結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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さぁ、披露宴の始まりだ。


特別編 結城 創真の暗殺教室×ロクでなし魔術講師と忍ばない暗殺者 後編 その2

取り敢えず近くの森にやって来たデュオら。そこでノーネームがギレていた。

 

 

「なんで止めた!!さっきなら追い付いけ

たかも知れねぇんだぞ!?」

 

 

「落ち着け」

 

 

「落ち着けるか!!」

 

 

デュオの言葉に耳を貸さないノーネームもう暫くほっとけば落ち着くか…………そう思って、デュオはノーネームから離れ、さっきまで寝ていたリィエルに近付く。

 

 

「………………大丈夫か?」

 

 

「ん。今すぐあいつら斬りに……」

 

 

立とうとしたリィエルだが、フラッと倒れる。

 

 

「気が早い。ホリーが今敵の視察にいってる。もう少し休んどけ」

 

 

「ん」

 

 

リィエルは再び目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから20分後。

 

 

「お待たせ~」

 

 

ホリー、帰還。

 

 

「で、どうだった?」

 

 

「2人が監禁されてた場所は分かったよ。多分目的は身代金。ここから西に行ったところにある廃虚街。ただ、相手は軍レベルの強さに、数は1000人弱……………ぶっちゃけ、非常にだるい相手だ」

 

 

「…………なるほど」

 

 

デュオは木の株に座り込み、少し黙りこ

む。

 

 

「おい、ホリー。場所教えろ。今すぐ行く」

 

 

「ダメだねノーネーム君。ましてや、君が今行ったところで、撃退されて終わりだね」

 

 

「…………俺でも、か?」

 

 

ノーネームの問いにホリーはコクりと首肯く。

 

 

「くそ…………何とかしねぇとな…………ここにいる奴等合わせても4人…………相手は1000人で手練。確かにきついな」

 

 

「違うぜ。5人だ」

 

 

その声に、ノーネームが振り向くとそこには────

 

 

「グレン…………どうしてここに?」

 

 

「真っ白野郎から聞いたんだよ。で、俺も助っ人として来てやったわけ」

 

 

「………………そうか」

 

 

「で、具体的にどうするんだ?作戦あんのか?」

 

 

「ある」

 

 

そう言ったのは、デュオだった。

 

 

「今良い作戦を思い付いた。ホリー、V4使って奇襲するぞ」

 

 

その言葉に、ホリーは少し顔を歪める。

 

 

「…………そうすると、ほぼ100%首になるよ?」

 

 

それを聞いたデュオは苦笑した。

 

 

「まぁ、その時はその時だ。それに、彼女等は俺達に親しく接してくれた友だ。何としても助け出さないとな」

 

 

ルークらにはなんのことか分からないが、取り敢えず何か手があるらしい。

 

 

「じゃ、作戦を教えろよ」

 

 

「まずはな…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待て待て待て!!なんで俺はそう言う役なんだよ!?」

 

 

「いーじゃねーか、それで。たまにはそう言うのもやれっつーの」

 

 

「グレン、テメー…………!!」

 

 

怒りに燃えるノーネーム。

 

 

「よし、それで行こう」

 

 

こうして作戦が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃

 

 

「………………ん……………あれ?ここは………」

 

 

ルミアが目を覚ますと、そこは何処かの建物の屋上だった。自分は何かの装置に繋がれ、手足は固定され逃げられないようになっていた。

 

 

「目が覚めたようだね」

 

 

白髪の男が近づいてきた。

 

 

「…………ここは?」

 

 

「とある廃虚街だ。さっそくだが、君を研究させてもらう」

 

 

「それより、システィーナは!?」

 

 

「もちろん無事さ。今はね。安心した前。研究が上手くいけば、無事に返すから…………な!」

 

 

そう言ってボタンを押した瞬間

 

 

「ッッ………………頭が……………!!」

 

 

「さぁ…………君の輝きを見せてみたまえ…………」

 

 

機械の効果でルミアは顔を歪め、対して男の目は好奇心で輝く。すると、ルミアの身体が光だし…………胸元から青く透き通ったダイヤモンド型の結晶が出てきた。

 

