奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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前回のあらすじ

下劣で変態的な奇策によって聖グロに勝っちゃった主人公達!てへっ!


女装で潜入サンダース!

 

聖グロ戦から一週間後、陸地の戦車カフェにて! 

 

俺「えー、とりあえず一週間前の試合、お疲れ様!色々とあったがなんとかあの強豪聖グロリアーナ女学院に勝利することができた!」 

 

キモオタ「もう何回祝ったかわかりませんな!」 

 

ネクラ「5次会までやったしね…」 

 

キモオタ「今日は6次会ですか?」 

 

俺「いや、違う。ちょいと大変なことが起きてだな…」 

 

キモオタ「大変なこと?」 

 

俺「まあケーキ食いながら話すよ。」

 

 

 

キモオタ「モグモグモグモグ」 

 

キモオタはスイーツ系男子。よってデブである。 

 

ネクラ「…」ズズズ 

 

マサイ「…」パクバク 

 

俺「あ、マサイいたんだ」 

 

マサイ「いましたよ!ニーソチームの装填手にして聖グロ戦後半でモブから昇格して名前を貰ったマサイはここにいますよ!」 

 

俺「ツッコミついでの自己紹介ありがとう」 

 

彼はマサイ君。俺率いるニーソチームの装填手である。その名の通りマサイ族だが日本に来てからというものゲーム三昧で視力は1.2まで落ちている。

 

 

 

キモオタ「それで、大変なこととはなんですか?」 

 

俺「ああ、それがだな…これを見てくれ」 

 

俺はバックから何かを出した 

 

ドサササササササ!! 

 

ネクラ「うわ…何これ、手紙?」 

 

俺「これ全部試合の申し込みだ」 

 

キモオタ「えぇ…手紙で山できるほど来たんですか…」 

 

ネクラ「コアラの森学園…マジノ女学院にBC自由学園…」 

 

 

俺「俺たち、ぽっと出なのに聖グロ倒しちゃっただろ?それで名前が売れて…」 

 

マサイ「こんなに試合の申し込みが来た…と」 

 

俺「戦車道連盟も乗り気でな…男子戦車道普及のために、試合の支援と中継とかも考えてるらしい」 

 

ネクラ「それってもはや…練習試合じゃない…」 

 

俺「そう。練習試合じゃないだろ?どうやらめんどくさいから俺達を公式戦に出すつもりらしいんだ」 

 

キモオタ「どういうことですか?」 

 

俺「今度大々的な戦車道大会があるらしい。元々女子だけが出場する予定だったんだが、そこに俺達をぶっこむつもりらしい…」 

 

ネクラ「…それって、あのテレビとかで中継してるあれ?」 

 

俺「いや、テレビで見るような全国大会ではないらしい。全国大会の前哨戦みたいな?戦車道界のゴールデングローブ賞だな」 

 

 

 

 

俺「という訳でこの大会に出場することが決まり、一回戦対戦相手が送られて来ました!」 

 

俺はスマホを見せる 

 

ネクラ「!」 

 

マサイ「どこの学校ですか…」 

 

 

俺「ええと…サンダース大学付属高校?」 

 

キモオタ「おお!サンダースですか!」 

 

俺「有名?」 

 

キモオタ「戦車の保有数全国一位のリッチな高校ですな!」 

 

ネクラ「…ケイ様!!」 

 

俺「そういえば前に言ってたな」 

 

ネクラ「ケイ様の太ももは超一級品…遂に生ケイ様!」 

 

俺「お、おう…ネクラがいつになくやる気だ…」 

 

ネクラ「サンダース…ケイ様…太もも…フフッ」 

 

俺「お、おう…こいつヤバいな…」 

 

 

 

次の日の放課後 

 

俺「と、言うわけで」 

 

俺「サンダース潜入作戦のお時間です!」パフパフ 

 

やる気のないパフパフラッパが戦車用ガレージに響く 

 

チビ「潜入?」 

 

俺「そう、潜入。試合前の偵察は認められてるからな」 

 

ネクラ「…でもここもサンダースも陸上じゃなくて学園艦、簡単に潜入は出来ない…」 

 

俺「コンビニ船に紛れ込んだ猛者がいてだな…」 

 

阿部「俺達もそうするのか?」 

 

俺「いや、違う。俺達の学校が秋葉原の学園艦であることを利用するんだ」 

 

キモオタ「…?」 

 

 

 

俺「この御舞等高校は別名浮かぶ秋葉原なんて呼ばれてる。秋葉原にあるものはここにもあるからな」 

 

