結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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文ストの映画超良かった~!!


暇だったら活動報告欄に感想とかきます!


では、どうぞ!


第96話 ラジコン対決の時間

「あのサソリマシンは…………創真のじゃないか!!」

 

 

突如として現れた創真の発明品に、皆は驚きの表情を見せる。

 

 

「そもそもアレ使ってるの創真なのか…………つーか創真は?」

 

 

「「「………………あ」」」

 

 

皆は前回の最後の創真の台詞を覚えているだろうか?

 

 

『あー…………その前にトイレ行ってくるわ』

 

 

まさか創真は───────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの野郎、裏切ったな!?」

 

 

別に創真は計画に加わってなだろ、と磯貝が心の中で突っ込む。しかし、男子の怒りは収まらない。

 

 

「おのれ…………さては、ここで我々の努力の結晶を再起不能にさせ、我等の計画を邪魔する気だな……………ならばしょうがない。イトナ、殺るぞ」

 

 

「…………いいのか?あいつのマシンを壊すのは勿体ないぞ(それに当たる気がしない……)」

 

 

岡島の命令にイトナは少し戸惑いを見せた。

 

 

「奴は……………我々の敵だ!撃て!」

 

 

イトナは主砲をマシンスコーピオンに向け、発射した。

 

 

『遅いね~。そんなんじゃ当たんないよ~?』

 

 

「「「!?」」」」

 

 

マシンスコーピオンは余裕で避けた。

 

 

「クッ……………やはり、流石の性能だ。どうすれば………」

 

 

「岡島。今ので1つ分かったことがある」

 

 

口を開いたのは竹林だ。

 

 

「なんだ?弱点が分かったのか!?」

 

 

「違う……………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのマシンを操作してるのは創真ではないことさ」

 

 

「な…………何!?じゃあ、いったい誰が………」

 

 

「それも検討がついている。さっきの口調から察するに真犯人は……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホリーだ」

 

 

「「「な……………何ぃ!?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………そろそろ気付いたかな?」

 

 

校舎の天井で、ジャンプを読んでる創真の隣でコントローラーを操作していたホリーがニヤリと微笑みながら呟いた。

 

 

「…………知らんぞ。後でどうなっても」

 

 

「だーいじょうぶ。僕に攻撃を喰らわすなんて不可能だからね。さーて…………対決しようか!僕のマシンとイトナ君のマシン………どちらの方が優れているか!!」

 

 

「うん…………ホリー。それはお前のじゃなくて僕の」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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森の中で対峙している2体のマシン。先に動いたのはマシンスコーピオンだった。

 

 

「来るぞ!イトナ、避けろ!」

 

 

発射された丸い弾を見事なコントローラー捌きで避ける。それにムカついたのは、弾丸を発射したホリーだった。

 

 

「はぁ!?おい、避けやがったぞ!このマシン、ポンコツかよ!?あーもうムカつく!!」

 

 

半ギレのホリーが銃の発射ボタンを連打しまくる。創真に言わせれば、単純に練習不足なだけなのだが。ポンコツなのは操縦者のお前の方や…………なんて言ったら怒るので賢い創真は言わないが。

 

 

「!!もう弾ギレかよ!?あーもう避けるのは簡単なのに、このポンコツ、当てるのはこんなにムズいのかよ…………くそ!!なら次だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと…………射撃が止んだぞ。弾切れを起こしたんじゃないのか?」

 

 

画面を覗き込む三村がそう呟く。

 

 

「今がチャンスだ!とっととずらかろうぜ!!」

 

 

寺坂の提案でラジコン戦車は後退を始めた。

 

 

しかしその直後、戦車の目の前に何か丸い物体が落ちてきた。

 

 

「うぉ!?危ねぇ……………押し潰される所だった……」

 

 

「この球体……………まるで蜂の巣だね…………」

 

 

竹林の分析通り、見た目は蜂の巣だ。

 

 

ギラリ

 

 

「!?なんかいるぞ!?」

 

 

すると、球体からハチ型マシン…………マシンワスプが飛び出してきた。ただし…………1体だけ。

 

 

皆は画面を通してハチが飛んでいく方向を見つめる………………そしてマシンワスプは収まった──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────マシンスコーピオンの尻尾の銃口の中に。

 

 

「こいつも創真の発明品かよ!?早く逃げろ!!」

 

 

再び逃げ始めた直後、鋭い針がある尻を前にして、マシンワスプが高速で発射される。

 

 

イトナは当たる直前に戦車の主砲からBB弾を発射させた。

 

 

上手く命中するも、マシンワスプの勢いは止まらない。

 

 

「「「ギャァァァァァァァァァァァ!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………ってアレ?まだ生きてる?」

 

 

画面を見ると、まだカメラは生きているようだ。イトナがコントローラーを操作すると、画面の景色も後ろへ動いた。動けるようだ。

 

