第00特務試験MS隊、宇宙へ。ベルベット・バーネットが潜伏しているであろう座標へ移動中。
格納庫に横たわる、焼かれたジムを見ていた。
リリーと戦った時の記憶がよみがえる。
あのジムから発された光は、あの子を、ニュータイプだと確信させるものだった。
機械とて物であることは変わりない。だから、いずれは朽ちるもの。
「……こんな…死に方、お前は望んで無かったろうに…」
「どうかな」
背後からの声。そして声の主は横に並ぶと、ジムの装甲を撫でながら言葉を続けた。
「この部隊に来た時から、ずーっと私とこの子は一緒だった。まるで、家族みたいに安心を覚えた」
「私も、こんな別れは嫌だけど、でも、この子は最期まで私に従ってくれた。どんなに無理な動きにだって、必死に耐えてくれた」
「………リリー…」
「あの時、私が死ななかったのは、先生が吹き飛ばしてくれたことと、この子のおかげ」
「このジムが……?」
「気のせいなのかもしれないけど、吹き飛ばされた時、私は怖くて操縦が出来なかった。でも、何故か勝手に機体が動いて、まるで、
「………」
「私は、この子が私を助けてくれたんじゃないかって思ってる。……だから、救われた私が言うのもなんだけど……、たぶん、この子は幸せだと思う」
彼女は優しくジムに笑んで、俺のほうを向く。
「もちろん、先生にも感謝してるよ。あのままだったら、私は何もできずに死んでたから」
「…当然じゃないか。俺は君の先生である前に、仲間なんだから」
真剣に彼女を見据え、そう言った後、優しく微笑む。
すると、リリーは恥ずかしそうに顔を赤くし、俺に背を向けて、言った。
「わ、私、食堂に行ってきます。………それじゃ」
「……? き、気を付けてな」
何か変な事をしただろうか……。
特にすることもないので、廊下から宇宙の景色を眺めていた。
……ジェームス…。
あの時、元気いっぱいに笑っていた少年に一体何があったのだろうか。
彼は俺を恨んでいた。…恨みで軍に……。
どうして………。
「悩んでいても、答えは出ないと思いますよ」
「うわぁ!?」
突然の言葉に驚いて、声が出てしまった。
「ふっ、相変わらずですね、ムゲンさんは」
そう言いながら、俺の隣に並ぶ青年。
「……なんだ、エトワールか……。びっくりしたよ……」
「油断しすぎです。これじゃ、敵に襲われた時に困りますよ」
「……ははは。まったくだ」
軽く頭を掻きながら笑う。
エトワールはふうっと溜息を吐いた後、俺に問う。
「それで、何を考えてたんですか?」
「…大したことじゃないよ。……ただ、前に戦った金のガンダムのパイロットと面識があっただけだよ」
「そうなんですか。それで、どんな人なんですか?」
「俺が会ったのは8才くらいのときさ、戦争で、目の前で兄弟を殺されたんだ。……俺が守れなくてね…」
「ジェームス、って名前なんだけど、彼の名前、俺が考えたんだ。……名前が無いって言っててさ」
「………名付け親なんですね」
「まあ、そうだけど、その戦いからそれっきりだったんだよ。まさか、彼が軍人になって、敵として再開するなんて思わなかった」
「運命の悪戯、ですかね。……思えば、私の両親との再会も、良い事であれ、神の悪戯のように思いましたし」
「……でも、それが現実なら、受け入れるしかない」
「ええ。これまでだってそうして生きて、うまくやってきましたから。だから、ムゲンさん、今度もきっとうまくいきますよ」
「……ああ。必ず、うまくいくさ。そして、ベルベットを……全ての元凶を倒して帰ろう」
エトワールは強く頷いた後言葉を続ける。
「ええ。彼は、あの男だけは生かしておくわけにはいきませんから」
「ああ」
一時の静寂の後、エトワールが思い出したかのように口を開く。
