機動戦士ガンダム虹の軌跡   作:シルヴァ・バレト

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31:Show light

 宇宙世紀0087.03.25

 

 アーガマ、月面都市アンマン市に入港

 

 0087.05.01

 

 エゥーゴ、MSN-00100 百式をロールアウト PRGΖ-95C ロールアウト

 

 0087.05.03

 

 アーガマ、テンプテーションと接触。ブライト・ノア、エゥーゴに参加。

 

 ティターンズ、エゥーゴを強襲。各機応戦。

 

 

 

 俺たちは今、どう考えても絶望的な状況だ。

 

 ……囲まれている。

 

 アーガマとの(みち)も絶たれ、こちらだけで戦わねばならないのだから。

 

[ムゲン!気をつけろ!また来るぞ!]

 

「は、はい!」

 

 俺は、フィアさんと。他は道夜とクロノード、カカサが別の場所で戦っている。

 

 さすがに手練れのエゥーゴも苦戦を強いられた。

 

「くっ…!!」

 

 ダガーで敵を切り裂く。続けて、マシンガンをもう1機へと射撃。

 

 相手の足を止める。それに合わせ、彼女がサーベルで切り裂いた。

 

「……まだ来ます!」

 

[分かっている。気を抜くなよ]

 

「…はい!」

 

 彼女がビームライフルで足を撃ち抜く。それに合わせ、ナイフをコックピットへ投げつける。

 

 続けて、彼女の背後に迫る1機を、ダガーでコックピットを貫く。

 

[助かる]

 

「まだ…!」

 

 正面から4機。

 

「俺が突っ込みます!」

 

[了解。援護する!]

 

 彼女の牽制のビームライフル。

 

 横へ回避する1機の正面へ、そして、振りぬいた刀がその機体を襲った。

 

 すかさず、移動。続けて、1機を切り抜け、彼女の狙撃で撃墜。

 

 スモークバルカンで1機の頭部に着弾させ、慌てたところを切り伏せる。

 

 最後の1機は、彼女が的確にコックピットを撃ち抜いていた。

 

 

 

「……これで、最後か…?」

 

[……さすがにしんどかったな…]

 

「…ええ。大丈夫ですか?」

 

[おや、心配してくれるのか?うれしいねえ!]

 

 そう言って、彼女の機体が、ピクシーに抱き着いた。

 

「ちょ、ちょっと!!動けませんから!!」

 

[ふふふ……。離さないぞー?]

 

 こんな状態をクロノードが見たらどうなることやら……。

 

[……まあ、冗談はさておき、クロノードたちはどうなった…?]

 

「……」

 

 何か……嫌な予感がする。胸がざわつくこの感じ……。

 

[どうした?ムゲン]

 

「あ、いえ……。彼らと合流しましょう」

 

[ああ。そうしよう]

 

 俺たちは、彼らと合流を図るため、移動を開始した。

 

 俺たちが彼らの所へ向かうと、彼らは、1機のMSに苦戦を強いられていた。

 

 それは、ガンダムMK-2のような姿をした機体。

 

 その機体は、宇宙を泳ぐように、楽しそうに舞っている。

 

 彼らの放つ弾丸を無視しながら。

 

[なんだ……あの機体は……MK……2…?]

 

「違う……あれは…」

 

 舞いながら……。その瞳に道夜が睨まれる。

 

[くっ!なんだ!機体が……!?]

 

 まるで、蛇に睨みつけられた蛙のように…。ストライカーは、動くことを許されない。

 

 それが、主の意志に反していても。

 

 ゆっくりと、ガンダムはサーベルを抜く。

 

 俺は、気づけば道夜の元へと急いでいた。

 

「……頼む…!間に合ってくれ…!」

 

 一突き、たったそれだけで彼の人生が終わるなんてことは……絶対に……!

 

 頼む……!

 

 構える。そして、次……。

 

 間に合わない……この距離では…!

 

[やらせるかっ!!]

 

 その間にクロノードが割って入る。

 

 これなら…!

 

 俺は再び手を伸ばす。まだ、まだ…終わらせない!

