永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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マネー・ゲーム

 2027年の1月初頭、正月のイベントを終え、いよいよ株式上場となった。

 実の所、蓬莱カンパニーはまだ上場の条件は満たしてないんだけど、あたしたちの急成長ぶりと、上場いかんで迷っていたあたしたちを見て、証券会社の人が「今なら特別に1部にしますよ」と言ってあたしたちを揺さぶってきた。

 1部のステータスは魅力的だったので、最終的には証券会社側の特例を受け入れることにした。

 株式公開をして売買するのは全体の3割で、あたしたちが持っていた株も一部売却することで、あたし、浩介くん、蓬莱教授の株式の割合の合計が50%を越えないように調整した。

 当初の予定では、株は全部で1万株を用意し、蓬莱教授が2000株、あたしと浩介くんが1499株、永原先生が1002株、更に協会の取り分で1000株で、その内500を比良さん300、余呉さん200で分割し、残りの500を協会名義とし、最後に残った3000株を売買の対象として市場に委ねることになっていた。

 もし新株を発行する際にも、あたしたちで7割の比率は、維持していくことが確認されている。

 ところが、これに監査法人が異議を唱えた。

 というのも、蓬莱カンパニーの将来性や今持っているポテンシャル、更には独占企業な上に国民のほぼ全員が顧客となる可能性が高く、更には法的保護まであるこの状況では、新興会社とはいえ、大量の投資家が殺到することは容易に想像がつき、これでは1株の値段が高騰して、買えない投資家が殺到することが予想できるとのことだった。

 そこであたしたちは監査法人の意見を受け入れ、株の総数を1万倍の1億株として、あたしたちの保有数も、それぞれ分割した上で3000万株を市場に売り出すことになった。

 ちなみに、取引は1株単位で可能となっていて、なるべく多くの投資家に分散して株主になってもらうことになった。

 

「いよいよ今日だな」

 

「ええ」

 

 初上場と共に、この日は新年の初取引でもある。

 あたしたちの回りにも、報道関係者が集まっていて、大勢のカメラを抱えている。

 初値がつき、その後どういう値段になっていくのか、とても見物だった。

 

「ふー、さすがに緊張するな。株価次第じゃ、俺の資産もとんでもねえ金額になりそうだ」

 

 蓬莱教授は、既に経済誌からも、資産31億ドルのビリオネアと見られている。

 蓬莱教授の現在の資産としては、現金資産が多く、蓬莱カンパニーの会社立ち上げでいくらか失われているものの、その大半は寄付金で賄われている。

 しかし、今は違う。

 蓬莱カンパニーの株価が世に出れば、株券分の資産が、経済誌に記載されることになる。

 ことと次第では、あたしたちも、世界長者番付に載ることになる。

 

「ふう、まさか509年の人生で、私が世界の大富豪になる可能性がある日が訪れるとは思わなかったわ」

 

 永原先生が、緊張した面持ちでそう述べる。

 果たして初値がいくらになるのか?

 今日の経済新聞も経済誌も、連日連夜蓬莱カンパニーの上場のニュースで持ちきりになっている。

 かつてないほど高まった熱気が、オフィスに充満していく。

 

「もうすぐだな」

 

 取引の開始時間が迫っている。

 そしていくらで買われるのか、全く予想もつかない。

 もしかしたら、上場と同時に暴落する可能性だってある。

 いつだって、一寸先は闇なのが投資の世界だもの。

 

 モニターには、「取引開始前」の文字、そして時刻は既に1分を切っている。

 

 

 それは、突然だった。

 

「今、初値がつきました」というアナウンサーの声と共についた初値、それは4万0298円だった。

 それは、2000万株を持つ蓬莱教授にとって8059億円の資産が追加され、元の資産と合わせると1兆円を越えたことを意味していた。

 

「さあここからだな」

 

 浩介くんは自分の資産がどうなったのかは考えず、冷静に物事を分析していた。

 モニターには、取引開始早々に、矢継ぎ早に買い注文が殺到していることを示している。

 

「どんどん上がっていきます。あーこれはどうなるでしょう!?」

 

 アナウンサーの絶叫する声が聞こえた。

 一方で、あたしたちは現実感がなかった。

 永原先生は、にっこりと笑っていた。

 物凄い勢いで株価が上がっていく。蓬莱カンパニーにかける投資家たちの期待は、あたしたちは無論のこと、件の監査法人の想定さえ遥かに越えていた。

 蓬莱の薬が全国に普及すれば、日本経済は、これまで人類がかつて経験したことのないような高度経済成長を成し遂げると言われている。

 蓬莱カンパニーだけではない、他の会社の株式も、最近はかなりの上がり調子だった。

 

「値幅制限ってどうなっていたかしら?」

 

