永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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女の子の修行3日目 前編

 朝起きる。

 ……よし、鍵をかけよう。

 

 さて、今日は何を着ようか。

 うーん、まずはトップスから考えるか。

 よし、今日はこの赤い服にしようかな? 女の子の服はポケットが少ないから、この薄手の上着も着てみようか。これで財布や携帯を入れられる。

 

 まずは、パジャマを脱ぎ下着姿になる。ここから更に着替えていく。

 まずブラを取り替える。

 最初につけたのはフロントホックだったが、課題中にはフロントホックのブラジャーは着用が禁止されている。

 

 最も、実は胸に当たる継ぎ目がどうしても気になっていたから自主的にも着用はやめることにした。

 前かがみになって少し大変だけど、慣れればどうってこと無い。

 その後、赤い服を着る。これで上はOKだ。

 

 次に下だ。

 

 どれがいいかなあ……

 

 

 コンコン!

 

 ドアノックの音だ。

 

「はーい」

 

「優子ー! 今日は学校行くわよ! 制服選びするから、それなりの格好していきなさーい!」

 

「はーい、入ってこないでー!」

 

 いよいよ学校行くのか。昨日着ようと思って辞めた赤い巻きスカートが目に入る。

 

 永原先生は、自分に何を期待しているのか考える。

 それはもちろん女の子らしくなった自分だ。かなり幼く見えるけど、これにしてみよう。

 まずはパンツを脱いで新しいのに穿き替える。

 

 そして、意を決して巻きスカートを穿いてみる。えっと、このボタンで留めるんだな。

 スカート丈は昨日よりやや短い感じかな、昨日は膝が隠れるか隠れないかだったけど、今日はちょうど膝のてっぺんの丈になっている。

 

 クローゼットの鏡で見てみる。

 お、上下赤い服で結構可愛いじゃん。幼さがやや強調された印象だけど、逆にそれがいいってやつだ。

うーん、でもちょっとダサいかもしれない。あーでも「少女」を演出するならこれしかないよね、うん。

 

 

「おはよー」

 

「おはよー優子! あらあら、どんどん少女趣味になっていってお母さん嬉しいわ」

 

「おお、優子も可愛くなったな!」

 

 親父まで乗ってきたよ……

 ちょっと幼すぎて、ダサいかなって思ってたけど……可愛いって言ってもらえて……ちょっとうれしい。

 

「カリキュラムの成果出てるってこと?」

 

「そうよ! 女は褒められて更に伸びるものよ。さ、朝ごはん作りましょ」

 

 母さんの家事指導の成果もあって、私も朝ごはんはそれなりの戦力となっていた。

 

「そういえば、エプロン使ってないよね?」

 

「あーそうね。でも、服が汚れかねないほどの料理ってしてないでしょ?」

 

「うーんどうなんだろう?」

 

「朝ごはん食べたら準備して、学校に行くわよ」

 

「はーい」

 

 

 学校ではいよいよ復学に向けた制服選びをする。他にも体操着やスクール水着も着るらしい。

 ついに学校生活までこぎつけたということか。

 

 

「それじゃあ、優子、学校へ行くわよ」

 

「はい」

 

 朝食が終わると、学校の制服と体操着、スク水を試着して、取りに行くために出かけるのだ。

 持っていく持ち物は財布と携帯と、それらを持って帰るための鞄だけだ。

 

 教科書やノートの類は男だった頃のものを使い回せばいい、名前欄も「一」のところを「子」と書き換えればいいだけだ。

 でも、当然制服はそうもいかない。新しく女子用の制服と体操着・スク水を注文してもらうしかないのだ。

 

「あれ? 母さん、その持ち物は?」

 

「ああ、これ? 永原先生のカリキュラム教科書と優子が読んだ少女漫画の読書感想文よ」

 

「そ、それにしては多すぎない?」

 

「ふふっ、優子もまだまだね。いい? 女の子は荷物が多くなるものなのよ」

 