「……もうすぐ、宇宙世紀が100年という一つの区切りが来ますね」
「急にどうしたんだい?」
「宇宙世紀の前に生きる人々は、この宇宙に何を想ったのでしょうかね」
「……何を想うか……。人の数だけ想いがある。でも、たぶん、"憧れ"はあったのかもしれないね」
「憧れ…ですか」
「鳥のように空を飛べたら、そして、月に行って地球を見下ろしてみたいとか。そんな小さい願いだと思う」
「……思えば私も、そんな憧れがあった気もします。レビル様に、空を飛んでみたいと言った記憶も」
「そうなのか……」
「私だって、人間ですから。……私やムゲンさん、宇宙世紀に生まれた人々でも、そんな憧れがあるんです、宇宙へ行けなかった時代に、宇宙への憧れを持つ人が多いのは、当然でしょうね」
「……憧れ…か」
「私達は今、この長い戦争の始まりの場所へ向かっている。そう考えると、彼はとてもロマンチックな人ですね」
「エトワール…?」
「そう思いませんか?わざわざ100年経とうとしているこの時代で、あえて連邦とジオンの戦いの始まりを選ぶんですから」
彼の言葉に、俺は少しだけ強く言葉を返してしまう。
「…ヤツの考えてることなんか……分かりはしないさ」
「そうですね。………さて、少し私は先の偵察を行ってきます。何かあれば、出撃お願いしますね」
「……ああ」
俺は彼と別れ、廊下を歩きだす。
気づけば、また格納庫へと足が向いていたようで……。
「……何だろうな、少し落ち着かない」
小さく呟いて、レゾナンスのほうへと歩き出す。
レゾナンスへと近づくにつれ、コックピットが開いている事と、そこから笑い声が聞こえるのに気づいた。
「……リナかな」
こっそりと機体を登り、軽く盗み聞きしてみる。
「へえ、道夜って人はそんな人なんだ!」
エヴァは楽しそうに誰かの話を聞いているようで…、ヨハネが楽しそうに話している姿が容易に思い浮かんだ。
リナが話していると思って、耳を立てていると
「ええ、彼はそういう所もあるんです。後は、私のATMで……」
「……ユーリかよ…」
思わず、小さく呟いてしまう。
「今は居ないんですけど、いつかかならず此処へ連れ戻しますよ。道夜が居ないと、なんだか落ち着きませんし、ムゲンさんはずーっと暗いままだしで良いことありませんから」
「ユーリは優しいね!いや、違うのかな……、たぶん、恋?」
「それは無い」
ハッキリと断るユーリ。結構相性良いと思うんだけどな。
「ま、道夜にも随分助けてもらいましたし、その借りを返すまでは、勝手にどっかいかれても、勝手に死なれても困るってだけです。別に恋とかそういうわけじゃないですから」
「ふぅん。…そうなんだ。でも、ユーリは優しいよ。だって、結構適当に見えて、しっかり皆を見てるもの」
「そうですかね」
「人に興味がない振りしながら、貴女は人間大好きなんだね」
「…………。私にも分かりませんよ」
「早く戻ってきてほしいね、道夜に!私も興味あるし!!」
「……そうですね。必ず……」
道夜を連れ戻したいという気持ちは、俺だけじゃなく、彼女も同じだったこと、それを聞けて安心した。
「で、ムゲンはさっきから盗み聞きしてるけど、何で?」
「げっ!?気づいてたの!?」
思わず声を上げてしまい、ユーリに顔をのぞかれた。
「へえ……良くないですねえ、ムゲンさん?人の話を盗み聞きするなんて。人とは思えないですねえ……」
「い、いや……レゾナンスのコックピットが開いてるから…てっきりリナだと……」
「だからって盗み聞きしますかねえ……、変態って呼びますよ?」
「それだけはやめてくれ……」
「じゃあ、ビッグ生チョコシリアルバーを2本で手を打ちましょうか」
「…ぐっ……」
背に腹は代えられないので仕方なくそれを了承することに。
