奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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ドューチェマジ天使アンチョビ可愛いよアンチョビ


潜入アンツィオ高校!ノリと勢いは御舞等だって負けてない!

 

俺「ただいま!」 

 

チビ「お帰りなさ……なんでメイド姿…」 

 

俺「……何も聞かないでくれ」 

 

チョウ「聖グロぐらしはどうでしたか?」 

 

俺「…なんか最後引き止められた…専属紅茶係に任命されそうになった」 

 

チビ「…女子に囲まれる職場ですよ。良かったですね」 

 

俺「そのかわりずっとメイドコスプレだぞ?」 

 

チビ「…遠慮しときます」 

 

俺「それで…そこにいる不良さんは?」 

 

不良「あぁん?なんだこの変態は?」 

 

子分「ナメてんのか?」 

 

チビ「新しいメンバーです」 

 

俺「怖いんだけど」 

 

チビ「貞操、って言うと大人しくなります」 

 

不良「ゴチャゴチャうっせえよ!このメイド男は何モンなんだよォ!」 

 

俺「俺はここの隊長だ。よろしくな!」 

 

不良「あぁ?こんな変態が隊長ぅ?」 

 

舎弟「こんな奴が隊長なら兄貴が隊長やったほうがいいっすよ!」 

 

子分「そっすよそっすよ!」 

 

俺「…まぁ少しくらい調子乗ってるほうが大胆な戦いにはいいかもな…」 

 

チビ「不良さん…あんまり喧嘩売らないほうがいいですよ?多分この人のチーム、うちで一番強いですから」 

 

俺「技術的にはクロウのほうが…まあいいけど」

 

不良「うるせぇ!こんな変態に負けねぇよ」 

 

俺「…やっぱり鼻へし折っといたほうがいいかもな…」 イラッ

 

チビ「…戦車、用意しときますね」 

 

 

 

 

〜さっきと同じフィールド 〜

 

タイマン勝負!

 

不良「うらぁ!いくぜ!」 

 

舎弟「おっす!」 

 

子分「やってやりましょう!」 

 

 

 

俺「距離1500m。当てられる?」 

 

キモオタ「…相手は停車してる…ダメージは与えられなくても…当てるだけなら試合後ずっと練習してきましたから…余裕でありますな」 

 

ネクラ「…容赦ないね」 

 

俺「一応隊長と隊長車の威厳は見せないとな。尊敬しろとは言えないけど、メンバーに信頼されないとやってられないだろ?」 

 

キモオタ「その通りですな」 

 

俺「そんじゃ、撃て!」 

どぉん!! 

 

 

 

不良「え?」 

 

ドカギィィィン!

 

 

俺「おお〜お見事。お前はスナイパーか?」

 

ネクラ「…チートやチーターや」

 

キモオタ「グフフ…」

 

男「そんじゃ、本格的に倒しに行きますか!パンツァーフォー!」

 

 

 

ドゴン!ズガンズガンボーンボーンダダダダダダ!ガキガキィン!

 

一方的な暴力が不良さんを襲う!

 

 

 

チビ「不良さんチーム(仮)、戦闘不能!」 

 

不良「ちくしょう!もういっかいだ!!」 

 

不良’s『うわー!』ガキィン!…パシュ! 

 

不良’s『いやぁ!!』ガコォン!…パシュ! 

 

不良’s『上から!?』ガコォン! 

 

………不良、見事全敗である。

 

 

 

 

 

〜次の日〜

 

俺「それじゃあ次の対戦相手を発表するぞ!」 

 

チョウ「オオ!」 

 

ババン! 