クロウ「まあそうだな」 

 

俺「そんでこの学園艦は時々近くの学園艦に機械の部品とか書籍とかを輸出したりする」 

 

チョウ「つまりそれに紛れ込むというわけデスネ!」 

 

俺「そういうこと。既に船舶課の奴らには話をつけてある」 

 

キモオタ「おお、準備万端ですね!」 

 

俺「俺の言うとおりにしなければお前のツイッターのアカウントをばらす、と脅したら協力してくれたよ?」 

 

ネクラ「うわ…最悪だ…」 

 

 

 

俺「というわけで潜入するメンバーを決めまーす」 

 

キモオタ「一人はチョウ氏で決定ですな」 

 

チョウ「へ!?僕!?」 

 

チョウはなかなかの美少年である。女装させたら女の子そのものだろう。 

 

俺「あと一人くらいは欲しいんだよなぁ…」

 

 

 

阿部「うちのチームに女の子説が出るような奴がいるぞ?」 

 

俺「え、くそみそチームにそんな人いたっけ…?」 

 

阿部「おーい、こっちにこーい!」 

 

するとSU-85の中から人が近づいてきた。 

 

810「おまたせ!アイスティーしかなk」 

 

俺「そんなことだろうと思ってたよ!やっぱり810先輩女の子説かよ!!」 

 

 

 

キモオタ「ここは俺氏でいいんじゃないですかね…?」 

 

俺「なんで俺!?」 

 

キモオタ「線も細いですし…何より潜入には慣れてるでしょう?」 

 

俺「何で知ってる!?」 

 

キモオタ「有名ですぞ?俺氏は去年、黒森峰の文化祭にチケットも持ってないのに忍び込んで大量の美人生徒の撮影をしていたことは」 

 

俺「うっ!…ちゃ、ちゃんと同意を取ってから撮影したからな!」 

 

ネクラ「ちなみに過去に潜入したことがある学校は…?」 

 

俺「…黒森峰、プラウダ、アンツィオ、聖グロ、マジノ、継続、知波単」 

 

チビ「もはやプロですね!」 

 

俺「いや、でも俺が潜入してるのはいつも文化祭とかの時だから!女装とかしたことないかr」 

 

ガラガラガラガラ! 

 

ガレージのシャッターが勢いよく開く! 

 

??「女装と言ったわね!」 

 

そこにはク○ス松村を若くしたような男がいた。 

 

俺「あなたは…美術部部長のオネェさん!?」 

 

オネェ「女装しちゃうの!?しちゃうの!?」 

 

俺「いや、俺は別に…」 

 

チビ「そうです!先輩とチョウ君は他校に潜入するのに女装が必要なんです!」 

 

俺「あ!?こらチビお前!」 

 

チビ「先輩…先輩がやらないとしたら次に名前が上がるのは僕なんですよ…」 

 

俺「お前裏切りやがっ」 

 

オネェ「それじゃあ行くわよ!」 

 

俺「はっ!?」ガシッ 

 

チョウ「え、チョット!?」ガシッ 

 

オネェ「大丈夫よ!ちゃんと可愛くしてあげるから!」 

 

俺「全然大丈夫じゃな…アイエエエエェェェェェェ!!」 

 

キモオタ「……」 

 

 

一時間後…… 

 

チョウ「……」モジモジ 

 

俺「…」/// 

 

花も恥じらう美少女が二人いた 

 

オネェ「ふぅ…いい仕事させて貰ったわ!二人ともお肌が綺麗だから化粧の乗りがいいのよね!足も細いから良かったわ!濃いめのストッキングはいていけばあとは大丈夫!」 

 

 

キモオタ「…」ゴクリ 

 

ネクラ「…」ゴクリ 

 

クロウ「…」ゴクリ 

 

チビ「…」ゴクリ 

 

阿部「…」チッ 

 

 

 

俺「お前ら生唾飲み込んでるんじゃねぇよ!!」 

 

チョウ「やめてクダサイ!」 

 

 

ネクラ「俺、黙って。今、お前は黙ればそれだけで二、三回ヌける。」 

 

俺「お願いだから俺をオカズにしないで下さい!!」 

  

チビ「これが…リアル男の娘…」 

 

俺「視姦するな!」 

 

チビ「げぶらっ!」 

 

美しいハイキックが炸裂 

 

ネクラ「ちっ…下着はトランクスかよ…」 

 

俺「俺に何を期待してるんだよ!」 

 

阿部「女に興味は無い…ケッ!」 

 