「分かったよ……2本だからな!手が滑ったとか言って5本とかにするなよ!!!」
「分かりましたよ、"手"は滑りませんから安心を。2本だと"
「お、お前なぁ…!!」
そんなやり取りを聞いてか、エヴァが思わず吹き出して
「ふっ…あはは!!二人ともおっもしろいね!!…そっか、ユーリの道夜への感情って、ムゲンへの感情と同じなんだね」
「……え?」
「アーアー!!そんなことはどうでもいいんで、さっさと行きましょうよムゲンさん」
珍しくユーリが動揺しているのを見て、何だか面白くなってエヴァに答えを促してみる
「なんだい、その感情って」
「んー?それはねー、"親友"って感情かな。ムゲンも、道夜も、ユーリにとっては親友なんだって」
「…………やっぱ、シリアルバーは10本にします」
「えっ!?」
「秘密を聞かれてしまっては、ただで返すわけにはいきませんよ、ムゲンさん」
「ひ、ひぇ……!」
「あーあ、残念だね、ムゲン」
エヴァは笑いながらそう言った。
「うわぁああ!!俺の給料がぁああ!!!」
ユーリに引っ張られながら、俺は食堂まで運ばれ、その間ずっと同じことを叫んでた。
結局、本当に10本奢らされて、ユーリは満足しながら去り際に
『いやあ、すいませんねえ、こんなに。やっぱり持つべきものは、"
って言って去っていった。
……今月どうしようかな……。
そんな事を考えてると、管内に警報が響き渡る。
[所属不明のMSがこちらへ接近中!MS隊は直ちに出撃を!!繰り返す――]
「……所属不明機……?」
瞬間、俺の頭にある感覚が押し寄せた。
……黒く……深い闇の中に感じる……
「エヴァ、出撃だ」
「うん。分かってる」
言いながら、機体のチェックを済ませ、カタパルトへと移動する。
[所属不明機の数は1だが、油断するな。前の金のガンダムと同じ機体かもしれん]
[……分かりました。ユーリ機、出撃します]
先にユーリの機体が出撃し、後に続いて俺も叫ぶ。
「…了解した。ムゲン・クロスフォード、レゾナンス、出撃する!!」
宙域に出て、レーダーを確認すると、既にエトワールがその1機と戦っているのが確認できた。
「エトワール…!」
[ムゲンさん、エトワールさんを。援護します]
ユーリからの通信に、俺は分かったと答え、一気に所属不明機へと向かう。
近づくにつれ、さっき感じた感覚が増していく。
なんなんだ……この感覚は……。
ビームライフルを構え、一射。
それに反応するように、黒いMSはシールドでそれを防ぐ。
「あれは……!」
[ムゲンさん!この機体……!!]
アッシュさんの研究所で交戦した黒いガンダムがそこに居た。
「また出たな……黒いガンダム…!!」
[援護します!切り込んでください!]
「分かった!!」
シールドの修復が間に合わなかったのが悔やまれるが、一気に詰め寄り、左腕でビームダガーを抜いて切りかかる。
悠々とサーベルで受け止め、ダガーとサーベルがぶつかり合い火花を散らす。
互いの武器が弾かれあい、その反動を活かしてビームライフルを打ち合い、ビームがぶつかり煙が互いを包み込む。
「今だ!」
その合図とともに、後方からの一射と、左からの一射。前方に煙で包まれたガンダム目掛け狙撃される。
[……手ごたえがない……!エトワールさん!後ろです!!]
「っ……!!」
[くっ…!!]
黒いガンダムはV-アルバの背後へと周り、サーベルを振りかぶる。
寸での所でサーベルを構え、受け止めようとするが、ガンダムの攻撃はそれを予測済みであるかのように、頭部を切り捨てる。
[ぐっ………!?な――]
態勢を整える間もなく、続けてビームライフル、そして右足を切り落とし、トドメに腹部を蹴り、強引に間合いを取らせた。
「エトワール!!」
[私には構わず!!あのガンダムを…!!ユーリさんが!!!]
