだよ」

 

小町「じゃあ、今の魔法使いは全部魔法使いの子孫なの?」

 

八幡「実はそうでもない。ただ、その術が分からないと使えないという点で、各魔法使いの家のみのものではあった。ただ、しばらくしてある改革が起きる」

 

小町「改革って?」

 

八幡「一人の賢者が魔法を体系化して技術として公開したんだ。その結果、魔法の神秘性は失われて市井の者からも魔法使いが現れるようになった。結局、技術が秘匿されていたから使えなかっただけで、ちゃんと学んでいれば使える人はたくさんいたんだよ」

 

小町「じゃあ、もう貴族が魔法使いである必要って無いと思うんだけど」

 

八幡「その通りなんだが……冒頭では貴族の子は魔法が使えなくても貴族、なんて言ったが以前は貴族の資格がはく奪されていた時代もあったし、そもそも現在だって魔法が使えない子が生まれた場合、跡取りから外されるケースがほとんどだしな。魔法の神秘性は消えたが、昔からの習慣として魔法の権威は残っているんだよ」

 

小町「あ、それで城仕えの騎士とか文官とかは今でも魔法が使えなくちゃなれないってこと?」

 

八幡「そう言う事だな。権威自体は残ったから、城に仕える為には魔法の才能が必要になるんだ。一応、城仕え自体が貴族階級と言うことになるからな」

 

小町「ふぅん。なんだか面倒なんだね」

 

八幡「頭の固い権威主義者の中には未だに魔法が使えない相手をバカにする者もいるくらいだしな。まあ、それをバカげた風潮だと思う貴族も少なくないが……因みに、その筆頭が陽乃さんだ」

 

小町「陽乃さん自身が最強の賢者なのに、魔法の権威には反対なんだ。まあ、陽乃さんらしいけど」

 

八幡「あの人にとっては所詮スキルの一つに過ぎないからなぁ……で、自分が才能を見出して連れてきた平塚先生は魔法が使えないからって理由で正式に騎士としては認められなかっただろ?そりゃあ、面白くないと思うわな」

 

小町「……これ、もしかして聞かなかった方がいいやつだったりする?」

 

八幡「ここは本編とは関係ないから構わんだろ。つか、ここまで語っておいてあれだけど、作者的には俺と平塚先生の立場を近づけて親近感が増すためだけに付けた設定だったりする。ゼ○魔かよって自分で突っ込んでたし」

 

小町「最後の最後で台無しだよ、お兄ちゃん!」

 

八幡「ゼ○魔と言えばついに完結したな。賛否両論あるだろうが、個人的には完結させることは意義があることだと思うぞ。まあ、遺志をついでとか、余計な美談にされなければだけどな」

 

小町「お兄ちゃん、それはいくらなんでも脱線し過ぎだよ……小町的にポイント低い」

 

●闘気について

 

小町「そう言えばお兄ちゃん。ゲームにはない闘気って能力がさらっと出てきたけど、これってどう言うものなの?」

 

八幡「あー、作者的にはダイの○冒険をイメージしてるみたいだけど、結構変わってるしな。…ここは特別講師に説明してもらおう」

 

平塚「特別講師の平塚静だ。よろしく頼む」

 

小町「さらっと出てきたよ!ここって私とお兄ちゃんだけのコーナーじゃなかったの!?」

 

八幡「まあ、俺は基本しか使えないし」

 

平塚「比企谷が基本しか使えないことは遺憾なことだが、そう言う事だ。実演を踏まえて私が説明しよう」

 

平塚「まず第一段階。闘気を漲らせて己の身体能力を上げる技だ。原作でも言っているが、気はHP…体力を消耗して使う技だから、誰でも持っているものだ。一般人でも火事場の馬鹿力としてピンチに陥った時や差し迫った状況の時に発揮することがあるもので、これを意識して使えるようにすることが第一段階だな」

 

八幡「因みに、俺が使えるのはここまでな。まあ、この段階に限って言うなら結構器用に使えるけど」

 

平塚「で、第二段階が(剣を構える)、こうやって剣など自分の持っている武器に闘気を纏わせることだ。そうすればゾ○みたいに鉄だって切れるし、武器の代わりに拳に闘気を纏わせることで素手でコンクリでも破壊できる。ただ、威力は闘気を込める量によって変わるから、使い手によってかなり差が出るがな。因みに、闘気を纏ったからと言って光ったりはしない」

 

小町「お兄ちゃんは確か、腕力だけとか脚力だけとか部分的に闘気が発動できるんだよね?それって腕や足に闘気を纏わせているってことじゃないの?」

 

