結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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今回創真の発明品が登場します。




第8話 メカ虫の時間

創真side

 

 

さて、この小説のあらすじに、僕の趣味が発明と書いてあったので、そろそろその話をしよう。僕はボツになってるだけで、結構いろんな物を作っている。現在発明成功している品は、このカブト虫型のロボットだ。特徴として、飛べる。このカブトを作るために父さんの会社に協力してもらって、小型で出力の高いジェットを作ってもらった。最近の技術力は凄いものだ。ラジコン用のジェットエンジンすらも存在するのだから。ん?そんなことしてもらったら会社に得はなくね?

 

 

案ずるな。親のワールドツアーが大成功を納めまくり、その影響で世界各地で商品の売れ行きが先月の3倍になってるから痛くも痒くもないそうだ。簡単にこのカブトの解説をしようか。

 

 

本物のカブト虫の後羽に当たる部分にジェットが2つ付いている。これで飛行できるはずだ。それと豆知識(?)だが、カブト虫の羽の数は4枚だ。普通に木とかに止まってる時とかに前羽は見れる。

 

 

ま、要は開閉する部分が前羽だ。後羽は飛んでる時に見れる羽。

 

 

さて、話を戻そう。

 

 

あとは足とかにも飛行姿勢を保つためにもミニジェットがついている。角の部分は対先生物質でコーティングされている。パット見分からないが。基本色は赤。目の部分は青色に光る。LED電球を使い、きれいに光る。結構こだわってるんだぞ。最高速度は60㎞。活動限界時間は15分。オートでも飛ぶし、マニュアルでも飛ぶ。活動時間が短いと思うが、このメカは小型なのでエネルギーの容量が少ないので致し方ない。

 

 

にしても、OSを作るのに夜更しして眠くてしょうがない……。

 

 

「ちょっと創真君?起きてますか?」

 

 

「起きてますよ……殺せんせー」

 

 

只今授業中だ。ま、急に指されてもすぐ答えられるから大丈夫だが。そーいや今日の朝、杉野が対先生用BB弾を埋め込んだ野球ボールで暗殺を決行し、失敗したと聞いた。

 

 

確かに良いアイデアだと思ったんだがな。

 

 

…………あ、ヤバイ………………もう限界。おやすみ(+.+)(-.-)(_ _)..zzZZ。

 

 

結果として二時間程寝てしまった。殺せんせーは何度も起こしたのだが、それでも起きなかったらしい。罰として宿題が多めになったが、大したことないわ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

 

何故かテスト飛行しようと思ったら披露会をするはめになった。別に披露会するつもりはなかったのにね。なんかそうなった。まぁ、良いけどね。まぁ、予定通り外に飛ばしてテスト飛行したりした。改めて実感する。素晴らしい性能だ。

 

 

「凄いな、創真!よくこんなの作れるな」

 

 

「まー、こういうの得意だし」

 

 

「なぁ、これに名前とかあるのか?」

 

 

「名前は無いな……………あ、なんなら皆で考えて良いよ」

 

 

皆が考えていると、真っ先に倉橋が思い付いた。

 

 

「はい!マシンカブトは?機械のカブト虫だから」

 

 

「あ、それ意外と良いかも。それにしようか……ん?」

 

 

校庭で殺せんせーと杉野が話してるのを見つけた。

 

 

「殺せんせー、杉野と何話してるんだ?」

 

 

「ちょうど良い。このマシンカブトについてるマイクから拾った音をスマホで流す事ができるんだ。近くまで接近しよう」

 

 

窓からこっそり飛ばして、2人の10メートルほど後ろに着地させた。皆がスマホのスピーカーに注目する。

 

 

『昨日の暗殺は良い球でしたね。君は野球部に?」

 

 

『前はね。E組じゃ部活は駄目なんだ。勉強に集中しろってことだから』

 

 

『それはまたひどい差別ですね』

 

 

『でも良いんだ。見たろ?遅いんだ、俺の球。だからボカスカ打たれて、レギュラーはずされて…そこから勉強にも身が入らなくて。今じゃエンドのE組…』

 

 

『杉野君、先生から一つアドバイスです』

 

 

…………杉野が触手に絡まれて始めた。大丈夫なのか?

 

 

『何やってるの、殺せんせー!?生徒に危害は加えない約束でしょ?』

 

 

……………あれ?いつのまに渚は外に行ったんだ?全然気づかなかった。皆はそんなことは気にも留めてないが。

 

 

『杉野君、君はメジャーに行った有田投手を真似ていますが、君の身体では彼のような剛速球は投げれません』

 

 

『な、なんで先生が断言できるんだよ…』

 

 

渚と同じく僕も皆そう思った。皆は先生からの答えを待つ。

 

 

『昨日確かめて来ましたから』

 

 

新聞には英語で、有田投手が触手まみれに!と書いてある。おい、何やってんだあの国家機密は。皆も呆れ気味。

 

 

『しかし、一方でひじや手首の柔らかさは君の方がすばらしい。鍛えれば彼を大きく上回るでしょう。才能の種類は1つじゃない。君の才能にあった暗殺を探してください』

 

 

……………なるほど。やはり、殺せんせーは良い先生だ。昨日ニューヨークに行って野球見てきたのね、アドバイスをするために。まぁ、有田投手は可愛そうだが。

 

 

「創真君、まだ終わってないよ」

 

 

ん?渚と殺せんせーの会話か。

 

 

『もしかして杉野のためにニューヨークに行って野球を見てきたの?』

 

 

『はい、先生ですから』

 

 

『普通の先生はここまでやってくれないよ。しかも地球を破壊しようとする先生が…………?』

 

 

ここで少し間があった。

 

 

『先生はね、ある人との約束を守るために君達の先生になりました。私は地球を破壊しますが、その前に君達の先生です。君達と真剣に向き合うことは地球の終わりより重要なのです』

 

 

ここで、エネルギー切れまで僅かとなったので、マシンカブトは自動で教室に戻ってきた。

 

 

「な、なぁ創真」

 

 

「岡島?」

 

 

「それに録画機能は付いてるか?付いてるなら是非女子のスカートの中を…………」

 

 

無論、岡島は女子たちにボコボコにされたのは言うまでもない。

 

 

「アハハ、ごめんね創真君。うちのゲス野郎がなんか言って」

 

 

「いえいえ、片岡さん。グッジョブです」

 

 

誰が盗撮目的で貸すと思ってるのやら……………。




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それでは次回もおたのしみに。

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