名前は出ませんし、ストーリーに出るまでタグの更新もしないようにしたいと思います。
会話劇だけですが、よければ読み進めてください。
ある程度会話で分かるとは思います。
出向 泉川署 墨東署 ICPO
~泉川署~
「課長!何で私が移動なの!」
バァン!!
「はぁ~、君ね分かるでしょ?不審者捕まえるのに無許可でゴム弾の銃、スタンロッドを携行して?挙げ句ボン…ボン……」
「ボン太くんです。課長!」
「…そのボン太君と協力して、確保したって?」
「はい!このボン太くん、なかなかやりまして…恥ずかしながら私もいくらか喰らってしまいました!」
「まぁ、ボン太君はいいとして?不審者とはいえ武器を携行していたってのがよくないよね?今は何かあれば直ぐ叩かれる世の中だ。うちもあんまり問題の多い署員は抱えられなくてね?」
「…それで…特警に?」
「気を病むな、手柄のひとつでも挙げれば直ぐこっちに戻してやるから…」
「…フ、フフフ…(ガシャッ)フフフ
ファファシャッシャッハハハハハハハ!!解りました!手柄挙げりゃーいいんですね!手始めにボン太君捕まえて来ますよ!あいつも同等の武装してたし!待ってろ!げっ歯類!私の為に~!!!」
「ま、待ちたまえ!えぇーい!また暴走した!お前ら!こいつしばって特警まで連れていけ!」
モデルガンを連射し暴れた婦警は同僚たちになんとか眠らされ、車に押し込まれ特警の入り口に置いていかれるのだった。
~墨東署~
「は!?私がですか?」
「うむ、蟻塚警視正から連絡があってな、向こうの署でも広域白バイが数人欲しいそうだ。それでお前…どうかと思ってな…」
「し、しかしぃ…俺は今の職場に満足してるし…」
「小早川…待ってるんじゃないかなー?」
「えっ!」
「何せあそこは癖のある奴等の集まりだからなー。小早川の趣味くらいなんとも思っていない奴等も多い。それにある意味プロフェッショナルといってもいいやつらが集まってるんだ…お互い認めあえばその内…というのもない話ではないだろう?」
「えっ…あっ…うぅ…」
「それにこれは(二階堂から)聞いた話何だが…元キャリアのイケメンが近いうち、小早川を誘って食事に行きたいと言っ…」「行きますっ!」
「えっ。」「俺!特警に行きます!」
「お、おう。」「それでは!準備がありますので!」
大柄な男が肩をいからせて課長室から出ていった。
残った課長は外を見ながら呟く。
「あぁ…これで交通課の空気が少しよくなるな…中島のやつ…会いに行った日はいいが暫くすると落ち込むからなぁ……よし、これで賭けは私の有利に進むな…むふふ…」
~ICPO~
「なぁ~んでわしが異動なのですか!納得がいきませぇーん!」
バァン!!!
「いい加減にしたまえミスター?
君がインターポールに来てから何か手柄を挙げたかね?」
「…これといって…しかし!わしは奴を追っててですね!」
「言い訳は結構!この前の贋札の件で、私達に陰ながら資金提供してくれていた資本家たちも資金を出し渋るようになってしまった!確かに君がしたことは正しい!しかしそれだけでは生きていけないだろう!」
「っ!ならあのままあの伯爵に贋札を作らせ続けていればよかったと仰るんですかー!わしは、わしはそんなの!」
「だからこそだ!今回の出向はあくまで短期のものだ。暫くすればまたインターポールに君を戻す。私たちも君の考えが間違っているとは思っていないが、納得しない者達もいるのだ。その者達からの要求なのだ!…すまない…」
「……そうでしたか…」
「安心してくれ。間違いなく私の命を持って君を戻す。」
「…わかりましたぁ!一度日本に戻ります!」
「すまない」
「なぁに!休暇だと思えば良かったですよ!久しぶりに日本食も食べられますからな!はっはっはっはっ!
…しかし課長!奴の情報が入ったら…」
「安心したまえ、すぐに連絡を入れよう。場合によっては出向を切り上げることも命令する。」
「はっ!有難うございます!それではっ!」
綺麗な敬礼をした男は少し寂しそうな背中をして空港に向かうのであった。
ー?ー
「おい聞いたか?とっつあん日本に帰るんだと?」
「やったじゃないの、これで俺の仕事の邪魔はなくなるわけだ。」
「なんでも前の贋札の件で絞られたらしいぜ?」
「とっつあんも無茶したからなぁ」
「しかしなんか悪いことしたかもな」
「お?何だ?とっつあんの心配してんのか?」
「ちげぇよ」
………………
「しかし…しょげてるとっつあんってのも面白そうだな」
「…確かにな…それじゃ次は…」
「日本だな…にーしっしっし!」
問題は特警の刑事たちと共にやってくる…それはまだ先の話…
とりあえずまだ先の話です。
中島くんは早い段階で出したいと思ってます。