「っ!!あの機体は……あのガンダムはどこだ!?」
「ムゲン!ユーリの機体が!!」
「何っ!?」
対応する間もなく、ユーリの通信から
[こいつ……!やりますね………。うぁっ!!!]
「ユーリ!?」
[でも何でですかね………
「…!!」
その言葉で、ユーリの機体がやられたことを察して、身構える。
数秒後、目の前に現れる黒いガンダム。
「……そうかよ……そんなに一対一がいいか…!!」
ビームライフルを構え、発射。それを回避していくガンダム。
「エイムが追いつけない……!ムゲン、エネルギーの無駄になっちゃうよ!」
「それでもいい!撃ち続けるんだ!」
望む位置へと誘導して、一気に格闘戦で仕留める。
ビームはあらぬ方向へと飛んでいき、消える。
それを何発も放ち、反撃に出ようとしたところを見逃さない。
「……今だ…!!」
両手でダガーを抜き、腕をクロスして、ガンダムへと突っ込む。
そして、機体がぶつかった瞬間にビームトンファーを展開、そのまま切り抜ける。
手ごたえはあった。しかし……、致命傷には至らない。そう感じた。
振り返り、サーベルを受け止め、鍔迫り合う。
「こいつ…!近距離でも対応できる……!ニュータイプなのか…!?」
ぶつかり合う中、静かにガンダムのパイロットが言う。
[………流石、インファイター。他の2機とは明らかにレンジが違う。そして、癖も」
懐かしい声。……まさか………。
その声に、誰よりも早く反応したのはユーリだった。
[……道夜……貴方なんですか……]
「……道夜……どうして…!?」
[道夜……?違う、俺は
[道夜様なら……目を覚ましてください!あなたは、八雲道夜のはずです!!]
[何故そう言える。他人かも知れない]
[分かるんです!私は、貴方を信頼し、貴方の背を追い続けた!!だから…!!]
[………知らないな。俺には、俺の役目がある。その役目を果たすだけだ]
「……役目……!?」
[……お前たちが知る必要はない。邪魔をするなら、お前たちを消す]
[そんな……!]
[いい加減にしてくださいよ、道夜。あなたは今更ここに何しに来たんです。私達を殺すため?そんな事のために、この3年もの間、勝手に部隊を抜け出して勝手にまた戻ってきたんですか]
[…………]
[任務だとか、そんなの興味ありません。貴方はこの部隊に戻る義務があります。道夜、戻ってきてください]
[……話は終わりか。……もう、十分だ]
ガンダムの持つサーベルの力が強まり、吹き飛ばされる。
「くっ……!!」
[セカンド・ムラサメ、目標MSを、破壊する]
「道夜……!お前も……俺が狙いなのか……」
[そうだ、ムゲン・クロスフォード。だが、俺はベルベットに命令されてやっているわけじゃない]
「誰がお前をそうさせた……!!誰が……お前を変えてしまったんだ……!!」
[………時代が変われば人も変わる。それだけの話だ。お前はもう、過去の人間。だから消えなければならない]
「……道夜……!!お前の心は、それを望んではいないはずだ!!分かるはずなんだ、お前も、今討たねばならない本当の敵が!!」
[…黙れ……。俺を……惑わせるな……!!知らない……知らないんだ……!!俺は…お前たちなど……!!!]
「道夜……戻ってこい…!!!」
[俺を……惑わすのは……お前だ……!!ムゲン・クロスフォード!!!いつも……いつもそうやって……!!!]
「なら、俺はお前が戻るまで、何度だって声をかけてやる!!道夜、部隊に戻ってくるんだ!それでまた、皆で――」
[過去は……!!取り返せない!!!お前も……俺も…!!!ただ命令に従って…俺はお前を討つ…!!]
「……分からないのか……お前には、この感覚が……!皆が戻ってきてほしいと願う想いが!!」
[黙れ……そんなもの……雑音だぁあああ!!!!]