 

俺「なんと、アンツィオ高校だ!」 

 

キモオタ「アンツィオですか!」 

 

ネクラ「イタリア人が創設したイタリア風の学園艦だな…」 

 

俺「というわけで今回も潜入でーす!」 

 

チョウ「…また女装デスカ?」 

 

俺「いや、今回はしなくていいぞ。そして今回は正面から乗り込む!」 

 

クロウ「…それ潜入って言うのか?」 

 

俺「細かいことは気にしない」 

 

 

 

航海科買収(恐喝)はつつがなく進み、

 

 

俺「さあやってきたぞ!アンツィオ高校!」 

 

本日の偵察メンバー 

俺、チョウ、クロウの3人 

 

クロウ「なんで入校証があるんだ…」 

 

俺「ここの校長とは一年前潜入したときに意気投合してなぁ」 

 

チョウ「…」 

 

俺「女性の素晴らしさについて語り合ったら、何時でも来ていいって言われた」 

 

クロウ「…エロは人を繋ぐな」

 

 

 

 

 

チョウ「…うわぁ!」 

 

クロウ「これが“ローマよりローマ”って言われる所以か…」 

 

コロッセオとか普通にあるし 

 

チョウ「屋台がいっぱいデスネ!」 

 

俺「ここのメシは旨いし安いぞ?」 

 

クロウ「ところで、俺よ…」 

 

俺「うん…」 

 

 

 

俺「めっちゃ注目されてるな…」 

 

 

 

アンツィオ生徒「…」じ~ 

 

俺「…お…なんだ…」ジリジリ 

 

チョウ「もしかして敵視サレテル!?」

 

クロウ「この眼力…まさか!奴がくるぞ!」

 

俺「何が来るんだよ…」

 

生徒「お兄さん達…お昼ご飯食べた?」 

 

チョウ「え…食べてないデスケド…」 

 

生徒「!!」キュピーン! 

 

アンツィオ女子の目が輝く!

 

 

 

女子1「そこのイケメンのお兄さんうちのピザは美味しいよ!」 

 

女子2「ハンバーグ!うちはハンバーグ!食べ応えあるよ!男子なんだからいっぱい食べるだろ!!」 

 

女子3「食後はミラノ風ジェラートに決まりだよ!ほらっ!こっちこっち!!」 

 

俺「うわわわ!?」 

 

クロウ「人の波がぁ!」 

 

チョウ「なんとイウ商売意欲!!」 

 

俺「クロウ!ここは俺達に任せていけぇ!!ここで食べてこいつらを食い止める!」 

 

チョウ「俺サン!僕今月お小遣いキツいんですケド!!」 

 

俺「女子に囲まれて食えるんだ!ありがたく金を払え!」 

 

チョウ「仕送りがぁ!!」 

 

俺「とりあえずピザ一枚!チーズ二倍で!パスタ!?食う!ペスカトーレ!」 

 

チョウ「もうヤケクソだぁ!ドンとコイっ!」 

 

クロウ「すまない!今度なんか奢るから今は耐えてくれ…!(金銭的に)」 

 

戦いには犠牲が必要なのだ…(金銭的に) 

 

 

 

クロウ「はぁ…はぁ…どこだ!戦車道の店!もしくは戦車!」 

 

ペパロニ「おにーさん!アンツィオ名物鉄板ナポリタンだよ!これは食べていかなきゃ損だよ!」 

 

クロウ「すまん、先を急いで…あ、この屋台戦車の形している…ここが戦車道チームの店か…ラッキーだな、ちょうどいい」 

 

ペパロニ「どうしたのおにーさん?」 

 

クロウ「いや、何でもない。おすすめのやつをくれ」 

 

ペパロニ「はいよっ!」

 

 

 

 

 

 

ペパロニ「はいよっ!鉄板ナポリタン!300万リラだ!」 

 

クロウ「300…万リラ!?」 

 

 

リラとは。ジンバブエドルのお友達。気になった方はグーグル先生に聞いて

 

 

 

クロウ「えぇと…300円でいいのだろうか…?」 

 

ペパロニ「あ、うん…そうだけど…あっれ〜…ドゥーチェにはウケたんだけどなぁ…」 

 

 

 

モグモグモグモグモグモグモグモグ 

 

クロウ「う、うまいっ!」 

 

テーレッテレー

 

どこかから謎のファンファーレが聞こえた

 

ペパロニ「だろ?」 

 

クロウ「ところで、この屋台戦車の形してるけど…戦車道のチームの人?」 

 

ペパロニ「おっ!その通り!」 

 

クロウ(この子から情報抜けるか…?) 

