頑張っていきますので宜しくお願いします。
ー道路上ー
ーファンファンファンファン…
黒バイクは慌てている。いつも通り仕事を終え油断していたところ、いつも通り「人間の化け物」の白バイに追われた始めたところまでならまだいつも通りだ。いつも通りなら黒い服装の白バイ仲間が増え、自分はさらにスピードをあげ、なんとか愛する者の元へ逃げ帰るだけだから…
しかし!
しかし!
いつも通りでない要素が混ざったのだ!
なんだ!あの青い服の白バイは!
「人間の化け物」の白バイと同等…いやそれ以上じゃないのか?!他と連携してるのもとても迷惑だ!
何故さっきまで後ろにいた奴が真横の路地から出てくる!?
何故このバイクの急旋回に着いてくるんだ!
逃げられない…新羅…
怖い…怖いよー!!
行き止まりに追い詰められ逃げ場をなくした黒バイクと、不適な笑みを向けながら逃げ場を塞ぐグラサン白バイの二人…端から見れば、どちらが加害者か間違われるだろう。
そのうち、黒い服装の白バイの男がバイクから降り、いつも通り無灯火、停止指示無視について注意しようとしたところ…
ワタワタしていた黒バイクは突然バイクのエンジンを吹かした。
「な、なんだ!」
「チィッ!またか!」
慌てふためく青い白バイ隊員とすぐにバイクに乗ろうとする黒い白バイ隊員の前で、黒バイクはそのバイクから影の触手のようなものを出したと思ったら、壁に張り付きそのまま逃げたのだ!
「おいおい…マジかよ…」
呆然とする中嶋に、葛原は直ぐにバイクに乗るように声をかける。
どうやらまだまだ今日のチェイスは続くようだ…
ー近くの八百屋ー
平凡そうな少年「うわぁ…セルティさん、又追われてる…
…スピード無視してるからなぁ…」
巨乳眼鏡っ子「木田くんがいたら見に行ってますよね、あれ…」
平凡そうな少年「ホントにそうだね…」
付き合ってはいないが、微妙な距離感である二人は、知り合いの家に遊びに行く際の手土産を購入していた。
おしゃれなバケットに果物を詰め合わせたものを店の店主であるであろう正に おふくろ と言われそうなおばちゃんが用意して持ってきた。
おばちゃん「お待たせしましたー…竜ちゃん、杏里ちゃん。ごめんねー?今日は私が詰め合わせたから苦手なのあったら変えるから確認してねー?」
少年「いえいえ…いつもありがとうございます。」
少女「いつも美味しいですよ。」
と、篭を受け取り代金を渡す。
仕事を終えたおばちゃんは、もどかしい二人を見て愚痴を溢す。
「いいわねぇ二人は…なんかこう…お似合い!って感じで…
うちの息子はいつになったら孫を見せてくれるのかしら…」
それを聞き慌てるのは少年である。
まだ、明確に自分の気持ちを伝えていないのに、いつもからかってきていた親友が言っていたようなことを唐突に言われた為、慌てふためいている。
まぁ、少女はそんな気持ちに薄々気づいてはいるのだが…
「…というか、マコトさんは何処に行ったんですか?」
と、いつもめんどくさそうにしているが面倒見のいいおばちゃんの息子を探す少年。
「あの子は今日はなんか同級生とご飯だってさ。タカシ君って子となんだけどさ…まぁ昔はヤンチャな子達の顔役やってたんだけどね?今は物腰優しいいい子だよー?」
と、息子の同級生の話で盛り上がり始めたおばちゃんを前にして、
少年、 竜ヶ峰帝人 は、又何か物語の歯車が動き始めたことを感じ、不安と期待が入り交じった感覚が少しずつ…少しずつ広まり始めていた…
ー廃ビル屋上ー
?「んじゃ!あとは頼むよ情報屋くん!私達は追われてる身だからね!」
?「課長…それ以上は…」
?「いやいや構いませんよ?僕もプロですからね、必要以上根掘り葉掘り聞いたりしませんって」
?「ほら!大丈夫だよ!この子は僕と同類だよ!」
?「いやいやぁ、あの世界で有名なリチャードさんに言われると光栄ですね。」
ピンッ と針積めた空気が流れる。
?「貴様…」
?「いいからいいから…んじゃ頼むよー?折原くん…ハァーハッハッハッ!」
ド派手なアロハシャツのつけ髭の男と神経質そうな男が去ったあと、残った男はフェンスの上を歩きながら独り言を呟く。
「さてさて……面白いことになってきたじゃないか…?
化け物より同類に会えたのは嬉しいなぁ…
まぁこれで池袋は紛争地帯となるねぇ…ククッ…
罪歌の件もあるし…こりゃあ静ちゃんも殺せそうだ…!」
嬉しそうに…それはもう心から嬉しそうに月明かりの下、フェンスの上で高笑いをしていたのだった。
うーん、書きたいところが書けない…
修正は後日入ります。
すみません。
リチャード…わかりますよね…
…わかります?