この際、1人何個でも良いのでどんどん書いてください!
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今回は短めですが、ではどうぞ!
A組の教室の雰囲気が重かった。
「なんでだ……………あそこまでやったのに負けるなんて」
殺意でドーピングしても、長く続くわけがない。そんな勉強法で順位が上がると思ったら大間違えだ。
だからこそ、浅野は口を開く。
「君達の勉強法では勝てなかった。それだけの事。そう言う僕も誇れる点数を取れず…………あいつに1度も勝てなかった」
浅野は続ける。
「高校では、僕は絶対負けないように努力しつつ、君達も勝たせる手段を探し続ける。だから、皆も僕を支えてくれ!」
「浅野君……………………」
「君は命を掛けた後の勝負でも同じことを言えるのかい?」
「!!」
いつの間に入ってきたその人物の言葉は、部屋の温度を急激に下げたような気がした。その言葉の主は、当然、浅野理事長。
「人生は常に分からないものだ…………その勝負が生死を分けるものか。生きるためには、君達は勝ち続けなければならなかったのだ。教育者である私はそれを君達に教えなければならない。卒業までに脳みそを徹底改造しよう」
もはや、誰の目にも明らかな洗脳教育までやろうとしている。それを聞いたA組の生徒の心は決まった。
「…………理事長先生」
理事長がチラッと声のした方を見ると、五英傑の1人、荒木が前に出た。
「今はっきり分かりました。今のままでは、E組には勝てません」
その言葉が引き金に、榊原も喋りだす。
「E組や浅野君は、負けを経て強くなった。僕らはそんな強さには勝てません……………力及ばず申し訳ありません」
榊原が頭を下げると、浅野以外の他の生徒も頭を下げる。
「お気に召さなければ、E組に落としてください。その方が、僕らは成長できる気がします」
A組全体が、理事長の教育方針との決別をハッキリと示した。そして呆然とする理事長を、教室のドアガラスから見つめる人影に誰も気づかなかった。
浅野も暫く黙っていたが、理事長の方を向く。
「理事長これが答え」
バシッ!!
「な………………………!?」
浅野の目の前で、殴ろうとした理事長の手が止まっていた。
その手を止めていたのは─────────
「教育者が生徒を殴って良いんですか、理事長?」
──────────氷室だった。
氷室に言われて、理事長は何故か自分が学秀を殴ろうとした事に気づいた様子。そして、何も言わずに氷室の手を振り払って、教室から出ていった。
「……………あなたは確かE組の教師…………何故ここに?」
『僕が頼んで行ってもらったんだよ、浅野君』
氷室のスマホから創真の声がした。
「まさか……………こうなることを予想してたのか?君は………もはや化け物だ」
『そりゃどーも。僕に感謝しとけよ。じゃ』
創真が通話を切る。浅野は氷室にお礼を言い、氷室はいえいえ、とにこやかに返した後、何事もなかったように出ていった。
理事長室へ戻った浅野理事長。終始怖い顔で無言だった。幼児だったら泣いてるだろう。そして暫く経った後……………理事長は、棚からとある紙を取り出した。その紙上にはこうハッキリと書いてあった。
『解雇通知』……………………と。
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質問щ(´Д`щ)カモ-ン