出来ばえどうですかね?
それでは、どうぞ!
創真side
目が覚めると……………見えたのはホテルの天井。あーホテルか。お腹すいたな………確かデュオが憑依して、鷹岡をぶっ潰したんだっけ………………………………………ん?待てよ……………ホテル?確かあの後僕は……
「皆は!?」
「お目覚めになりましたか、創真様。今は夕方です」
氷室さんが海鮮丼を食べながら近づいてきた。てか、夕方?寝過ぎてしまったな。
「氷室さん、皆は!?それと僕にも海鮮丼はあったりしません?腹減ったんで…………」
「ありますよ。創真様が寝てる間に、九州にいる友達と漁に行って、マシンデンキウナギを使って、僅か1時間で大漁という結果を残しました。この海鮮丼がその成果です」
なんだ、そのマシンデンキウナギの地味な活躍。渡された海鮮丼を頬張りながら、氷室さんに質問をぶつける。
「それと皆は?あの後どうなりました!?」
「落ち着いてください、創真様。あの後………」
氷室さんは事の結末を語り始めた。
鷹岡を拘束した後、グリップ達が現れ、再び戦闘か…………と思われたが、奴等は戦う気はなく、ウイルスも毒使いがただの食中毒菌を改造したものだったそうだ。皆の命に別状はないらしい。中学生の大量殺人の実行犯になるか、命令違反がバレて評価が下がるか………どっちが今後の仕事のリスクが低いか、冷静に天秤に掛けたそう。彼等は事情聴衆のため、鷹岡と共に去り、で、睡眠状態になった僕を抱えて、ヘリでホテルに戻ってきたそうで。
「なるほどねぇ……あの殺し屋達もちゃんと仕事への考えがあるんだね……」
「そうですね……殺し屋達だけではなく、働いている社会人達もちゃんと仕事への考えを持っていると思われますよ」
そこへホリー達が来た。
「やっと起きたか。この島に来てからお前働きまくりだったからな。ちゃんと休息はとらないとダメたぜ」
「はいはい分かってるよ、キバット」
「ところで……どうする?俺らの事を話すか?」
「……もう隠せないな……皆は?」
「外だ」
ふーむ。果たしてそれを告げ、皆は………どんな反応をするか。
ドーン!!
唐突に爆発音が聞こえた。
「………何?この音」
「殺せんせーを対先生用BB弾と閉じ込め、爆発する算段なんだが……」
「どーせ生きてるだろ。さーて色々説明するかね……」
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殺せんせーを閉じ込めていたコンクリートの塊が爆発した。
まぁ……結果は薄々分かっていた。
「先生のふがいなさから苦労させてしまいましたね。ですが、皆さんは本当によく頑張りましたね」
やはり殺せんせーには触手が似合うものだ。改めて皆はそう思った。
「さて、旅行の続きを………と言いたいところですが、その前に話したいことがあるんではないですか?創真君」
「殺せんせー。創真君はまだ来てな……」
その時、上から音もなく白い羽がひらりひらりと落ちてきた。そして誰かが落ちてきたかと思うと、ナイフによる斬撃を殺せんせーに仕掛けたが、避けられた。
「おはようございます、殺せんせー」
「ええ、おはようございます」
そこには白き翼を纏った創真が居た。
「えー………磯貝君と約束したので、全て話しますかね。君達の疑問を全て解消すると思う。んじゃ、まずはあいつらを紹介するか……」
すると、創真の背中から生えていた翼が消え、代わりに白いマフラーを巻いている全身白コーデの男が創真の中から現れた。
「僕の名はホリー。創真の相棒さ。信じてもらえるか分からないけど、これでも聖霊やっててね」
「「「聖霊ィ!?」」」
そしてもう一人、首には鎖型のネックレスを付け、全身黒コーデの男が現れた。
「俺の名はデュオ……まぁ、一応元死神だ」
「「「死神ィ!?」」」
さらに傍に生えている木に止まっていたコウモリが皆の前へと飛んできた。