 

「これだ……………これだよ………」

 

 

男は浮かぶダイヤを掴む。

 

 

「この結晶…………素晴らしい!…………あぁ、これは異能の結晶さ。ちょうど良い。見せてあげよう」

 

 

男が指をならすと、部屋の壁が透けて、何千をもこえるかずの結晶が露になる。

 

 

「!!」

 

 

「驚いたかね?これらは全部異能の結晶さ。10年近く、君と同じ異能者に接触し、手に入れてきた。そして、今日目的の異能は手に入れた。さて…………君はもう用済みだ。どうしたものか…………」

 

 

「首領。怪しい輩を捕らえました」

 

 

部下と思わしき男が連れてきた男は、黒いフードを被った男だった。

 

 

「もしかして……………ノーネームさん!?」

 

 

「なるほど。彼女を奪還しに来たわけか。しかし、こんなあっけなく捕まるとは…………落ちぶれたものだな、君も」

 

 

「………………………フィーベルは何処だ?」

 

 

「近くの牢屋さ。ちょうど良い。君も同じ場所に入れておこう。連れていけ」

 

 

ノーネームは抵抗する様子もなく、連れていかれた。

 

 

「今宵……………私の予想を上回る者は来なかったか。さて、もう君は要らない。死んでもらおう」

 

 

男は短刀を取り出し、ゆっくり近付く。

 

 

「………………………!!」

 

 

「さらばだ」

 

 

ルミアは目を瞑り、その瞬間が…………………………!

 

 

『首領!!』

 

 

突然、通信が入り、男は手を止める。

 

 

「何だ?何かトラブルか?」

 

 

『敵です!!この廃虚街に間もなく入られます!首領、早く逃げ』

 

 

ブツッ、と通信が割り込まれた。そしてこんな声がしてきた。

 

 

『おたついてんじゃねぇ、サンピン!』

 

 

この声は───────

 

 

「ホリー君!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃虚街を走るバイクが2台あった。赤色のバイク、パニガーレV4を操るデュオがグレンに云う。

 

 

「よし、もっと飛ばすぞ」

 

 

「お、おい!速すぎだろ!!」

 

 

グレンは文明を超越したバイクと言う代物にビビり気味だ。

 

 

「リィエルちゃん、大丈夫?」

 

 

「ん。それより前」

 

 

「前?」

 

 

ホリーが前を見ると、なんと大量の火球が飛んでくるではないか。

 

 

「うおっと!?」

 

 

ホリーは車体をギリギリまで傾けて避ける。

 

 

「チッ、悪徳魔法使いめ」

 

 

建物の上にいる魔術師を見て、ホリーが悪態をつく。初めの攻撃を避けると読んでいたのか、第2群の火球は避けた方向へ飛んできた。

 

 

これも寸前でかわす。

 

 

第3群。

 

 

大量の火球が正確にホリー達を襲い、爆風に包まれた。

 

 

「ホリー君!皆!!」

 

 

ルミアは思わず悲痛な声をあげる。

 

 

「……………やったか?」

 

 

ホリー達に攻撃を仕掛けていた魔術師達は煙がもくもくと上がる路面を見詰める。すると、煙の中から何かが出てきた。

 

 

ホリー達のバイクだ。再びエンジン音を轟かせ、走り始めた…………建物の壁面を。

 

 

ホリーの魔法、デュオの異能による物だ。

 

 

「くっ!攻撃を続けろ!!」

 

 

再び火球やら諸々飛んでくる。

 

 

「まったく調子に乗りやがって」

 

 

デュオが呟きながらスロットルを乱暴に回し、スピードを上げて躱す。ちなみにグレンは目を瞑ってる。そしてそのスピードのまま、ホリー達を乗せたバイクが、男達がいる建物の天井へ躍り出る。

 

 

「今だ!放て!」

 

 

誰かの合図で、空中のバイクに火球が放たれる。後ろに乗っていたリィエルはバイクの座席を土台にジャンプし、持ち前の大剣で火球を弾く。着地した彼等に一息着くまもなく、容赦なく魔術の洗礼が降り注ぐ。