 

当たったが運良く深く刺さらなかったのか、それともわざと外してくれたのか───────

 

 

「!!見ろ!ハチ型のマシンが地面に刺さってる」

 

 

どうやら、マシンワスプは先程のBB弾のせいで威力が幾分か弱まり、あと少しというところで戦車の目の前の地面に刺さったのだ。

 

 

「「「よっしゃあ!!」」」

 

 

堪らず皆は歓喜の声をあげる。

 

 

「喜ぶのはまだ早い。見ろ、奴が来た」

 

 

画面に映ったマシンスコーピオンの銃口には既に2体目のマシンワスプがセットされている。

 

 

再び戦いが始まろうとしていた……………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………とおもいきや、マシンスコーピオンは一目散に逃げ出した。

 

 

「……………逃げた?」

 

 

「……………てことは…………俺らの勝ちだ!!」

 

 

教室から湧く歓喜の声を聞いていたホリーはと言うと─────

 

 

(ふん、 逃げた理由も知らず……ま、いいか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さーて、そろそろテストは終わりにしようぜ」

 

 

岡島がイトナに言い、イトナは無言で頷く。

 

 

すると……………急に回りから草をかけ分ける音がしてきた。

 

 

「??なんだ………まさか、創真の別のマシンか!?」

 

 

すると、側の岩に影が現れた。

 

 

正体は───────────

 

 

「「「イタチーーーー!?」」」

 

 

こちらの方がスコーピオンより強敵だ。主砲を打っ放すが、イタチにはノーダメージ。

 

 

「「「ギャアァァァァァァァァ!!」」」

 

 

そして、イタチは戦車に襲い掛かった────────!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそ………最後の最後にやられるとは………」

 

 

回収されたボロボロの戦車を見て前原が呟く。

 

 

「開発にミスはつきもの。だが、ここから紡いで強くなる。それと、よろしくな、お前ら」

 

 

「「「おうよ!」」」

 

 

イトナに皆は明るく応える。

 

 

そこへ────────

 

 

「あー危なかった。僕も殺られる所だったよ~」

 

 

真犯人が創真と一緒に現れた。

 

 

「おいホリー、よくも我々のプロジェクトを邪魔したな!?」

 

 

岡島が詰め寄る。

 

 

「アハハ、ゴメンゴメン。やっぱ創真のマシンは操作が難しかったね………で、結局その戦車って何目的で作ったんだっけ?」

 

 

「そりゃあ、女子のスカートの中を盗撮するために皆で協力したに決まってるだろ!」

 

 

(あ……………岡島、罠にはまりやがった)

 

 

創真の心の中での呟きを皆はいざ知らず、どや顔をする。そして、ホリーはニヤリと笑う。

 

 

「スカートの中を盗撮するためにか~。なるほどね~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って自らの口から言ってくれましたよ~」

 

 

「「「え?」」」

 

 

ホリーの言葉に、教室の扉が開かれ、そこには女子の面々が揃っていた。

 

 

「な!?ま、ま、まさか全部聞いて………」

 

 

「昨日からあんたらの企みは全部知ってたわよ。ホリー君が電話で教えてくれたからね」

 

 

「「「な!?」」」

 

 

片岡の言葉に皆は固まる。次にホリーが口を開く。

 

 

「それで~片岡さんが、そんな盗撮目的のラジコンは潰して構わないって言ってたから、創真のマシンを借りたんだよね。あ、誤解してるようだけど、途中でイタチが来たのが分かったから逃げただけだよ。別に劣性で逃げたわけじゃないからね~」

 

 

「「「来たの教えろよ!!」」」

 

 

「忘れてた~(嘘)」

 

 

ホリーが笑いながら答える。

 

 

「おのれ………創真、何故貸した!!」

 

 

「………新機能のテストついで。ちなみにマシンワスプとの連動機能の事だ」

 

 

「くそ────!!貸すなよ!!」

 

 

「じゃ、女子の皆さん。後はご自由に~」

 

 

ホリーは透明化を使い、消えていった。

 

 

「さて………覚悟は出来てるかしら………?」

 

 

「「「ヒィィィィィィィ!!」」」

 

 

片岡らが詰め寄るなか、いつのまにか抜け出したイトナが創真に近付く。

 

 

「創真、さっきのサソリとハチのマシンを見せてくれ。どんな仕組みなのか気になる」

 

 

「いいよ。でも、ここはしばらく説教部屋になりそうだから外で話そっか」

 

 

「ああ」

 

 

2人は揃って一緒に教室を出た。

 

 

「あ、おい待……………」

 

 

最後まで待たずに創真はドアを閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真はイトナと親睦を深め、下衆な男子はきつい説教を喰らったのは言うまでもない。




THE NEXT story 3/4or5 PM 22:00


さて…………文ストの映画で貰った小説読むか。

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