 

 気が付けば、俺は刀を引き抜いて、ガンダムへと迫っていた。

 

「うおおおおお!!!」

 

 ガンダムを蹴り飛ばし、彼らの間へと割って入る。

 

[ムゲン!?]

 

「クロノード!彼を………」

 

 言い切る前に、道夜の機体から爆発。

 

 見ると、機体の四肢が撃ち抜かれていた。

 

 

 

「……ああ……!!!道夜ぁあああ!!!」

 

[ムゲン!!落ち着け!彼は死んではいない!!!]

 

 怒りが湧いてくる。止められなかった俺への…。そして、あのMSへの憎しみに支配された。

 

「お前が……!お前がぁあああ!!!!」

 

[ムゲン!落ち着け!!……くっ!駄目か!]

 

「ああああああ!!!!!」

 

 俺は声を上げながら、敵へと迫る。ナイフを投げつけ、マシンガンを放つ。

 

 それを、遊んでいるかのように優雅に避ける機体。

 

「お前が!道夜を…!!!!」

 

 懐へと入る。そして、ダガーを全力で振りぬく。機体の腕から電流が走る。

 

 彼は、それを軽く左腕でつかみ、そして、ビームサーベルで右腕を切り落とす。

 

「……まだまだあああ!!!」

 

 宙返り、その間に左腕で鞘の赤い部分を触る。そして、素早く刀を逆手で掴む。

 

「沈めぇえええええ!!!!!」

 

 ピクシーの瞳がひと際強く輝いた。射出される刃が、弧を描き、火花を散らしながら。……振りぬいた。

 

 相手は、軽々サーベルで受けようとしたが、そのサーベルすら断ち切り、奴の左腕を切り落とした。

 

「……」

 

[や………った……な……!]

 

「何……!?」

 

[お前……覚えた………。次は、逃がさない……]

 

 小さくつぶやき、その機体は後退していった。

 

「はぁ……!はぁ……!!!」

 

「……くっ…」

 

 レーダーに反応。おおよその数、20……を超える大多数の敵だった…。

 

[なんて数だ…!!さすがに……!]

 

[………。道夜、聞こえるか]

 

 フィアさんは道夜へ無線を送る。

 

[……なんとかな…。なんだ?]

 

[あの機体、使ってみるか?]

 

「あの……機体…?」

 

[いいのか?俺に使わせて…?]

 

[いいとも。お前はもう、私の部下なんだから]

 

[……ああ。わかった]

 

 それを聞くと、彼女は叫んだ。

 

[整備兵!!今すぐ、あの機体を現在の座標へ持ってこい!!!]

 

 そのあと、俺たちに彼女は言った。

 

[…お楽しみが来るまで、私達が道夜を守る。いいな?]

 

[もちのロンだぜ!あ、そういえば餅と言えばこのまえ………]

 

[ああ。守ってみせるさ。皆……俺の家族だからな]

 

「……やってみせる……」

 

 俺たちは、道夜を守りながら戦闘を開始した。

 

[クロノード、私と連携を。行くぞ!]

 

[無論だ!やるぞ!]

 

 彼らは、移動しながら敵を撃破していく。

 

 

 

「カカサ、やってやろう!」

 

[まあ、結局餅は……。ん?……まあいいか。よし、やってやろうか]

 

 カカサはショットガンを構え、正面の敵を牽制する。

 

 それに合わせ、ショットガンの弾丸の直撃と同じタイミングで、相手の機体のスラスターを破壊する。

 

 敵にショットガンが直撃し、相手の機体が破壊される。

 

「次だ!!」

 

[わかってるってーの!]

 

 敵を蹴り飛ばし、そこに合わせて、彼がクナイを投げつけ、相手のコックピットを貫く。

 

 そして、吹き飛ばされた敵を回避する機体を、刀で切り伏せる。

 

 しかし、さすがの数……。4機で守り切れるのも限界があった。

 

「次……!ぐぁっ!?」

 

[捕まえたぜ、ガンダム!!]

 

 俺は、1機の敵に背後から組み付かれた。

 

 正面から、敵が迫る。

 

「離せぇっ!!」

 

[ムゲン!ぐぁっ!]