チョウ「なんだろう…複雑デス」 

 

 

 

そんなわけで、 

 

俺「とりあえずサンダース付属高校の校門まで来ました」 

 

チョウ「ここまでくるのも大変でデシタネ…」 

 

俺「まさかダンボール被ってリアルスネークさんやるとは思わなかった」 

 

女装男子(サンダース制服ver)が2人潜入していた。 

 

俺「それじゃあ行きましょうか!」 

 

チョウ「俺サン…なんでこの格好で堂々と出来るんデスカ?」 

 

俺「この格好がなんか快感になってきたから」 

  

チョウ「ヘンタイッ!」 

 

 

 

俺「俺は作戦のミーティングに潜入してくるから、チョウはそのうちに戦車見てきて」 

 

チョウ「了解デス…」 

 

俺「堂々としてな。恥ずかしがってると怪しいぞ?」 

 

チョウ「うぅ…」 

 

 

 

サンダースのガレージにて 

 

チョウ「今は全体ミーティングをしているハズだから…誰も…いないデスネ…」 

 

どこからどうみても立派なサンダースの生徒である。 

 

チョウ「ええと、ボクは戦車の種類トカあんまりわからないノデ、写真を撮っておきます!」 

 

ぱしゃ!ぱしゃ! 

 

チョウ「…オ?この戦車、他のより鼻が長いデスネ…」 

 

チョウ「これがファイアフライってやつデスカネ?」 

 

ぱしゃ!ぱしゃ! 

 

 

チョウ「大分撮りましたネ…さて、次は…」 

 

ガレージの外から声が聞こえてきた 

 

サンダース女子「ごめん!ちょっとガレージに忘れ物!」 

 

チョウ「!?」 

 

チョウ(マズい!どこかに隠れなきゃ…!……この戦車の中でイイヤ!) 

 

パカッ……ガチャン! 

 

チョウ(この戦車に彼女の忘れ物がありませんようニ…!) 

 

ガラガラガラガラ 

 

ガレージのシャッターが開く 

 

チョウ(コッチにこないデぇ!!) 

 

サンダース女子『…ああ、あったあった!ごめーん、おまたせ!』 

 

チョウ「……………ふぅ…」 

 

チョウ「事なき得ましタ……ん?この戦車…」 

 

チョウ「見慣れない機械デスネ…普通の無線の機械とも違いマス……」 

 

ぱしゃ!

 

 

チョウ「ウーン……?」 

 

チョウ「あ…車長の席に何か挟まってマス」 

 

そこには隠し撮りされたであろう青年の写真があった 

 

チョウ「…誰ですカネ?ん?裏に何か書いてアル」 

 

愛しのタカシ、そう書いてあった 

 

他の写真も全て隠し撮りされたものであった。 

 

チョウ「……これは…このまえチビサンが言っていた、やんでれ、というヤツなのデハ…」 

 

チョウ「一応これも写真に残しときましょう…」 

 

ぱしゃ!ぱしゃ! 

 

俺「さて、そろそろミーティングが始まる…お、壇上に3人出てきた…」 

 

アリサ「これより一回戦出場車両を発表する」 

 

俺「お、早速」 

 

アリサ「ファイアフライ1両、シャーマンA176㎜砲搭載1両、75㎜砲搭載8両」 

 

俺(やっぱりファイアフライは入ってくるのね…) 

 

ケイ「次はフラッグ車を決めるよ!OK?」 

 

生徒「イエーーーーイ!!」 

 

俺「イエーーーーイ!!」(裏声) 

 

俺(歓声で声が聞こえねぇ…えぇと…あの写真は…A1 76㎜か。つまりフラッグ車はA1 76㎜か) 

 

ケイ「何か質問はある?」 

 

俺「ハーイ!」(裏声) 

 

ケイ「そこのあなた!どうしたの?」  

 

俺「小隊編成はどうするんですか?」(裏声) 

 

ケイ「いい質問ね!三両で一小隊の一個中隊にするわ!」 

 

俺「フラッグ車の護衛は?」(裏声) 

 

ケイ「ナッシング!」 

 

俺「敵にはSU-85がいますが…」(裏声) 

 

ケイ「大丈夫!あんな敵、一両でも全滅させられるわ!」 

 

俺(あんな敵…ねぇ…) 

 

 

俺「それでは最後に一つだけ」(裏声) 

 

 

 

俺「今日のパンツの色は何色ですか?」(地声) 

 

 

 

ケイ「水い…はぁ?」 

 

俺「なるほどなるほど」 

 

ナオミ「お、男!?」 

 

アリサ「何者!?」 

 

 

俺「それじゃあ名乗らせてもらいましょー!」 

 

そう言うと俺は壇上に駆け上がる! 

