結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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第30話 休日の時間 2時間目

創真side

 

 

イトナを退けてから数日後の休日。僕は久しぶりに外出していた。あいつ(・・・)と会うために。

 

 

「今日から梅雨明けでしたね」

 

 

「創真様が嫌いな梅雨も終わりですね」

 

 

しかし、次は夏。ホットな日が続く。

 

 

「しかしながら創真様のお父様もヤバイものを作りますね」

 

 

「…ああ……perfectbrain(完璧な頭脳)ですか。あんなもの作れる人が社長だから会社が繁盛するんだね……」

 

 

「創真様のお目付けが終わったら恐らく採用される……と思うのですが……私、活躍できるんですかね……?」

 

 

「だ、大丈夫ですって(多分………)」

 

 

大丈夫なことを祈りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、近くの広い公園に来た。氷室さんは陰で待機している。今は1時。遊んでいる子供がたくさん見うけられる。さて……………約束の時間まで…5…4…3…2…1…………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………遅刻かよ」

 

 

─────時間通り来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに10分後。

 

 

「わりぃ、わりぃ。遅れちまった」

 

 

あいつ………いや、隼が漸く来た。

 

 

「10分遅刻だね、隼君?」

 

 

「わりーわりー。電車が遅れてよ」

 

 

「ふーん。で、今日は僕とどこか行くんだっけ?」

 

 

「ああ、俺はまだ東京を観光とかしてないからなしたいと思って……………お前ならもう大体ここら辺のこと分かってるだろうと思ってな。あ、そういやお前に1つお知らせがあってな…………」

 

 

「お知らせ?」

 

 

「俺さ……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E組に行くことになった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────は?

 

 

 

「んだとゴラァ!?」

 

 

「お、落ち着け、話せば分かる!それに注目されてるぞ!」

 

 

よく見れば遊んでいた子供たちがこっちを凝視している。これはまずい……………動揺しすぎて思わず大声を出してしまった。

 

 

「とりま………移動しながらたっぷり聞かせてもらうよ」

 

 

「あ、ああ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り敢えず、回転寿司に来た。

 

 

「……素行不良?」

 

 

「前にさ、えーっと……神崎さん?助けたろ?」

 

 

「あぁ、前にそんな事があったね」

 

 

「そのナンパしてた奴がさ、椚ヶ丘に弟がいたらしくてさ……それで……まぁ……俺が色々やっちまった事がばれて」

 

 

「なるほど。大体事情は理解した。で?いつから来る?」

 

 

「球技大会終わってからすぐだ……それまで謹慎だと」

 

 

「へぇー……………やれやれ、また厄介なのが増えるね」

 

 

「誰が厄介なのだよ!」

 

 

「はいはい。君は冗談と言うものが通じないね」

 

 

「いや、めっちゃ本音っぽく聞こえたんだが…………?」

 

 

まぁ本音を言えば……………………半分冗談で、半分は本音と言ったところか。言うと怒るから言わんけど。

 

 

「よーし、そろそろ次行くか」

 

 

「おう。なぁ、創真?」

 

 

「ん?」

 

 

「これ、もしかしてお前の奢り………」

 

 

「なわけない」

 

 

きっかり割り勘に決まってるだろうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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《お二人が行った場所リスト》

 

 

浅草(創真にとっては2度目)

 

 

江戸城の跡地

 

 

スカイツリー(氷室さんが、人がゴミのようだ……とかよくありがちなせりふを言ってた)

 

 

 

午後4時、椚ヶ丘に戻ってきた。

 

 

「いや~今日は楽しかったぜ!悪いな、付き合わせちまって」

 

 

「別に暇だったから構わないよ…………」

 

 

「そーいや、創真」

 

 

隼は回りを気にしながら小声で話す。

 

 

「お前ら、タコの暗殺やってるのか?」

 

 

「もしや、烏間先生から既に説明済みか?」

 

 

「E組行きが決まった翌日に烏間先生が来て知った……………何か面白そうな事やってたんだな、お前ら」

 

 

「まーね。非日常的で面白い事ばかりだよ、あの教室は」

 

 

「そりゃ良いねぇ。E組に落ちて逆にラッキーだったかもな……………そんじゃ、次はあの教室で会おうぜ」

 

 

「へいへい」

 

 

創真はタイミングよく滑り込んできたランボルギーニに乗り帰っていった。

 

 

「3年E組は暗殺教室、か……………ワクワクするな」

 

 

そう呟いて隼も帰路につくのだった。




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