 

「カカサ!?」

 

 カカサが被弾。

 

 

[ムゲン、こっちもさすがにキツい…!!]

 

 クロノードの苦しそうな声…。

 

[まだだ!まだやらせては……。ぐっ!!]

 

[フィア!…お前ら……ただで済むと思うな…!!!]

 

 皆が必死になっている…。

 

 

[もういい……俺のために…そんなことを…!]

 

「ふざけるな!!」

 

 道夜の情けない声に、俺は叫んだ。

 

「俺たちは……仲間だ!!!仲間だったら、互いに助け合うのが普通だろう!?」

 

[ムゲン……]

 

[そう……だ…。道夜、お前は私の部下……。私の元で死ぬことは許さん]

 

[へへ……。俺たちはもうすでに仲間だろ?仲間だったら、焼き鳥おごってくれるまでは助けるのが俺様だ!どうだ?優しいだろう?そうだろう、そうだろう!]

 

[…道夜、お前は……俺の家族の一人だ。家族は…死なせない]

 

[クロノード……]

 

 

[そんな状態でよく言うぜ!!これで終わりだ!ガンダム!!]

 

「くっ……!!!」

 

 流石にこれではどうしようもない……。

 

 目を瞑った。

 

 そして、しばらくして目を開いてみると、目の前の敵が撃ち貫かれていた、

 

「……なんだ…?」

 

 宇宙を舞う1機の……戦闘機……だろうか……?

 

 戦闘機は、素早く動き、仲間を守る。

 

 そして、俺の正面へと近づき、変形した。

 

「……!」

 

 俺は驚いた。さっきまで戦闘機だった機体が突然MSになったこともそうだが、あの戦い方は…。

 

 機体に乗っていたのは…道夜だった。

 

[待たせたな。相棒]

 

「……それが……新型…」

 

[そうだ。変形システムを採用した、Zガンダムの初期型…。その名も…プロトタイプリゼル]

 

「プロトタイプ……リゼル……」

 

[さあ、反撃だ]

 

 そう言って、宙へ浮いた刀を俺の前へ差し出す。

 

「ああ」

 

 俺は、刀を受け取り、構える。

 

 残りの機体数は……。10…!

 

[行くぞ!!!]

 

「[[[了解!!]]]」

 

 まずは道夜が素早く変形し、敵を翻弄しながら相手のバックパックを丁寧に撃ち抜く。

 

 続けて、クロノードが狙撃で両腕を撃つ。

 

 さらに、フィアさんはバズーカを敵のメインカメラに撃って、続けて別の敵にも放つ。

 

 カカサがクナイで相手のシールドを切り裂き、機体を動けなくする。

 

 俺は、その機体たちを1機ずつ切り伏せる。

 

 

 

 気が付けば、俺たちは大多数の敵は、レーダーにも、目視でも見ることはなかった。

 

「……勝てた……」

 

[全機、離脱だ。行くぞ]

 

 そういって、俺たちは帰還した。

 

 

 

 帰還した後、俺は道夜と休憩所で話をしていた。

 

「ふぅ…。さっきのはさすがに(こた)えたなあ……」

 

「だな。俺も疲れた」

 

「だが、生きて帰ってこれてよかった…。皆無事に…」

 

「ああ。そういえば、さっきは迷惑をかけてしまったな」

 

「……なあ、道夜」

 

「…?」

 

「もう、慣れたもんだろ?そんなのさ」

 

 俺は笑顔で彼に言う。

 

 すると、彼は笑いながら言った。

 

「……ふふ。ははは!!そうだな!ああ……。ありがとう。ムゲン」

 

「気にするなよ。俺も、お前に助けられたんだから」

 

「…当たり前だろう?仲間なんだから」

 

「…ああ。これからも、互いに助け合っていこうぜ?」

 

「もちろんだ。……相棒」

 

 俺たちは、互いに笑いあった。

 

「お?面白そうな声が聞こえるな?」

 

 その声につられ、フィアさんが、ルナちゃんを抱きながらやってくる。

 

「あ、フィアさん…」

 

