殺せんせーの台詞を一部変更してるので、展開がちょっと違いますが、ご了承下さい。
創真side
あの暗殺から10日余り。クラスにも馴染めた。
いや~前の暗殺は惜しかったな~。
あと、今日からフレアとメテオをE組の森に放しておく事にしたんだ。この自然ならストレスもなく、ちょうど良いかと思う。利口だから笛吹けば戻って来るし。手懐けるの早すぎだろ!って思う方もいるだろうが、それはこっちのセリフだ。ここまで早くなつく事例はないだろうに。二羽ともクラスの中でも人気の存在だ。僕はしばらくは作戦の練り直しだ。先生たちは知らないだろうが、あの暗殺に結構金掛かったんだぞ。ガトリングは売ったよ。もう不要だし。ピカピカに磨いたら高値で売れたわ。
「創真君?」
「あ、ごめんごめん。ぼーっとしてたよ」
今は倉橋さんたちと一緒に教室でお昼ご飯を食べている。
「そういえば一つ聞きたいんだが、先生の名前ってなんなの?」
「う~ん、そう言えば聞いてないよね…」
茅野さんも知らないのか。
「名前がないと紛らわしいな…」
聞いてみようかな……5時間目にでも。
「そーいえばさ、創真君のお父さんって有名なIT企業の社長さんなんだよね?」
「うん、僕のスマホも親の会社が作った物だよ。他にもいろいろあるよ」
恐らく一番優秀なスマホだと思う。多分な。
「じゃあ将来、お父さんの会社を継ぐの?」
そう。問題はそこ。別の職に就職かそれとも受け継ぐか……未だに結論は出ていない。
「あ、ごめん。変なこと聞いちゃったかな?」
「いえ、そんなことないです矢田さん。いずれ決めなければならないからな…そろそろ時間ですね」
あと5分で授業が始まるな。
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放課後
創真はある設計図を描いていた。
「何してるの創真君?」
「ん?あ、渚君ですか。設計図を作ってるだけですよ」
「設計図?」
「そ。ほれ」
渚に見せると渚は目を丸くした。
「これ書いてある用語が知らないのばかりだね……」
「まぁ……こういうの得意だから」
「これ作ってどうするの?」
「先生の暗殺に使うよ。殺せるかは知らんが。あ……それとさ……」
「何?」
「今日の事なんだけどさ……どうして自爆できたの?」
そう。五時間目、渚は寺坂から渡されたグレーネードを使い、自爆を試みたのだ。しかし殺せんせーの脱皮した皮で失敗に終わり、寺坂軍団含め怒られたのだ。
「うーん……なんかどうなっても良いとか思ってたからかな」
「……僕からも………自分に価値がないと思うな。この世に価値がなく生まれてきた者はいない。僕はそう思ってるんだ…………ま、もう言わんでもわかるとは思うが」
「うん。もうああいうことは絶対にやらないよ」
「そうそう。まだ時間はあるから……ゆっくり殺っていこうか」
「そうだね」
えっと…………名前は殺せんせーだっけ?茅野さんが名付けたよね。
殺せんせーの暗殺教室はまだ始まったばかり。
次回もおたのしみに。