結城 創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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勉強の日々です。小説も学校も…。


第3話 ペットの時間

さ──────────て、明日は学校だ!

 

 

とりあえず前の学校の奴ら見たいな野郎がいなければそれで良い。ベストは友達がたくさん作ること!しかし、今に限っては学校より楽しみなことがあるんだなー、これが。今日から新しく家族が加わるのである。

 

 

そして、今。僕は特殊な鳥専門のペットショップにいる。親は今日から仕事再開なので、僕が取りに来た。待つこと10分、店の奥から店員が持ってきてくれた。

 

 

「お待たせしました。この2羽ですね?」

 

 

「ええ、そうです」

 

 

そこから書類にサインし、お会計を済ませて、念願叶ってペットの入った籠を受け取った。新たに家族の一員となる2羽の鳥の種類は、ハヤブサと鷹である。前から飼ってみたかったのだ。実は僕はこの鷹とハヤブサと妙に縁がある。まずは鷹の方だ。前に見に行ったときに、売っている鷹がこいつしかいなかった。他は買われてるか、お掃除中だった。店の店員さん曰く、この鷹は今まで誰とも馴染もうとしなかったそうで、ショーケージの中ではずっと後ろを向いて、お客さんと目を会わせなかったそうで、人気がなくずっと売れ残っているそうだ。

 

 

が、僕が見に行ったときは僕の目をずっと凝視していた。店員さんもびっくりしていた。ハヤブサの場合もそうで、こちらはずっとお客さんの前で鳴く事がなかったそうだが、僕が見たときだけは鳴いていた。僕も気に入ってしまったので、親との交渉の結果、許可が出たのだ。

 

 

彼等は鳥の世界の中で結構強い。

 

 

鷹は鳥の世界の頂点に立ち、ハヤブサは降下時の速度は300㎞を超える。とりあえず見た感想としては2羽ともカッコいい。マジでカッコいい。あと、勇ましい。大切に育てよっと。そしていつか、自由自在に飛ばせるようになりたい。

 

 

 

あ、そう言えば名前考えないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰りなさい、創真。ちょっと座って」

 

 

あーこれ絶対なんか重要な話があるパターンだわ。だって、声に真剣味が帯びてる。

 

 

「実はな、今日からお前のお目付け役の人が来るんだ」

 

 

「…………なんで?」

 

 

「父さん、海外出張でしばらく世界を転々とする。母さんも一緒に行くんだ」

 

 

「…………母さん、行く必要あるの?」

 

 

「だってお父さんが一人で海外に行ったら心配じゃない。それに私は観光できるわ!」

 

 

「なるほど……………」

 

 

観光目当てか………………まぁ、悪いとは言わないけどさ。

 

 

「それじゃあ、入ってください」

 

 

ドアを開けて入ってきたのは超絶イケメンな青年だった。

 

 

「始めまして。氷室 翔と申します」

 

 

氷室さん……………名前からしても、やはりクールだな。

 

 

「というわけで、あとよろしく。じゃあ行ってくるわー」

 

 

「あーそう…………って、今日から!?おーい、今日からとは聞いてないぞ!」

 

 

「あ、そうだった。俺って記憶力無いから言い忘れてたわ。ま、頑張れ」

 

 

「創真、学校生活を楽しんでね~」

 

 

無責任な親は荷物を持ってあっという間に家を出ていった。急に部屋が静寂に包まれた。部屋には、我と氷室さんのみ。

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

「…………どうします?」

 

 

「……………どうしましょう?」

 

 

 

学校の始業式は明日。

 

 

to be continue …………




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