「……そういうものなの?」

 

「ええ。それじゃあ行きましょうか」

 

 学校への道のりは市役所とは逆方向の電車に乗ればいい。駅では昨日と同じく、いやそれ以上に周囲の視線を感じる。

 どうも真っ赤な色の服で目立つようだ。ちなみに、母さんはご丁寧に靴まで赤色のを用意していたが、頭のリボンだけ昨日と同じく白色だ。

 

 母さんは、「男たちはみんな優子に夢中よね。お母さん妬いちゃうわー」と言っていたが、「一体いくつだよ」とは言わないでおこう。

 

 

 学校への通学路、土曜日とあって制服はまばらだ。

 もちろん、通る人は誰も自分がかつて「石山優一」と名乗っていた人と同一人物とは思わない。もちろん、母さんの顔もクラスの人で知っているのは木ノ本桂子くらいだ。

 テニスコートに目をやると、ちょうど田村恵美が部活にいそしんでいた。熱心なことだ。

 って、女の子になったらこういう部活はいるのかな? まあ俺は面倒で部活入ってなかったけど。

 

「とりあえず、校舎の中に入りましょう、先生は職員室の前にいるって。お母さん学校の地理はわからないから案内してくれる?」

 

 言われるがままに職員室に案内する。

 扉をノックする。

 

「すいませーん、永原先生はいますか?」

 

「あーら、石山さん、いらっしゃーい」

 

 他の教師たちは一瞬怪訝な目で自分を見るが、永原先生が事情を察したのを見てすぐに納得した表情になっている。

 どうやら、TS病のことは他の先生にも知られていたようだ。まあ当たり前といえばそうか。

 

 

「こんにちはーそろそろ来るころあいだと思ってたのよ。じゃあ、教室を借りているから行きましょう」

 

 永原先生の案内の下、いつもの教室に入る。教室は、休日には使われないから普段は鍵がかかってるが、永原先生が鍵を取り出して開けてくれた。

 そしてそこには既に制服が置かれていた。

 

「たぶんこのサイズで大丈夫だと思うわ。スリーサイズは、先生もう把握済みですから」

 

「あ、ありがとう……」

 

 どうも複雑だ。

 

「じゃあ、制服に着替えてみて?」

 

「え、今すぐ?」

 

「ええ、制服の着付けもやりたいからね」

 

「いやいやいや、ふたりとも外に行ってもらいますよ。先生、母さん」

 

「どうして?」

 

「どうしてって、誰かにジロジロ見られて着替えなんて恥ずかしいですよ……!」

 

「あらあら、何を遠慮してるの! 女の子同士別にいいじゃない……」

 

「ねー」

 

 何で母さんまで意気投合してるんだよ……

 

「女の子?!」

 

 あえて「の子」を強調する。

 

「あらまあ、石山さん、先生のことおばさんだと思うのー? それは聞き捨てならないわねー」

 

「い、いやその……」

 

 確かに見た目はおばさんと言うには若すぎるけど……

 

「まあ、お母さん永原先生よりずっと若いのよ! それなのに先生はおばさんじゃなくてお母さんはおばさんなの!?」

 

 あーもう、話をややこしくしないでくれ……

 

「まあ、いいわ。その代わり条件があるわよ」

 

「な、何?」

 

「ふふっ、石山さんが復学するのは二日前だからね。少し急ぎたいからちょっと女の子になるためにちょっと強化した暗示をしてもらうわよ」

 

「せ、先生どういう?」

 

 母さんが質問する。

 

「ふふっ、娘さんが着替えている間にこっそり説明しますわ」

 

「な、何を企んでるの?」

 

「ふふっ、でも石山さんのためでもあるのよ。着付けの指導を恥ずかしいって言ったんだから、ちゃんと着付けてちょうだいね。もちろん厳しく判定するわよ」

 

