やはり俺のDQ3はまちがっている。   作:KINTA-K

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台本形式は書いてて楽だけど、これでストーリー書ける人は本当凄いと思う。
この舞台裏話は定期的に間に挟みます。


舞台裏話 1

八幡「と、言うわけで舞台裏説明だ」

 

小町「どう言う訳か全然わからないよ、お兄ちゃん!」

 

八幡「ぶっちゃけ、作者が作中で上手く説明できる自信がないから、番外編で説明させることにしたらしい。で、俺はアリアハン旅立ったら当分小町と絡みないし、ならせめて舞台裏説明だけでも俺たちに代行させようということになったんだと」

 

小町「…うう、そんな事情、知りたくなかった」

 

八幡「因みに、ここでした説明を作中でちゃんとする可能性もあるけど、そん時は内容は被ってしまうが作者の構成力の無さが原因だと思って勘弁してくれ」

 

小町「なんか、余計悲しくなってきたんだけど!」

 

八幡「今後も何か新しい設定が必要な時にやるかもしれないしやらないかもしれないコーナーだけど、ま、そんなもんだと思ってくれ。と言うわけで、早速説明に移るぞ」

 

●勇者オルテガについて

 

八幡「糞オヤジ、以上だ」

 

小町「説明になってないよ、お兄ちゃん…」

 

八幡「なら、今のアリアハンの状況は大体こいつのせいだと言い換えておくか」

 

小町「え?どういう事?」

 

八幡「1話で俺が端折った場所なんだが、勇者認定された糞オヤジは、そのあと一度アリアハンに戻ってから世界中を旅して回っているんだよ」

 

小町「え?そうだったの?」

 

八幡「ああ、そんで世界各地の魔物の幹部討伐なんかをかなりこなしている。現時点で世界各地で魔物との対立がせいぜい街を出た時にのみに限られているのは、未だに糞オヤジの活躍がかなり大きいんだ。だからこそ、世界中から勇者として認められた訳だが」

 

小町「ふえ~、そうだったんだ。お父さんって凄かったんだね」

 

八幡「ただの糞オヤジだけどな。それはともかく、糞オヤジ…あー、解りにくいからオルテガと言うか。オルテガは世界の世直しの旅をした後、最後に地球のへそと呼ばれるランシールを訪れた。そこで、オルテガは神託を受けたんだ」

 

小町「え?ダーマ神殿じゃなくて」

 

八幡「ランシールも精霊を祀っている聖地だから。一応、格付けだけならダーマよりも上だぞ。まぁ、転職を司っているダーマの方が遥かに有名ではあるが。ランシールは辺境もいいとこだしな」

 

小町「ふぅ~ん…で、そこでお父さんはどんな神託を受けたの?」

 

八幡「……オルテガの魔王退治は失敗する。しかし、オルテガの子供がその無念を晴らす、と」

 

小町「…え?」

 

八幡「つまり、オルテガは自分がバラモス退治が失敗することは神託で分かっていたんだ」

 

小町「そうだったんだ…」

 

八幡「あ、因みに作中の俺たちはさすがに最初からオルテガが失敗するつもりだったとは知らないけどな。知っているのはオルテガの後を継ぐ者…勇者のスペアと言う立場だけだ。それで十分まであるが」

 

小町「お父さんにそんな事情が…お母さんは知っていたの?」

 

八幡「母さんだけは聞かされていたらしい。聞かされた上で、オルテガと結婚して将来死地に送る子供を産んだのだから大したものだが」

 

小町「私、色々複雑なんだけど…」

 

八幡「まあ、俺が糞オヤジって呼んでるのは、現在の俺たちの状況を押し付けたことに対して言ってるんであって、実際に性格が糞だったかまでは覚えてないからな。何となく小町ばかり可愛がっていたような記憶は残っているが、俺が魔法を使えないからと差別されていた覚えはないな」

 

小町「う~ん、私はほとんど覚えてないなー」

 

八幡「ま、将来の事情を知った上で母さんが結婚したくらいだったから、そこそこいい男だったのかもしれないな」

 

小町「それだったら、お兄ちゃんがお父さんに似ていたら、お兄ちゃんもいい男だね!あ、今の小町的にポイント高い」

 

八幡「それは八幡的にマイナスに行ってるんだが…因みに、本来の事情を知っているのは本当に母さんだけで、なんと国王すらもオルテガに万が一のことがあった時のための次代の勇者としか知らされてなかったらしい。その辺の徹底ぶりだけは認めてやってもいいな」

 

●アリアハンの事情について

 

八幡「さて、アリアハンの現状についての説明だが…」

 

小町「そういえば、さっきの話で最初に今のアリアハンの状況は大体お父さんのせいって言っていたよね?どういう事?」

 

八幡「オルテガがアリアハンだけ徹底的に魔物を排除したのは事情があるんだ。ランシールの信託により、本来の勇者はオヤジの子供である俺と小町であることがはっきりした。そして、オルテガは子供を作った。…その後はどうすると思う?」

 

小町「うーん、私たちは魔王を倒さなくちゃいけないんだから……少なくとも、途中で死んじゃったりしたらダメだよね」

 

