結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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弟でーす!


確認しておくけど、創真、碧海、隼の武器は銃1丁、ナイフ1つ…………って聞いたんだけど、昨日の話とかちゃんとこの設定の範囲の話を書けてたのかな?


間違ってたら言ってくれ!俺が兄に何やってんだよ、アンポタン(゜o゜)\(-_-)………って言っておくんで。


じゃ、どうぞ!


第151話 サバイバルバトルの時間 3時間目

隼と碧海が飛び出し、ナイフによる斬撃を喰らわそうとするが、創真は余裕で避ける。

 

 

「渚君、早くカルマ君の所に行きなよ」

 

 

「え、でも………」

 

 

「良いから!君の手で倒せ。てか、そうしないといけない気がする。こっちは大丈夫なので」

 

 

「…………うん、分かった」

 

 

渚は頷くと、カルマのいる方へ駆けていった。

 

 

「…………良かったの?援護してもらわなくて」

 

 

「別に…………僕1人で倒せるし」

 

 

その言葉に碧海はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。

 

 

「そう言われると、私達が勝ちたくなる!」

 

 

碧海が全力でナイフを降り下ろすのを、創真も同じくナイフで受け止める。そこへ狙い済ました隼の放つ弾丸が飛んでくるが、創真は身体を僅かに左にずらして避ける。

 

 

「チッ、弾切れか」

 

 

悪態つきながら、隼は銃を捨てる。創真は銃を取り出し隼に向かって引き金を引くが、隼は俊敏な動きで避ける。そして両者は一旦距離を取る。創真が渚の方を見ると、丁度カルマに頭突きされ、ナイフを手放してしまった所だった。

 

 

(やっぱ体格差もあって、苦戦してるか………)

 

 

「よそ見はいけねぇな、創真さんよ!」

 

 

「………おっと、危ない」

 

 

僅かに体を反らして斬撃をすれすれで避ける創真。間髪いれず、隼は蹴りを入れ、創真の両手にあるナイフと銃を同時に蹴り飛ばす。

 

 

「にしても、お前まだ本気出してねぇだろ?」

 

 

「…………何故そう思う?」

 

 

隼は当たり前だろ、と続ける。

 

 

「俺とお前は付き合いの長い親友だからな…………」

 

 

「…………………フッ」

 

 

ヒュン!!

 

 

(速い!!)

 

 

気づいたときには創真が目の前にいた。

 

 

「これが本気だ!!」

 

 

バゴッ!!

 

 

「あぐ!!」

 

 

「サービスだ。もう1発!!」

 

 

ドゴッ!!

 

 

隼は吹き飛ばされる。創真はナイフを拾ってゆっくり近づく。

 

 

「超体操着があるとは言え、そこそこ痛いだろ?所で、碧海さんは何処に………」

 

 

そう言い掛けた創真は、背後から殺気を感じ、後ろを向くと、碧海の蹴りが創真のナイフを再度吹き飛ばす。

 

 

「これなら!!」

 

 

碧海はナイフで創真を仕留めに掛かる。が、創真はまだ余裕な表情。

 

 

「キックの速度が凄い上昇してたね………やっぱ僕が鍛えてただけの事はある…………………が」

 

 

創真は碧海の斬撃を掻い潜り、零距離でハイキックを放つ。

 

 

ドコォッ!!

 

 

「うぐっ…………ガハッ!」

 

 

碧海は崩れ落ちる。創真は碧海が手に持っていたナイフと銃を取り上げ、遠くに投げる。

 

 

「後でお詫びでもするんで、今は許してね」

 

 

「い、良いよ別に………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達の勝ちだから」

 

 

グイッ!

 

 

「え………………?」

 

 

創真のバランスが崩れる。倒れてる碧海が創真の足を引っ張ったからだ。

 

 

「今だよ隼!」

 

 

「!!」

 

 

「オォォォォォォ!!」

 

 

隼がナイフ片手に迫る。

 

 

「ッッ!!」

 

 

創真は足を掴んでる碧海を引き剥がそうとするが、中々離れない。仰向けに倒れてる創真に向かって、隼はナイフを突き刺──────────!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァンッ!!

 

 

そんな音が響いた。隼の目の前には、創真の手が合った。この技を………………隼は見たことがあった。

 

 

「ね、猫だまし………」

 

 

「の、進化版。渚君だけの十八番じゃないんだよ………………中々精度高いでしょ?」

 

 

その言葉通り、中々効いてるのだろう。隼はナイフを創真の首の横に落としてしまった。あと、何センチか横なら、首に当たっていただろう。そのまま仰向けに倒れる。完全とは言えないが麻痺をしてるのて、体が言うことを聞かない。そして、創真は自分を抑え込んでいる碧海を無理矢理引き剥がし、立ち上がって直ぐ近くに落ちていたナイフを拾う。

 

 

「中々楽しいバトルだったよ」

 

 

「こっちこそ…………悔しいけど、負けたよ」

 

 

創真を抑えるのに力を使いすぎて、反撃する気力がもうないのか、碧海は力なく笑う。

 

 

そして

 

 

スパッ、スパッ!

 

 

碧海と隼の首筋にインクが飛び散る。その瞬間、創真は2人の間に尻餅をつく。

 

 

「………………あー疲れた」

 

 

もう、この勝負どうなったとかどーでもいいや。いや、計算通りなら恐らく勝つのは……………ここまで考えた所で創真は目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真side

 

 

「創真君!起きて起きて!」

 

 

「誰…………あ、陽菜乃か」

 

 

「もー創真君尻餅ついたまま、寝てたよ?」

 

 

「あ、そうか…………で、渚君が勝っただろ?」

 

 

「うん。すごかったよ、あの二人の闘い」

 

 

「へー」

 

 

そこへ、近くにやって来た氷室さんが口を開く。

 

 

「私が見てましたよ。それにしても、凄いですね。創真様が押さえ込まれたときは流石に負けると思ってましたが、まさか猫だましを極めていたとは……………恐れ入りました」

 

 

なんと良い解説。そして、褒め方上手!そこへ、碧海さんと隼の2人が。

 

 

「ほんと、恐れ入ったよ。やっぱり、創真君は規格外だなぁ」

 

 

「まーね。で、赤チームは異論とか無かった?」

 

 

「全力で戦って決めたんだ。誰もいなかったよ」

 

 

それなら良い。

 

 

「目が覚めたか、創真君」

 

 

来たのは烏間先生だった。

 

 

「君は寝ていたから聞いてなかったと思うから、皆に伝えたことを言っておこう。奴を救う方法を探すのは今月一杯までだ。2月からは暗殺に専念する。そして…………生かすも殺すも全力で殺ると約束してくれ」

 

 

「…………はい!」

 

 

「では、遅くならないうちに帰るんだぞ」

 

 

烏間先生は背を向けて、校舎に戻っていった。

 

 

「所で創真君?さっきお詫びするとか言ってたよね?」

 

 

おーっと、碧海さん。余計な事を思い出してくれたもんだ。

 

 

「あー…………じゃ、あのマスターのいる喫茶店に行こう!陽菜乃も行く?」

 

 

「行く行く!」

 

 

「じゃ、俺も………」

 

 

「別に良いけど、お前が支払いしろよ」

 

 

「はぁ!?なんでだよ!!」

 

 

かくして、クラスの意向を決めるサバイバルバトルは終わりを告げた。




THE NEXT story 5/8or 9 PM 22:00

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