それではどうぞ!
創真side
おかしい。絶対おかしすぎる。これは100%何かしらのトラブルがあったに違いない。
一体どうしたんだ………
「創真君。この問題の答えは?」
「……………」
「創真君?」
「あ、2番?」
「正解です…………創真君どうかしたのですか?今日はいつもと様子が違うように見えますが………」
殺せんせーが不思議そうに聞いてくる。
「………隼の事です」
「隼君………ですか?」
「どうもおかしい。あいつが3日間も学校に来てないなんて。しかも、怪我や風邪なら報告位あるはず。それに、連絡も着かない」
竹林復帰から既に3日。どういうわけか、隼は学校に姿を見せてない。
「け、風邪とかで寝てんじゃねーのか?そんなに心配する必要ねぇだろうが」
「そうそう」
寺坂の意見に皆は首を縦に振って同意を示す。
が、しかしだ。
「いや……これは何かありそうだな。隼が2日以上休んだら何かのサインだ。僕の経験上、それは百発百中だ」
「「「何だよ、そのサイン……」」」
皆も流石に呆れ気味だ。いや、でも心配な物は心配だ。
「確かに、報告位あっても良いとは思うんですがね………恐らく風邪などの軽い病気だと思いますが、放課後、ちょっと確認するついでに皆さんでお見舞いに行きましょう」
と言うわけで、放課後に皆で隼の家に押し掛ける事が決定。
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放課後
変装した殺せんせーも含め、皆は閑静な住宅街を歩いていた。
「前に、隼が3日以上休んだ時に何か重い病気になったのか?」
磯貝が創真に聞いてくる。
「ある。ちなみに2日以内なら、ただの風邪程度の病気だ」
「で………3日以上だったときはなんなんだったんだ……?」
皆が創真の答えに注目する。
「3日以上休んだ時…………まぁ、僕はそれを1回しか見たことないがな………3日以上休んだときはな………
インフルエンザだった。11月なのにな」
「「「…………………………」」」
「………驚かないのか?」
なんか相当ヤバイことかと思ったらそんなことかよ…………って感じの顔を皆している。
「つーか、それだと今回もただのインフルとかじゃね?」
「もー創真君は心配しすぎなんだよ~」
倉橋にも言われると、創真も自信が無くなってきてしまった。
(仮にもインフルとかだとしたら…………何故連絡位しないんだ?)
そうしている内に、一行は、隼の家についた。殺せんせーがインターホンを押す。しかし、誰も出てこないし、反応すらない。
「そう言えば、隼の親は?」
「…………3日前から旅行行ってて居ないと言ってた。いるとしたら隼だけだ」
その後も何度もインターホンを押すが、反応は何もない。
「あーもう、いつまで経っても反応ないじゃん!なら力強くで……」
「ホリー、流石にそれは……」
ガチャ
「……………あらら?」
「………開くじゃん」
ホリーが何処か誇らしげな表情で呟いた。
「鍵を開けっぱなしにしてたのか……?」
一応、お邪魔しまーすと、言って中に入っていく。皆も続いて中に入る。創真は2階にある隼の自室のドアを開ける。
「……………いないな」
「どうだった創真君?」
倉橋が聞いてくる。
「見ての通り………いない……」
「隼君、何処にいるんだろう…………?」
下に降りると、他の皆が待ち構えていた。
「下にはやはり誰も……ただ、このタブレットとその上にあった紙を持ってきました」
その紙を見ると、『このタブレットの動画を見よ』と書いてある。
「(筆跡は隼のじゃなさそうだな……)氷室さん、その動画を」
「はい」
氷室はタブレットを操作し、動画を再生する。画面には女が映っている。
『初めまして、E組の皆。勘の良い人ならもう分かると思うけどさ、隼は誘拐した。これが証拠』
その女が退くと、そこには鎖で繋がれ、倒れている隼だった。
「「「!!」」」
『隼を助けるには?そーだね……じゃ、ゲームをしようよ!今君達がいる家に地図を隠したんだ。合計4枚。それらを組み合わせたら隼のいる場所が分かるよ。だけど、そのうちの1枚は……ここにはない。京都にある。だから、誰かが京都に行って、取ってこないとね~。でも、取りに行くのはそこのタコじゃなくて……結城 創真。あなたが取りに行きなさい』
「………ほう」
『地図がある場所はこの動画の最後に示されるよ。全ての地図を集めて、助けに来なよ。まぁ、あんまりにも遅かったら………こっちから来ちゃうかもね!』
そして、画面は暗くなった。そして、地図が表示される。
「「「……………」」」
皆は何も言えず黙っていた。すると、倉橋があることに気付いた。
「あれ?創真君がいない!?」
皆も辺りを見回すが、既に姿は見えない。ついでにホリーやデュオ、キバットも。
「どうやら創真はもう京都に行ったみたいだね……ねぇ、ボーッとしてないで俺らも3枚の地図を探そうよ」
カルマの一声で、皆は我にかえった。
「そうですね………では、皆さん。男子は1階を。女子は2階を探しましょう」
「「「はい!」」」
殺せんせーの指示で、皆は地図探しを始めた。
「さぁて……」
奴は隼を眺めながら笑みを浮かべていた。
countdown 2
THE NEXT story 21:00~22:00
この時間の間に投稿します!
レッツゴー京都!