八幡「それは違うな。第一段階の闘気を場所を絞って限定的に発動させることで、体力の消耗を抑えているだけなんだ」

 

平塚「ああ。ただそれは部分的に闘気を感じることが出来なければできないことで……その先が闘気の収束、すなわち闘気を纏わせる技になる。だから、その段階まで行けるのなら次の段階に行くのは後一歩と言う筈だったのだが……」

 

八幡「その辺は才能がものを言うって奴なんでしょうね」

 

平塚「まあこの話は作中でやってるから次の第3段階の説明に行こうか。第3段階は、闘気の放出……まあ、闘気による遠距離攻撃だな。今、剣に闘気を纏わせているが……フッ!(剣を振る)」

 

小町「おおっ、平塚先生の動きに合わせて、離れたところにある巻き藁が斬られたよ!なんでこんな所に巻き藁があるのか分からないけど!」

 

平塚「こうやって武器に纏わせた闘気を切り離して飛ばす技だ。闘気だけ飛ばす分、武器の攻撃力が減るんで第二段階より威力は落ちるが」

 

八幡「これ、魔法とかも斬れるんだよな。実演で陽乃さんが放ったベギラマを斬ったのを見た時はちょっと感動した」

 

平塚「闘気と魔法は反発するからな。と言っても、同時に使えないだけで、両方覚えることが出来ないわけじゃない。事実、小町ちゃんはどっちも使える」

 

小町「ふふん、私はこう見ても凄いんだよ」

 

八幡「で、俺はどっちも使えないと。いや、闘気は第一段階までは使えるんだけどな」

 

平塚「余談だが、ラリホーなどを掛けられた際、咄嗟に体に闘気を漲らせることで抵抗することができる。まあ、相手の力量にもよるがね」

 

小町「そう言えば、闘気の放出って一度武器に纏わせなくちゃダメなんですか?ほら、直接放ったりとか」

 

平塚「そうだな。熟練すればするほど纏うから放出のラグは短くすることができるが…基本、直接放つような真似はしない」

 

小町「どうしてですか?」

 

平塚「闘気を使うには体力を消費させる。闘気を直接放出することは、言ってみれば体力をダダ漏れさせることで下手したらそのまま使い果たして死にかねない。言わば闘気版のメガンテみたいなものだ」

 

小町「うわぁ…」

 

平塚「それでいて、ただ放出させるだけでは明確な形にならずに効果が半減する。最低でも、何か形になるものを置く必要がある。ダイの○冒険で言うのなら、ヒュ○ケルの使ったグランドクルスだな。あれは十字の形に闘気を放っているからあの威力なんだ。そうだな……例えば、ホースでそのまま水を流すのと、ホースの先をつまんで細くして水を流すのでは、水流の威力がまるで違うだろう?そのくらいの差が出ると思っていい」

 

平塚「その水の例えで言うのなら、武器に闘気を込めて使うのは水鉄砲だな。必要な量だけを必要な威力で飛ばすことができる、と言う訳だ。ホースで水を流したら、あっという間にタンクが空になってしまうからな。グランドクルスはそれくらい危険な技だから、理論は分かるが私でもやらない」

 

小町「なるほど。さすが現役教師、とっても解りやすかったです」

 

八幡「ああ、俺も楽出来たしな。なんならずっと居てもらいたいレベル」

 

平塚「む…そ、そうか?比企谷がそこまで言うのなら…」

 

小町「あー、はいはい。ここは番外編だから話をややこしくしないで下さいねー」

 

平塚「…う、うむ、仕方ないか」(平塚先生、退席)

 

八幡「因みに、ダイの○冒険の設定含めて作者の創作なんで、勘違いしないようにな。八幡との約束だ」

 

●雪ノ下家について

 

小町「今までは設定的な話だったけど、ここからは物語の裏話だね」

 

八幡「雪ノ下家は、オルテガによる鎖国の最大の被害者なんだ」

 

小町「この情報がここで初出ってのはちょっとあれだけど、確か雪ノ下家って外交と貿易を仕切っていたんだよね」

 

八幡「ああ、そこに関してはほぼ独占していたと言ってもいい。だから、非常に大きな権力を持っていたんだが……」

 

小町「お父さんが国を封鎖してしまった、と」

 

八幡「ああ。実は陽乃さんは封鎖のちょっと前に魔法の才能が認められてダーマ神殿に留学に出ている。もし、もうちょっと封鎖が早くて陽乃さんが留学できなくなっていたら今の状況は無かったかもしれない」

 

小町「その時歴史が動いた、って奴だね!」

 

八幡「それは大げさだが…最強賢者陽乃、爆誕!は無かったかもな。ともかく、この封鎖で外交と貿易を仕切っていた雪ノ下家は非常に焦った。自分とこが強い権力をもつ下地が取り上げられた訳だからな」

