特務警察署の日々   作:宇垣秀康

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どうも、ご無沙汰してます。後藤です。
光陰矢のごとしとか月日のたつのも夢のうちとかいいますけど最後の映像作品に登場してからもう何年ぶりになりますか…いやぁなんともはやいもんですな!
私なんかね?役柄忘れちゃうほど暇で暇で仕方ないから
勝手に新しいシリーズ始めちゃいましたよ・・・
…え?実写?私出てないし、皆いない作品の話されてもねぇ?

え?今回これで僕が語ることはない?…もう少しいいじゃないの。
今回新しい所に異動になった私の部下なんかもう手もつけられなくなってしまってね?
一回、外からみた私達の評価って見てみたかったの。
そこでしのぶさんの報告書、持ってきちゃいましたー。
見てみたかったんだよね~
それじゃ見てみましょっか。


日常回
報告書 南雲


ーカチャカチャカチャカチャー

 

 

 

 

 

あらかじめお断りしておかなければなりませんが、

私のこれから語る物語は紛れも無い…事実でありながらどのような公文書にも記載されておりません。特車二課の最重要機密事項であり、映画は勿論あのいい加減なビデオシリーズにおいてすら語られることの無かった隊員たちの公然の秘密…

それを語ることであの愛すべき人々を裏切ることになっても私は語らなければならないのでしょう。

 

以前、特車二課の奇々怪々なる食事情について詳しく語ったことを覚えていらっしゃるでしょうか?

そう、「ハゼの干物」を作り販売することで、特車二課の費用を一部を担うようにしてしまった後藤さんでしたが、今までのつけが回ってきたのでしょう…

上層部が警察内部の使えるが扱いきれない部下達を集めた署へ、特車二課全員と、千葉繁をはじめとした整備はんの半数を追いやることになったのは、自業自得としか言えない所があります。

異動に伴い、熊耳巡査部長には新設される特車部隊の隊長への出世の道がありましたが、またしても断られてしまいました。

とかくあの後藤さんを中心とした元特車2課の面々はいい意味でも悪い意味でも繋がりが強いのでしょう。

 

異動が決まり、特車全体で食事会をした際には、悲喜交々様々な感情が入り交じったカオスたる食事となりました。

 

異動の日、異動先にイングラムの納車をしに行くと、既に泉巡査が喧嘩をしており、太田巡査もクランシー巡査に叱られていました。やはり、何処に行っても彼らはかわりないことを再確認し、諦めに似た感情が湧きましたが、私には関係がなくなると思うと何故か悲しくも思いました。

現地にて、彼らの同僚となるもの達は成る程、等しく警察官にあるまじき行動が目にとまり、私には合わないであろうとおもってしまいました。

しかし、後藤さん達、隊長以上の人間達と言うと、音にも聞こえた傑物があちらこちらにいるのがわかります。

後藤さんもここならやり易いかもしれません。

 

納車も終わり、私の仕事は挨拶周りとなり、各所に連携の為、挨拶をしていた際、墨東署の交通課の花蝶課長や、お台場署の刑事部長、葛飾署の巡査部長など、所謂迷惑警官のお目付け役をしていた方々と仲良くなり、被害者の会というなの協力形体を結ぶことが出来ました。

 

これから彼等をどのような問題が待ち構えているのかを考えると、私も不安になりますが…

あの後藤さんたちがどうにかなるようなイメージも湧かないので痛い目に遭えば!と、すこし思い、この報告書の締めとします。




この作品では、特定のカップルは表面化していない状態です。

ごとしの押しです。

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