 

 

「デュオ、グレン。お前らは先に行け。ここは僕がまとめて相手しよう」

 

 

ホリーが魔道書を出して云う。

 

 

「私もやる」

 

 

リィエルもホリーの隣に並ぶ。

 

 

「じゃ、頼むぞ」

 

 

デュオはスロットルを回して、建物と建物の間をジャンプする。ちなみにグレンは生きた心地がしなかったそう。

 

 

「足引っ張らないでよ、リィエルちゃん」

 

 

「ん。そっちこそ」

 

 

敵は剣を持っているリィエルを見て、何人か剣士が出てきた。

 

 

「さぁ、パーティーの始まりだ!」

 

 

リィエルとホリーは同時に飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルークside

 

 

「…………さて、システィーナはどこやら………」

 

 

おっす、ノーネームだぜ。ん?さっき捕まってただろ?

 

 

じゃ、簡単に説明すると……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おたついてんじゃねぇ、サンピン!』

 

 

ホリーの声がした途端、ノーネームはピタリと止まった。

 

 

「なにしてる?早く歩」

 

 

回し蹴りのせいで、最後まで喋らさてあげなかったのは少し可哀想だったか?まぁ、良い。

 

「やぁっと来たか。遅かったな、あいつら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てなわけで、わざと捕まって敵地に入り込んだって訳。

 

 

「お、いたいた」

 

 

フィーベルのいる牢屋を即破壊し、気絶しているフィーベルを担ぐ。

 

 

さて、残りはルミアだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

================

 

 

「くそ、馬鹿な!そう、馬鹿ななのだよ。私が集めた精鋭が押されている…………」

 

 

「あんなのは精鋭の内には入らん」

 

 

声のした方向を振り向くと、デュオとグレンがいた。

 

 

「デュオ君!それに先生も!」

 

 

「よう、ルミア。ちょっと待ってろよ。今すぐこいつをぶっとばしてやるからな!」

 

 

ようやくバイクを降りることができたグレンは気合い十分。

 

 

「フフフ…………動くな先生にデュオとやら。このリモコンのスイッチを入れれば、彼女に死ぬ程苦しい苦痛が与えられるぞ?」

 

 

「チッ…………」

 

 

デュオが構えていた鎌を下ろす。

 

 

「それと先生。持っている愚者の世界のカードを置き給え。あれは厄介だ」

 

 

「何で知ってんだよ…………分かったよ」

 

 

グレンはカードを捨てる。

 

 

「そう。それで良いのだよ。素直でよろし………」

 

 

グサッ!!

 

 

「ぬぁぁぁ!?」

 

 

男の手を何かが攻撃した。リモコンが弾け飛ぶ。

 

 

「やれやれ。油断大敵だぜ、おっさん」

 

 

そう言ったのは、フィーベルを抱えつつ、

ファントムアローを構えてるノーネームだった。

 

 

「ノーネーム!ちっ、やはり手強い。だが、貴様の天下もおしまいだ!」

 

 

男はクリスタルを取り出し、飲み込んだ。すると、男の身体が紫に輝き出す。

 

 

「亜空間展開!!」

 

 

ノーネームやデュオを含めた皆は、紫色のドームに飲まれた。

 

 

「これは異能力だ。空間を操る異能だ。それが故に………」

 

 

「グハ!?」

 

 

グレンが前触れもなく吹き飛んだ。

 

 

「グレン!!ガハ!!」

 

 

グレンに近寄ろうとしたノーネームも吹き飛ぶ。

 

 

「まさか…………空間その物の衝撃波を飛ばしたのか?」

 

 

「然り。亜空間の中ではどんな物理法則も関係ない。この異能力を無効化しなければ勝てん」

 

 

そう言い、デュオにも空間の衝撃波を放つ。

 

 

「『空間断絶』」

 

 

デュオの黒獣が目の前の空間を喰らい、攻撃を遮断する。

 

 

「だが、それもずっとは続くまい」

 

 

「くっ……………………!」

 

 