 取引開始から既に15分、株価は43044円になっていた。

 

「一応、7000円増でストップ高という決まりになっている」

 

 つまり、47000円を少し越えた辺りで、ストップ高になるということね。

 

「お、下がった下がった」

 

 蓬莱教授が、株価が一旦42000円代になっていることを示した。

 恐らくは「利益確定」の売りと思われるので、あたしたちは無視することにした。

 

 報道関係者たちも、一端の調整は入ったものの、再び堅調に上げ始めた株価を見てホットしている。

 

「日経平均株価も全面高だ。俺たちのお陰だぜ、俺たちが経済を回してるんだ」

 

 蓬莱教授が力一杯の声を出す。

 あたしとしても、それは歓迎するべきことだった。

 席に座り、取締役全員がモニターを食い入るように見つめている。

 

「えっと、200万株で、1株が45000円で……あら!? 900億円じゃないの!」

 

 余呉さんが、自分の資産に驚いている。

 更に言えば比良さんの資産は1350億円になっているし、協会も一気に総資産が2000億以上の金持ち団体になってしまった。

 

「数字のマジックって怖いですわね」

 

 全株のたった3割しか市場に流れていなくても、株価はどんどんと上昇していく。

 いつの間にか、取引開始から1時間が経過していて、46000円のところに指値の売りが1億円分も殺到していたが、その壁も難なく突破した。

 

「さて、そろそろ業務に戻るか」

 

 蓬莱教授は今日の勝利を確信し、周囲の社員にも解散を命じた。

 マスコミの人たちも、後は本社でも分かると確信し、続々退社していった。

 最終的に浩介くんはあたしのみに「株価の監視」を命じ、他の社員たちも一斉に通常業務へと戻っていった。

 そしてスクリーンも、撤去されていった。

 

 あたしは自分に割り当てられた机の上で、自社の株価を眺めていく。

 買い注文の殺到と共に、また蓬莱の薬の普及にともなって、ほぼ全ての銘柄に、買い注文が出ている。

 

 蓬莱カンパニーは、間違いなく震源地だった。

 株の取引は午前と午後とあって、その間に休憩が挟まれる。

 果たして、蓬莱カンパニーの株価は午前取引終了直前に、47298円をつけてストップ高となった。

 あたしは、浩介くんに「ストップ高になった」と伝えた上で、通常業務へと戻っていった。

 しかし、あたしたちに平穏は訪れなかった。

 

 社長室に、「世界長者番付」を発行している雑誌の記者を名乗る人が現れたのだった。

 

「突然の訪問申し訳ありません。何分急なものですから」

 

 これまで、蓬莱カンパニーの株価は非公開株で不明だった。

 ところが今日上場したことで市場の評価を受け、更にストップ高でその取引を終えたことで、具体的な株価が分かった。

 これにより、あたしたちが持っている株、すなわち合わせて2998万株の資産価値が分かった。

 蓬莱教授はもちろんのこと、今日のこの株式上場によって、何とあたしと浩介くん合わせて資産総額が1兆円を大きく越えてしまったことが分かった。

 

「俺たちだけで資産1.4兆円か……現実感無さすぎてもう訳わかんねえよ……」

 

 日本人の長者番付でも、蓬莱教授共々、最上位に位置するようになった。

 総資産が10億ドルを越えると、いわゆるビリオネアと呼ばれている訳だけど、明日以降の株価次第では、あたしと浩介くん単独でも1兆円になる可能性は残されている。

 

「そこでですね、3月には当社の方で『世界長者番付』を発表する予定になっております。篠原さんだけでなく、既に掲載されている蓬莱さん、それから大株主の永原さんに比良さん、余呉さんも、当誌の発表する世界長者番付に掲載される可能性が高くなっております」

 

 世界長者番付に掲載されるためには、総資産が10億ドルを越える必要があって、蓬莱教授は既にビリオネアではあるものの、順位を大きく上げる予定になっている。

 ちなみに、世界一の資産家の総資産は1000億ドルを優に越えていて、まだまだあたしたちとの差は大きい。

 どちらにしても、世界中の人間が羨むランキングになを連ねることになった意義は大きい。

 そして、今日午前中にもストップ高になってしまったように、あたしたちの資産はまだまだ増えることが予想できた。

 蓬莱の薬は、将来の値下げが確定しているにも関わらず、新年から予想に反して注文が殺到しているという。

 今度開く株主総会の羽振りも、とてもいいものになりそうだった。

 

 

「ただいまー」

 

「2人ともお帰りなさい。すごいことになってるわよ。テレビもインターネットも大騒ぎよ」

 

 お義母さんが疲れきった顔で話す。

 間違いなく、あたしたちのことだった。

 

