結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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初めて書きます。分からない事もあるかと思いますが、よろしくお願いします。




春休み編
第1話 始まりの時間


…………………ん?あ、はじめまして、皆さん。僕の名は結城 創真。

 

 

自分で言うのは尺だが……………まぁ、俗に言う天才だ。

 

 

小学生の頃から高校で習う勉強を始め、中学になる頃には大学レベルの勉強をマスターしてしまった。倫理、政治、経済学、機械工学、情報工学などなどの基礎的なことはだいたいは理解している。

 

 

え?なんでそこまで勉強しようと思ったか?

 

 

………やることがなく暇だったからね。だって、中学・高校レベルのなんて簡単すぎだよ。あんなの、小学生でもやろうと思えば全然出来る。

 

 

だが、天才だから良いことは少ない。むしろ悪いことばかりなのだ。僕のクラスの女子はわからない問題をほぼ全部僕に持ってくる。僕の教え方が分かりやすいらしい。すると、男子からは妬みの視線を送られる。少々めんどくさいが、まぁ前に比べたら可愛いものだ。前は普通に暴力やら色々とあったが、僕が色々とやったら直ぐに大人しくなった。まぁ、そんな訳でこの学校ではお友だちと呼べる存在はさほどいなかった。

 

しか─────────し!僕は転校することになったのだ。やったね、イエイ!東京の椚ヶ丘中学校に、親の仕事の都合で転校する。いやー、これでめんどい男子とはおさらばだ。さぁ、と言う訳でホームルームも終わって先生も教室を出て行き、クラスメイトらも帰り出したので僕も帰るとしようか。主に女子がくれた大量のお菓子やらの入った袋を持って教室を出ようとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は後ろを振り向くと同時に回し蹴りを放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アァ……………いてぇ………いてぇよ………」

 

 

その回し蹴りを喰らった男が顔を押さえて泣く。

 

 

「君、あの日以降僕に対して大人しくしてたのにまた来たんだ。まぁ、今日で僕は最後だったから1発でもやり返したかったんだろうけどさ………でも結局君は何も僕に対して出来なかった訳だ。もう少し強くなったら、遊んであげるよ。椚ヶ丘って所だからさ。まぁ………………今度は病院送りかもね~?じゃ、ばいばい」

 

 

鼻血出して泣くそいつと、自分に怯える下っ端の顔を見納めにし、僕はとっとと学校から退散していったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり、創真!お前最後の最後で回し蹴りをお見舞いしたんだって?ハハハ、やるじゃないか!」

 

家に帰ると、この家の大黒柱である父さんが肩をポンポン叩きながら話しかけてきた。どうやら担任からの電話があったようだが、父さんは担任がクズと言うか、役に立たない事を知っている。前にもこう言ういじめの件で相談したが、話にならなかったのだ。まぁ、その主犯の奴がPTA会長だから、ビビって言えないんだとは思うが。なのでお返しとばかりに、父さんも担任からの苦情には適当にあしらっている。

 

 

あ、ちなみに父さんはIT企業の社長だ。

 

 

「お父さん、そんなこと言うんじゃありません。いい、創真?今度から物理的に仕返しするんじゃなくて、社会的に抹殺しなさい。やるなら徹底的にね」

 

 

…………そこそこ物騒な事を言うのが、僕の母さんである。父さんと結婚するまで、システムエンジニアだったのでコンピューター系に超詳しい。その気になれば国のデータベースもハッキングできる、と言っていた………………本当かは知らないが。

 

 

「今日でこの家を去るが、荷物はないよな?」

 

 

「だからお父さん、昨日のうちにトラックで運んでもらったじゃないですか?もう忘れたの?」

 

 

父さんは致命的に記憶力が弱い。否、弱すぎる。こんなんで良く社長が務まると改めて感じる。

 

 

「お、そうだった。あと創真、これ」

 

 

渡されたチケットをよーく見るとそれは新幹線のグリーン車の席だった。

 

 

「2つしか駅ないのにグリーン車にしたの……?」

 

 

言い忘れてたが、僕は神奈川県横浜市に住んでいた。

 

 

つまり新幹線だと、新横浜駅→品川駅→東京駅、の順に停まる。普通の電車だと30分位で着くのに新幹線で、しかもグリーン車を選ぶ心理が良く分からない。解せぬ。

 

 

「まぁ良いじゃないか。グリーン車は乗り心地良いぞ~」

 

 

僕がお金払うわけじゃないから、まぁどうでも良いか。

 

 

「さぁて、椚ヶ丘では何が起こるのやら…………何やら面白くなりそうな予感しかしないねぇ…………」

 

 

前の学校の終業式が終わり、漸くこの地での学校生活は終わりを迎えた。マジで、次の学校には期待してる。噂では、生徒も先生の質もかなり良いらしいからな。

 

 

椚ヶ丘中学校で始まる学校生活の始まりを告げるベルがなるまで…………あと12日。




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