「もし、制服着付け間違いがあったら……ふふっ、今までよりも罰がちょっときつくなるわよ。あ、スカート丈は特に何も言わないわよ。よっぽどじゃない限り。ね」

 

「う、うん」

 

「でも、今のうちに間違えておいたほうがいいのも確かなのよね。罰を受ければ受けるほど、石山さんも女の子らしくなっていくわよ」

 

「で、でもわざと受けたりはしないよ」

 

 女の子らしくなりたいといっても、さすがにMじゃない。

 

「ふふっ、じゃあ、頑張ってねー」

 

 母さんが最後にそう言うと、永原先生がドアのカーテンを閉めて、二人は教室の外に退場した。

 

 制服を取る。

 まずはブラウスから。今の赤い服を脱ぎ、ブラウスを着るボタンを上まで止める。

 あれ? 一個ずれた。もう一度やり直してボタンをずらし、今度はちゃんと揃った。

 

 着替えている間、廊下で永原先生と母さんが何やらヒソヒソ話してる。時々笑い声も聞こえる。だ、大丈夫かな……

 何されるかわかったもんじゃない。細心の注意を払わねば。

 

 次にリボンだ。これは、うむ。後ろ留めて、正面に持ってくれば完成だ。

 よしよし順調だ。

 

 次に私服のスカートを脱ぎ、制服の紺チェックのプリーツスカートを手に取る。

 こ、これは相当無防備だぞ……

 女子はよくこんなの着られるな、これじゃパンチラするのも頷ける。って自分も女子だぞ。他人事じゃない。そんな余裕ぶった態度はダメだ。

 とにかく、一番下に着てる白シャツと、制服のブラウスをスカートの中に入れて完成のはずだ。少しスカート丈を上げたほうがいいかな?

 他の女子は膝上で股との中間より短いし特にスカート丈では文句は言われない見たいだし、よし、スカートを折って短くしよう。

 

 うううっ心許ない。本当にこれ、服の役割果たせるのか心配だ。

 ……でも、鏡がないからわからないけど、多分めちゃくちゃ可愛くなってるはずだ。

 女の子がスカート短くしたがるのは、結局可愛いからなはずだ。

 

 

 ……よし、もう間違いはないはずだ。

 

 意を決して教室の扉を開け始めるとすぐに勢い良く母さんが開けてきた。

 

「とっと」

 

 少しよろけそうになる。

 

「母さん、そんなに急がなくても……」

 

「うーん」

 

 永原先生が自分を見る。

 

「あら、可愛いわね。でも……」

 

 母さんも見てる。ちょっと恥ずかしい。

 

「リボン曲がってる、ダメよ!」

 

 永原先生はそう言うといきなり制服のスカートの端を握ってぶわっと上にめくり上げてきた。

 

「ちょ、ちょっと先生! 何するんですか!?」

 

「ふふっ、石山さん。今日から私のカリキュラムも後半戦よ。今後は男言葉を使ったり、がさつな態度を取ったらスカートをめくりますからそのつもりでいてね!」

 

「え、え……え……???」

 

 あまりに突拍子もない宣告に動揺してしまう。

 しかし、そんな動揺もよそに、永原先生は続ける。

 

「そして、暗示も『私は女の子……私は女の子……』じゃダメよ。『私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよ……私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよ』って暗示しなさい。さ、やってみて」

 

 私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよ……私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよー

 あ、暗示するだけでも顔が赤くなりそうだよお……

 

 ……女の子になってスカートをめくられたのは、昨日母さんに怒られた時以来二回目だが、とにかくスカートをめくられるのって凄い恥ずかしい。

 こんなに恥ずかしいなんて思わなかったくらいだ。女子が必死になってパンツ見られないようにする気持ちが痛いほどわかった。

 

「うー暗示しなくても恥ずかしいって」

 

「ふふっ、それはいいことよ。でも本当に心の底から恥じらいを持つには時間がかかるからね。復学するまで続けるわよ」

 

