結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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花粉が……………つらい。



ハークション!!


んぁ………………それじゃ、どうぞ。ハークション!!


第128話 面談の時間

「三者面談か…………渚の母ちゃん厳しいからな~」

 

 

事情を聞かされた杉野はため息をつく。

 

 

「殺せんせーは頼りないからね~…………不審者同然だし。あーどうしようかね~」

 

 

前回に引き続き、ホリーは殺せんせーをディスりまくる。

 

 

「なら私がやろうか?あんたらのこと結構知ってるけど?」

 

 

皆は、あぁ、その手があったか、と顔を明るくする。

 

 

が、しかし。

 

 

「いやいやダメだろ。こんな賞味期限切れで痴女の担任なんて訴えられて終わりだぜ」

 

 

「「「あぁ、確かに…………」」」

 

 

「何納得してンのよ!?しかもコウモリ!賞味期限切れは言わなくても良いでしょうが!!」

 

 

もう、賞味期限切れ=ビッチ先生みたいなもんだ、このE組だと。

 

 

「ヌルフフフフフ…………なら、私が烏間先生に化ければ良い話でしょう?」

 

 

教室の扉の向こうから殺せんせーの声がした。

 

 

「えー………いつもの変装じゃバレるよ?」

 

 

「ご安心をホリー君!今回は完璧です」

 

 

そう言って、殺せんせーは扉を開ける。

 

 

「おう、ワイや。烏間や」

 

 

────────いつも通りの再現度の低い変装がそこにはあった。

 

 

「くそ…………やはり頼りねぇ。やっぱこのタコはダメボーイだ」

 

 

「失礼な創真君!!それに私はボーイじゃなくてジェントルマンです!」

 

 

「どこがジェントルマンや…………しょうがない。ちょっと手を加えよう。こんなんじゃ、面談中にバレかねない。皆もちょっと手伝って」

 

 

良いぜ、とか了承の声がして、皆はコスプレに手を加え始めた。

 

 

ちなみに、皆結構楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、すぐに渚の母親は来た。

 

 

「なるほど。確かに厳しそうだ」

 

 

隠れて見ているデュオは誰ともなく呟く。そして、昇降口前で待っていた渚と一緒に教室へ入っていく。

 

 

「はい、皆これあげる」

 

 

ホリーが耳栓を配っていく。

 

 

「……………これ、いるか?」

 

 

「あった方が絶対良い。使うときはいずれ来るからな。今は付けないで良いぞ」

 

 

そう、キバットが力説する。そして、職員室からの声に耳を傾ける。

 

 

『本日は山の中までご苦労でした。冷たい飲み物とお菓子をどうぞ』

 

 

色々手入れしてまぁ、ましにはなった烏間先生のコスプレをした殺せんせーが菓子と飲み物を勧める。

 

 

『まぁ!これ私好きなんです!』

 

 

───────なるほど。好きなものを用意しておいたのか。

 

 

創真は内心感心する。

 

 

『渚君を利発に育ててくれたお母さんへのお礼です。そう言えば、体操の内脇選手のファンなんですよね?この前は素晴らしい活躍をしてましたねぇ』

 

 

『あら、先生も見てたのですか?』

 

 

『ええ。彼の頂点を目指す姿勢は見習うべきですね』

 

 

「おぉ………………良いぞ。流石殺せんせー。見事なトーク技術だ」

 

 

キバットが称賛する。

 

 

皆が何とか乗り切れる気がしてきた、その時だった。

 

 

『それにしても、お母さんはお綺麗で。渚君にも似たのでしょうね』

 

 

すると、スイッチが入ったかのように、渚の母は暗くなった。

 

 

『この子ねぇ…………女だったら私の理想だったんですよ』

 

 

『……………?』

 

 

『あら、いけない。用件を忘れるところでした。私の経験から申し上げるに、ここで椚ヶ丘から放り出されたら蛍雪大学への道が怪しくなりますの。ですから、この子がE組を抜けるようにお力添えを…………』

 

 

『…………ご本人はなんと?』

 

 

『勿論E組を抜けたいと申し』

 

 

『渚君』

 

 

勝手に喋ってる渚の母親を遮って、殺せんせーは渚に強い口調で尋ねる。

 

 

『君はどうしたいのですか?』

 

 

『………………僕は………E組を抜けたく』

 

 

『昨日抜けるって言ってたわよね渚?』

 

 

渚は威圧的に言われ、黙ってしまった。

 

 

『……………よく分かりました。何故渚君が今の渚君になったか…………ハッキリしました』

 

 

そう言うと何を血迷ったか、殺せんせーはかつらを取った。

 

 

『『な!?』』

 

 

『実は私………………ヅラなんです!!』

 

 

「あーあーあー……………事後処理が大変だぞ、おい」

 

 

隼の呟きなど知らず、殺せんせーは続ける。

 

 

『聞いていれば、お母さん。渚君にE組を抜けさせたいのは、あなたの理想を叶えるためですよね?渚君の人生はあなたのものじゃない!渚君自身の物だ!あなたのコンプレックスを隠す道具じゃないんですよ。この際キッパリ申し上げましょう!渚君自身が望まぬかぎり…………E組から抜けるのは認めません!!』

 

 

「しゃぁ────────!!」

 

 

「声がでかい!」

 

 

謎の歓喜の声をあげるホリーを創真は黙らせる。

 

 

 

 

 

「………………あ、不味い……………来るな。」

 

 

創真はジェスチャーで耳栓をはめるように指示する。

 

 

そして、皆がはめ終わった次の瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんなよアンタ!!教師の癖に保護者に指図するってどういう了見なの!?!?人の教育方針にケチつけれる程あんた偉いわけ!?ふざけんじゃないわ!!だいたい…………(以下略)』

 

 

「耳栓あって良かった」

 

 

デュオがポツリと呟き、それに皆は首を縦に振って同意した。

 

 

『渚!!最近妙に逆らうと思ったら、このハゲ担任に洗脳されてたのね!!見てなさい!あんたの目を直ぐ覚まさせてやるんだから!!』

 

 

お怒りマックスの渚の母は、肩を怒らせながら出ていった。

 

 

「やれやれ……………ほんと、耳栓があって良かったよ。まぁ、それでも結構聞こえたけど」

 

 

菅谷が耳栓はずして呟く。まぁ、創真はD〇ISOで買ったので、そんな大した物ではないのだが。

 

 

「さてさて……………準備するか。んじゃ、僕は帰るよ」

 

 

そう断って荷物持って帰ろうとすると、碧海さんに肩をツンツンとつつかれた。ちょっと来て、と言われて教室の窓付近に連れてこられる。

 

 

「ねぇ……………この足跡誰の?職員室前の窓の下らへんからずっと続いてる……………」

 

 

「んー…………内部の人のじゃ無さそうな気がする」

 

 

「じゃあ、誰?」

 

 

「僕に訊かれてもねぇ。まぁ、それより今から買い物してくるわ。今日の7時に学校に集まっといて、碧海さん」

 

 

「え?いや、良いけど……………なんで夜に学校行くの?」

 

 

「僕の予想通りだと、あのお母さんは今日辺り、何かやると思うからね」

 

 

「あぁ、なるほど…………で、何買うの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「水鉄砲」




THE NEXT story 4/12 or 13 PM 22:00


多分…………………13かな?


と、言うわけで水鉄砲を買ってきます!

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