「俺様の名はキバット!よろしくな~」
「「「コウモリが喋った!?」」」
自己紹介を終え、ホリーが一歩前に出る。
「それじゃーね。僕、説明役になってるから説明するね。言っておくけど、これから言うことはガチの嘘なしだから…………まぁ、信じがたいとは思うけど。さて、僕らの世界ではね………」
「………と言うわけで、創真の相棒としていつも隣にいるって事。これで説明はおしまい!」
「要するに……創真はお前らの世界で抽選で選らばれて……それで行動を共にしてる……のか?」
「そゆこと!君なかなか理解早いね……えーっと……旅行前日に複数人とデートしてた人」
「な!?何故それを……!?」
女子から冷たい目線を浴びるデートしてた人こと、前原君。
「でも……なんでそれを秘密にしてたの?」
倉橋が創真に聞く。
「そりゃあ当然、言ったら何か……もう今までのように接してくれなかったり………嫌われるかなと思って……それがちょいと恐かったから……かな」
創真の理由に皆は……………
「「「アハハハハ!」」」
笑いだした。
「え!?人が真剣に悩んでたと言うのに、何故に皆は笑うの!?」
「いやだって……お前、いつも悩みとかなさそうに見えてたけど……意外とそんなちっぽけなことで真剣に悩むんだなーって思うと可笑しくて……」
「いや、前原君。人なら悩みの1つ位はあるから……それにちっぽけっか……?」
今度は隼が喋りだした。
「いや~お前は前の学校では周りからの目なんてどうでもいい見たいに言ってたけどさぁ……クラスの皆から嫌われるんじゃないかって……今のお前は皆からの周りの目をめっちゃビクビクしながら気にしてたんだなー!傑作だわ~!」
「んだと……てか、ビクビクはしてないし!」
磯貝が前に出て、喋り始めた。
「創真、お前がどんな力を持っていようと、そんな事でお前の事を嫌いになるわけないだろ?それに創真はこのクラスに必要不可欠な存在なんだから」
「磯貝君……」
「そうだよ。そんな事で嫌いになるわけねーし、追い出したりしねーよ。つーか、超能力とか漫画だけの世界だと思ってたから、それを使えるってなるとちよっと羨ましいぜ」
「前原……」
2人の言葉に皆は頷く。
「創真」
「何、デュオ?」
「どうやら………最初から話しても問題なかったようだな。彼等は受け入れてくれるそうだ。お前をな」
「みたいだね……………あーあ、最初から話しとけば良かった」
創真しては珍しいミスだった。
「それにさ……他に隠してることとかあるんじゃないの~?」
中村が勘づいてるのか、ゲスい顔をしながら創真に尋ねる。
「あー……陽菜乃と恋人関係とか?」
「そうそう、陽菜乃ちゃんと恋人関係とか…」
「「「ってええ!?」」」
「なんだよ。意外にオーバーリアクションだな」
(((いや、これは当然のリアクションだよ!)))
心の中で全員がツッコミをいれる。
「ちょ、そうなの陽菜乃ちゃん?」
中村が慌てたかのような様子で聞く。
「うん!そうだよ?あ、そう言えば言ってなかったね~」
「くそぉ!創真、やっぱ出てけ!」
前原の態度がさっきまでとは全然態度が違う。
「「「あんたは黙ってろ!!」」」
女子からの威圧に前原はしゅんと萎れた。
「と、とにかく全て話せて良かったですねぇ、創真君」
「もやもやが消えてスッキリしました」
創真の言葉に殺せんせーはにやっと笑った。
「それでは、旅行の続きを楽しみましょう!折角ですから、ホリー君とデュオ君も一緒に遊ぶのです!」
「よっしゃあ!遊びまくるぜ!」
「しょうがない。付き合ってやるとしよう」
「おい、俺様もだぜ!」
to be continue………
切りが悪いかもしれませんが、今日はここまで!
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投稿できない可能性もなくはないので、ご了承下さい。