「なんだ?来ちゃダメだったか?」

 

「そんなことはない。気にするな。ムゲンはいつもそういう反応をするのさ」

 

「あー!確かにそうだなあ。ムゲンは顔によく出るからな」

 

「ふ、二人してそんな事言うのか…!?」

 

「ふ……。ふふ……」

 

 堪らずフィアさんは笑いかけ、それを必死に堪えようとする。

 

「ははは!!」

 

 道夜は声を上げて笑っているし……。そういえば、彼のこんな姿を見たのは初めてかもしれない……。

 

 それにつられ、彼女もついに笑い出す。

 

「あははは!!!!ほんっと!ムゲンは面白い…!!」

 

「…………なんでこうなるんだ…」

 

 俺がため息をつくと。

 

「……フィアは、お前みたいな子を見ると、弄らずにはいられなくなっちまうのさ。最初のころは俺も随分と可愛がられたよ……本当に…」

 

 クロノードが言うと説得力があるのは、やはり体験者だからだろうか………。

 

「ぷふふ……。だって、クロノードに似て面白くてさぁ!」

 

「それって、さりげなくクロノード君バカにしてるよね?でも、クロノード君が面白いのはわかるなあ。この前なんかさ………」

 

 気が付けば、全員が集まっていた。

 

 彼らの笑顔を見て、俺は、思った。この笑顔を、この幸せを守るために戦うことも悪くないと……。

 

「むげんー。おっすー」

 

 そう言いながら彼女は、フィアさんの手から降り、俺の膝に座る。

 

「……ルナちゃん、こんにちは」

 

「こんにちは!むげんー!」

 

 満面の笑み。見ていると、心が落ち着いた。

 

「こら、ルナ、おっすじゃないよ。こんにちはだ。まったく………。って…カカサぁ…?」

 

 クロノードは、カカサの服を掴んだ。

 

「ゲッ!!!また2時間も説教されるのは御免だぜー!?」

 

「お前がルナに変な言葉を教えなければそうならずに済むんだ!!」

 

「だってー。可愛いじゃないかよー!言葉をそのまま覚えるんだ!!」

 

「だからってなあ…!!!」

 

「にーげろー!!!」

 

 そう言って、休憩所の中で走り回る二人。

 

 見ていて笑いそうになる。というか、フィアさんはすでに笑っている。

 

「あっははは!!!二人とも面白すぎ!!ほんと…!もう!!」

 

「…随分にぎやかなところに来たもんだ」

 

「……だろ?俺も最初はそうだった」

 

 この騒がしさは、一年戦争のころの彼らと変わらない。

 

 そして、この心が暖まる気持ちも…。

 

「ここに【ヤツら】がいたら、もっと騒がしくなりそうだな」

 

「……俺も同じこと思った。もう、手が付けられないんじゃないか?」

 

「ふっ……。違いないな……。俺は……今、幸せだ」

 

 道夜が小さくつぶやいた。聞き逃しはしなかった。

 

「むげーんー」

 

「ん?なんだい?」

 

「しあわせって、なあに?」

 

「ん、ん!?だ、誰から聞いたんだい?その言葉」

 

 突然すぎて、俺も呆気にとられた。思わず動揺してしまう。

 

 彼女は笑いながら続けた。

 

「えー?みちやがいったー。しあわせって、なあに?」

 

「ぶっ!」

 

 道夜が噴き出す。……聞こえてたんだ…。

 

「……そうだなあ…。しあわせっていうのは…」

 

 小さい子に説明するのは初めてで、なんと言えばわからなかった…。だが、俺なりの答えを…。

 

「しあわせっていうのは、こんな雰囲気の事を言うんだよ」

 

「ふんいき……?」

 

「うん。みんなが笑顔で、小さいことで笑いあって……家族みたいに」

 

「じゃあ、むげんはいま、しあわせだね!わたしたち、かぞくだもんね?」

 

「……ああ。そうだね……。…とても…幸せだ」

 

「しあわせ!みんなしあわせだー!」

 

 彼女は笑った。

 

 その笑顔が眩しかった…。

 

