結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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今回は書き方がちょっと特殊です。


隼が初の語り手をします!




それではどうぞ!


第50話 結果の時間

創真side

 

 

英語

 

 

うーむ……とりあえずリスニングが超早かった。けど、分かったけどねー。面白いな~と思ったのが読解の数。長いのが7つもあった。だからなのか、文法や単語の問題数が少なすぎ。まぁ、大して難しくない。

 

 

10分余った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理科

 

 

問題文が…………英語表記だった。そんなことしても無駄なのにね……………にしても、理事長の問題、自由すぎるわ。

 

 

15分余った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社会

 

 

……………まぁ……これが一番簡単だった。ほとんどの問題が引っかけ問題だった。だが、僕の目の前では引っかけなど目に見えている。残念だったな、フハハハハハ!

 

 

ごほん………………20分余った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国語

 

 

うーん。問題の感想よりも、読解の問題に使われた小説の話が良かったなぁ……て、感じだ。敵に負けると分かってても立ち向かう青年の話だった。ベタとは言え、まぁ、良かった。図書館で借りて、続きを読んでみたいものだ。

 

 

15分余った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数学

 

 

漸化式………まだ殺せんせーに教えてもらってないが、テストに出題された。ま、中学2年生の時にマスターしてあるから特に苦ではない。だが、問題数が異常な多さだ。裏まであった。

 

 

試験時間、残り1分で全て解き終わった……………危なかったぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ……………………ん?ここまで、もはや僕のテストの感想じゃねぇか?それくらいしか僕は語ることがないからしょうがない。別のテストをやってる隼に語らせたら?いや、あいつに語らせても原作とほぼ一緒だ。再び、非公開になる恐れがあるのでここで一旦切る。

 

 

???「おい!折角なんだから俺にも語らせろよ!」

 

 

分かった分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼side

 

 

3日後

 

 

「ヌルフフフ……それでは、皆さんお待ちかねのテストを返します」

 

 

よし、やっと俺が語れる……!創真の奴は理事長から直々にテストを返してもらうらしいので、今は本校舎だ。

 

 

「それでは、返します。まずは英語。E組での1位………そして学年も1位!中村莉桜!」

 

 

お~さすがだな。俺は97点で3位だ。

 

 

「さて、今ので破壊できる触手はまだ一本。喜べるかは全て返し終わってからですよ」

 

 

まぁ。それもそうだな。ちなみにLA野郎は4位だ。創真がいたら、ざまーwww、とか言うだろうな……………。

 

 

「国語です。E組1位は……隼君!」

 

 

お!!

 

 

「しかし、学年1位は浅野学秀!惜しかったですねぇ、隼君。そして神崎さんも大躍進です。頑張りましたね」

 

 

俺は 98点 学年2位

 

 

神崎さんは 96点 学年3位

 

 

えーっと、あいつ(蓮)のは省略で良いな。俺よりも下って事で。

 

 

「続けて社会です。E組1位は磯貝君の97点。そして、学年でも1位!おめでとう!浅野君を見事に上回りました!」

 

 

俺は94点 学年3位

 

 

「これで2勝1敗!」

 

 

「次は理科……奥田か!」

 

 

「理科のE組1位は奥田さん!そして……………………素晴らしい!学年でも1位は奥田さんです!」

 

 

「よっしゃあ!数学の結果待たずしてE組の勝ち越しだ!」

 

 

「やったな、奥田!触手1本おまえのモンだ!」

 

 

皆が口々に歓喜の声をあげる。そして、賭けの賞品もいただきだ!ちなみに………俺は 96点 学年2位

 

 

そして、数学の結果が返される。

 

 

「E組1位は隼君!しかし、学年1位は浅野学秀!」

 

 

月城 隼 98点 学年2位

 

 

うーむ。あと一歩だったな。

 

 

────────いやいや、僕からしたら、まだまだだよ?