 

小町「それで、どうなったの?」

 

八幡「ライバル貴族による雪ノ下家降しが始まった」

 

小町「うわぁ……貴族なのに、そんな内ゲバで争うんだ……」

 

八幡「むしろ貴族だからこそ、だろうなあ。雪ノ下家が外交、貿易を独占してる状態を快く思ってない…と言うか、不満を持っている貴族は結構いて、これ幸いにと雪ノ下家の妨害工作が始まった訳だ。出入りの使用人を邪魔したりとか、些細な事に渡るまでかなり色々あったらしい」

 

小町「……何というか、酷いね」

 

八幡「そうだな。その最たる被害者が、雪ノ下雪乃、と言う訳だ」

 

小町「え?」

 

八幡「陽乃さんはダーマに留学していて難を逃れたが、雪乃はそうはいかなかった。当時5歳……姉と同じで、6歳になったら雪乃も魔法を習い始める筈だったのだが、その時は抗争が激化していて、今雪ノ下家に関わるのは不味いと雪乃に魔法を教える教師が居なかったらしい。そこにも妨害工作があったみたいだしな。で、両親も抗争の対応で手いっぱいで、雪乃を顧みている余裕は無かった。結果、雪乃は家付きの使用人に世話だけされて、そのまま放置されていた」

 

小町「そこまでするんだ!酷過ぎだよ!」

 

八幡「しかも、そこで終わりじゃないんだよ。結局、雪乃は9歳を過ぎてから魔法を習うことになる。魔法は素質があっても、闘気と同じで最初の取っ掛かりが難しい技術で、最初の魔法を覚えるまでには結構時間がかかるんだ。普通なら2~3年は掛かるらしい。それを10歳になる頃にはメラが使えるようになっていたのだから、雪乃には才能はあったんだろうな」

 

小町「因みに、小町は半年でメラが使えるようになったよ」

 

八幡「小町は才能の固まりって設定だからなー。とにかく、そこで雪乃に第二の不幸が訪れる」

 

小町「え?まだ何かあるの?」

 

八幡「雪乃が10歳の時に、ダーマの留学を終えた陽乃さんが帰って来たんだよ。最初、陽乃さんはそりゃもう凄い勢いで雪ノ下家に歓迎されたさ。外交、貿易と言う権威がなくなった雪ノ下家にとって、最強の賢者陽乃は家を再興させる――と言ってもまだ有力貴族の力は持っていたが――切り札になる筈だった」

 

小町「あー…でも、陽乃さんって、確か……」

 

八幡「そう。反旗を翻して自ら派閥を立ち上げた。最強賢者の陽乃さんが誰にも止められないのは作中で説明した通りで、切り札になる筈の陽乃さんを失う――どころか最大の敵の一つになった雪ノ下家はそりゃもう焦って……陽乃さんのようになられてはたまらんと雪乃に魔法の勉強を止めさせた。魔法関係の書物をすべて取り上げて触らせもしないくらい徹底していたらしい。そして雪乃は魔法を習う機会を失った」

 

小町「それで、雪乃さんはメラしか使えないんだ」

 

八幡「雪乃は反発したが、力を持たない彼女ではどうしようも無かった。で、自分の立場の原因であり、かつ力を持っている陽乃さんに対して複雑な思いを抱く様になる。雪乃にとって陽乃さんは今の立場に追いやった憎い相手であり、自由に振る舞える力をもつ、自由の象徴として羨望の相手でもあった。だから、雪乃は陽乃さんみたいになれば自分も自由になれるのではないかと思う様になる。で、雪乃が目指したことは賢者になることだった」

 

小町「雪乃さんがメラとホイミを使えるのはそう言う事だったんだ……ん?でもどうやってホイミを覚えたの?」

 

八幡「魔法書は全部取り上げられてたけど、僧侶の魔法は神学関係でもあるからな。直接的にホイミの使い方を指導するような本はさすがに無かったが、神の業や僧侶の奇跡について書かれた本は多数あった。……場合によっては、雪ノ下家は雪乃をシスターにするつもりもあったかもしれない。とにかく、雪乃は何かヒントになるかもと期待込めて、それらの本を読み、僧侶の魔法を覚えようとした。そして4年かけて、独学で見事ホイミが使えるようになったんだ」

 

小町「さらっと言ってるけど、結構凄いことだよね。悟りの書なしで賢者になったんでしょ?」

 