「うん、あたしたち、夫婦で資産が1.4兆円だって」

 

「もう、アメリカドルにしたら100億以上よ。マスコミの取材がとてつもなかったわ」

 

 どちらにしても、プライベートの空間は守らないといけないわね。

 

「おお、2人とも、大変だったな。しかしよくやった。これなら会社をやめられそうだ」

 

 お義父さんが、にっこり笑いながら言う。

 確かに、こんなに資産があったら、そう思っちゃうのも当たり前よね。

 

「ダメよ。資産といっても、全部株券で、保有割合が決められてるのよ」

 

「しかし配当金というのもあるだろう? それだけでも十分すぎるんじゃないか?」

 

 お義父さんが、すかさず痛いところを突いてくる。

 

「うぐっ……ま、まあねえ……」

 

 否定はできない。

 間違いなくあたしと浩介くんが持っている株券の配当金だけで、億単位のお金が入ってくると思うから。

 

「まあでもよ、息子夫婦にたかる父親ってどうなのさ?」

 

 あたしが言葉に詰まっていると、今度は浩介くんが反撃に出た。

 

「うー確かになあ……いくら資産家でも、家族や親戚をこぞって養ってたら簡単になくなりそうだもんな」

 

 ふう、引いてくれたみたいでよかったわ。

 

「とにかく、あたしたちはもう寝るわ。最近はほとんど会社勤めだし」

 

 大学院生としては、既に博士論文も夫婦揃って書き終えていて、去年までに多く単位を取ったこともあって、来年度は単位を1つ取ればいいことになっているけれど、多忙化にともなって、蓬莱教授がオフィスでも出来るように配慮してくれることになった。

 特に後期以降は、ほぼビジネスに専念することになっている。

 創業当初は半々くらいのエネルギー分散だったけど、今はもう9割が会社になってしまっていた。

 

 今日はあまりにも疲れすぎた。

 お風呂に入り、ご飯を食べる気力もなく、ベッドの中で眠りについた。

 あの一瞬で、あたしたちは世界的大富豪になってしまったのだった。

 

 

 翌日、蓬莱カンパニーの株価はまたストップ高を記録した。

 7000円株価が上昇すると、あたしたちは資産を1000億円以上それぞれ増やすことになる。

 しかし、これはあたしの物語たちにとって、ほんの序章にすぎないことは、あたしにも分かることだった。

 1株から購入できるといっても、株価自体はかなり高い状況で、どこかで株式分割と呼ばれる行為を行う必要があるという。

 例えば、強制的に株価を半分にした上で、全ての株主に今ある株と全く同じ数の新株を渡して保有数を2倍にするというもので、理屈の上では全く同じになる。

 要するに、株価が高騰したために、桁数の大きくなった株に対する措置だったり、あるいはこの行為を行うと株が高騰する傾向にあるので、それを狙った戦略もできるとのことだった。

 

 あたしたちは緊急の取締役会を開き、今後株価の終値が10万円を越えた場合、1:5の株式分割を行うことを決議した。

 

 

 上場してから3営業日目、もう一度ストップ高になったため、取引所のルールとして、次はストップ高の値幅制限が2倍になる。

 あたしたちとしては、「山高ければ谷深し」ということで、さすがに明日の株価は下落するだろうと思っていた。

 

 しかし、次の営業日でも利益確定と思われる売り注文で午前中は下落の瞬間もあったが、午後にはそれを押し退けるほどの買い注文が殺到した。

 さすがに4日連続のストップ高にはならなかったが、株価が8万円を越える事態になって、既に初値の2倍になっていた。

 

「なあ優子ちゃん」

 

 株取引が終わり、浩介くんが新聞から目を落としてあたしに話しかけてくる。

 

「ん?」

 

「俺たち、もう個人で資産が兆になっちゃったぜ。たった1週間もしないうちに、兆単位の資産が倍になったんだぜ」

 

 その通り。ちなみに蓬莱教授も、既にあるのと合わせて資産が2兆円に達している。

 それも、今の蓬莱カンパニーは値下げ段階期間で、顧客数は少なく、場合によっては赤字もあり得る状態なのに、この株価なのだ。

 もし値下げをしきり、日本人全員が顧客になったら?