 

クロウ「と、言うことは今度の試合にも出るのか?」 

 

ペパロニ「もちろん!今やってる大会は全国大会の前哨戦なんて呼ばれてるからな!アンチョビ姉さんも張り切ってるよ!あ、アンチョビ姉さんってのはうちの隊長な」 

 

クロウ「ほーん…」

 

ペパロニ「まあ次の相手には負けないけどな!なんてったってうちには秘密兵器があるからな!」 

 

クロウ「秘密兵器?」 

 

ペパロニ「おう!聴いて驚け!うちは遂に重戦車を買ったんだ!名前は……えぇと…P…なんだっけ?」 

 

クロウ「えぇ…覚えてないのかよ…」 

 

ペパロニ「まあ名前なんてどうでもいい!Pなんとかがあれば次の対戦相手なんて簡単に勝てる!…ええと、お、お…」 

 

クロウ「御舞等高校」 

 

ペパロニ「そうそれ!…ん?なんでそんなにスラスラ出てきたんだ?」 

 

クロウ「うっ…」 

 

クロウ(バレたか…) 

 

ペパロニ「お兄さん戦車道通だねぇ!」バンバン 

 

クロウ(アホの子で良かった) 

 

クロウ「ところでその秘密兵器ってやつはどこにあるんだ?」 

 

ペパロニ「今アンチョビ姉さんが動かしてるから…多分コロッセオにあるんじゃないか?」 

 

クロウ「なるほど…ありがとう!次の試合頑張れ!」  

 

ペパロニ「おうっ!」 

 

クロウ(コロッセオね……) 

 

 

 

え?全国大会前なのになんでP40があるのかって?察しのいいガキは嫌いだよ……

 

 

 

俺「クローウ!」モグモグ 

 

クロウ「おお、切り抜けてきたのか!」 

 

俺「ここは東海道の宿場町かっ!」 

 

クロウ「すまない、日本史はさっぱりなんだ」 

 

俺「そんで?なんか情報は?」 

 

クロウ「秘密兵器があるんだとよ。コロッセオの中にある」 

 

俺「了解!チョウ、いくぞ」 

 

チョウ「疲れマシタ…」 

 

ブーン

 

そこに小さな戦車が通りかかる

 

俺「お、CV33!普通に走ってるんだな」 

 

 

豆戦車CV33、可愛い。大好き

 

 

 

 

俺「無駄に作り込まれてるな…この…コロッセオ?」 

 

チョウ「このコロッセオで体育の授業とかもするらしいデスヨ」 

 

俺「ここで体操服来て体育…?時代がよくわからなくなってくる…」 

 

クロウ「お?そろそろ出てくるみたいだぞ!」 

 

 

大きな戦車と共にツインテールの女の子が現れる!

 

アンチョビ「見ろ!これが我がアンツィオの秘密兵器だ!!」 

 

生徒「おおお!!」 

 

俺「おお!…すまん、この戦車知らない…」 

 

チョウ「ええと…今検索します……出ました、イタリアの重戦車、P40デスネ!レアな戦車デス!」 

 

クロウ(あの子、Pまでは合ってたんだな) 

 

 

アンチョビ「はあっ!」 

 

アンチョビがポーズを決める! 

 

生徒「おおー!」パシャパシャ 

 

俺「おおー!」パシャパシャパシャパシャ 

 

クロウ「…お前って奴は…何女の子の写真撮ってるんだ…」パシャ 

 

チョウ「と、言いつつ自分も撮るんデスネ…」 

 

アンチョビ「まあ、これさえあれば御舞等など一捻り、全国大会も楽勝だ!」 

 

生徒『ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!』 

 

俺「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」 

 

クロウ「お前…」 

 

俺「はっ!俺としたことがつい!」 

 

チョウ「いや、俺としたことがって……キャラ通りデショウ…」 

 

 

 

