結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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ここから第1話です……原作の。

殺せんせーの台詞を一部変更してるので、展開がちょっと違いますが、ご了承下さい。




第7話 価値の時間

創真side

 

 

あの暗殺から10日余り。クラスにも馴染めた。

 

 

 

いや~前の暗殺は惜しかったな~。

 

 

あと、今日からフレアとメテオをE組の森に放しておく事にしたんだ。この自然ならストレスもなく、ちょうど良いかと思う。利口だから笛吹けば戻って来るし。手懐けるの早すぎだろ!って思う方もいるだろうが、それはこっちのセリフだ。ここまで早くなつく事例はないだろうに。二羽ともクラスの中でも人気の存在だ。僕はしばらくは作戦の練り直しだ。先生たちは知らないだろうが、あの暗殺に結構金掛かったんだぞ。ガトリングは売ったよ。もう不要だし。ピカピカに磨いたら高値で売れたわ。

 

 

「創真君?」

 

 

「あ、ごめんごめん。ぼーっとしてたよ」

 

 

今は倉橋さんたちと一緒に教室でお昼ご飯を食べている。

 

 

「そういえば一つ聞きたいんだが、先生の名前ってなんなの?」

 

 

「う~ん、そう言えば聞いてないよね…」

 

 

茅野さんも知らないのか。

 

 

「名前がないと紛らわしいな…」

 

 

聞いてみようかな……5時間目にでも。

 

 

「そーいえばさ、創真君のお父さんって有名なIT企業の社長さんなんだよね?」

 

 

「うん、僕のスマホも親の会社が作った物だよ。他にもいろいろあるよ」

 

 

恐らく一番優秀なスマホだと思う。多分な。

 

 

「じゃあ将来、お父さんの会社を継ぐの?」

 

 

そう。問題はそこ。別の職に就職かそれとも受け継ぐか……未だに結論は出ていない。

 

 

「あ、ごめん。変なこと聞いちゃったかな?」

 

 

「いえ、そんなことないです矢田さん。いずれ決めなければならないからな…そろそろ時間ですね」

 

 

あと5分で授業が始まるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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放課後

 

 

創真はある設計図を描いていた。

 

 

「何してるの創真君?」

 

 

「ん?あ、渚君ですか。設計図を作ってるだけですよ」

 

 

「設計図?」

 

 

「そ。ほれ」

 

 

渚に見せると渚は目を丸くした。

 

 

「これ書いてある用語が知らないのばかりだね……」

 

 

「まぁ……こういうの得意だから」

 

 

「これ作ってどうするの?」

 

 

「先生の暗殺に使うよ。殺せるかは知らんが。あ……それとさ……」

 

 

「何?」

 

 

「今日の事なんだけどさ……どうして自爆できたの?」

 

 

そう。五時間目、渚は寺坂から渡されたグレーネードを使い、自爆を試みたのだ。しかし殺せんせーの脱皮した皮で失敗に終わり、寺坂軍団含め怒られたのだ。

 

 

「うーん……なんかどうなっても良いとか思ってたからかな」

 

 

「……僕からも………自分に価値がないと思うな。この世に価値がなく生まれてきた者はいない。僕はそう思ってるんだ…………ま、もう言わんでもわかるとは思うが」

 

 

「うん。もうああいうことは絶対にやらないよ」

 

 

「そうそう。まだ時間はあるから……ゆっくり殺っていこうか」

 

 

「そうだね」

 

 

えっと…………名前は殺せんせーだっけ?茅野さんが名付けたよね。

 

 

殺せんせーの暗殺教室はまだ始まったばかり。




次回もおたのしみに。

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