 不老の人たちが子供を作り、子孫たちも蓬莱カンパニーを利用するとなれば、当然ながらその顧客の数はねずみ算式に増えていく。

 会社の売上金は、去年だけで兆に届いていたけど、株の時価総額は、そんなものではなかった。

 どちらにしても、あたしたちにとっては、自分のことなのにどこか他人事だったのは事実だった。

 

 

 

 蓬莱カンパニーでの仕事が続き2月中旬、蓬莱カンパニーの株式高騰のニュースが連日連夜流れ続けた。

 もちろん、調整局面というのはあって、2日連続でストップ安になった時は「もうバブル崩壊か?」などと言われていたが、何のことはない、単なる利益確定の調整だった。

 その後も株価はNの字を書くような理想的なチャートで推移していた。

 そして株価は10万円を越えて5倍の株式分割を行ったが、また高騰しそうなので翌日には早くも2倍の株式分割を行い、あたしたちの株の保有数は合わせて10倍になった。

 これによって、株価が一旦は1万2000円強になったけど、今はまた4万円台に戻している。

 そしてこの4万円台で、株価が波のように数日周期で一定額の幅で揺れ始めた。いわゆる「安定期」と呼ばれる時期に、ようやく入ったことになる。

 そしてこの間の株価上昇であたしたちの資産は、既に10兆円を越えてしまっていた。

 

 そしてニュースが連日連夜流れるにつれて、あたしたちには色々な人から電話が鳴り始めていた。

 そんな電話の中でも、特に印象に残ったのが桂子ちゃんからの電話だった。

 桂子ちゃんは予算が大幅に増えたJAXAで、若い技術者として活動を続けている。

 現在、JAXAが見据えているのは宇宙移民、そして太陽系の未来を考えた太陽系外移住という途方もない計画で、これも蓬莱の薬が発明されたからこそ、このような長期的な計画を練ることができた。

 元々好景気が続いていた日本だけど、ここに来ての蓬莱の薬はあまりにも大きく、桂子ちゃんは近々テレビの取材を受けることになったという。

 

「でも、優子ちゃんほどじゃないわ。私なんてテレビ出るくらいではしゃいでるんだもの。日本一の資産家になった優子ちゃんと浩介に比べたら、小者よ小者」

 

 桂子ちゃんはそんな感じで謙遜していたけど、あたしにとっては桂子ちゃんの実績いかんでは、蓬莱の薬以上に偉大なことを成し遂げる可能性があると思う。

 ともあれ、桂子ちゃんとも久々に話もできたし、またここに来て恵美ちゃんも注目されている。

 恵美ちゃんと言えども、常に世界ランキング1位というわけにはいかないらしいけど、それでも最近は全く他を寄せ付けなくなりつつあり、さすがに20代も後半になって、世界からも蓬莱の薬の使用が疑われ始めていた。

 とはいえ、蓬莱カンパニーが世界アンチドーピング機構に「圧力」をかけたお陰で、「仮に蓬莱の薬を飲んでいたとしても、ドーピングには決して当たらない」という声明が出されているけれどね。

 

 その他、小谷学園で2年間苦楽を共にしてきたクラスメイトたちからの祝福の電話は何よりも嬉しかった。

 クラスメイトたちは、蓬莱の薬の値段が下がり次第、随時顧客になってくれることを約束してくれた。

 

 一方で、この株価の急上昇を受けて、外国政府からもあたしたちへの接触が相次いだ。

 というのも、株価が上がっていき、市場の投資家からの資金が大量に蓬莱カンパニーに流れ込んだため、資金力をもって海外市場に前倒しできるのではないか?

 というものだった。

 

「さて、懸念事項が来たわね」

 

 桂子ちゃんの電話があった翌日、その事について取締役会で話し合いが行われた。

 

「もちろん、言い訳は考えてある」

 

 そう、結局の所、「外国人はTS病が極めて少なく、技術的には研究を続けないと安全は保証できない上、世界同時発売をするには、今よりも生産性と在庫を格段に増やさないといけないから、資金だけではどうにもならない。工場を海外に作るにしても、できたばかりの企業なので流通や人員のノウハウも全くない。結局、100年の時間はどうしても必要」というものだった。

 外国政府は、あたしたちのこの声明に深くは突っ込まなかった。

 それというのも、あたしたちは改めて、恵美ちゃんの「蓬莱の薬疑惑」が起きた時において、国際的スポーツ機関と国際スポーツ仲裁裁判所を「子孫親類もろとも締め出す」と脅迫し、彼らを震え上がらせた実績があった。

 各国政府もそれを意識していた。更にだめ押しと言わんばかりに、あたしたちに対して早期市場解放を求めた国の企業の株価が、軒並み大暴落してしまった。

 逆に火消しに走ったり、蓬莱カンパニーに従うことを明言した国の企業の株価は安定した。

 つまり国際社会も、「蓬莱カンパニーには逆らわない方がいい」と認識してくれたのである。

 ちなみにこのエピソードのお陰で、蓬莱カンパニーの世界への権力性を市場が認識してくれた。

 株価は久々のストップ高になり、その後も上昇傾向が続いて、調整を挟みつつ8万円から8万5000円で安定してくれるようになった。


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