「さ、さっきの話に戻るけど、リボンが曲がってるわ。ちなみに、スカートを短くしたのはむしろ加点ポイントよ」

 

「先生、どういうことなの?」

 

「スカートは短くすればするほどパンツ見えやすくなるわよ。そうすれば男子の視線にも晒されやすくなるのよ。そうなればそれを意識することになる。女の子はそうやって可愛くなっていくのよ」

 

「ただし、あんまりに短すぎたらダメよ。そう言う意味で、今の石山さんは手本ね」

 

「あ、ありがとうございます?」

 

「見せたくないという気持ちが、より男子を刺激して、良い視線になっていくわ、そうすれば女性ホルモンがよく出て、より魅力的な女の子になっていくわよ。そうすれば男子も刺激されるわ」

 

 なんか悪循環な気がするけどまあ気にしない。

 

「ふふっ、ちゃんと3人で着付けていればリボンは曲がらなかったのにね」

 

 母さんも悪魔の笑みを浮かべている。

 

「いい? この教室には鏡がないけど、普段は家の鏡を見てやりなさい」

 

 すると先生が、部屋の窓のカーテンに隠してあった姿見を取り出した。あーくそ、嵌められた。目立たない所に置いてあったのか。

 

「ま、実は着付けするって言ったとしても罰がスカートめくりになるのは既定路線なんだけどね」

 

 それを先に言ってよ……普段優しいのに永原先生意地悪すぎるでしょ。

 そして姿見の前に立つ。確かにリボンが左に少し曲がっていた。軽く調整をすると先生もOKをくれた。

 

「制服の着付けはこれでOKね、でも今日の講習はまだまだ続くわよ」

 

「じゃあ次は、授業を受ける想定で、椅子に座ってみて?」

 

「う、うん」

 

 言われるがままに何気なしに座る。椅子にパンツがついててひんやりだ。

 

「はい立って見て!」

 

 立ち上がる。

 

 すると永原先生が急に近づいてきてスカートの端のひだを摘んでスカートをめくられた。

 

「わっわっ!」

 

 慌てて両手でスカートを抑える。ってまずかったかな?

 

「あらあら、今のすごくいいわね。石山さん、あなたすごく模範生よ! ボーナス点を1000点くらいあげたいわ!」

 

 あ、あれ? 怒られるどころか凄い褒められた。

 

「うんうん、そうやって抵抗するのは、母さんもすごくいいことだと思うの。無抵抗じゃめくりがいもないからね」

 

「そうそう、今のは石山さんにも恥じらいの心が出てきた証拠よ。言うなれば、カリキュラムの成果が出てるってことよ。本当に凄いわ。ここまで急成長してくれる人、なかなかいないわよ」

 

「ほ、褒められるのはいいんですけど、何でめくられたの?」

 

「ふふっ、座る時、あんな座り方したらパンツ汚れるし、見えちゃいやすいわよ。教室の椅子だから良かったけど、もし自転車に乗る時にあんな座り方したら絶対ダメよ。というわけで、暗示かけてね」

 

 私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよ……私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよ……

 

「じゃあどうすればいいか、石山さん、自分で考えてやってみて? 考える時間は制限しないわよ」

 

 えーっと、女子の座り方……クラスの女子の座り方……

 木ノ本はどう座ってたっけ? あ、そうだ、スカートの後ろを間に挟むんだ。

 

 今度は座る時後ろに手をやってお尻を撫でるようにして椅子に座る。

 ……うん、これならパンツも嫌な感じしないし、だらしなくならない。

 

「はい立って!」

 

「ふふっ、石山さん飲み込み早いわね」

 

 お、今度は良かったか。

 

「……でもまだ惜しいわね」

 

 ……まためくられた。

 今度は両手で前をへそまで。

 

「足を閉じてないわ。先生の角度からだとパンツ見えてたわよ」

 

