結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

28 / 201
出来ばえは微妙……………。


修学旅行編のオリジナルを考えるのは大変でした。

気に入ってもらえるかわかりませんが、楽しんでもらえたら幸いです。


第21話 修学旅行の時間6時間目

氷室side

 

 

さて、ちゃちゃっと2人を助ける……………その前に一つ気になる事が。

 

 

「あの……なんでその不良達をわざわざ持ってきたんですか?」

 

 

眼鏡を付け、学生服もしっかり着て、さらに頭は丸刈。ついさっきまで見るからに不良だったのが、今では不良の姿を留めていません。

 

 

「外で倒れてたら怪しまれるでしょう?警察に通報されたら私の事がばれるかもしれませんからねぇ。ついでに手入れもしてやりました」

 

 

「な、なるほど……………」

 

 

そんな会話をしながら通路を進んで行くと、ドアがあった。恐らくこの先にいると思われます。

 

 

「じゃ、開けます」

 

 

そして、ドアをゆっくり開けていきます。

 

 

「呼んどいた連れ共だ。これでこっちは10人。お前らみたいな良い子ちゃんには見たことのない不良共だ」

 

 

中からそんな声がしてきました。

 

 

───────勘違いしてますね。

 

 

我々が姿を見せると不良達は驚いた表情を見せました。

 

 

「残念ながら不良はいません。この先生が手入れをされたので」

 

 

「殺せんせー!それに氷室さんまで!」

 

 

「たまたま怪しい車を見かけたので追跡したらここにたどり着きました」

 

 

「遅くなってすみません。ここは君達に任せて、他の場所から虱潰しに探してたものてすから」

 

 

「……で何?その黒子みたいな顔隠しみたいなのは?」

 

 

渚君の疑問はごもっともです。私もツッコミはしませんでしたが、かなり気になってました。

 

 

「暴力沙汰ですので……この顔を覚えられるのが恐いのです」

 

 

………意外と世間体を気にする超生物のようでした。

 

 

「せ、先コウだ!?ふざけんな!なめた格好しやがって!」

 

 

「ふざけるな?それは先生の台詞です」

 

 

襲いかかろうとした不良を殺せんせーはマッハで弾きました。改めて殺せんせーのチート級のスピードを思い知らされます。

 

 

「ハエのようなスピードと汚い手でうちの生徒に触れるなど、ふざけるんじゃない…!!」

 

 

「……け!エリート校は先コウまで特別製かよ。てメェも見下してんだろ?」

 

 

「エリートではありません。確かに彼等は名門校の生徒ですが、学校内では底辺呼ばわりされ、その名前は差別の対象になっています。ですが、彼等はそこでいろんな琴似実に前向きに取り組んでいます。君達のように人の足を引っ張るような真似はしません。学校や肩書きなど関係ない。泥沼だろうが清流だろうが前に泳げば魚は美しく育つのてす」

 

 

「……………………!!」

 

 

「(神崎さんの顔が……………明るくなりましたね)」

 

 

「さて、私の生徒たち。彼等を手入れしてあげましょう。修学旅行の基礎知識を体に教えるのです」

 

 

不良達はいつの間にか背後に回り込んだ渚君達のしおりによる一撃を喰らわせられ、一挙にkoさせられたのでありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「やれやれ……狙う相手を間違えたのでは?」

 

 

氷室からして、気絶した不良達をみた感想である。

 

 

「…………あ、2人の縄を切らなければ」

 

 

恐らく不良が所有していたと思われるナイフを拾って2人の元に駆け寄った。

 

 

「ちょっとじっとしていてください」

 

 

そう言って、氷室はスパッと縄を切った。

 

 

「助かった……氷室さんも、ありがとう!」

 

 

「礼を言われることはしてませんよ、茅野さん…えーっと……あった」

 

 

気絶している不良の元に落ちていた携帯を拾った。氷室は何となく保存してある画像を見てみると、あぁ、なるほど、と呟き神崎の元に寄った。

 

 

「これは神崎さんですか?随分と今と格好が違いますけど」

 

 

「…………私の父親が厳しくて。良い学歴、良い肩書きばかりを求めてくるんです。だからそういうのから逃げたくて……誰も知らないところで姿を変えてゲームをよくしてたんです。でも、それで得た肩書きはエンドのE組…」

 

 

「……………………………」

 

 

氷室は特に何も言わずに胸元から特殊警棒を取り出した。携帯を天上まで投げ、自分の目の前に落ちてきた瞬間、目にも止まらぬ速さで特殊警棒で突いた。携帯は綺麗に丸く貫かれた。

 

 

「人生を君たちより少し長く生きてる者からのアドバイスです。肩書きなど、そんなことを気にする必要はありません。神崎さんが頑張っているのは創真様から聞いて知っています。親御さんももいつかあなたの事を認めてくれますよ」

 

 

「氷室さん……」

 

 

「氷室さんの言う通りですよ、神崎さん」

 

 

殺せんせーもうんうん、と同意する。とりあえず、トラブルは全て解決した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真side

 

 

僕は帰ってきた氷室にスッと近寄った。

 

 

「氷室さん、大丈夫でした?」

 

 

「……………食い過ぎには注意ですね」

 

 

「ほんと、その通りですよ…………………じゃあ、僕は部屋に先に戻ってますね」

 

 

「では、私はこの旅館にあるお風呂に浸かってきます!」

 

 

氷室さんは疲れたのか、肩を回しながら去っていった。

 

 

───────ほんとは腹下りじゃなくて、別の仕事をしてたんじゃないんですか?

 

 

 

心の中でそう呟き、僕も部屋の方へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「創真、お前好きな女子いるか?」

 

 

部屋に入ったらいきなりそんなことを聞かれた。好きな女子の投票をしていたようだ。

 

 

好きな女子……………か。

 

 

「今のところはいないなー」

 

 

「ちぇ、つまんねー。でもお前は女子と仲が良いじゃん」

 

 

「そうだけど……まぁ、とりあえず今はいない。だが、未来の事は分からないものだ。未来は不確定。もしかしてそのうち現れるかもな」

 

 

「ふーん。じゃあ楽しみにしてるぜ」

 

 

「変な期待されてもなぁ………」

 

 

「皆、この投票結果は女子や先生には内緒な。知られたくない奴がほとんどだろうからな」

 

 

「……………いや。もうバレてる」

 

 

僕が指差した方を皆が向くと、丁度殺せんせーがランキングの詳細をメモしている所だった。書き終わった殺せんせーは、すぐに逃げた。

 

 

「メモって逃げやがった!殺せ!」

 

 

僕を除く男子は一斉に飛び出していった。ワイは追うのめんどいんで、残ったが。

 

 

いやー……修学旅行もあと1日か。早いなぁ。さーて、あいつらが暗殺してる間に布団でも敷いてやって寝るか………疲れて眠い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おい、創真の奴もう寝てやがる」

 

 

「あいつどんたけ早寝なんだよ……」

 

 

30分後、男子が部屋に戻ってきた時にはもう寝ていた。


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