結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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オリジナルです!


出来映えは分かりませんが、どうぞ!


第35話 打ち上げの時間

打ち上げには磯貝、前原、岡野、木村、倉橋、矢田、茅野、神崎、渚、千葉、速水、中村、不破。この14人が参加する事になった。寺坂組の連中や、塾や用事がある人達は残念ながら不参加となってしまった。

 

 

「えーっと……ここだね」

 

 

創真の家を知っている中村が案内したところには大きいマンションがあった。

 

 

「すげーでかさだな……!」

 

 

前原が度肝を抜いたような表情で呟いた。

 

 

「じゃ、早く中に入ろう」

 

 

皆はマンションの中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここだよ」

 

 

中村が案内した部屋は最上階にあった。インターホンを押すと、すぐに創真が出た。

 

 

「時間ぴったりだね。ま、入って」

 

 

「「「お邪魔します……」」」

 

 

部屋は実に開放的な家具の配置だった。創真曰く、部屋にスペースがあった方が落ち着くそうだ。

 

 

「へー良い家に住んでんじゃん」

 

 

カルマが部屋を見渡して感想を述べた。

 

 

「僕の親の小会社が経営してる。その恩恵で、僕と氷室さんの部屋は家賃が少し安い」

 

 

「氷室さんも一緒に住んでるの?」

 

 

「お隣にね……ところで皆は何を持ってるんです?スーパーで何か買ったのか?」

 

 

創真の疑問に渚が答えた。

 

 

「あ、すき焼きを作ろうと思って。皆と囲んで食べれるから。ちょっとキッチン借りても良いかな?」

 

 

「お任せあれ。私が調理しましょう」

 

 

いつの間にか部屋にいた氷室が調理を引き受けれくれた。調理は任せて、皆は人生ゲームなどで遊び始めた。ちなみに一番盛り上がったのが、『テレストレーション』というゲームである。興味のある方は調べてみてください。そして、しばらくすると雑談に変わった。

 

 

「創真君、今日のホームラン凄かったね~」

 

 

「大したことないですよ。あ、そうだ。倉橋さん、応援ありがとねー」

 

 

「クラスメイトなんだから当然だよ!」

 

 

そう言って倉橋はニコッと笑う。

 

 

「そう言えば、創真君ってなんでも出来るけど……その…………モテないの?」

 

 

「モテる………?いや……恋とか経験したことないけど……バレンタインチョコとかなら結構もらったことあるよ」

 

 

「くそ!うらやましい!」

 

 

お前(岡島)は当たり前だ!……みんなそう言いたげだった。

 

 

「できましたよ」

 

 

氷室が皆に声掛け、皆は鍋を取り囲む。

 

 

「それでは、皆さん。召し上がれ」

 

 

「「「いただきます!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~美味しかった。お腹一杯だよ」

 

 

磯貝が満足そうにお腹をさすりながら云った。

 

 

「氷室さん、料理作るの旨いですね」

 

 

矢田は氷室さんの料理の腕に驚いたようだ。

 

 

「私は意外と家事好きなので」

 

 

「本当に旨いですね……味付けが上手すぎですよ」

 

 

ピーンポーン

 

 

「漸くお出ましか…………」

 

 

「「「???」」」

 

 

訳が分からない皆を置いて、創真は玄関の方へ向かった。そして、すぐになかなかイケメンの中学生と一緒に入ってきた。

 

 

「あ………」

 

 

神崎は彼が誰かがすぐわかった。

 

 

「紹介するよ。こいつの名は月城 隼。明日からE組に来る予定」

 

 

「「「え!?」」」

 

 

「暇だったから呼んでみた。ここにいる皆にとっては先行公開だな。と、言うわけで急な展開で悪いですが、明日からこのバカをよろしく頼むよ」

 

 

「おい!誰がバカだ、この野郎!?」

 

 

「……………お前しかいないだろ」

 

 

「真顔で言うな!何かムカつく!」

 

 

「真顔で言って何が悪い」

 

 

ギャーギャー言い争いをし出す2人。それをE組の面々は、『何この茶番』と言いたげな目で見つめる。

 

 

「ったく…………って、あぁ!神崎さん………だよな?」

 

 

隼が神崎に気づいた。

 

 

「うん、そうだよ。隼君、久しぶりだね」

 

 

「え?神崎さんと知り合いなのか?」

 

 

杉野がすぐさま聞いてきた。

 

 

「うん。この前助けてもらったの」

 

 

皆が納得していると、隼が口を開いた。

 

 

「皆と色々話したいんだが……もう時間も時間だよな」

 

 

今は午後7時。そろそろ帰った方が良いだろう。

 

 

「うん。もう時間だし、これ以上は創真君にも悪いから帰ろっか」

 

 

片岡が皆に促し、身支度を始めた。

 

 

「じゃあ創真君、また明日ね。隼君も」

 

 

皆が帰ろうとすると氷室が何かを持ってきた。

 

 

「実は私、今日皆さんが勝つと予想して、ご褒美用のプリンを作ったので良かったらどうぞ」

 

 

「本当ですか!?ありがとうございます!!」

 

 

茅野の食い付きが半端なかった。目がキラキラしている。皆も一言お礼を言ってプリンをもらった。ちなみに磯貝は余ったプリンを全て貰った。

 

 

「「「お邪魔しました!」」」

 

 

こうして打ち上げは終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーし、隼君。暇そうだし、今から片付け手伝って」

 

 

「はぁ!?何で俺が手伝わなきゃいけねぇんだよ!」

 

 

「え?そりゃ、隼だから」

 

 

「理由になってねぇ!!」

 

 

またもギャーギャー言い争いを開始する創真と隼。

 

 

「やれやれ。仲が良いのか悪いのかどっちなのやら…………」

 

 

氷室は、はぁ、とため息をつくのだった。




THE NEXT story 12/23 PM 22:00


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