結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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完結!!終わり方には色々迷いましたが、後悔はない!


未来編
第172話(最終話) 創真の時間


彼はいつも通り6時に起きた。1分1秒たりとも遅れず。

 

 

「んー、気持ちの良い朝じゃないか」

 

 

彼は静かに起き上り、朝食の準備を始める。簡単な朝食を作って、リビングに座ってテレビをつける。まぁ、特に面白い内容はないかな、と思っていたが…………

 

 

『さて、今日は7年前に起こった三日月の爆発の事件について、残されていた謎について解説しようと思います!』

 

 

それを聞いた彼は盛大にむせた。

 

 

『7年前、三日月を破壊した超生物が中学校に潜伏していました。その生物の暗殺が完了したあとに、奇妙な動きがあったのです』

 

 

『それはどういうことでしょう?』

 

 

別のゲストの人が尋ねる。

 

 

『はい。奇妙な出来事は2つありまして……………………1つは、内閣が突然辞任した。2つ目は、各放送局のマスコミの中で、その超生物の受け持っていた生徒達に関わった殆どの人達が地方に左遷されているんです』

 

 

『はぁ…………1つ目は当然なのでは?その超生物がいたという事実を隠していたのですから』

 

 

『確かにそうかもしれません。しかし、一部の政界の人達はそれを否定しています』

 

 

『彼等はなんと?』

 

 

ここでキャスターの人は一呼吸置いて云う。

 

 

『何やら、強大な力が外部のとある人物から働いたと言っております』

 

 

『強大な力、ですか。その外部の人物は誰なのか目星は付いているんですか?』

 

 

『いいえ。我々も調査しましたが、残念ながら判明しませんでした』

 

 

『それで、2つ目はと言うと…………?』

 

 

『多くの人は理由も曖昧で、半ば強制的に左遷させられたそうです……………私の見解では、恐らくこちらも強大な力が働いたと思われます』

 

 

『もしや、これも先程と同一の人物が…………?』

 

 

『それも不明ですが、同時期に起こっているため、その線も高いでしょう。ですが、手掛りが一切見つかりませんでした。CMの後、さらに詳しく解説していきます』

 

 

彼はテレビを消して、身支度を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高速道路を、世界に数台と呼ばれているライカンが走る。その美しく赤いボディは見るものの目を一瞬盗んでいった。そして、 10分後、横浜の一等地にそびえ立つ黒いビルに到着した。車を停めて、彼はそのビルの中に入っていった。受付の人に挨拶をして、最上階まで直行エレベーターに乗る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最上階の社長室につくと、既に4人の人物と、1匹の蝙蝠が待ち構えていた。

 

 

「遅いよ創真~」

 

 

白いロングコートを着ているホリーがゲームをしながら言い、彼─────────創真は、定刻通りだろうが、と言い返す。

 

 

「しかし、羨ましいですね。大学卒業したらいきなり最高責任者とは。フフ、私も剥奪を狙いましょうかね~」

 

 

「言ってくれるじゃないですか、氷室さん。しかし、あなたも副社長なんだから他の人から見たら中々羨ましがられてますよ」

 

 

「じゃ、私も社長の座を狙うー!」

 

 

「流石に調子乗り過ぎでは……………?」

 

 

碧海も空気を呼んでか名乗り出て、デュオがあきれたように呟く。創真が社長になって既に1ヶ月。首領の創真の元で、企業は世界にどんどん名を轟かせていった。創真が社長、氷室は副社長、ホリー、デュオ、キバット…………………も一応(?) SPに。そして碧海は念願の秘書に。

 

 

「そういや、隼の奴も調子はどうなんだ?」

 

 

キバットの質問に碧海が答える。

 

 

「もうゲーム製作会社で色んな案を出してるらしいよ。何か大手からスカウトも受けてるとか受けてないとか」

 

 

「ふーん。ゲームと言えば、この前面白い人に会ってさ。聞きたい?」

 

 

創真に興味津々の目をみせる一同。

 

 

じゃ、話そうかなと言って、創真は話始める。

 

 

「この前、茅場さんって人に会ってね。その時に、あと1年後に発売予定のゲームをやらせてくれたんだ。中々面白かったよ。ヘルメット的なゲーム機を被って遊ぶんだ。その仕組みは今発達中のフルダイブ技術だとよ。詳しく聞いたら、良い案を思い浮かんでね……………医療用の機械にその技術を転用する案を思い付いた」

 

 

「ほぉ…………その医療用の機械はどんな効果で?」

 

 

「体感覚を完全にキャンセル……………あー詳しく言うとね、例えば激痛を伴う薬を投与されても、実際に体には痛みがあるけど、本人の意識的には感じない……………的な?ちなみに、もう製作段階」

 

 

(((やることが早い!)))

 

 

「作り終わったら、さっそく病院に置いてもらって、難病の治療とかに役立ててもらうよ」

 

 

「流石、創真……………やることが僕のスピード以上に速すぎる……………」

 

 

感嘆の声を漏らすホリー。

 

 

「そういや、倉橋とはどうなのよ?」

 

 

「色々と落ち着いたら結婚かな」

 

 

創真はさらっと云う。

 

 

「絶対、式に呼べ!!」

 

 

「分かった分かった。だから、静かにしたまえホリー。さて、そろそろ仕事の時間だ。今日も仕事が山積みだ」

 

 

「はーやだやだ。そう言えば、創真君。その遊んだゲームってどんな名前?」

 

 

「え?確か……………名前はソードアー」

 

 

「社長!!」

 

 

突然、自分の社員が駆け込んできた。

 

 

「し、社長!どうか御力添えを!」

 

 

「う、うん。何がなんだかよく分からんが………良いよ。じゃ、行こうか」

 

 

創真らは歩き出す。かつての恩師の教え通り、1歩ずつ確実に。

 

 

(………………見とけよ、殺せんせー。僕の進撃を、な)

 

 

最後に、彼の名をもう一度言おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結城 創真。E組の暗殺者さ」

 

 

The end───────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Souma will come back




THE New story 2020年 4/1 PM 22:00


スマホのカレンダーに書いておこう!東京オリンピックの年、って覚えるのも良いかも?


そして、


THE special story 6/4 PM 22:00


遂に本編完結!本当にありがとうございました!


はじめての作品にしては評価なども中々の物だったし、色々やりたいことをたくさんできました。


これも、皆さんの応援のお陰です。


これで、物語は一段落つきますが創真の物語は終わりません。むしろ、これからが本番です!


これから受験対策へ入りますので、暫くの間は投稿できません……………が、しかし!予告通り、僕はカムバックします!


必ず………………です!


それでは、最後に……………この作品の主人公達が、あなたの心の中に残り続けてくれる事を願ってます!


今度は『デスゲーム』の中でお会いしましょう!


それと……………言い忘れてたけど、コラボ編も月曜からやるので、暇なら覗いてみてくださいな。

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