 

 

「(うっせぇ!)」

 

 

何故か脳内に出現した創真を、俺は頭を振って追い出す。気が付けば、もう休み時間になっており、皆はテストの結果について色々話していた。久しぶりにカルマとでもゲームでもしようかなー、と考えてカルマの席の方を見るが、カルマの姿はなかった。

 

 

「カルマの奴、何処に行ったんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

================

「チッ……」

 

 

カルマは校舎裏に居た。カルマの期末は敗北に終わった。総合469点、学年13位。悪くはないのだが、やはり前回と比べてかなり下がっていた。追い討ちを掛けるかのように、殺せんせーに『余裕で勝つ自分はカッコいい』と思っていた事を見透かされ、さらに努力を怠った者がついて行ける訳がない、刃を研ぐことを怠った君は、錆びた刃を自慢気に掲げたただのガキ、とプライドをズタズタにする発言をカルマに残した。

 

 

そして現在、かなりふて腐れている。

 

 

「随分と悔しそうなツラしてるじゃねぇか、少年」

 

 

「……………………?」

 

 

カルマは辺りを見回すが、誰の姿もない。

 

 

「こっちだこっち。お前のすぐ側に生えてる木を見てみろよ」

 

 

声の主に言われ、カルマは木を見上げる。そこには黄色いコウモリが止まっていた。

 

 

「よーやく俺様に気づいたか、少年」

 

 

「…………コウモリが喋った?」

 

 

「おう!喋ったぜー。どーだ、ビックリしただろー?」

 

 

「…………まぁ、ちょっとだけ」

 

 

「何だ、ちょっとかよ。つまんねーなー」

 

 

コウモリは止まっている木から離れ、カルマの目の前で浮遊する。

 

 

「さて、俺様の名はキバット。まぁ、喋れる特殊なコウモリ……って所だ。話は全部聞いてたぜ。お前、あの黄色いタコ先生に色々言われてたなー?」

 

 

「…………………まぁ」

 

 

「まー、良かったじゃねぇか」

 

 

キバットのその言葉に、カルマは眉を潜めた。

 

 

「良かったって……………俺は今回、賭けにおいても勉強においても何の役に立てなかった。完全に俺の負けって事だ」

 

 

「いーんだよ、負けで。それが良いんだよ」

 

 

キバットは真剣な目で言い切った。

 

 

「才能や力がある者は、本当の勝負を知らないのが多い。そう言う奴ほど未熟だ。結局、そう言う奴等を抜かしていくのは、努力をする奴等。努力をする奴等の大体の共通点としては……………『負ける事の悔しさ』を知っているって事だ。大きな才能ってのは、負ける事の悔しさを早めに知った方が伸びるんだぜ。負けを経験せずして、成長できると思うなよ」

 

 

「…………………負ける事の悔しさ、か」

 

 

その言葉を胸に刻むようにカルマは呟いた。そして、方向転換して教室の方へ向かう。

 

 

「おーい、俺様が落ち込んでるお前さんに対して良いこと言ってやったんだから、ちっとはお礼の一言でも言っておけよー」

 

 

「はいはい、ありがとさん」

 

 

適当そうにカルマは返事して、手をひらひらと振って行った。

 

 

「キバット君?」

 

 

「げっ、創真……………」

 

 

カルマの姿が見えなくなったのを見計らってか、創真がぬっと姿を現した。

 

 

「あんた、普通にカルマ君に正体ばらしてたけど、良いの?ホリー君に君の事に関しての記憶を消してもらう?」

 

 

「いんや、その必要はねぇだろ。あいつは俺の事は言わないだろうよ。言っても誰も信じない、って自分でも分かってるだろうしな」

 

 

「なるほどね……………にしても、中々良いこと言ってたね」

 

 

「ま、俺様は人生経験豊富ですからな!所で創真、お前はテストどうだったんだ?」

 

 

キバットの問いに、創真はテストを取り出して見せる。

 

 

「ほほーう……………じゃ、早くそれを見せてこいよ」

 

 

「言われなくても。それじゃ」

 

 

創真も教室の方へ向かった。果たして創真のテストは如何に………………?

 

 

to be continue………




THE NEXT story 1/10 PM 22:00


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創真の気になるテスト結果は次回で!

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