 ……ここに…【彼ら】がいれば、どんなに幸せなんだろう……。

 

 少しだけ、想像している俺がいた。

 

 

31 完




今回登場した機体です。



機体名  ガンダムMK-0
正式名称 GUNDAM Mk-ZERO

型式番号  RX-178-00
生産形態  試作機
所属    ティターンズ
全高    18.9m
頭頂高   18.5m
本体重量  33.4t
全備重量  54.1t
出力    1,930kW
推力    20,300kg×4[2]
総推力   81,200kg
センサー  11,000m
有効半径

武装    ビームライフル
      ビームサーベル
      ハイパーバズーカ
     

搭乗者   ゼロ・オブリビオン

機体解説

ガンダムMK-2の開発の初期段階として、試作0号機よりもまえに作られた機体。

様々な要素を盛り込み、試作をした機体だが、結局は、試作0号機完成に伴い、破棄される予定であった。

それを、ティターンズが破棄された本機を回収、復元し、現在はゼロ・オブリビオンの搭乗機となる。

武装は、ビームサーベル、ビームライフルなどガンダムのベースとなる武装だけであるが、武装を換装するシステムが採用されているため、これからの変化に期待が持てる。



機体名    リゼル初期指揮官型
正式名称   PROTOTYPE ReZEL COMMANDER TYPE

型式番号   PRGΖ-95C
生産形態   ワンオフ機
所属     地球連邦軍、エゥーゴ
全高     26.5m(メガビームランチャー含む)
頭頂高    20.5m
本体重量   27.2t
全備重量   69.6t(強襲用追加ブースター装備時:79.8t)
出力     2,420kw(強襲用追加ブースター装備時:2560kw)
推力     104,800kg
(強襲用追加ブースター装備時:115,700kg)

センサー   15,320m
有効半径

武装     メガ・ビーム・ランチャー×2
       専用ロング・ビーム・ライフル
       頭部バルカン×2
       肩部ビームキャノン
       肩部大型ビームランチャー
       肩部5連装ミサイルポッド
       腕部グレネードランチャー×2
       ビームコーティングシールド(曲面型)
       ミサイルランチャー(追加武装)
       連結型ビーム・ガトリング・ガン(追加武装)
       ビーム・サーベル×2


搭乗者    八雲道夜


機体解説

リゼルの開発に携わる直前に1機のみ生産された完全なプロトタイプの機体。

試作段階ということもあり通常のリゼルよりも大幅な機体性能の上昇がみられる。

コストの問題を解決しつつこの機体を量産型にしたものが通常のリゼルである。

Zプラスやリ・ガズィのようなバックウェポンシステムによる準可変機構ではなく、通常のリゼルと同じく

Zガンダム同様のウェイブライダー方式を一部簡易的にしたものであり、メタス系のMA形態に近い可変機構となっている。

内装の一部を通常のリゼルのようにジェガンと同じにするのではなく、Z2とほぼ同様のものにすることで、土壇場でのスムーズな可変を実現している。

加えて、リミッターによる機体の限界性能の引き下げをかけないことで、前線への高速な移動を可能にしたものの、

熟練兵にしか扱えないようなピーキーすぎる機体になってしまったため、量産型のリゼルではこれが撤廃された。

通常のリゼルと同じく、「リファイン・ゼータ・ガンダム・エスコート・リーダー (Refine Zeta Gundam Escort Leader)」

の名称の通り、他の機体を牽引できるグリップが設けられており、高速サブ・フライト・システムとしても運用できる。

携行火器は主に遠距離狙撃も可能なほど精密な発射が可能な専用のロング・ビーム・ライフルを装備。

Zガンダムと同じようにエネルギーパックを装着するタイプであり、銃口からビーム・サーベルを発振させる事が可能。

標準的な頭部バルカンやビームサーベルに、火力向上目的での肩部ビームキャノンや、大型のビームランチャー、

そして極めつけに二門のメガ・ビーム・ランチャーを装備している。可変時はこれが主砲の役割を担う。

しかし可変時には肩部の武装はパージされるため、継戦能力は大幅に落ちてしまう。

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