ガンダムが黒いオーラを纏う。その感覚は、ジェームスと似た感覚。
なら、俺がすべきことは一つだけ…!
「……皆の声を、道夜に届けたい……!レゾナンス!!!!!」
レゾナンスの瞳が輝き、肩部の装甲がスライドされ、サイコフレームが露出する。
「想いは一つだ。お前がまた、俺たちと共に歩めること。それだけ…!!」
[お前はいつもそうやって邪魔をする…!!!]
再びぶつかり合い、火花を散らす。
「邪魔だと言われたって言い、けど、お前は忘れちゃいけない事を忘れてるんだ!!そのマシーンがそうさせている!!!」
[黙れ…!!俺もリファーストも、ずっと……ずっとぉおお!!!]
切り抜け合い、素早く反転し、頭部へとサーベルを向ける。
手首を抑えられ、攻撃を遮られ、反撃と言わんばかりにもう片方の手でコックピットを狙ってくる。
宙返りしながら攻撃を回避し、間合いを取った。
「仲間がいた……!お前を信じてくれている人がいる!!!お前の帰りを待つ人がいるんだ!!」
[俺には……仲間は居ない……!!受け止めてくれる奴も……!!!]
「違う!いたんだよ!お前には!!!」
[……リファースト………ヤツを……俺の前から消せぇえええ!!!]
ガンダムが消え、そして背後に回られる。
「っ……させるか!!!」
寸でで反応し、頭部をずらして攻撃を避ける。
「なら……お前はどうしてとどめを刺そうとしなかった!!お前だって、皆の所へ戻りたいから――ぐぁっ!!」
腹部を蹴られ、吹き飛ぶ。
[………お前に話すことなど…もう……ない!!]
何故か態勢を立て直せない、いや…
「くっ……!!機体が…!?」
「いけない!ムゲン!!!」
正面で構えられるビームライフル。やられる……!
[………行け!!フィン・ファンネル!!]
その声と共に、レゾナンスの周りを板状のものが回り、そして正十二面体のシールドを形成した。
ビームはシールドにかき消され、それが去ると、板が持ち主の所へと戻っていく。
「………これは…」
[………先生、お待たせ]
リリーは俺の隣に並ぶと笑って言った。
「その機体は……」
[皆が後押ししてくれた。そして、先生が背中を支えてくれた。だから……今度は私が、ネティクスで皆を支える!!]
ネティクスが拳を握ると、ファンネルが自由に飛び交い、リファーストへと攻撃を開始する。
[っ………!また……ガンダム……!!]
ファンネルを避けながら、彼は呟き、背を向けて後退する。
「道夜…!!」
[やれる……!!ファンネ――……]
ファンネルに指示を出そうとした瞬間、ネティクスが急にうなだれる。
「リリー…!?」
機体を支えると、リリーは弱々しく言った。
[ごめんなさい……先生…。ちょっと……疲れちゃった……]
「……いいんだ、帰ろう」
[……うん……]
エトワールとユーリの機体を回収し、船へと移動する。
……道夜……お前に一体何があったんだ……?
