結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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色々変かも知れないけど………楽しんで貰えたら幸いです!


それではどうぞ!


第76話 暴走の時間 2時間目

創真side

 

 

おかしい。絶対おかしすぎる。これは100%何かしらのトラブルがあったに違いない。

 

 

一体どうしたんだ………

 

 

「創真君。この問題の答えは?」

 

 

「……………」

 

 

「創真君?」

 

 

「あ、2番?」

 

 

「正解です…………創真君どうかしたのですか?今日はいつもと様子が違うように見えますが………」

 

 

殺せんせーが不思議そうに聞いてくる。

 

 

「………隼の事です」

 

 

「隼君………ですか?」

 

 

「どうもおかしい。あいつが3日間も学校に来てないなんて。しかも、怪我や風邪なら報告位あるはず。それに、連絡も着かない」

 

 

竹林復帰から既に3日。どういうわけか、隼は学校に姿を見せてない。

 

 

「け、風邪とかで寝てんじゃねーのか?そんなに心配する必要ねぇだろうが」

 

 

「そうそう」

 

 

寺坂の意見に皆は首を縦に振って同意を示す。

が、しかしだ。

 

 

「いや……これは何かありそうだな。隼が2日以上休んだら何かのサインだ。僕の経験上、それは百発百中だ」

 

 

「「「何だよ、そのサイン……」」」

 

 

皆も流石に呆れ気味だ。いや、でも心配な物は心配だ。

 

 

「確かに、報告位あっても良いとは思うんですがね………恐らく風邪などの軽い病気だと思いますが、放課後、ちょっと確認するついでに皆さんでお見舞いに行きましょう」

 

 

と言うわけで、放課後に皆で隼の家に押し掛ける事が決定。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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放課後

 

 

変装した殺せんせーも含め、皆は閑静な住宅街を歩いていた。

 

 

「前に、隼が3日以上休んだ時に何か重い病気になったのか?」

 

 

磯貝が創真に聞いてくる。

 

 

「ある。ちなみに2日以内なら、ただの風邪程度の病気だ」

 

 

「で………3日以上だったときはなんなんだったんだ……?」

 

 

皆が創真の答えに注目する。

 

 

「3日以上休んだ時…………まぁ、僕はそれを1回しか見たことないがな………3日以上休んだときはな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザだった。11月なのにな」

 

 

「「「…………………………」」」

 

 

「………驚かないのか?」

 

 

なんか相当ヤバイことかと思ったらそんなことかよ…………って感じの顔を皆している。

 

 

「つーか、それだと今回もただのインフルとかじゃね?」

 

 

「もー創真君は心配しすぎなんだよ~」

 

 

倉橋にも言われると、創真も自信が無くなってきてしまった。

 

 

(仮にもインフルとかだとしたら…………何故連絡位しないんだ?)

 

 

そうしている内に、一行は、隼の家についた。殺せんせーがインターホンを押す。しかし、誰も出てこないし、反応すらない。

 

 

「そう言えば、隼の親は?」

 

 

「…………3日前から旅行行ってて居ないと言ってた。いるとしたら隼だけだ」

 

 

その後も何度もインターホンを押すが、反応は何もない。

 

 

「あーもう、いつまで経っても反応ないじゃん!なら力強くで……」

 

 

「ホリー、流石にそれは……」

 

 

ガチャ

 

 

「……………あらら?」

 

 

「………開くじゃん」

 

 

ホリーが何処か誇らしげな表情で呟いた。

 

 

「鍵を開けっぱなしにしてたのか……?」

 

 

一応、お邪魔しまーすと、言って中に入っていく。皆も続いて中に入る。創真は2階にある隼の自室のドアを開ける。

 

 

「……………いないな」

 

 

「どうだった創真君?」

 

 

倉橋が聞いてくる。

 

 

「見ての通り………いない……」

 

 

「隼君、何処にいるんだろう…………?」

 

 

下に降りると、他の皆が待ち構えていた。

 

 

「下にはやはり誰も……ただ、このタブレットとその上にあった紙を持ってきました」

 

 

その紙を見ると、『このタブレットの動画を見よ』と書いてある。

 

 

「(筆跡は隼のじゃなさそうだな……)氷室さん、その動画を」

 

 

「はい」

 

 

氷室はタブレットを操作し、動画を再生する。画面には女が映っている。

 

 

『初めまして、E組の皆。勘の良い人ならもう分かると思うけどさ、隼は誘拐した。これが証拠』

 

 

その女が退くと、そこには鎖で繋がれ、倒れている隼だった。

 

 

「「「!!」」」

 

 

『隼を助けるには?そーだね……じゃ、ゲームをしようよ!今君達がいる家に地図を隠したんだ。合計4枚。それらを組み合わせたら隼のいる場所が分かるよ。だけど、そのうちの1枚は……ここにはない。京都にある。だから、誰かが京都に行って、取ってこないとね~。でも、取りに行くのはそこのタコじゃなくて……結城 創真。あなたが取りに行きなさい』

 

 

「………ほう」

 

 

『地図がある場所はこの動画の最後に示されるよ。全ての地図を集めて、助けに来なよ。まぁ、あんまりにも遅かったら………こっちから来ちゃうかもね!』

 

 

そして、画面は暗くなった。そして、地図が表示される。

 

 

「「「……………」」」

 

 

皆は何も言えず黙っていた。すると、倉橋があることに気付いた。

 

 

「あれ?創真君がいない!?」

 

 

皆も辺りを見回すが、既に姿は見えない。ついでにホリーやデュオ、キバットも。

 

 

「どうやら創真はもう京都に行ったみたいだね……ねぇ、ボーッとしてないで俺らも3枚の地図を探そうよ」

 

 

カルマの一声で、皆は我にかえった。

 

 

「そうですね………では、皆さん。男子は1階を。女子は2階を探しましょう」

 

 

「「「はい!」」」

 

 

殺せんせーの指示で、皆は地図探しを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁて……」

 

 

奴は隼を眺めながら笑みを浮かべていた。

 

 

countdown 2




THE NEXT story 21:00~22:00


この時間の間に投稿します!


レッツゴー京都!

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