八幡「その通りだ。そしてオルテガは極端な行動に出た。アリアハン大陸に住まう強力な魔物をすべて排除した上で、外部から強力な魔物が侵入しないように精霊の力まで使ってロマリアへと続く旅の扉を封印したんだ。次代の勇者が魔王退治の旅に出るまで、無事に過ごせるためにと。オルテガの魔王討伐が、俺が生まれてから6年も経ってから始まった理由は、これが原因の一つでもある」

 

小町「それでアリアハンは世界で唯一強力な魔物が生息しない平和な国になったんだね」

 

八幡「そして、オルテガは知己の老魔法使いに彼のほどこした封印を唯一解くことができる魔法の玉を預け、魔王退治の旅に出た。…それから先のことは、小町も知ってるよな」

 

小町「うん、魔王バラモス退治に失敗して、行方不明になっちゃったんだよね」

 

八幡「さて、ちょっと考えれば分かることだが、弱い魔物しかいない平和な国と強力な魔物がいる危険な国…兵士が強くなるのはどちらだと思う?」

 

小町「そりゃ、危険な国だよね。強くないと国民を守れないし」

 

八幡「そう、その事にアリアハン国王はオルテガがいなくなった後にようやく気付いたんだ。『もしかして、私の国の兵、弱すぎ?』と」

 

小町「うわー、口を押えている光景が想像できて嫌だなー」

 

八幡「ロマリアとの道を塞いだせいで、ルーラでのやり取りはあったものの半分鎖国してるようなものだったし、世界から孤立している状態だったんだよ」

 

小町「それは、アリアハンとしては面白くない事態だよね。と言うか、それって逆に立場が危なくなるんじゃあ…」

 

八幡「その辺は世界で認められた勇者オルテガの出身国と言うこともあって、ある程度は大丈夫んだったんだが…逆に言えば大丈夫でなくなる前に何とかしなければならなくなった」

 

小町「ふんふん」

 

八幡「しかし、だから封印を解いて危険な魔物がやってこれるようにします!と言っても国民は納得しない。ま、当然だな、国民にとっては平和になった今の生活の方が大事だ。そもそも、そんな事情では老魔法使いも魔法の玉を渡さないだろう。無理やり奪ったとしても魔法の玉の使い方を知っているのも老魔法使いだけだったから使えないしな」

 

小町「本当に手づまりな状況だね」

 

八幡「それを打開する手段は1つだけ、勇者の旅立ちだ」

 

小町「え?」

 

八幡「封印はそもそもオルテガの子供を旅立つ時まで守るために作られたものだ。だから、オルテガの子供による封印の解除なら、アリアハンの国民も、何より魔法の玉を持っている老魔法使いも理解を示すことができる。そのために白羽の矢が立てられたのが、俺なんだ」

 

小町「どういう事?」

 

八幡「出来損ないでも勇者の子供であることには変わりないからな。可能な限り早く封印を解きたいアリアハンは、先に成人する俺にその役目を押し付けたんだ。俺が勇者として国から認められて旅立つ理由はぶっちゃけそれだけだな。誰も俺に魔王退治なんて期待していないんだ」

 

小町「そんな…」

 

八幡「俺をまともに訓練させる気がなかったのも、封印さえ解けば俺の役目は終わりだから、それまでは国の騎士に同行でもさせるつもりだったんだろう。平塚先生のおかげでアリアハンなら何の危険もないくらいに成長できたから丸投げされたっぽいが」

 

●勇者について

 

八幡「と言うわけで、俺は偽物の勇者で小町は本物の勇者として区別して育てられることになった。あ、区別してたのは国だけで母さんじゃないから」

 

小町「本当、酷過ぎるよね!そのせいで私はお兄ちゃんと一緒に訓練できなかったんだよ!」

 

八幡「だから俺が旅立つ時の待遇は悪いし、ぶっちゃけ、途中で野垂れ死ねくらいに思われているだろう。そっちの方が小町が兄の意思も引き継いだとか美談になるからな」

 

小町「もしそんな事になったら、私は魔王を退治した力で全力でアリアハンに反逆するよ!」

 

八幡「そうだな。そうならないよう祈っててくれ」ナデナデ

 

小町「エヘヘ…」

 

八幡「さて、俺は旅立ちの支度金として100Gと銅の剣を渡されただけ、仲間のフォローもなしと散々な状況だが、小町はその辺手厚くフォローされる予定だ」

 

小町「お兄ちゃんを差し置いてそうなるのは気が引けるけど…どんな内容なの?」

 

八幡「支度金10000G。オルテガの残したバスタードソードを筆頭に優秀な装備を多数。そして、これは作中でも言ったが、バトルマスターの平塚先生、賢者の陽乃さん、そしてもう一人優秀な盗賊がパーティに入ることが内定している」

 

小町「うわ、本当に至れり尽くせりだよ!…因みに、その盗賊って誰?」

 

八幡「ま、じきに出てくるから俺ガイルキャラの誰かとだけ言っておこう。あと、俺とも知り合い」

 

小町「ふ~ん、それって女の人?」

 

八幡「男だったら小町と同じパーティにさせん!」

 

小町「お兄ちゃん、シスコンすぎてキモイ……でも、将来のお嫁さん候補が多いのは小町的にポイント高いよ!」

 

●終幕

 

八幡「と言うわけで、相当だらだら喋ったけど最後に一つ言っておかなければならない重要なことがある」

 

小町「この設定はあくまで作者が考えただけの設定で、元のゲームとは関係ないから勘違いしないでね」

 

八幡「以上!」

 

 

 


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