結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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……衝撃の(?)デビューをした音速飛行の弟です。


課題に追われる兄に代り、再びペン………は取らないか。


兄が課した今回の話の課題………それは………


第72話 恋の時間 3時間目

「…………暇だ……」

 

 

珍しく台詞が最初である隼は自室のベットでごろごろしながら漫画を読んでいた。結局、碧海は何も仕掛けてこないまま、日付は過ぎ…………今日は8月31日。ちなみに創真は、遊園地にて倉橋とデート中。何故隼が知っているかと言うと、暇なので創真にゲーセンのお誘いをしたのだが、その際にデートの件を言われたからだ。

 

 

「リア充が……………!」

 

 

すると、隼の脳内に創真が現れた。

 

 

『そんなに僕が羨ましいのか?君も彼女作れば良いじゃないか?ま、おまえは一生……』

 

 

「うるせぇ、うるせぇ!」

 

 

隼は頭を振って、脳内の創真を消し去った。

 

 

「碧海がおとなしいのが怪しすぎだ。叔父がなんか言ってくれたからか……それとも単純に諦めたのか………?」

 

 

考えてみるが、答えは出ない。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

「ったく誰だ?夏休みの最後位一人の空間を味わいたいんだっつーの!もしもし?」

 

 

『隼君?私だけど……』

 

 

「か、神崎さん!?」

 

 

どうも最近、神崎さんから話し掛けられたりすると、ドキッとする隼。

 

 

「ひ、久しぶり……それで今日はどうしたの?」

 

 

『今日、神社でお祭りがあるんだけど……一緒に行かない?』

 

 

「ま、ままマジ!?え、あの、えっと俺で良いの?」

 

 

隼の心拍数が上がりに上がりまくっている。

 

 

『うん。それじゃあ、後で家に行くね』

 

 

通話が終わると、隼は…………

 

 

「いやぁ……女子に誘われるなんて……良い『友達』持ったなぁ……」

 

 

そう言う隼の口許はとても緩んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方創真は………

 

 

「ねぇ、創真君!あそこのソフトクリーム食べない?」

 

 

「じゃ、買ってくるよ」

 

 

そして、このカップルを展望台から見ている人物………ホリーと氷室がいた。デュオは死神時代の友達と会う約束をしているそうで、夕方までいない。キバットは察して下さい。

 

 

「良いな~。本当に仲良しだね……」

 

 

「モテるのもわかる気がします」

 

 

ホリーと氷室が話していると、

 

 

「すみませーん。写真撮ってもらって良いですか?」

 

 

「あ、はい……」

 

 

ちなみにこの流れは本日7回目。写真を撮り終わり、2人はカップル観察………いや、見張りを再開した。

 

 

倉橋達は碧海の事を知らない。知っているのは、創真、氷室、隼、ホリー達だけだ。氷室は視界に広がる景色を眺めながら、考え事に耽っていた。何故、碧海は隼を狙うのか………あの人の考えが読めない。何を考えてるのかも分からない。彼女は創真に対して、殺意を持ってるようにも感じた。目を見てそう思った。

 

 

────────何故、初対面の筈の創真様に対して殺意を持っているように感じるのか………自分の錯覚なのだろうか…………?

 

 

「どうしたんですか、氷室さん?ぼーっとして」

 

 

ホリーが不思議そうに声をかけてきた。

 

 

「いえ、なんでも」

 

 

氷室は慌てて双眼鏡を取り出し、仕事を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとね、創真君!」

 

 

「いーえ。僕も楽しい時間を過ごせました」

 

 

結局、何かしらの危険が迫ることはなかった。ホリーは一緒に遊べば良かったとぼやいてたが。とは言え、無事に楽しんでもらえて良かったと、2人を見て氷室は思う。

 

 

「ヌルフフフ、青春を満喫してますねぇ」

 

 

いきなり殺せんせーが現れた。

 

 

「何しに来たの?」

 

 

「いゃあ、君達をお祭りに誘いに来ました。断る人が多くて傷ついてます………」

 

 

そう言う殺せんせーは泣いている。

 

 

「行く行く!創真君も来る?」

 

 

「とくにやることないし………良いよ」

 

 

「いやぁ、良かった。それでは先生はカルマ君辺りを誘ってくるので………それでは!」

 

 

殺せんせーは飛び去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせ、隼君」

 

 

「あ、ああ(浴衣似合ってるな……)」

 

 

約束の時間通り、神崎は来た。

 

 

「んじゃ、行こっか」

 

 

「うん……」

 

 

しかし、このあとだ。このあとが問題だ。…………会話が続かないのだ。ヘタレ隼、頭の中では何を話そうか考えているのだが、全然思い付かない。そのまま無言の時間が続き、ついに祭りの会場となる神社が見えてきた時だった。

 

 

「隼君…………ちょっと……良い?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ?急に……」

 

 

祭りの会場から少し離れた所に、神崎は隼を連れていった。

 

 

「は、話したい事があって………」

 

 

「話………………?」

 

 

「わ、私ね…………」

 

 

「う、うん………………?」

 

 

疑問符を浮かべる隼に、神崎は息を大きく吸って──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私、隼君の事が好きなの。初めて会って………助けてくれた時から。だから……………私と付き合ってください」

 

 

──────────言った。

 

 

「…………………え?」

 

 

突然の告白に、隼は驚きを隠せなかった。

 

 

「隼君は………私の事をどう思ってるの?」

 

 

「…………………俺は、その…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────何迷ってんだよ。

 

 

隼の脳裏に声が響いた。

 

──────そんなに迷うことか?好きかそうでないかの2択しかねーだろうが。それに、お前は答えを既に持っている筈だぜ。

 

 

(そうか………………………いや、そうだったな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「好きだ。俺も神崎が好きだった」

 

 

その言葉を聞くと……神崎はとびきりの笑顔を浮かべ、その流れで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キスをされていた……大人の。

 

 

数秒後、神崎は離れた。

 

 

「ねぇ、隼君」

 

 

「……………」

 

 

「これからは……さ、私の事、有希子って……」

 

 

ドサ

 

 

説明しよう!隼は本心を言えた嬉しさと、大人のキスによる

興奮で、倒れてしまったのだ!

 

 

「………ヘタレだな……」

 

 

全てを見ていた────────そして、後押しをしてあげたキバットはそう呟いた。




※この後、隼は祭りが終わるまで起きませんでした。


兄からの課題は、『隼と神崎をくっつけろ』


中学生の頭で必死に考えました。


………満足出来なかったら……すみません。


またペン……いや、書く機会があったらよろしくお願いします!


あと、展開少し変わったよ2018年9/14追記


THE NEXT story 2/3 PM 22:00

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