結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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これで、本当に完結です!最後まで見てくれた方、ありがとうございました!


#11 異世界でも名を残した天才

こうして、事件は終息した。

 

 

幸い、一般人には怪我1つなかった。

 

 

だが、創真の汚濁や龍の攻撃により、町の建造物には被害があったものの、ホリー達が超高速修理を行ったので、問題ない。

 

 

首謀者は死亡した、と表向きではそうなった。

 

 

そして、この事件の解決に大きく貢献した創真は表彰された。

 

 

本人曰く、大したことをした覚えはないんだが、と表彰を辞退しようとしたのだが、ルミア達が是非表彰されて来なさい、と強く言われたので表彰を受けたとの事。

 

 

ルークの体は衰弱していたが、2、3日の安静で回復との事。

 

 

それを聞いた創真は、あと1年引っ込んでれば良いのに、と挑発。

 

 

単純なルークは体に鞭を打ち、突っ掛かったが、10秒後にはこてんぱんにされ、ベットに戻されたとか。

 

 

まぁ、色々あったが人々はまた、平和な日々を過ごしていた。

 

 

ちなみに、今回の事件は《Dead apple事件》と命名された。

 

 

しかも、この名にしてくれと言ったのがクローバーだった。文豪の世界のカードが喋りだしたときは、グレンとフィーベルは幽霊が出た、とか騒いだりめんどうだった。

 

 

クローバー曰く、龍の力で霧の色を赤くして星を覆えば、宇宙から見たら赤いリンゴに見えるだろ、との事。

 

 

まぁ、正直どうでも良いんだが………………結局、歴史の一ページにこの名前で残りそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────Dead apple事件から2週間後。

 

 

「……………今日で最後か」

 

 

「なんだいルーク君。もしかして、寂しいとか?」

 

 

「なわけあるか」

 

 

今日で創真らはここを去るそうだ。ルミア、フィーベル、リィエル、グレン、セラ、キョウヤ、そして、ルークは見送りにきた。

 

 

「しかし、いざとなると少し寂しいのう。のう、ルーク?」

 

 

「だから、なわけねぇよ!」

 

 

───────声を荒らげる時点で何か怪しい。

 

 

皆は心の中でそう突っ込む。

 

 

「ったく、お前らは寂しそうにしてるけどよ、創真がいた1ヶ月、お前ら結構振り回されただろ?うんざりしてないのかよ?」

 

 

「「「……………まぁ」」」

 

 

自由奔放な創真に結構振り回された………結構大変だったとでも言っておこう。

 

 

「でも、魔術の事たくさん教えてくれたよね~」

 

 

と、ルミアは云う。

 

 

「うん!私も執筆の基礎を教えてもらったからね!今度会うときは最高傑作を見せるよ!」

 

 

「楽しみにしてるよ、フィーベルちゃん」

 

 

創真は微笑みながら云う。

 

 

「私も………………これ、大事にする」

 

 

リィエルは………………プレゼントを所望してきた。その物は『ビームサーベル』。リィエルは女に弱いホリーにせがんで、ホリーはあげてしまった。

 

 

まぁ、別に良いかと創真も了承はしてくれたのだが。

 

 

「また遊びに来いよ、創真にホリー達も」

 

 

「うん、君達はここの生徒なんだからね!」

 

 

「嬉しいことを言ってくれるね、グレン先生にセラ先生」

 

 

「うんうん!セラ先生は本当に良い先生だよ~」

 

 

褒めまくるホリー。

 

 

「ホリー、俺は?」

 

 

「グレン?テメェは地獄に落ちろ」

 

 

「んだと!?」

 

 

何なのだろう、この評価の差は。解せぬ。

 

 

 

「ほんと俺には厳しいな。やれやれだ」

 

 

「まぁ、元々ダメ人間だったんだからな」

 

 

「デュオまでそんな事言う!?」

 

 

グレンの突っ込みに、ドッと笑いが起こる。

 

 

「おい、創真。そろそろ行かねぇと………」

 

 

「キバット?あ、もうこんな時間か…………じゃ、名残惜しいがお別れだ。楽しかったよ、この1ヶ月」

 

 

「そうか………………元気でな」

 

 

グレンめ、立派な教師面しやがって、とホリーは悪態を内心つく。しかし、悪い気分ではない。何故か嬉しさも感じる。

 

 

「1つ忠告しておこう。これから色んな厄災が押し寄せる。それらを押し退けるために、強くなれ…………………特にキョウヤとノーネーム。おまえらが鍵…………………かも?まぁ、もしかしたら僕の助けが必要になるかもね」

 

 

『私の、もね』

 

 

誰だ、と思えばクローバーだった。ちなみに、彼の異能力の名前は、『ドラコニアルーム』との事。

 

 

「まぁ、クローバーは要るかは分からんが…………ま、精進しなよ」

 

 

「分かった分かった。次に会うときにはお前に勝つぜ」

 

 

「そんな日が来ると良いがね………………」

 

 

「最後の最後までウゼェ!!」

 

 

ルークが声を荒げて云うのを、創真は不敵な笑みで返す。

 

 

「それでは、See You NEXT illusion」

 

 

洒落た英語で別れを言うと、創真らを青い光が包み、消えて行った。

 

 

「…………じゃあな、創真」

 

 

ルークは笑みを浮かべながら別れの言葉を呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真side

 

 

「お久しぶりでございます、創真様」

 

 

本来の世界に戻ると、自宅にはまさかの氷室さんがいた。本編最終回以来の登場だ。

 

 

「いやはや、夏休みは楽しかったですよ。沖縄でダイビングしてきました」

 

 

へー…………ダイビングはさぞ良いだろうね。

 

 

「所で、魔術の世界はどうでした?」

 

 

「表彰されました。街を救って」

 

 

「ほう。詳しく聞きたいものですね」

 

 

「長いですよ……………まず、ノーネームとキョウヤって言う奴と会ってね……………………」

 

 

暫く、魔術が存在する世界での体験談の語りに花を咲かせたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

「おい、今回俺の扱い酷かったよな?」

 

 

何か問題でも、ルーク君?

 

 

「ありありだろ!!何だあの扱いは!?度が過ぎてんだろ!」

 

 

だって、artisanさんもOKしてたよ?

 

 

「………………そうか」

 

 

……………………………うん。

 

 

「ちょっと潰してくる」

 

 

行ってらっしゃーい。

 

 

さて、罪をartisanさんに擦り付け、僕への危害は避けれた。

 

 

 


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