結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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2時間ぶりだぜ!


何で投稿したか?暇だっからや!


と、言うわけでどうぞ!


第171話 卒業式の時間

「この1年、本当にご苦労だった。暫くは注目されたり大変だろうが、出来る限りのサポートはする。それでも…………先に俺から謝らせてくれ」

 

 

烏間先生は頭を下げる。しかし、誰1人責めるものはいない。

 

 

「平気っスよ。俺らも穏便にすむようにするからさ」

 

 

代表して前原がいつも通り明るく云う。

 

 

「その代わり、今日の椚ヶ丘の卒業式には出させてほしいんです。本校舎との闘いも大事な思い出だから」

 

 

「ああ。手配しよう」

 

 

烏間がそう言った所で、磯貝が真剣な表情で口を開く。

 

 

「全員、起立!」

 

 

磯貝の号令に皆は立上がり、礼をする。

 

 

「烏間先生、ビッチ先生、氷室先生!本当にいろいろな教えてくださり、ありがとうございました!」

 

 

これには意表を突かれたのか、烏間先生は一瞬驚きの表情で染まったが、すぐに嬉しそうな表情を浮かべる。氷室先生とビッチ先生もだ。

 

 

(さぁて、卒業式だぜ、イエーイ…………だが、しかし。卒業式を無事に行うためには取り敢えず対策を施さなければならない。もう少し協力して貰うように頼むか…………)

 

 

そう考え、創真はとある人物に電話を掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椚ヶ丘市民会館

 

 

「結城 創真!」

 

 

「はい」

 

 

名前を呼ばれた創真は、スッと立上がって理事長の元へ向かう。

 

 

「やはり、君は良い目をしている。将来大物になるような人物の目だ」

 

 

卒業証書を受け取った創真に、理事長はそんな言葉をかけた。

 

 

「まぁ、そうなりたいですね。いや、必ずなります」

 

 

「期待しているよ。卒業おめでとう」

 

 

「期待に答えれるように頑張ります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんと、立派になったわね~創真!」

 

 

「流石は自慢の息子…………うぅ」

 

 

べた褒めの母親。なんか泣いてる父親。創真的には恥ずかしいったらありゃしないのだが。

 

 

そして、隼の方も父親から一言貰っていた。

 

 

「取り敢えず、卒業おめでと、とでも言っておいてやる」

 

 

「はいはい、どーも。所で親父よ。あんた殺せんせーと何か接点があったんだって?何かあったのかよ?」

 

 

「さーな。ガキは知らんでよろしい」

 

 

「へーそうかい。大体想像はつくが、言わないでおくわ」

 

 

そりゃ助かるわ……………と、こっそり隼の父親は心の中で呟く。

 

 

「ねぇねぇ、隼!」

 

 

「碧海が呼んでるぞ。行ってきたらどうだ?」

 

 

本当に変わったなぁ、と隼は思う。前までならそんな言葉など掛けないはずなのだが。そして、碧海の方へ向かうと何か箱を渡された。開けてみて、と言うので開けると…………十字型のネックレスが入っていた。

 

 

「これ、プレゼント。創真君と私とお揃いだよ~」

 

 

「へー……………中々良いセンスじゃねぇか。ありがとよ。宝物にするか」

 

 

「フフ、どーいたしまして!あ、そうだ!創真君と写真撮ろうよ!私達3人、卒業しましたよ記念にさ!」

 

 

そして、電光石化の如く創真を連れてくる。ホリーにカメラを渡して、3人で並ぶ。

 

 

「行くよ~はいっ、チーズ!」

 

 

シヤッター音が2、3回鳴る。

 

 

「うんうん!いい感じだね!」

 

 

碧海は満足げ。

 

 

「ま、悪くないね」

 

 

「そーだな」

 

 

創真と隼も何処か満足げだ。

 

 

その時─────────────

 

 

「取材だ取材だ!」

 

 

「あ、いたぞ!」

 

 

マスコミ乱入。

 

 

「どど、どうしよう創真君?」

 

 

「ご安心を。父さん、よろしく!」

 

 

「やれやれ……………卒業式位引っ込んでいてもらいたいね…………」

 

 

創真の父親は指をパチンと鳴らす。

 

 

その瞬間、何処からか湧いて出たのか、黒服の男達がE組の面々とマスコミとの間に体を張って壁を作る。創真の父親の会社の部下の皆さまである。創真の父の召集で集まったのだ。

 

 

「な!?じ、邪魔をするな!」

 

 

「どけよ、くそ!!」

 

 

「「「……………………………」」」

 

 

黒服の男達は無言を突き通す。すると、今度は旗を持った生徒達が現れ、カメラによる撮影からもブロックする。その生徒達の先頭にいたのは浅野だった。

 

 

「おやぁ?わざわざ助けてくれるのかい?」

 

 

「勘違いするな結城 創真。かつて父に殴られそうになったときに助けてくれたE組の教師に頼まれたからやってるだけだ。あの人には借りがあるからな」

 

 

「よく言うよ。氷室さんに頼まれなくても、見捨てたら支配者として恥となるとか言って助けるだろうに」

 

 

「フン………」

 

 

そのまま玄関前にあったバスに乗って、無事に脱出。こうして、椚ヶ丘中学からも無事に卒業したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そっからは早かった。賞金300億円は速やかに支払われた。殺せんせーのアドバイスブックに、大金頼りに生きるようじゃ良い成長はできないぞ、と書かれていたので…………お金に目が眩んでいた前原、中村、岡島の手から札束を没収。学費や一人暮らしの頭金だけ頂いて、返却を決定した。こっそりすくねていたホリーとキバットの手からも没収。さらには、貰わねぇなら俺にくれ、いや俺だ、と乱入してきた創真と隼の父親たちの手からも没収。しかし、全部返金した訳ではなく、ちょこちょこ寄付したり、あとは良い買い物をした。

 

 

そして、三日月が崩壊を始めたそうだ。何年かしたら、爆発する前と似た感じになるらしい。柳沢は生き延びていたらしいが、もう1人では何もできないらしい。こんな感じで、創真らは高校生となった。創真は、この高校時代にとある暗殺者と会うのだが…………それはまた今度話そう。

 

 

そして─────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから7年の2021年へと舞台は移動する。




THE final story 6/2 PM 22:00


最終回。創真や碧海、隼に氷室やホリー達はどうなったのかな?


お楽しみに!


それと、次作の準備のために、7年後を2021年とさせてもらいました。多分…………問題はないはずです………………多分。

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