結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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メッセージと感想で、三件きました。


結局何にしたかと言いますと……………


第113話 打ち上げの時間

創真side

 

 

さて…………打ち上げか。まぁ、大体次に僕に掛かる言葉は想像できる。

 

 

「ねぇ、創真君?また使わせてもらっても良い?」

 

 

ほら来た。

 

 

「あーはいはい。じゃ、また5時位に来いよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「でさ、今日は何する?」

 

 

「そうだな…………鍋とかどう?」

 

 

「おー鍋か!」

 

 

「皆で囲めて食えて楽しいし、良いんじゃね?」

 

 

「じゃ、今から5時まで2時間あるから、それまでに個々で食材を買ってきて、それを鍋の具材にするってのはどうだ?」

 

 

「おー賛成~!」

 

 

「よし、じゃあ5時に創真の家の前に集合な!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM 17:00

 

 

皆は創真の家に集まった。で、皆揃って創真の家のインターホンを押すと、直ぐに創真は出てきた。

 

 

「鍋ね…………良い案だけど、急に言うから、準備大変だったよ…………ま、とりあえず入って」

 

 

「「「お邪魔しまーす」」」

 

 

中に入ると、既に鍋が2つ用意されていた。

 

 

「じゃ、男子と女子に別れて食うので良い?」

 

 

創真の案に異論を唱えるものはいなかった。

 

 

「じゃ、どっちのタレにするか選んで」

 

 

創真が急ピッチで買ってきたタレは、『甘口醤油』と『麻婆味』の2つだ。

 

 

「じゃ……………女子は希望とかある?」

 

 

「じゃあ…………甘口醤油で」

 

 

と言うわけで、男子は麻婆。女子は甘口醤油に決定。

 

 

「じゃ、僕は皆が買っといた材料をちょうど良い大きさにカットするか……………皆はゆっくりしてな。碧海さん、悪いけどちょっと手伝ってくれる?」

 

 

「オッケ~」

 

 

創真と碧海はキッチンに向い、残りの一同は雑談を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

 

「よーし、できた」

 

 

創真はトレイを持っていき、男子の鍋に投入。

 

 

「おお!旨そうだな!早く食おうぜ!」

 

 

「5分位待てよ」

 

 

5分後──────

 

 

「そろそろか?じゃ、一斉に食べようぜ!」

 

 

「いーね!じゃ……………」

 

 

「「「いただきます!!」」」

 

 

皆同時に、口の中に入れた。しかし、カルマと創真はしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒れた。

 

 

「¢£*℃$%&℃∞§*」

 

 

「隼、バグった?」

 

 

創真は真顔で尋ねた。

 

 

「なんだこの…………この世の終わりみたいな味は………?」

 

 

「…………いや、待てよ?カルマ、お前なんか仕込んだろ?お前が1番怪しい!」

 

 

隼がビシッと、カルマを指差す。

 

 

「酷いな~。別にハバネロとかパイナップルとか売れ残りのスイカとか入れただけだよ~」

 

 

「いや、ふざけんな!……………待てよ。おい、創真!お前知ってたのに入れたな!?」

 

 

「…………………………フフッ。身の保身を考えただけだ。けして、君達の反応が見たかったとかそう言うのじゃ………」

 

 

「絶対、見たかったんだろ!?はぁ………所で、これ誰か食べるか?」

 

 

「「「…………………………」」」

 

 

当然、誰も名乗りでない。

 

 

「よし、廃棄だ廃棄」

 

 

隼が代表して、洗面台に棄てる。そして、異臭が漂う。

 

 

「後で掃除せんとな…………」

 

 

「何かため息をついてるけど、お前も悪いんだからな!?」

 

 

この世の終わりを再現した鍋により、男子は終止無言だった。

 

 

「おい、創真」

 

 

「ん?」

 

 

「なんか余り物でも良いから何かないか?」

 

 

「10分位で出来るインスタントの麻婆茄子が引き出しにある」

 

 

「よし……………俺が一手間加えて、あの悪夢を忘れさせよう」

 

 

「おお!料理の腕前見せてもらうぜ、隼!」

 

 

「任せとけ!」

 

 

隼はキッチンに向い、引き出しから麻婆茄子のインスタント袋を取り出し、大量のお湯を沸かして準備する。

 

 

「そうだな…………お、七味とうがらしとかあんじゃん。よし、出来たらこれとあと…………ペッパーを少し加えると大人の味なんだよな…………」

 

 

隼は調味料を色々見て、取り出していく。

 

 

「皆喜ぶだろうな~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20分後

 

 

「お待たせ~!」

 

 

「お、良い匂い!うまそ~!」

 

 

「サンキューな、隼!よし、食べようぜ!」

 

 

皆は隼特性の麻婆茄子を口に掻き込む。あっという間に完食した。

 

 

「いや~旨かった。隼、ありが…」

 

 

ドサ。

 

 

「磯貝!!どうし……」

 

 

ドサ。前原も倒れる。

 

 

「「「!?」」」

 

 

「…………………あれ?意識が…………」

 

 

ドサ。渚も倒れる。

 

 

不思議に思ったホリーも、まだ手をつけてない隼のを一口頂く。

 

 

「…………………………」

 

 

ホリーは何も言わず、出ていった。続いて、デュオも試食してみる。

 

 

「ウッ……………」

 

 

デュオの外套が蠢いたかと思えば、黒獣が飛び出して、火を吹いた。

 

 

「何だ?」

 

 

隼も一口頂く。

 

 

「…………………んだよ、不通に旨いじゃん。おい、創真も食えよ?」

 

 

「…………………………」

 

 

創真もほんの一口、召し上がる。

 

 

「……………………………」

 

 

創真は何も言わずに、リビングを出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

「あの~隼君。何故男子の数がこんなに少ないのかご存じありませんかね?」

 

 

殺せんせーは、男子で唯一登校時間通り来ていた隼に尋ねる。

 

 

「知らね。昨日のこの世の終わりの鍋を食ったからじゃね?」

 

 

「はぁ……………」

 

 

そして5分後、げっそりした男子が登校してきた。

 

 

「おのれ隼…………お前には2度と作らせん………」

 

 

「俺のは関係ないだろ。鍋が原因だ」

 

 

「兎に角、だ。料理禁止だ!」

 

 

創真の言葉に皆は首肯く。隼は頭を傾げたのであった。




THE NEXT story 3/23 PM 22:00

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