 あー、一個のことに気を遣いすぎたんだ。

 

 

 暗示をかけさせられた後、もう一度座る訓練をする。どうしても足を開きたい時は、スカートを意識して足の間に落とすように言われた。これは電車のときも同じそうだ。

 

「じゃあ次は非常階段に行くわよ。学校内でも、いや、学校こそ男子の目を気にしなきゃいけないのよ」

 

 非常階段は避難訓練のときでしか使ったことがないが、基本「早急に降りる」ことを前提としているのかうちの学校はやや傾斜が急だ。

 

「石山さんのスカート丈は、他の女子と同じくらいね。その長さだと、この急な階段は登る時にはパンツ見えてしまうわ」

 

「最も、非常階段は降りる前提だからあまり関係ないけど、逆に言えばこの訓練には最適よ」

 

「で、でもそう言うときは丈を長くすれば、このスカートも折ってるし……」

 

「……優子、女の子は男子に見られてこそ。よ。だから男子の声は大事だけど、隠すなよって声は無視しちゃってもいいわよ。見せたら見せたで幻滅されるんだから」

 

 母さん鋭い……

 

「じゃ、階段を上がってみて、もちろん見えたらアウトよ」

 

 右手でスカートの後ろを抑えながら階段を上がる。

 ふう、やっぱ結構きつい。急峻故に女の子には余計きついわけだ。

 はあ……はあ……よし! ゴールだ!

 

 登りきったら右手を外しそのまま左に曲がる。

 

「はーいいいわよ! 降りてきて!」

 

 永原先生の声が聞こえたので降りる。

 

 ……どうせまためくられる。

 そう思ったので予めスカートをガードしながら降りる。

 

「あらあら? 気持ちは分かるけどそれはダメよ」

 

「だ、だって……」

 

「だって?」

 

「そ、外はさすがに恥ずかしすぎるから嫌よ!」

 

「ふふっ、何のために3人いると思ってるの」

 

 え?

 

「先生、誰も見てませーん」

 

 か、母さん……

 

「はーい」

 

 母さんの言葉を確認すると、母さんに気を取られた隙を突いた永原先生が後ろに回り込みスカートをめくってきた。

 

「何でめくられたか言ってみて?」

 

「え? わからないよ」

 

「まあ、これは本物の女子でもやっちゃうミスなんだけど、階段に上がりきってすぐ手を離したのは一番ダメよ」

 

「……一番見られやすくなる角度だし、それどころか抑えてた反動が出るわよ。見てくださいって言っているようなものよ」

 

 い、言われてみれば……ってよく考えたら……!

 

「じゃあ、暗示をかけてね」

 

 うううっ……私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよ……私は女の子……パンツ見られて恥ずかしいよ……あううっ……屋外でスカートめくられて……穴があったら入りたいよお……

 

「せ、先生!」

 

「あら何?」

 

「今までだとこういうミスとかコツって最初に教えてくれたのに、学校来てからそういうのがないんですけど」

 

「ていうか、予め教えてくれれば、ほとんどスカートめくられないで済んでたような……」

 

「ふふっ、これはわざとよ」

 

「え?」

 

「カリキュラムの本にも書いているわよ。『間違えて恥をかけばかくほど女の子らしい女の子になるから間違いを誘発させるためにコツを教えずにノーヒントでまずは失敗させてスカートをめくること』ってね」

 

 な、何なのよそれ……

 

「実は以前のカリキュラムでは最初からこうなってたんだけど、流石に脱落者も多いってことでこうなったのよ」

 

「優子、投げ出しちゃダメよ」

 

「わ、わかってるわよお……」

 

 確かに私もこうやってめくられるのに抵抗感出てきたわけだし、否が応でも効果を認めざるを得ない。

 

「さ、あと少し制服での振る舞い方を教えたら、次は体操着よ」

 

体操着か、今度は着付けがあるか分からないが、素直に先生に従っておこう。


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