結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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山あり、谷あり、修羅場あり。


どうぞ!


第125話 お泊まりの時間

創真side

 

 

あれから1時間後。

 

 

「創真君の家って、いつ来ても広いよね~」

 

 

……………何故こうなった。

 

 

何故か陽菜乃が泊まることになった。夕飯は食ってきたらしい。

 

 

「お、親に許可貰ってきた?」

 

 

「うん!友達の家に泊まるって言っておいた」

 

 

「あぁ…………そう…………」

 

 

「はぁ…………仲が良いことで……………」

 

 

碧海さんは羨ましそうに嘆く。

 

 

「ついにここまで来たか…………なんか嬉しいぞ……!!」

 

 

何故か嬉しさを感じるホリー。

 

 

「うへへ…………就寝が楽しみだぜ…………」

 

 

何を想像してるのか、にやけが止まらないキバット。

 

 

「……………………………」

 

 

特に興味ないのか、本を読むデュオ。それぞれ、思うところがある夜……………今日はそんな話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「創真君、何してるの~?」

 

 

「暇なのでブログ更新してる」

 

 

「へー…………凄い!たくさんの人からメツセージ貰ってるね!」

 

 

「まぁ………………………ね」

 

 

大半はフレアとメテオを使った害鳥駆除の依頼なのだが。

 

 

「おい、創真。まだ寝ないのか?」

 

 

「まだ8時だけど…………?」

 

 

「あ、そうだったな(チッ、早く寝ろ!お前らが一緒に寝るの見てみたいんだよ!)」

 

 

「いつも以上に下衆い事考えない、キバット?」

 

 

「ナンノコトダカー」

 

 

よし、考えてるな(確信)

 

 

「あ、そう言えばね創真君!この前出された宿題で分からないところ教えてほしいんだけど………」

 

 

「良いよ。じゃ、僕の部屋来て」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

================

 

 

倉橋を連れて部屋にはいる創真を、ホリーとキバットはにやけながら見つめる。

 

 

「おいおい、このままベットに押し倒して………」

 

 

「絶対覗く!!」

 

 

「もう止めとけ…………………」

 

 

デュオが止めに入った。このまま行けば、奴等は暴走して放送禁止用語を連発しそうな気がしたのだ。

 

 

「なんだよデュオ。お前も男ならそういうの興味………」

 

 

「ない」

 

 

「ですよね~」

 

 

苦笑いするホリー。

 

 

「まったく……………そんなに人の恋愛覗くの好きか?」

 

 

「「「うん!!」」」

 

 

デュオはため息をついて、本に目を戻す。

 

 

「ところで碧海ちゃん~………このままだと創真君取られちゃうよ?」

 

 

「ハッ!それは不味い!」

 

 

「いや、元々創真は碧海の彼氏じゃないのだが…………」

 

 

デュオの呟きは、碧海の耳には入らない。

 

 

「よし……………こうなったら、絶対創真君と陽菜乃ちゃんを一緒に寝させない!」

 

 

(もう知らん…………………………)

 

 

デュオは耳栓をつけて、本に集中し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フワァ…………なんか眠くなってきちゃった………」

 

 

「…………僕も。死神との戦いの疲れが出てきたのかも………」

 

 

そんな会話を覗き聞きする碧海。

 

 

「ねぇ、創真君。今日さ、一緒に寝て良い?」

 

 

「あー…………別に良」

 

 

バタン!!

 

 

「碧海ちゃん?どーした?」

 

 

碧海、乱入。

 

 

「何一緒に寝ようとしてんの!?て言うか………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私と一緒に初めて寝た時はめっちゃ嫌がってた癖に、なんで陽菜乃ちゃんの時は何で承諾が早いの!?」

 

 

((…………………………………………あ))

 

 

透明化で見ていたホリーとキバットも、声をあげそうになってしまった。

 

 

「……………そ・う・ま・く・ん?」

 

 

「違う!彼女が無理矢理」

 

 

「私と言う彼女がいるのに、同じベットで碧海ちゃんと一緒に寝たって………」

 

 

「何もやましいことしてないってば!」

 

 

「どう言うこと!?」

 

 

あーっと、修羅場だ修羅場。ギャーギャー言い争ってる創真の部屋からホリーとキバットはスッと離れる。

 

 

「うひゃー、修羅場だ修羅場だ」

 

 

「盛り上がってるなー」

 

 

「あんな修羅場になったの、お前らのせいでもあるんだが」

 

 

デュオが正論を突き付ける。

 

 

「こんな事で別れるとかになったらどうするんだ?」

 

 

「大丈夫だって。何とかなるっしょ」

 

 

「ホリー、お前のその自信は何処から来るんだ……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後

 

 

「……………何も聞こえなくなったな」

 

 

デュオが話し掛けるが、ホリーとキバットは何故か深刻そうな表情を浮かべている。

 

 

「どうした?」

 

 

「……………これで仲を拗らせて別れるとかになったら、いちゃいちゃしてるの見れなくなるじゃん?そう考えると、少し後悔してる」

 

 

「俺様も」

 

 

「…………………………お前ら、1度死んだ方が良いんじゃないのか?」

 

 

デュオはため息をつく。

 

 

「大丈夫だとは思うが、創真の安否が心配だな。ちょっと見てくるか」

 

 

腰を上げて、デュオは創真の部屋の前へと足を進め、そして扉を開ける。

 

 

「…………………」

 

 

そして直ぐに閉めて、リビングに戻る。

 

 

「創真、死んでたか?」

 

 

「勝手に殺すなキバット。気になるなら見てこい」

 

 

ホリーとキバットも創真の部屋の前に来て、静かに扉を開ける。

 

 

そこでは……………………………

 

 

「………なんか仲良くなってる?」

 

 

3人で寝ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、何があったか聞いてみたが、創真は黙秘を突き通したとか。




THE NEXT story 4/9 PM 22:00


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