その言葉の通り、空間断絶は解除され、デュオも吹き飛ぶ。

 

 

「くそ…………」

 

 

「諦めたまえ。君達が勝てる確率は0だ。死ね」

 

 

男は空間の壁をデュオ達に叩きつけまくる。何度も……………何度も………………何度も。

 

 

「うぐ……………ガハッ!」

 

 

ノーネームが倒れ、血を吐く。相当のダメージなのだ。グレンに至っては既に瀕死だ。ピクリとも動かない。

 

 

「もうやめて!これ以上、皆を傷付けないで!」

 

 

ルミアが叫ぶが、男は冷徹な笑みを浮かべるだけで、何も反応しない。

 

 

「クックックッ……………実に愉快だ。さぁ、終わらせようか!」

 

 

「まだ終わるには早いな」

 

 

デュオは諦めない。血を拭い、ふらつく足取りで立つ。

 

 

「愚か者め。なら、君から殺そう」

 

 

男は最大級の空間の壁を形成していく。

 

 

「行くぞ………………………奥の手その3」

 

 

デュオの身体が深紅の赤に染まり、黒獣が右腕に絡まる!

 

 

「死ねぇ!!」

 

 

「《極ノ卑鎚》」

 

 

右腕に絡まってる黒獣をデュオが振り抜く!

 

 

ベクトルを操作した黒獣は、マッハクラスの速さで襲い掛かる。空間の波と黒獣がぶつかり合うが、空間の波にどんどん押されていく……………!!

 

 

「そんなもの……………喰い尽くせ!」

 

 

デュオの叫びに、黒獣は大きな咆哮をあげ、空間の波を喰らった。

 

 

「何!?攻撃そのものを喰っただと!?」

 

 

そのまま黒獣が襲い掛かる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………なんてな」

 

 

「!?」

 

 

男の姿が消えた。

 

 

「言った筈だ。空間を操る異能だと。乃ち、空間から空間を移動したのだよ!残念だったな!」

 

 

「あぁ、残念だ……………お前の負けで」

 

 

デュオの黒獣が戻ってきた。ルミアを縛っている機械ごと。

 

 

「な!?」

 

 

後ろを見ると、確かにいない。

 

 

「最初から小娘を狙っていたのか!?」

 

 

「ご名答。さぁ、とどめをさせ、ノーネーム」

 

 

「!?」

 

 

ノーネームがデュオの背後から飛び出した。ノーネームの全身に布へと変わった黒獣が巻き付き、光を放つ。

 

 

「《集え・我を照らす・希望の光》………アルテマ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスタァァァァァァァァァ!!」

 

 

デュオの黒獣のエネルギーも上乗せされ…………空間に赤い光が放たれた。

 

 

「ヌォォォォォォォォォォォ!?」

 

 

男は対抗して空間の波を大量に放つが…………それすらも無と化した。亜空間を赤い光が支配した。そして……………建物がまるごと吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんじゃありゃ!?」

 

 

「行こ」

 

 

リィエルに促され、ホリーは走る。

 

 

彼等の後ろには……………ボコされ、のびた雑魚達がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人が着くと、グレンとノーネーム、デュオはボロボロ。ルミアとシスティーナはデュオが守ったのか、ほぼ無傷だった。

 

 

「やばっ!全員一斉回復!!」

 

 

瀕死のグレン達を視認したホリーは回復魔法を唱える。

 

 

15秒で全快。

 

 

「で、黒幕は?」

 

 

「死んだろ。流石に」

 

 

元気100倍のノーネームが建物の瓦礫を見て答える。

 

 

「……………ん?あれ?ここは何処…………って何ここ!?なんで瓦礫の上で私寝てる

の!?」

 

 

事情を知らぬフィーベルは大声でギャーギャー叫ぶ。それをルミアが説明していく。

 

 

「終わった………」

 

 

デュオも座り込む。

 

 

「…………………………………」

 

 

ホリーは落ちていたダイヤを拾い上げ、暫く見つめた後、あ、こゆことか?と呟きながら、話しをしているルミアに投げる。ダイヤはルミアの身体の中に戻っていった。これで異能は戻ったのだろう。