八幡「そうだな。陽乃さんだって賢者になるのには悟りの書を使ってるから、相当凄いことだ。魔法が使えない俺にはよくわからんが、魔法使いの魔法と僧侶の魔法は体系的に独立していて、魔法使いの体系を覚えると、違う体系の僧侶の魔法は覚えられなくなる。悟りの書によって体系の垣根が壊されるという話だが……それを自力でやったんだ。やはり才能があると言ってもいいんだろうな」

 

小町「じゃあ、雪乃さんは念願の賢者になれたんだね」

 

八幡「メラとホイミしか使えないけどな。で、それは陽乃さんがもっている力には程遠い。結局、雪乃はどうにもできないと言う現実を思い知っただけだった。それでもあきらめきれずに魔法の勉強をしていたが……魔法使いの魔法は学ぶ手段がないし、僧侶の魔法も本格的に学ぶ手段がない以上、頭打ちの状況だった。そんな折、雪ノ下家に縁談が持ち込まれる」

 

小町「ええと、葉山家との縁談だよね」

 

八幡「ああ。葉山家は雪ノ下家とは逆に内政の折衝役として力を持っていて、まだ完全に抗争が無くなった訳ではない雪ノ下家にとっては最上と言うくらいいい話だった。葉山家にとっても、何かと抗争に巻き込まれている雪ノ下家の折衝がし易くなるし、封鎖が解除された際に外交にも関わることができる。両家の利害関係の一致から、縁談はスムーズに進められた。葉山家には隼人と言う雪乃と同い年の跡取りがいたことも都合がよかった」

 

小町「でも、雪乃さんの意思は関わってないんだよね」

 

八幡「貴族にとっては政略結婚なんて当然だから、そこに不満は持つべきでは無いのだが……雪乃は陽乃さんを知ってるからな。当然、反発したが、それを跳ね除ける力は雪乃には無く、16歳の誕生日に葉山家に嫁入りすることが決まっていた」

 

小町「それで、陽乃さんに唆されて、お兄ちゃんの旅に付いていくことになったんだね」

 

八幡「作中の俺はまだそこまで聞いてないけど、その通りだ。陽乃さんが雪乃に微妙に抱いている罪悪感もこれだな。自分が自由に振る舞う陰で、妹がより不自由になった訳だからな。だから雪乃が雪ノ下家を出るのに手を貸したりした訳だ」

 

小町「……因みに、婚約者を取られた形になった隼人さんはどうなるの?」

 

八幡「作者的には何も考えていない!」

 

小町「ちょっ、それ酷くない?」

 

八幡「許婚の相手だったら葉山だろー、くらいのノリで決めたんでマジで何も考えてない。一応、この世界の貴族の子息は領地を守るものの務めとして、騎士の学校に通うの通例となっているから、葉山隼人は騎士でもあるんだが」

 

小町「え、なに?その設定初めて聞いたんだけど」

 

八幡「魔法の説明のとこに挟む余裕がなかったんだ……察してやれ。まあ葉山が許婚の雪乃を取り返すために後を追うという設定もありかもしれんが、葉山家の跡取りがそれやるのは貴族としてどうなん?てとこもあるし、ぶっちゃけ葉山の出番まで考えられないしで作者的にはスルーの予定らしい」

 

小町「相変わらずぶっちゃけすぎだよ!」

 

八幡「それはともかく、雪ノ下家…と言うか、雪乃の話に戻すが、雪乃は俺と対極の存在と言う訳だ」

 

小町「ええと…どういう事?」

 

八幡「才能は無いが平塚先生を始め師に恵まれた俺、才能の固まりなのに家の問題で師に恵まれなかった雪乃。対極だろ」

 

小町「あ、本当だ」

 

八幡「しかも雪乃は原作と違って学ぶ環境がなかった。料理は使用人の仕事だからやることができない、逃げられても困るから軟禁状態で碌に運動もできない――貴族としての教養は凄まじいくらいだが、それ以外何ももっていない状態だ。才能しか無いまである」

 

小町「……言いにくいけど、もしかして足手まといだったりとか……?」

 

八幡「……まあ、今後の成長に期待、だな」

 

●終幕

 

八幡「と言う訳で、作者お得意の設定語りは、今回はこれで以上だ」

 

小町「その言い方は止めてあげなよ」

 

八幡「つか、今までのファイルで一番サイズが大きくなったとか、アホとしか言いようがないな」

 

小町「うん、そこは小町もフォローできない」

 

八幡「では最後にお約束の締めの言葉を」

 

小町「この設定はあくまで作者が考えただけの設定で、元のゲームとは関係ないから勘違いしないでね」

 

八幡「以上!」

 

 

 

雪乃のエピソードは作中でも語るんで被りますが、ここまで詳細にはならないんで勘弁してください(作者)

 


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