今までの話の中で、多分1番短いです。
この話は序章に過ぎない…………!
系列的には、竹林がE組に復活したその日の放課後の話です。
短いですが、どうぞ!
とある一室にて、その男は珈琲を飲んでいた。彼の手元のデスクには、おびただしい量の資料があった。その傍らには、怪しい注射器が………。
「さて、彼を捕獲するか……」
放課後、創真はフェラーリの車内で音楽を聴いていた。
「創真様、随分とご機嫌が良いですね。竹林君が戻ってきたのがそんなに嬉しかったですか?」
「さーどうですかね~」
どこか不敵な笑みを浮べながら創真は答える。
(いや~、やっぱ暗殺教室は楽しいねぇ……平和だし)
しかし、その平和を塵と化す、巨大なトラブルと言う名の竜巻は迫ってきていた。
それに、創真は気づくことはなかった。
「それにしても竹林はやるな………盾を豪快にぶっ壊すなんて」
隼が呟きながら家へと向かっていると──────
「久しぶりだな。隼君」
電柱の陰からヌッと出てきたのは……
「お前………確かシロだったな。何の用だ」
「別に大したことじゃないんだが……私と組まないか?」
「はぁ?絶対裏があるだろ」
シロの提案に隼は警戒を強める。
「まぁまぁ。それより、これを見てくれないか」
シロは懐から注射器を取り出す。
「この中に入っている液体はね、君専用に作らせだ。これを打てば、身体強化が施され、さらには君の理性を崩壊させ、何もかもを殺し、壊す……最強の超人となる。そうなれば、あのタコを殺すなど容易いと私は見ている」
「そりゃ何とも物騒な代物で……悪いけど、そんな怪しい薬はごめんだね」
「まぁ、そう言うと思ったよ。しかし、地球を救う為だ。多少強引だが、強制的にでもやるとしよう」
「……俺を倒せると思ってんのか?」
隼は色々習ってるため、一筋縄ではいかない相手。しかし、シロはそんなことはとっくに知っている。
「だから、彼女に協力してもらった」
「彼女………まさか碧……グワ!」
隼は首元に電流が走り、その場に倒れる。
「ダメだね~隼。後もちゃんと見とかないと」
碧海が笑顔でスタンガンを指で回す。
「く………そ……が……」
「まだ話せるんだ。じゃ、次は……」
ブスッ!
「ガッ!」
隼は完全に意識を失わせる。
「んー最初からこの麻酔針を使えば良かったな~。シロ、とっとと運ぶわよ」
「分かっている。これで、あの憎き超生物を殺せる……」
「あーこの前話してた、他の人に話すと記憶消去されるやつのことね。良いわ。ついでに隼にその超生物を殺して、地球を救ってもらおうかな?」
「最初からその契約だ」
シロと碧海はあらかじめ用意しておいたワゴン車に隼を押込み、車を出した。隼を無力化して、拉致するまでに掛かった時間は僅か3分。誰も、この現場を見た者は…………いない。
まもなく、このE組に厄災が降りかかる………!!
countdown 3
THE NEXT story 2/7 PM 22:00
え?上のカウントダウンは何のか?
さぁ………察しが付く人もいるかもしれませんが、お楽しみに。