結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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雪が降ってますね……交通機関が乱れてたら、再開を待つ間にこの小説を読みましょう!



くしゃみを何度もしながら書きました。


それではどうぞ!



第62話 銃の時間

一行は7階のVIPフロアに着いた。

 

 

「………あの見張りが邪魔ですね」

 

 

氷室の言う通り、そこには客が雇ったと思われるボディーガードがいるため、上へと進めない。

 

 

「ここは私の出番ですね」

 

 

「待ってください。ここは寺坂君が持っている武器が有効ですよ」

 

 

氷室が飛び出そうとするのを殺せんせーが止めた。

 

 

「………武器?」

 

 

「透視能力でもあんのか、テメーは。けどあいつらをここまで来させないと使えねーぞ」

 

 

それを聞いた創真は口を開いて云う。

 

 

「木村君。君があいつらに何かムカつくこと言っておびき寄せたら?クラスで1番足が早いから捕まんないでしょ?」

 

 

「え………うーん………何を言えば良いんだ?」

 

 

「木村、こう言えば良いんだよ……」

 

 

何を言うか悩む木村にカルマが悪魔の囁きをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木村が男達に近づいて、言った内容がこちら。

 

 

「あっれえ~脳みそ君が見つからないなぁ~。こいつら全身筋肉だらけだから同化して見えなのかな~。……人様の形すんなよ、豚肉の分際で」

 

 

こんなことを言われたら────────

 

 

「おい」

 

 

「待てや、コラ」

 

 

──────────当然怒る。

 

 

しかし、相手は俊足の木村。なかなか追い付けない。そうこうしてる間に創真達がいる曲がり角まで誘導されてきた。

 

 

「よっしゃ、今だ吉田!」

 

 

「おう!」

 

 

2人はタックルを喰らわせ、倒れた男の上に乗り、首元にスタンガンを突きつけ、電気を放電させた。男達は揃って気絶した。

 

 

「タコに試そうと思ってたんだが……こんな形でお披露目とはな」

 

 

「いい武器です。ですが、寺坂君。彼等の胸ポケットを探ってみてくれませんか?」

 

 

「?お、おう」

 

 

そこから出てきたのは……本物の銃だった。

 

 

「氷室さん。それは千葉君と速水さんに持たせてください」

 

 

殺せんせーの指示に指名を受けた2人は驚く。

 

 

「それなら創真の方が良いんじゃ……」

 

 

「ん?2人の方が良いでしょ。丁度2つあるし、それに2人とも僕と射撃の熟練度はさほど変わらないし」

 

 

創真は2人が持つことに賛成のよう。

 

 

「ああ、それと1つ注意ですが、殺すのは許しません。2人なら殺さずとも戦いにうまく使える筈です」

 

 

しかし、2人は不安だった。エアガンですら失敗したのに、実弾入りの本物の銃を持って大丈夫なのか、と。

 

 

「それでは先を急ぎましょう。見たところ敵の殺し屋もせいぜい1人や2人。ですが、油断せずに行きましょう」

 

 

「おう!さっさと行ってぶち殺そうぜ!」

 

 

そう言う寺坂に少し違和感を感じたのは渚だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、最上階。黒幕に雇われた殺し屋の内の1人、ガストロは監視カメラを見つめていた。

 

 

「(どうもおかしい。もうすぐ期限なのに監視カメラに変化が何もない。そんでグリップやスモッグとも連絡が取れねぇ。どう考えてもおかしいだろ……)ボス、ちょっと見回り行ってくるっす」

 

 

「くくく……中学生が苦しむ姿は良いなぁ……100億手に入れたら……毎日ウイルス飲ませよっかな……」

 

 

ボスと呼ばれた男は何も聞いてない模様。それほどモニター上で苦しむ彼等の姿が気に入ってる模様だ。ガストロは何も言わず部屋を出て、8階のコンサートホールに着いた。

 

 

(やっぱうめぇのは銃だけだ…………いるな)

 

 

ガストロは気付いてしまったようだ。

 

 

「16………いや、17か。動ける全員で乗り込んだのか……」

 

 

ガストロは後ろの照明に向けて銃の引き金をひいた。乾いた銃声が響く。

 

 

「ここは完全防音のホール。お前らを撃ち殺すまで誰も助けに来ねぇ。殺されるのが嫌だったら降伏してボスに頭下げな!」

 

 

バァン!

 

 

再び銃声が響き、ガストロが撃った照明の、さらに隣の照明に命中した。

 

 

(ッ!銃を狙ったのに……!)

 

 

外した速水は悔しそうな表情をする。

 

 

「(今の銃声……ボスの手下のM60か!)良いねぇ……そう来なくちゃな!意外とうめぇ仕事じゃねーか!」

 

 

ガストロが付けたホールの照明が戦いの幕開けを宣言した……!!




THE NEXT story 1/23 PM 22:00


明日は路面凍結に注意です!

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