こんな再会の仕方、誰も望んではいないのに……。
神が居るなら、こんなのは悪戯が過ぎる…。
でも…一つだけ確かな事は、ジェームスも、道夜も、まだ分かり合える。
信じてみなきゃわからない。だから、出来るだけの事はしてみせる。
宇宙に決意を込め、俺は船へと帰還した。
決戦の刻は近い――
69 完
前話に続いて新たに登場した機体です。
機体名 ガンダム・ネティクス
正式名称 Gundam NTX
型式番号 RERX-78NT-X
生産形態 ワンオフ
所属 第00特務試験MS隊
全高 24.2m
頭頂高 21.2m
本体重量 27.9t
全備重量 30.5t
出力 3,150kW
推力 150,600kg
センサー 21,300m
有効半径
武装 ビームサーベル
ビームライフル
シールドミサイルx4
腕部ガトリングガンx2
フィン・ファンネルx12
搭乗者 リリー・クリーヴズ
機体解説
RE:RX計画の中枢を担う機体として開発されたフル・サイコ・フレームを使用した5機のフレームのうちの"サード・フレーム"で、ガンダム・レゾナンスの兄弟機に当たる。
この機体は元々、ガンダムNT-1の発展形として開発された"ネティクス"という機体をモチーフとして開発がすすめられた。
そのため、外観はどことなくNT-1の面影がある。
本機はニュータイプであるリリー・クリーヴズ専用に開発が行われたため、ニュータイプとしての能力を活かすためにνガンダムのフィン・ファンネルと同等のモノを搭載。
両背面に12基のファンネルを搭載している。
武装はほとんどνガンダムを基にしていてるが、唯一違う所は両腕部にガトリングガンが搭載されているところだろうか。
基本的な武装がシンプルではあるものの、12基のファンネルを扱うことはパイロットのリリーでさえ苦労している。
機体の名前は、モチーフとして使用した"ネティクス"という名前を使用している。
機体名 アンノウン・ガンダム
正式名称 [名称なし] (開発当初の名称は「リファースト(Re:1st)」)
型式番号 MSO-Re1
生産形態 ワンオフ機
所属 地球連邦軍→ネオ・ジオン→袖付き
全高 26.1m
頭頂高 23.7m
本体重量 32.9t
全備重量 73.4t
出力 3090kW
推力 23,300×4(バックパック)
14,200×2(脚部)
11,900×2(脚部追加ブースター)
総推力 145,400㎏
センサー 20,320m
有効半径
基本武装 専用マシンライフル(下部に選択式マルチランチャー装備)
ビーム・ライフル(下部に選択式マルチランチャー装備)
頭部バルカン砲×2
胸部マルチランチャー
マルチプル・バズーカ
専用シールド(メガ粒子砲内臓)
ヒート・ブレード×2
小型ヒート・ナイフ×4
(大型ビーム・サーベル×2)
(小型ビーム・ナイフ×4)
オプション武装 背部追加アーマー(正式名称:試作型アームド・アーマーDE型)×2
搭乗者 セカンド・ムラサメ
機体説明
νガンダムの後継機としてフルサイコフレームの素体が使われた試作型モビルスーツだったのだが、
地球連邦軍所属でありテストパイロットでもあったセカンド・ムラサメが強奪したことで
研究所兼製造工場は破壊され、ネオ・ジオンのとある人物によりネオ・ジオン所属の機体となった。
機体のカラーはガンダムということで白を基調としていたが、強奪後は黒を基調とした色に塗り替えられた。
この塗装はレーダー機能とビームをある程度反射させるものでもあり、ステルス機としても使用される。
黒色の塗装と相まって、極めて高い潜入能力を獲得した。
メインウェポンとして実弾兵器を使用しているが、通常の戦闘時や、対モビルアーマー用として
ビーム兵器も使用可能。
さらには「忌むべきシステム」と呼ばれるシステムが組み込まれており、戦闘の補助と、
パイロットの空間認識を極めて強力なものに昇華させている。
これによりセカンド・ムラサメは「強化人間」ではなく、初の「人工ニュータイプ」となった。
武装説明
選択式マルチランチャー
ライフル下部に取り付けられる装備。近接防御用のビーム・ジュッテや、小型ミサイル、
徹甲榴弾、予備弾倉の中から選択して装備することができる。
背部追加アーマー
攻防両方の性能を強化する増加サイコフレーム兵装。バックパックに懸架することで、
追加バーニアとしての使用も可能。裏側にマシンキャノンが二門ずつ装備されており、
腕部に装備して斉射することも可能。
マルチプル・バズーカ
通常の炸裂弾だけでなく、徹甲榴弾、拡散弾、焼夷弾の選択が可能。
胸部マルチランチャー
榴弾、徹甲弾、炸裂弾、ECM弾、スモーク弾が選択可能。