アンチョビ「ん?今聞き慣れない声が……って!あぁぁぁ!!男子が紛れてる!?」 

 

俺「あ、バレた」 

 

アンチョビ「お前ら!御舞等の奴らだろ!?」 

 

チョウ「オマエラ、オマイラ…」 

 

クロウ「混ざるな…」 

 

俺「そうだ!俺達が御舞等だ!」 

 

チョウ「僕達がお前ら…」 

 

クロウ「おーい、チョウが混乱してるぞー」

 

 

 

アンチョビ「どうしてこんな所に!」 

 

俺「えぇと…メシ食いに」 

 

チョウ「偵察デショ」 

 

俺「まあそんな感じ」 

 

アンチョビ「ひ、秘密兵器の情報がぁ…」 

 

クロウ「オムナポリタンの店の女の子が普通に教えてくれたけど?」 

 

アンチョビ「え……ペパロニか!!他校の生徒にはあれほど秘密にしろと言ったのに!!」 

 

クロウ「あ、ペパロニって言うんだ、あの子」 

 

アンチョビ「ええい!知られてしまったのなら無事には帰さん!」 

 

俺「…正直ここに住んでもいい」 

 

チョウ「…ご飯美味しいデスシネ」 

 

アンチョビ「え、えぇ~」 

 

クロウ「じゃあどうするの?帰さないだけじゃ効かないぞ?」 

 

アンチョビ「ご、拷問とか?」 

 

俺「例えば?」ハァハァ 

 

クロウ「お前は何を期待しているんだ」

 

アンチョビ「ええと…手足を縛って…」 

 

俺「縛って?」 

 

 

 

アンチョビ「目の前でパスタを美味しそうに食べるとか?」 

 

 

 

俺「発想がかわええ!!!」 

 

クロウ「飯テロか!確かにキツいが…」 

 

アンチョビ「え、えぇと…」 

 

俺「…その手に持ってる鞭は使わないのか?」 

 

アンチョビ「…人のこと叩いた事ないし…」/// 

 

俺「どうしようこの子天使だ」 

 

チョウ「鞭で叩いたことのある人の方が少数派デス…」 

 

俺「さて、そろそろ帰るか」 

 

アンチョビ「この流れで帰るか普通!?」 

 

俺「いや、この後普通に練習あるし」 

 

アンチョビ「こっちは何も解決してないんだが!?」 

 

俺「え、まだ俺の拷問について考えるの?」 

 

アンチョビ「当然だ!」 

 

俺「当然なのか!?」 

 

 

 

ギャーギャー!あーだこーだ!

 

クロウ(ああ、論点がズレてる…) 

 

チョウ「どうしましょう、このままじゃ泥試合デスヨ!」 

 

クロウ「落ち着け、この学校はノリと勢いが凄い学校だ!それを利用するんだ!」 

 

チョウ「ドウヤッテ!?」 

 

クロウ「こうするんだよ!」 

 

 

クロウ「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」 

 

チョウ「エ!?ナンデ!?」 

 

クロウ「いいから取りあえず煽っとけ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」 

 

チョウ「え、エェ…ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」 

 

二人『ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!』 

 

生徒「お、そうだ!なんだか知らないがドゥーチェを応援しないと!」 

 

生徒「そうだそうだ!」 

 

生徒「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」 

 

生徒『ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!』 

 

アンチョビ「な、なんだお前らぁ!?」 

 

 

 

俺「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」 

 

クロウ「俺、今のうちに帰るぞ」 

 

俺「ドゥーチ…はっ!いつの間に!」 

 

チョウ「そういうのイインデ!」 

 

クロウ「それじゃあなぁ!」 

 

俺「さよーならー!」 

 

アンチョビ「コラ!かえってこーい!」 

 

生徒『ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!』 

 

アンチョビ「お前ら静かにしろぉぉぉ!!」

 

 

 

俺「あーばよとっつぁーん!」

 

アンチョビ「誰かとっつぁんだ!お前らそこをどけぇぇぇ!!」

 

 

 

潜入成功…?




ドゥーチェの可愛さは53万にゃんこです

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