タイトルは適当です笑。
では、スタート!
創真が空から現れた頃
「松方さん、そこをなんとか………」
「ならん!2週間も経営を離れるのだぞ!!」
説得を続けるが頑固な為、なかなか承諾しない。
「あのガキ共め…………並大抵の謝罪なら許さんぞ…………なんか、こうわしを仰天させるような謝り方じゃないと…………ん?」
松方はここで部屋の異変に気づいた。
「なんだ?この大量のお見舞いの花は…………」
そして次の瞬間
「すみませんでしたァァ!!」
「ギャアァァァァァァァァァァァァァ!!」
殺せんせーのダイナミックな土下座の謝罪。
「この度は私の生徒がご迷惑を御掛けしましたァァ!!」
「ギャアァァァァァァァァァァァァァ!!」
創真side
「みんなー。園長先生がお怪我でしばらく来れなくなっちゃったの。代わりに、このお兄さんお姉さん達がお世話してくれるって!」
簡単に言うと、交渉の末、松方さんの保育施設、わかばパークのお手伝いをして、その仕事ぶりに満足してもらえば、今回の事件を公表しないでくれるそうで。
さっそく皆は子供達に絡まれてる。
「ねーお兄さんなんて名前?」
「僕の名前は創真って言うよ」
「じゃあお隣のお兄さんは?」
「ヘタレ隼、って呼んであげて」
「誰がヘタレだ!?」
しかし、ここは低学年の子供が多いな。とは言え、僕は別に子供が嫌いではない。子供にどんな目線で、どんな態度で望めば良いかもしっかり理解している。
「にしても………テストが心配だよぉ………て言うか、私は無関係だよね…………?」
まぁ、碧海さんが言うのも分からんでもない。
「ごめんよ………」
岡島が皆に謝る。
「それより…………誰か助けて…………思った以上に絡まれてる………」
ホリーは何故か子供に人気らしく、めっちゃ人溜まりが出来ている。まぁ、良いじゃないか、人気そうで。
「で、何やってくれるわけ?大挙して押し掛けてくれたんだからさ…………減った酸素分の仕事してくれるんでしょーねェ?」
中々尖った子もいる。
「やべぇ………入所5年の最年長者、さくら姐さんがご機嫌ななめだ…………」
「殺されるぞ、このお兄さん達…………学校の支配を2年間も拒み続けるエリートニートのさくら姐さんに」
なんかいきなりスイッチ入った子もいる。
「先ずは働く根性あるか試してやろうじゃないの!」
自在箒を持ってエリートニートのさくら姐さんが襲いかかる。
が、
「ブゲェッ」
床が抜けて落下。デュオが後ろで絡まれているホリーに話し掛ける。
「おい、ホリー。まさかお前、落し穴作ったか?」
「いや、あれは床が傷んでたからだよ。それに、僕は女の子相手にそんなことしない。するとしたら、岡島だ」
「俺は良いのかよ!?」
それにしても─────────。
「ここ、修繕とかしないんですか?」
「お金が無いのよ。うちの園長、待機児童や不登校児を格安で片っ端から預かってるの。職員すら満足に雇えず、本人が1番働いてるのよ」
なるほど。
「………2週間あれば色々出来るかな?」
「出来る出来る。やる気があれば何でも出来るって!」
ホリーが熱苦しくなっている………………。
「よし、先ずは作戦を立ててあの人の代役を努めよう」
磯貝君の式の元、皆は動き出した。
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皆は色々手分けをして活動を開始した。
創真と倉橋は、外で子供たちと遊ぶ係りだ。
「いいな~やんちゃで。私達もこんな無邪気な時があったんだね~」
「そうだね」
創真と倉橋が話してる横目で、子供達は創真のマシンシリーズで遊んでいた。
「うわ、すっごい!このカブトムシかっこいいし早く飛ぶ!」
「このさそりもかっけー!」
意外と好評で、創真はホッとしたのだった。
そして隼は
「ねぇ、ヘタレ隼」
「ヘタレ言うな!あと、さんをつけろ」
「このわり算分かんなーい」
「はぁ?普通に筆算書けば分かんだろ?」
「説明下手くそ~」
「くっそ……………あーこれが2週間も続くのか………」
そしてホリーとデュオはと言うと
「そして、このリンゴをこの帽子に入れたら………」
帽子を見せると、中にあるはずのリンゴは消えていた。
「すごーい!」
「どうやったの?」
「それは秘密~。じゃ、さっきのりんごをお隣のデュオ君が出して見せよう!はい、皆注目~」
デュオはふぅ、と息をつき、自分の服の袖を軽く振った。すると、大量のリンゴが袖から落ちてきた。
皆は拍手を送る。
それらをホリーは持って、空中に投げたかと思えば、落下してきたときにはうさぎリンゴとなっていたそれらをホリーが皿で受け止める。
「はい、どうぞ!」
皆はうさぎリンゴを口へと運ぶ。
「甘くておいしい!」
こちらも大変好評。
隼はやっとのことで自分の担当の子供達の宿題を終わらせた。
「ふへー…………もう無理だわ……………」
すっかり疲弊した隼は少し休もうとする。
と、そこへ
「あ、隼君。ちょうど良かった」
そこに現れたのは茅野だった。
「やめて騎士カルマ!もう誰も傷つけないで!」
「いやいや姫。この魔物倒さないと平和になりませんって」
カルマはゴスゴス魔物隼を殴る。
「殴るって台本に書いてねぇぞ…………カルマ!」
隼も台本にはない技でカルマと格闘を開始する。ハイレベルな闘いに子供達も驚いた。
「オラオラ、どうしたカルマ?逃げてばっかじゃ倒せねぇぞ!?教えてやんよ………この世には勇者も倒せない最強の魔物がいるってことをな!」
大分調子に乗ってきた隼。すると─────
「おりゃ!」
隼は蹴りを喰らい、床に倒れる。
「教えてやろう、魔物。この世は勇者が勝つって言うお約束なんだ」
「創真…………!何勝手に乱入し……」
「ね、眠れ魔物!」
立ち上がった魔物の口を魔女役の奥田がハンカチで塞ぐ。
「zzzzzzz」
魔物は眠った。
子供には大ウケ…………………ってふざけんな!!by隼
とまぁ、こんな感じでE組の皆は子供達に勉強を教えたり、遊んだりと………自分達も楽しんでいたら、あっという間に2週間が過ぎた。
「さて、私の生徒はよく働いてくれましたかね」
「ふん。重みでつぶれてなきゃ上出来だ」
そして2週間ぶりにわかばパークへ帰ってみると………
「なんということでしょう!?」
なんかでかくなっていた。
「これは凄いです」
氷室も感嘆の声を漏らす。
「ようこそ新しいわかばパークへ!」
おまけ
キバットは何してたか?
「千葉、そこはもっと単純な構造で良いと思うぜ」
「お、サンキュー」
「……………………」
「……………………」
「………なんか俺様に出来ることあるか?」
「いや大丈夫だ」
「そ、そうか……………(ううむ、会話が続かねぇ…………)」
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