結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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ゲームピコピコ……………やります。


それでは、どうぞ!


第69話 ゲームの時間

ビッチ先生の告白はとりあえず幕を下し、就寝時間までは自由時間だ。夕食が終わり、隼はすぐにある場所へ行く。

 

 

「ビッチの告白なんかよりも、俺はずっとここに行きたかったんだよ……」

 

 

その場所は、ホテル内のゲームセンター。お忘れだろうか、彼はゲーマーだ。

 

 

「さーて、どれから遊び尽くして行こうか……」

 

 

まず隼の目に入ったのは、格闘ゲーム。すこし昔のタイプだが、面白いとは聞く………とゲーマーの隼は分析。

 

 

「よっし、やってみますかね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なんとか全ランククリアできたな」

 

 

easyやnormal位のレベルは簡単だったが、hardからいきなり難しくなった。easyやnormalは2分以内にクリアできたが、hardには4分掛かった。

 

 

「でも、このスコアじゃ俺が1番じゃね?」

 

 

スコアランキングを見てみると

 

 

「……………」

 

 

1位の所には………どう見ても、どう考えても異常なスコア。2位との差がヤバイ。ちなみに隼のスコアは3位だ。

 

 

────────1位のスコアは創真だったりしてな。

 

 

「………まぁ、良い。さーて次だ次」

 

 

どうでも良い想像をやめ、さらなる面白ゲームを探していると………誰かが遊んでいるのか、コントローラを操作する音が聞こえた。

 

 

「誰か遊んでんのか……?」

 

 

音がする方へ行くと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神崎さん?」

 

 

「隼君?」

 

 

そこにいたのは同じくゲーマーの神崎。別の格ゲー(格闘ゲーム)をやっていた。

 

 

「へー……神崎さんもゲーム好きなんだ……」

 

 

「うん。折角だから一緒にやらない?ゲーム好きだよね?」

 

 

それを聞いた隼はニヤリと笑う。

 

 

「良いぜ。先に言っとくけど、俺結構強いよ?」

 

 

「そうなんだ……でも私も負けないよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがゲームセンター?」

 

 

「うん、そうだよ」

 

 

ゲーセン初体験のホリーは渚、杉野、中村と伴に、ゲームセンターにきた。

 

 

「このクラスでゲーマーとかいるの?」

 

 

「えーっと………隼に神崎ちゃんかな?」

 

 

中村が答える。

 

 

「…………その2人、いるんじゃね?なんかコントローラを高速操作している音がする」

 

 

「ほほう……隼と神崎ちゃんが一緒にゲームか~。ちょっと見に行ってみよ!」

 

 

中村を先頭に音がする方へ行くと

 

 

「お~やっぱり」

 

 

そこでは神崎と隼がとんでもない速さで手を動かしている。

 

 

「強い………!!」

 

 

「隼君もね」

 

 

おしとやかにそう言う神崎だが、手の動きは普通じゃない。

 

 

「すげぇ!どっちが勝つんだ?いや、神崎さんに決まってる!神崎さん、頑張れー!」

 

 

「うっせぇ、杉野!引っ込んでろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果 神崎友希子win

 

 

「神崎さんが勝った!隼、神崎さんに喧嘩売るなんて一万年早いぜ!」

 

 

「ギャーギャーうるせぇ、杉野!」

 

 

「でも、楽しかったよ。また東京に帰ったらゲームセンターに行かない?」

 

 

「勿論だ!次は勝つ!」

 

 

(う~ん………隼が勝つのは難しそうだな。何か神崎さんから凄いオーラを感じる………)

 

 

口には出さないが、ホリーは本能的にそう思った。

 

 

「ホリー、何してるの?ゲームか?」

 

 

そこへ創真が来た。

 

 

「あ、そうだ!ねぇ、ゲームセンターが初めての僕でも簡単に遊べるゲームって何?」

 

 

「ん?………あれじゃね?」

 

 

創真が指差した先には………もぐら叩きのゲーム。

 

 

「どういうルール?」

 

 

「出てくるもぐらを叩けば良いんだよ。簡単だろ?」

 

 

隼がルールを説明する。

 

 

「よし、やってみる……」

 

 

ホリーは創真の財布から100円を取り、ゲーム機に投入する。

 

 

「人の財布から取りやがって………1回だけだぞ」

 

 

創真が優しい一面を見せる。間もなく、画面にスタートと出た。

 

 

もぐらが出て─────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────こない。

 

 

「ありゃ?故障してるのか?」

 

 

しかし、ホリーはもぐらが出てくる穴を目にも止まらぬ速さで叩きまくっている。

 

 

「あー……ホリー。それ故障してると思うぞ。もぐらは出てない。だから叩いても疲れるだけだ」

 

 

「?ちゃんともぐら出てるよ?」

 

 

「「「???」」」

 

 

皆はホリーの言ってる意味が分からなかった。

 

 

「早すぎて見えないだけだ」

 

 

ヌッと現れたのはデュオだった。

 

 

「いや、叩くのが早いのは分かるけどさ、まず肝心のもぐらが出てないんだって……」

 

 

「中村さん……と言ったか?あいつはもぐらが君達には見えない位、ほんの少し出てきた瞬間に叩いている」

 

 

「え!?それ普通の人の技じゃないよね……」

 

 

「……………そもそも人じゃないからな。あいつはスピード自慢。今のもぐらを叩いてる時の速度は……マッハ1は超えてるだろう。ちなみに、あいつの最大速度は計測不能らしい。ま、早すぎて自分でもコントロール出来ないと言ってたがな。要は……叩くのが早すぎて、もぐらが出てくるのすらも見えないと言うことだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わったー!結果はどうかな?」

 

 

結果は……………180匹。確かこのゲームのもぐらの総出現数は180………即ち。

 

 

「ホリーの奴………全てのもぐらを取り零しなく叩きやがった」

 

 

「マジか!スゲーじゃん!」

 

 

ホリーは口々に褒められ、照れ臭そう。そこへ烏間先生が来た。

 

 

「そろそろ就寝時間だ。部屋に戻った方が良いぞ」

 

 

「「「はーい!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真side

 

 

「なぁ、創真。お前にとって今回の旅行はどうだった?」

 

 

キバットが聞いてきた。

 

 

「ん?楽しかったね。色々ハプニングがあったが」

 

 

「まぁ、そうだな。お前が怒った時はすこしビビったが………しかし、トラブルは付き物。新たなトラブルがすぐにやって来たりしてな……」

 

 

「やめてよデュオ。しばらくトラブルはごめんだね。じゃ、おやすみ」

 

 

 

夏休みの島編 完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフ……もうすぐ会えるね………隼」

 

 

薄暗い部屋でパソコンの光りに照らされながら………彼女は……………微笑んでいた。ホリーの言う通り……トラブルはすぐにやって来る。




THE NEXT story 1/31 PM 22:00


最後の人は誰だろー?(棒読み)

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