 

 

ルミアは横目でホリーを見たが、その時にはホリーはデュオと一緒に水晶に目をやっていた。

 

 

水晶が輝き始め、声が聞こえてきた。閻魔大王様のである。

 

 

『デュオ君?君、死神のガイドラインって知ってる?』

 

 

「自ら積極的にトラブルに向かわない、その世界に無いものを持ち込まない」

 

 

『いや、完璧じゃん……………あの~ルールに基づすと、首なんですけど…………』

 

 

「まぁ、しょうがないですよね」

 

 

『やめさせないで!とか来ると思ってたけど、案外素直すぎじゃね!?そう言うの見てみたかったのに!…………ごほん。ちなみに何で助けたの?』

 

 

「彼女等は親しくしてくれた友です。それ以外に理由はいりますか?」

 

 

『………………ったく。まーこれでお前とは縁が無くなるが、転職先位なら紹介してやるから、また何かあったら連絡しろよ』

 

 

そう言って、通話は切れた。後ろを見ると皆勢揃いだった。

 

 

「どーやら、無職になっちまったみてーだな?」

 

 

「だがまぁ、転職先はすぐ見つかりそうだ」

 

 

デュオはグレンにそう返した。

 

 

「てか、お前死神だったのか?」

 

 

「今では元だがな。主に死人の魂を回収し、あの世に運ぶのが仕事だった………………さて、次はどう言ったのに就くか……………」

 

 

「なら、人助けが出来る所とかどうだ?」

 

 

「人助け?」

 

 

「そんなに凄い力を持ってんだ。そう言うのは、人助けに使うのが向いてると俺は思うぜ。なぁ?」

 

 

「うん。素敵だと思うよ」

 

 

グレンの提案にルミアは賛同した。

 

 

「ふーむ……………まぁ、特にやりたいことも無いし、そう言う系のを探してみるとするか」

 

 

デュオは外套を翻し、パニガーレv4にまたがった。

 

 

「世話になったな。またいつか会おう」

 

 

そう言い残し、爆音を鳴らして去っていった。

 

 

「相変わらずだね~。ま、もうちょっと居たかったが、ここでお別れだ」

 

 

「また遊びに来てくれる?」

 

 

「勿論だよ、フィーベルちゃん!あ、グレンは転勤してると良いなぁ~」

 

 

「ケッ」

 

 

「じゃ、アデュー!」

 

 

なぜかフランス語でさよならを言い、パニガーレv4で去っていった。それを見送ったノーネームは、こっそりその場を離れていく。

 

 

「まったく、面白い連中なことで……………」

 

 

グレンの呟きに同意するかのように、フィーベル、ルミア、リィエルは静かに笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………と、こんな感じで俺は今に至る」

 

 

話終えたデュオは珈琲を飲み干した。

 

 

「へー………ちなみに、死神になった訳は?」

 

 

「俺の家は代々そう言う家系だったからな。まぁ、特にやりたいことも無かったから何となくそれにした感じだ。その後、大王にも手伝ってもらって、募集していたこの、抽選で選ばれた人間を守る的なこの仕事を見つけてそれに就いて、今に至る」

 

 

「ふーん。そう言えば、キバットとはどう出会ったの?」

 

 

「俺様が教えてやろう!」

 

 

コラボでは口数が少なかったキバットが喋り出す。

 

 

「俺様がこの職業の選考委員長だったからだ」

 

 

「嘘だ~。信用ならねー」

 

 

「んだと、創真!?」

 

 

ギャーギャー騒ぐキバットをあしらって、創真はある思い付きを話す。

 

 

「ねー来年の春休みまでに地球があったらさ、そこに遊びに行かない?」

 

 

「いーね!そうしよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てなわけで、続編決定?

 

 

作者は相当気に入ったのだ。

 

 

次回やるとしたら、本編完結後にね。

 

 

さぁ、artisanさん…………やりますか?




うん、グレンは特に何もしてなかったね…………ま、いっか!


コラボ編、読んでくれてありがとうございました!

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