 

 

 

俺「どうも!今度お相手させてもらう御舞等高校の隊長、俺と申します!よろしくぅ!」 

 

 

 

アリサ「は、はぁ!?」 

 

ナオミ「何故こんなところに…!?」 

 

俺「何故って…そりゃ女装してきたからな。案外バレなかった」 

 

長めのウィッグを外す 

 

サンダース女子1「へ、変態だ…」 

 

サンダース女子2「変態っ!」 

 

俺「おいお前ら!全国の女装趣味の方に謝れ!」

 

 

ケイ「……ププ…アハ!HAHAHAHAHAHA!!」 

 

アリサ「隊長!何笑ってるんですか!情報が漏れてしまったんですよ!」 

 

ケイ「まあいいじゃない!それにしてもあなた、なかなか面白いわね!」   

 

俺「お褒めに預かり光栄ですよ、ケイ隊長」 

 

ケイ「どう?サンダース訪問ついでにうちの学食でも寄っていく?ステーキもハンバーガーもあるわよ?」 

 

俺「是非ともご馳走になりたいけど…お隣のお二人さんに捕まっちゃいそうだから遠慮しときます」 

 

アリサ「ぐぬぬ…」 

 

ナオミ「……」 ゴゴゴゴゴ

 

 

俺「それじゃ、捕まえられないうちにお暇します!」ダッ! 

 

全力ダッシュ! 

 

ナオミ「捕まえろ!」 

 

俺「うお!追ってきた!」 

 

俺は携帯を取り出す 

 

俺「チョウ!そっちの調査終わった?」 

 

チョウ『終わりマシタ!……なんか走ってます?』 

 

俺「あ、うん。堂々と名乗り出たら追われた」 

 

チョウ『バカじゃないですカ!?』 

 

俺「そんな訳で撤退急いで」 

 

チョウ『そんな訳って!あ、ちょ』ブチッ! 

 

 

 

俺「次は航海課に連絡か…」 

 

プルルルル 

 

俺「おっす!」 

 

航海「おい、俺!いつになったら出発するんだ!早くしろ!」 

 

俺「あ、もう出航しちゃって!」 

 

航海「は?お前まだ来てないだろ!」 

 

俺「いいからいいから」 

 

航海「…お前の考えることは本当によくわからん…」 

 

 

 

チョウ「俺サン!」 

 

俺「お、チョウ!来たか!」 

 

チョウ「来たか、じゃないデスヨ!」 

 

サンダース『待てぇぇぇ!!』 

 

俺「なあチョウ…美女に追いかけられるって楽しくないか?」 

 

チョウ「僕は楽しくナイ!」 

 

俺「さて、そろそろ外に出るぞ」 

 

チョウ「やっと…って船、出航してるじゃないデスカ!」 

 

俺「チョウ、飛び乗るぞ!」 

 

チョウ「はぁ!?」 

 

俺「早くしろ!まだギリギリジャンプで飛び乗れる!うおおおおおお!」 

 

チョウ「もうヤケクソダァァァァァ!」 

 

ぴょーーーん! 

 

 

スタッ! 

 

俺「ギリギリセーフ!」 

 

チョウ「危なかったデスヨ!!間に合わなかったらどうしたンデスカ!」 

 

俺「おっ、そうだな(適当)」 

 

チョウ「誤魔化スナ!」 

 

サンダース『コラー!戻ってこーい!』 

 

俺「それでは皆さん!試合の日にまた会いましょー!」 

 

御舞等高校ガレージにて 

 

キモオタ「そんな正体ばらしちゃったら作戦変えられちゃうかもしれないじゃないですか!」 

 

チビ「なんでそんな事を!」 

 

俺「え~、だってケイ隊長の下着の色知りたかったんだもん」 

 

ネクラ「俺、グッジョブ」 

 

俺「それに今回の作戦には相手を攪乱する目的もあったしね」 

 

クロウ「攪乱?」 

 

俺「だって作戦会議に敵の隊長が紛れてたって知ったら動揺するだろ?」 

 

チビ「作戦練り直されたらどうするんですか!」 

 

俺「作戦と下着、どっちが大事だ!!」 

 

チビ「作戦であって欲しかった!」

 




今回の大会は前哨戦と書いてありますが敵チームはガチの面子で来ます。大洗ポジションに入った上で後々大洗とも試合するための苦肉の作でございます

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